足立区111歳年金詐欺事件の真相!ミイラ死体を現金化する加藤家の闇! | ToraTora[トラトラ]

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驚愕の事件が明るみになったといっても他言ではありませんでした。

年金詐欺事件の中でも、最も信じがたい事件ではないでしょうか。ここでは、足立区111歳年金詐欺事件についてご紹介していきます。どのような年金詐欺事件だったのか、そしてどのような事件だったのかを詳しくまとめていきます。

また、逮捕された加藤真子さん、加藤登貴美さんは起訴されてどのような判決が下されたのかについてもご紹介していきます。事件の概要からわかる年金不正受給の重要性を、追求していきます。

足立区111歳年金詐欺事件の真相!

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まず、足立区111歳年金詐欺事件の概要からご紹介していきます。

この事件が明るみになったきっかけは、足立区111歳年金詐欺事件の被害者である、加藤宗現さんがミイラ化した状態で遺体となって発見されたことから始まります。

当時、生存していたと思われていた加藤宗現さんは、足立区の職員が自宅へ訪れ面会を要望しても、長女の加藤真子さんが、「本人が会いたくないといっている」と、面会を拒否して足立区の職員を追い出している状態が続いていました。

しかし、事態が一変したのが、加藤宗現さんの孫娘にあたる加藤登貴美さんが、警察を訪れて、「祖父は三十数年前に「即身成仏したい」と部屋に引きこもった」という供述をしていたといったことから、事件が明るみとなりました。

発見されたときにはすでに加藤宗現さんの遺体はミイラ化となっており、長女である加藤真子さんと孫娘である加藤登貴美さんは逮捕されています。

では、どうしてこのような事態になってしまったのか、そして年金詐欺と言われる事件の内容とはどのようなものなのか、ここから詳しくご紹介していきます。

【1】 死亡届を出さずに年金を受け続けていた

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ミイラ化され遺体となって発見された加藤宗現さんですが、ミイラ化しているという状態での発見となれば、死後かなり経っている状態であると断言できます。

実際に発見された遺体を司法解剖したところ、死亡時期がはっきりしないことが判明されています。つまり、死後十数年を裕に経過しているということがわかったのです。

また、1978年ごろに死亡しているという見解もあり、そのことから加藤宗現さんが亡くなってかなり経っている状態でかつ、家に放置されていたことがわかります。

そして、そのような状態であるにもかかわらず、なんと生存していると装い、年金受給をし続けていたのです。それは面会を拒否していた長女の加藤真子さん、そして加藤登貴美さんが逮捕された決定的な犯行といえます。

では、どのようにして年金をだまし取っていたのでしょうか。

実際に詐欺をした年金受給の内容は、元小学校教諭であった、加藤さんの妻が101歳で死亡した後に、すでに亡くなっている加藤宗現さんが生存していることを装い、妻の遺族共済年金を不正受給していたというものでした。

加藤宗現さんが本来受け取ってるはずの遺族共済年金は約915万円ほど。それをすでに亡くなっている加藤宗現さんが受け取っていたということになります。

そして加藤宗現さんの名義の口座に振り込まれている年金は総額1800万円前後会ったといわれ、不正時給がされていた時期は約30年以上となっています。

【2】 詐欺の疑いで逮捕

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こうした一連の年金不正受給に加担していたのが、長女である加藤真子さん、そして孫娘にあたる加藤登貴美さんでした。

逮捕された容疑も、加藤さんの妻の年金を着手したことで年金詐欺として逮捕されたようです。

当時、加藤宗現さんの妻が亡くなって遺族共済年金が受給されることにより、年金の金額が高い方に年金受給の変更をしたことが明らかとなっています。

こうした詐欺行為を加藤真子さん、そして加藤登貴美さん両容疑者が主導していたとみられ、さらに不正受給をしていた年金を6回に分けて引き落としていたことも判明しています。総額270万円の金額と言われており、一部を金庫などに移していたようです。

そして、加藤宗現さんが遺体となり発見されたときには、加藤宗現さんの口座の残高が340万円であったということがわかっています。

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さらに、逮捕された加藤真子さん、加藤登貴美さんは、加藤宗現さんの妻が亡くなり受け取る年金を変更するために、共済組合に加藤宗現さんの名義で申請書類を作成したり、住民票を提出しました。

そして数十年にわたり、総額915万円をふりこませていたのです。

【4】 詐欺罪・保護責任者遺棄致死罪・死体遺棄罪

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そして加藤真子さん、加藤登貴美さんは逮捕されるのですが、逮捕された罪状は詐欺罪・保護責任者遺棄致死罪・死体遺棄罪でした。

遺体が発見されたのは2010年7月29日のことで、なんとその日までに加藤宗現さんが生存していた場合、加藤宗現さんの生まれ年は1899年であることから、111歳まで生きていることになります。

ですが、実際はすでにお亡くなりになっていたことで、この111歳というのが年金詐欺史上最も不可解かつ残忍な事件ということで注目を集めていました。同年8月27日に、加藤真子さん・加藤登貴美さんは逮捕されています。

【5】 この事件をきっかけに社会問題となる

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この事件が全国で問題となった際、「高齢者所在不明」「高齢者所在不明問題」というキーワードが流行することとなりました。

また、良くないイメージの事件ではありますが、社会的に注目を集める事件となったため、「名ばかりの高齢者」という言葉が2010年の新語・流行語大賞の対象候補に挙がっていました。インターネット上では、「非実在高齢者」「非実在老人」という言葉が使用されていたといいます。

この事件が社会問題となり、こうした流行によって、各種新聞や雑誌などでは高齢者に関する記事が増えました。当時、年金受給に関しての個人情報を取り扱う子歳暮や住民票などの公民権に関するものは、住民登録をもとにデータを取得することを実施していました。

そのため、戸籍簿の不実記載案件等は、年金を不正受給していたことの問題の側面を見ても、焦点を当てるのにふさわしくない情報源ということがわかります。

【6】 仮に生存をしていたとしたら

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仮に加藤宗現さんが生存していたとするなら、加藤宗現さんの妻が亡くなった際に死亡手続きをして遺族年金を受け取る状態になりますが、死亡してからすぐに600万円がひきだされていたことについて、誰が引き出したのかという疑問点が生じます。

当時の遺族年金の受け取る遺族は夫である加藤宗現さんでした。そのため、引き落としができる人は加藤宗現さんしかいないのです。

つまり、引き落としがされていたということを本人以外が行っていることが詐欺容疑として問題視される大きな証拠となります。

そして、妻の遺族年金だけではなく、加藤宗現さんは、ある年金を受給しています。それは老齢福祉年金です。

加藤宗現さんは、1899年生まれです。1930年4月1日以前に生まれた人は、老齢福祉年金の受給対象者です。原則、70歳から支給が始まりますが、上記のことを踏まえると、1969年から妻の遺族年金がはじまる2004年までは年金を受け取っていた可能性があります。

実際に、遺族年金と老齢福祉年金の両方を受け取ることはできないので、2004年以降、妻が亡くなってからは年金の金額が高い方を選択したということになります。実際には遺族年金の方が4倍近く、金額が多いことがわかっています。

【7】 「85歳以上」不正 推計800人

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この事件がきっかけとなり、国の調査が行われます。

すると、驚愕の情報が公開されます。それは、すでに死亡、または不明者23人に年金を受給していた事実、そして断定していない人数でも、不正受給者が推定800人にのぼるという調査結果がわかったのです。

この調査の詳細は、厚労省により発表されています。確定している方で、死亡が確認できた男性が、生存していれば87歳になる大阪の男性で、すでに平成11年12月に死亡していたのにも関わらず、遺族である家族が対象者が死亡していたのに年金を不正受給しており、調査をした時点で約2500蔓延の不正受給が発覚したといいます。

そのため、こちらの男性については不正受給の可能性が十分にあることから刑事告訴に踏み切ったそうです。

そして、調査から年金原簿の住所と住民基本台帳の情報と相違があった対象者でかつ、85歳以上の年金受給者のうち840人を無作為に選出したところ、海外居住で調査ができない人や、調査前にすでに死亡届がでている人を対象から外し、本人対面での調査をしたところ全国に約800人の人が生存確認できない状態にあると発表がありました。

こうした事件から、年金を不正受給する遺族は多くいることが判明し、こうした情報公開からも事件の危機性を察知することで社会問題となったといえます。

【8】 ミイラ化した理由

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遺体で発見された加藤宗現さんが、なぜミイラ化した状態で見つかったのかという点については、死後数十年たっているからという原因もありますが、発見されたときの状態が悲惨なものだったことも挙げられます。

遺体が発見されたときの状態は、加藤宗現さんの自室で一階の室内にあるベッドの上で見つけられたそうです。遺体は下着や肌着等を身に着けている状態でしたが、その遺体には毛布が掛けられている状態だったといいます。

さらに、その毛布は電気毛布だったという証言もあり、遺体のミイラ化の速度を上げたともいえます。逮捕までに至ってはいませんが、長女の加藤真子さんの夫は、家に異臭がしていたという証言もあるのです。

加藤家のドロドロ年金裁判まとめ【足立区111歳年金詐欺事件】

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長女の加藤真子さん、そして孫娘である加藤登貴美さんは、逮捕後起訴され裁判で有罪判決を受けています。

初めに判決が降りたのが孫娘である加藤登貴美さんです。裁判が行われた東京地裁の判決では、懲役2年6か月、執行猶予4年の判決でした。休憩は懲役2年6か月です。

今回の判決に伴い、孫娘である加藤登貴美さんは、長女であり、加藤登貴美さんの母にあたる加藤真子さんに従事した形で犯行に及んだ経緯があったと判決内容が紹介されています。

しかし、詐欺行為等は事実に反する書類を提出したこと、そして継続的にだまし続け年金を不正に受給し搾取していたことが悪質な行為であるという判断が下されています。

一方で、加藤登貴美さんは母親である加藤真子さんに従属的な立場であったことや、今回の事件を明るみにしたきっかけである、警察に自ら出向き、申告したことについて反省をしていると判断され、執行猶予付きの判決となったそうです。

そして、長女である加藤真子さんですが、逮捕され拘留されてから2011年の1月21日に死亡されています。享年81歳でした。

加藤真子さんが死亡したため、予定していた2月2日の裁判は控訴棄却の決定が下されてしまいました。そのため、孫娘の加藤登貴美さんがのみ判決が下され、主犯にあたる加藤真子さんが死亡してしまうという何とも歯がゆい状態で事件が幕を下ろされました。

加藤真子さんも、事件当時より高齢であったことから、逮捕後起訴され拘留されている場所も病院であったことから、死亡したのも入院中であったと発表があります。

事件が全国的に注目を集めていたこともあり、当時被疑者死亡で事件の幕引きが起きたときには、「逃げ得」や、「地獄に堕ちた」という意見も数多くありました。

浮き彫りになった高齢者所在不明問題

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ここまで足立区111歳年金詐欺事件についてをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

この年金不正受給問題が、事件から明るみとなったときに改めて事件の問題性を把握できたのではないかと考えます。もちろん、事件の内容はいたたまれないものですが、この事件が明るみになったとき、年金不正受給問題が注目され、全国各地で不正受給者が発見されています。

こうした一連の問題が、全国的な問題として社会的に注目を集めることは喜ばしい反面、同じような過ちを犯している人がいたこと、そして、当たり前のように不正受給をしている遺族や家族がいたことに驚きを隠せません。

実際に今回の事件のように、被害者が遺体となって発見されている最悪の状態の事件を未然に防ぐための防止策も、現代では「調査」のみの対峙だけではないかと感じます。

そして、自宅で遺体を保管し、ミイラになるまで死者を放っておくという理解しがたい行為も、年金の方が価値が上だったのかと考えると、異常行動でしかないと断言できます。

もし、今回の事件が孫娘である加藤登貴美さんの出頭がなかったらと思うと、遺体をずっと保管して年金を受給し続けていたのではないかと、想像するだけでも悍ましいです。

このような事件が二度と起きぬよう、社会問題にまで発展したこの事件を真摯に考えるべきだと痛感しますね。