筧千佐子の生い立ちと後妻業テクニックまとめ!娘と息子の現在は? | ToraTora[トラトラ]

2013年12月、京都府向日市に住む筧勇夫さん(75)が自宅で倒れ、搬送された病院で死亡が確認されました。死因は心不全。自宅での死亡ということで検死が行われ、死体から青酸化合物が検出されました。

これを受けて京都府警は、殺人事件の可能性があると判断し捜査を開始。およそ1年後になる2014年11月19日、筧勇夫さんの妻である筧千佐子(67)を殺人容疑で逮捕しました。

そしてこの取り調べの中で、筧千佐子による犯罪の数々が明らかになっていきます。

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【1】複雑な生家の家庭の事情

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筧千佐子は1946年11月、長崎県で誕生しました。

しかし筧千佐子を出産した実母は未婚の母であり、筧千佐子は誕生後まもなく養子に出されます。養子に出された先は福岡県北九州市(当時は八幡市)の山下家でした。

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養女として山下家で育てられた筧千佐子は成績も良く、福岡県内でも有数の進学校である福岡県立東筑高等学校に進学します。高校生当時の筧千佐子を知る人物によると、筧千佐子は成績優秀、容姿端麗で評判だったそうです。

筧千佐子自身は高校卒業後、国立九州大学への進学を希望し、学校の教師も筧千佐子の学力であれば九州大学はもちろん、もっと上のランクの大学へも行けると言っていたそうです。

【3】自身の思いは届かず

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しかし養父はこの大学進学に反対。筧千佐子が大学進学を断念せざるを得なかったのは、最初の東京オリンピック(1964年)が行われた年ということになります。

東京や大阪のような都会ならまだしも、九州のような地方ではまだ「女子に大学は必要ない」という声も大きかった時代です。しかも筧千佐子は養女という立場。無理を言えない立場であったことも事実でしょう。

こうして筧千佐子は恐らく最初の挫折をここで味わうことになります。

【4】地元の銀行に入社そして…

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養父に大学進学を認めてもらえなかった筧千佐子は、北九州の地元の銀行に入社します。この銀行でもその美しい容姿は評判であり、仕事も非常にできる行員だったと当時を知る人は証言しています。

そして1969年(昭和44年)、筧千佐子は銀行の同僚と旅行で出かけた鹿児島県桜島で運命の出会いをします。最初の夫となる矢野正一氏と出会い、恋に落ちたのです。

旅行がきっかけで交際が始まり、同年2人は双方の家から反対されながらも駆け落ち同様に結婚をし、大阪府でミカン農家として働き始めます。

【5】最初の夫の死と業務の不振

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夫婦でミカン農家として働きながら、1970年(昭和45年)に長男を、1971年(昭和46年)には長女をもうけました。そして矢野正一氏はミカン農家から一念発起、印刷工場の経営に乗り出しました。

しかし、農業からいきなり印刷工場を始めても、業績はなかなか厳しかったようです。開業当初から親戚に借金をしながら、なんとか経営を波に乗せようと必死に働きます。

しかし波に乗り切れないまま向かえた1994年9月。矢野正一氏は病魔に倒れこの世を去ってしまいます。残された筧千佐子は女手一つで印刷工場を切り盛りしながら、2人の子どもを育てていきました。

【6】印刷工場を廃業し後妻業の道へ

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筧千佐子の健闘もむなしく、2001年(平成13年)、筧千佐子が54歳の時に経営していた印刷工場は倒産してしまいます。報道によるとこの時の負債額は約3,000万円。借金の先には親戚もあり、親戚との関係性も険悪になりました。

また、親戚との軋轢には親戚による差別的な扱いもあったと筧千佐子は語っています。詳しい内容には触れていませんが、恐らく出生の件や、生まれ育った地域がいわゆる被差別部落の多い地域であったことも影響しているかと思われます。

そして2013年、筧勇夫さんが亡くなり2001年~2013年までの筧千佐子の後妻業としての犯罪が明らかになります。

筧千佐子が後妻業を始めた理由は?

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北九州市で高校を卒業し、銀行に就職し、大阪に嫁いで2児の母となり、夫の死を乗り越え生きてきた筧千佐子が後妻業を始めた理由はどこにあるのでしょう?

ここからはあくまでも推測になりますが、想像してみましょう。

【1】筧千佐子の性格は?

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そもそも筧千佐子はどのような性格の持ち主なのでしょうか?

それは高校時代からの筧千佐子の言動から推測できます。筧千佐子は高校時代、大学進学を希望しています。しかしその希望は養父の反対により叶いませんでした。ここで注目すべきは「進学を希望したこと」です。

筧千佐子の高校時代、「女子が大学に通う必要はない」と言われる時代だったはずです。そういう時代であることは筧千佐子自身も当然知っていたはずであり、そんな状況でも進学を希望しています。

これは筧千佐子の強い上昇志向を表しているのではないでしょうか?

【2】筧千佐子が経験した挫折

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筧千佐子が上昇志向の強い人間であると考えると、彼女の人生にはいくつかの挫折が見受けられます

分かりやすいものでいえば「大学進学の希望が叶わなかったこと」と「経営していた印刷工場が倒産したこと」です。

しかしもうひとつ。実際にはどうかは分かりませんが、筧千佐子が「挫折」ととらえていたかもしれない事実があります。それが「最初の結婚」です。

【3】最初の結婚が挫折だったと推測する理由

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周囲に反対されるのを承知の上で、国立大学への進学を希望していた筧千佐子。しかも志望大学は九州大学。高校時代の教師によれば、もっと上のクラスも狙えたのにあえて九州大学を志望しています。

これは大学進学が「夢のような希望」ではなく、「現実的な希望」であった証拠でしょう。自身の限界に挑戦する受験ではなく、自宅のある福岡県内の学校を選んだ当たりにその「現実味」が見て取れます

それだけ向上心の強い筧千佐子にとって、大阪のミカン農家との結婚は果たして希望通りだったのでしょうか? 結婚した筧千佐子は、内心「こんなはずじゃなかった」と思っていたような気がします。

【4】筧千佐子が挫折したもの

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こう考えると筧千佐子が後妻業を始めるまでに挫折したものは、「進学」と「結婚」と「お金」であったと想像できます。この中で取り返しがつくものは「お金」のみ。そのお金を「結婚」という手段で取り返そうとした

これが後妻業のきっかけであると考えるのは、無理のない想像といえるのではないでしょうか?

【5】後妻業をする決断を後押ししたもの

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実際に事件が起こった後に考えれば、こうした想像は難しくないかと思います。そして後妻業をする決断を後押しした事実があります。それは筧千佐子が「非常に男性にモテる女性であった」ということです。

高校時代の知人の証言も、銀行時代の知人の証言も、「筧千佐子は容姿端麗であった」と揃っています。容姿端麗で男性人気の高かった女性であると考えれば、「わたしなら後妻業ができる」と判断してもおかしくないですし、最初の結婚を失敗と考えていても不思議ではありません。

筧千佐子の驚愕の後妻業テクニックとは?

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後の供述などを見ると、筧千佐子は様々なテクニックを駆使して多くの高齢男性を虜にしています。

そんな筧千佐子のテクニックをまとめる前に、まずは「後妻業」について詳しく解説をしていきたいと思います。

【1】遺産狙いで結婚もしくは内縁の妻に

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後妻業とは読んで字のごとく「後妻」に収まることです。どんな男性の後妻になるかというと、当然ながら資産家など資産を持っている男性ということになります。

こうした資産家で高齢の男性の後妻に収まり、遺産を相続するのが「後妻業」ということになります。

【2】後妻業は違法行為ではない

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後妻業と聞くとその違法性を考えてしまいがちですが、後妻業自体は違法行為ではありません。何しろ正式な手続きをとって結婚し、その後旦那さんが亡くなったために正当に遺産を相続しているだけですので当然です。

しかし遺産の相続人が他にもいるのに、その遺産を独占したりすればこれは当然民法に反する行為になります。また、遺産目当てで男性を殺害すれば当然殺人罪ということになります。

筧千佐子は遺産目当てに次々殺人を行い逮捕され、そして死刑判決を受けているわけです。

【3】筧千佐子のテクニック①

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筧千佐子が後妻業に乗り出したのは、正確には印刷工場が倒産する前。この頃からすでに複数の結婚相談所に登録していたそうです。この結婚相談所での相手探しの時点で最初のテクニックがあります。

結婚相談所で相手を探す際の条件に「高齢者」、「資産家」、「子どもナシもしくは子どもと疎遠」という条件を付けていたそうです。

年齢や資産は後妻業の基本ですが、遺産相続でモメないように子どもがいない男性や、子どもと疎遠な男性を狙い撃ちするあたりが計算高いところです。

【4】筧千佐子のテクニック②

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結婚相談所で男性を紹介されると、今度は2人で会うことになります。

そこでも筧千佐子のテクニックが発揮されます。最初の条件をクリアした男性と親しくなると、今度は男性から持病などについてヒヤリングを行います。

そして持病がある男性に狙いを定めてより親しくなることで、結婚後できるだけ早い時期に遺産相続をしようと考えたわけです。

【5】筧千佐子のテクニック③

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そして意中の男性と結婚、もしくは内縁関係になると、すぐに行わなければいけない後妻業ならではの作業があります。それが「遺言書を書かせ、公正証書として届け出る」というもの。

遺産を相続するには遺言書が必要になります。もちろん遺言書がなくても、妻であれば遺産の半分を受け取ることができます。しかしそれ以上の遺産を受け取るには遺言書が重要になります。

その遺言書を書かせるだけではなく、その遺言書を法的拘束力を持つ書類にするために公正証書として届けるところまでが後妻業の重要な仕事ということになります。

【6】筧千佐子のテクニック④

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ここまでは後妻業の事務的なテクニックを紹介しましたが、ここからは男性を虜にしたテクニックについて紹介しましょう。

まずは大量のメールです。

高齢の男性相手にメールというのは想像しにくいかもしれませんが、むしろ高齢の男性だけにメールが刺さったのかもしれません。内容は歯の浮くような愛の言葉と、ハートマークなどの大量の絵文字だったそうです。

【7】筧千佐子のテクニック⑤

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筧千佐子の知人によると、筧千佐子は以前から「結婚相手が私に望むのは料理と洗濯と夫婦生活」と広言していたそうです。料理と洗濯はまさに後妻業の基本。後妻業を行う女性の多くは料理上手と言われています。

しかし気になるのが「夫婦生活」です。これを文字通り受け取れば、男女間の肉体関係ということになりますが、筧千佐子が狙った男性は高齢者です。

中には元気な方がいたかもしれませんが、基本的に男性としての機能は不能だったと思われます。そんな男性をも虜にしてしまうのはどんなテクニックだったのでしょう?

【8】筧千佐子のテクニック⑥

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筧千佐子逮捕後の捜査で筧千佐子の携帯電話を調べたところ、電話帳に登録されている男性はすべて名前の一文字を変えた「女性名」で登録されていたそうです。2013年に殺された筧勇夫さんなら「筧勇子」のように、名前のどこか1文字を変えて登録されていました。

これは筧千佐子が同時に複数の男性と交際していたことの証拠でもあり、非常に短いスパンで多くの高齢男性を手にかけた秘密でもあったようです。

【9】筧千佐子のテクニック⑦

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筧千佐子は自身が結婚・死別を繰り返していることが次の結婚相手にバレないように、戸籍上に離婚歴が見えないようにしていました。これは夫と死別後、一度本籍地を移すという方法です。

通常死別の経験があると、戸籍謄本には夫の欄に「×印」が記入されますが、本籍地が変更になると戸籍謄本自体が新しくなり、戸籍謄本上前夫の名前や「×印」は記載されなくなります。

筧千佐子は死別のたびにこれを繰り返し、あたかも離婚歴がないようにカモフラージュしていたそうです。

筧千佐子が逮捕されるまで

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筧千佐子の後妻業連続殺人事件に関しては、非常に長期にわたり多くの事件が存在します。

中には詳細が不明な事件もありますが、できるだけ時系列に沿って振り返っていきたいと思います。

【1】矢野正二氏との死別後最初の死亡者

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  • 死亡時期…2002年4月
  • 相手の年齢…不明
  • 関係…恋人(内縁関係?)
  • 職業…不動産会社経営
  • 受け取った資産…自宅となるマンション一室
  • 処分…不起訴

矢野正二氏が亡くなってから8年後、印刷工場が倒産した翌年に亡くなったのが不動産会社の経営者。この経営者の娘が取材に答えており、生前この経営者は「交際相手にマンションを一室与えた」と言っていたそうです。

この事件に関しては不起訴処分となっています。

【2】2度目の結婚

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  • 死亡時期…2006年
  • 相手の年齢…不明
  • 関係…2度目の結婚相手
  • 職業…薬品販売業
  • 受け取った資産…兵庫県内の土地付き一戸建て・大阪市内のビルの一角
  • 処分…不起訴

筧千佐子は2006年に初めての再婚を経験します。この男性からは土地付き一戸建ての権利や、大阪市内中心部にあるビルの一角の権利などを相続しています。

この件も証拠不十分で不起訴となりました。

【3】情報の少ない被害者

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  • 死亡時期…2008年
  • 相手の年齢…不明
  • 関係…3度目の結婚相手
  • 職業…不明
  • 受け取った資産…4000万円以上
  • 処分…不起訴

筧千佐子3度目の結婚相手は、一部ネット記事では資産家とありますが不明確です。

この被害者に関しては情報が少ないのですが、この男性の死亡時に受け取った生命保険等で、後に登場する末広さんへの借金を返済しています。

【4】最初の起訴案件

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【リスト】

  • 死亡時期…2009年5月
  • 相手の名前…末広利明さん
  • 相手の年齢…79歳(※死亡時)
  • 関係…恋人(内縁関係?)
  • 職業…不明
  • 受け取った資産…4000万円(借金)
  • 処分…強盗殺人罪で起訴

一連の連続殺人事件で最初に起訴された被害者です。

末広さんと筧千佐子は2005年ごろから交際していたという情報もあり、それが事実であれば他の男性との交際期間中に二股をかけていたことになります。

【5】奈良市在住の恋人も

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  • 死亡時期…2009年
  • 相手の年齢…75歳(※死亡時)
  • 関係…恋人(内縁関係?)
  • 職業…不明
  • 受け取った資産…不明
  • 処分…不起訴

3番目の夫や末広さんとの交際期間中に付き合っていたとされる人物。末期がんで死亡しています。

【6】4度目の結婚

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  • 死亡時期…2012年3月
  • 相手の名前…本田正徳さん
  • 相手の年齢…71歳(※死亡時)
  • 関係…4度目の結婚相手
  • 職業…不明
  • 受け取った資産…不明
  • 処分…起訴

筧千佐子の4度目の結婚は2011年9月。結婚から約半年後、お相手の本田正徳さんはミニバイク運転中に急死されています。

2013年の筧勇夫さんの事件発覚後、保存してあった本田さんの血液を検査したところ、青酸化合物が検出されています。

【6】3件目の訴訟案件

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  • 死亡時期…2013年9月
  • 相手の名前…日置稔さん
  • 相手の年齢…75歳(※死亡時)
  • 関係…恋人(内縁関係?)
  • 職業…不明
  • 受け取った資産…不明
  • 処分…起訴

筧千佐子にとって3件目となる訴訟案件のお相手は当時交際していた恋人日置稔さん。

交際開始は2012年と言われており、前述の本田正徳さんが亡くなった直後、もしくは婚姻期間中から交際が始まっていた可能性があります。

【7】日置稔さんと同時期にもう1人

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  • 死亡時期…2013年9月
  • 相手の名前…不明
  • 相手の年齢…不明
  • 関係…恋人(内縁関係?)
  • 職業…元内装業者
  • 受け取った資産…不明
  • 処分…不起訴

日置稔さんが亡くなった2013年9月には、もう1人元内装業者の男性も死亡しています。この男性はファミレスで食事中に急死

全く同時期に2人の男性と交際し、その2人が亡くなっているということになります。

【8】世間に発覚した最後の事件

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  • 死亡時期…2013年12月
  • 相手の名前…筧勇夫さん
  • 相手の年齢…75歳(※死亡時)
  • 関係…5度目の結婚相手
  • 職業…不明
  • 受け取った資産…不明
  • 処分…起訴

そして最後の犯行となる筧勇夫さんの事件が発覚。この事件も「恋人2人同時死亡」という衝撃の事件から2ヶ月後に入籍し、入籍の1ヵ月後に夫が死亡するという異様な事件となっています。

【9】分かっているだけでも9人が死亡

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筧千佐子の最初の夫が亡くなった2001年からわずか13年の間に、筧千佐子の恋人、夫、内縁の夫が9人亡くなっています。どう考えても異常な数であり普通では考えられません。

そして筧勇夫さんを検死した結果、体内から青酸化合物が発見され、筧千佐子が捜査線上に浮かんできたということになります。むしろここまで捜査線上に浮かんでこなかった方がおかしいのかもしれません。

【10】受け取った資産の合計金額は?

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これに関しては報道により5億円とも8億円とも10億円をこえるとも言われています

肝心の筧千佐子の供述は「使ってしもうたからわからへん」の一点張り。いずれにしても尋常ではない遺産を受け取っているのは間違いないでしょう。

【11】遺産はどこに消えた?

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遺産の使い道に関して筧千佐子は、「先物取引で大損した」などと供述しています。

事実捜査の中で、先物取引の会社に3億円以上も投資していたことが分かっており、つまり私利私欲のために使ったということになります。

筧千佐子の判決は死刑

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筧千佐子は2017年11月7日大阪地裁は筧千佐子被告に「死刑判決」を下しました。最初の夫(矢野正二氏)も含めると計10人の男性が亡くなっていますが、訴訟されたのは4人に対する殺人及び強盗殺人の容疑。

筧千佐子が死刑を宣告されるまでを追ってみましょう。

【1】2013年12月当然疑われる妻

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筧勇夫さんがなくなったのは京都府内の自宅。そこで筧勇夫さんは一人で暮らしており、筧千佐子は入籍はしたものの、別の自宅から「通い妻」をしていました

勇夫さんはそんな自宅内で亡くなり、体内から青酸化合物が検出されたのですから、当然その自宅に出入りしていた筧千佐子に疑惑の目が向きます

【2】マスコミ報道には「絶対殺していません」

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事件発覚当初から、マスコミも警察も当然筧千佐子をアヤシイと見ていました。

そのため筧千佐子は何度となくワイドショーなどの直撃インタビューを受けています。そんな直撃の中で筧千佐子は自身の無実を主張していました。

  • (青酸化合物に)心当たりがない
  • 「夫を殺すわけがない」
  • 「疑われるのは仕方ないけど無実」

などきっぱり答えています。

【3】2014年11月筧千佐子逮捕

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筧勇夫さん殺害から11ヶ月後の2014年11月19日。

ついに京都府警は殺人容疑で筧千佐子の逮捕に踏み切ります。この1年弱の捜査で警察が入手した証拠や情報に注目が集まりました。

【4】筧千佐子の仕事の関係先から青酸化合物を検出

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筧千佐子が働いていた職場の関係先を調べたところ、微量ながら青酸化合物が検出されています。

捜査段階で本田正徳さん(ミニバイク運転中に急死)の血液からも青酸化合物が検出されており、筧千佐子への疑惑が高まりました

【5】夫(恋人)死亡時の異常行動

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「倒れているんです。冷たいんです。生ぬるいというかあったかい。手で触ったんですけど、息をしていないように思います」

これは2013年12月、筧勇夫さんが自宅で倒れた時、筧千佐子が119番通報した時のセリフです。夫が目の前で亡くなっているのに非常に冷静で、まったく慌てた様子はありません。そして電話を受けた救急隊員が心臓マッサージを促すと…。

「わたし的にはね、冷たいというんですか…」

とさらにぼんやりとした返答で、一切慌てることはなかったと言います。そして筧千佐子の異常行動は過去にもあったことが発覚しています。

【6】夫の心配よりも金庫の心配

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2012年3月、本田正徳さんがミニバイク運転中に急死した日、その急死から約5時間後筧千佐子はある業者に電話連絡をしています。それが「鍵開け業者」。夫の急死という自体に悲しむどころか怒気を含んだ声で電話をかけています。

「あの、超特急指定とかないんですか?」

筧千佐子は鍵開け業者に本田さんの金庫を開けるよう依頼したとか。しかし時間は鍵開け業者の営業時間外。即時対応を断られても上記のように食らいついたそうです。

【7】裁判での主張も二転三転

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裁判にかけられた筧千佐子ですが、そこでの供述も二転三転します。

容疑を認めてみたり、否認してみたり、同じことを繰り返し発言したり、関係ない事を言い出したり。そのせいもあり裁判は135日間で38回も開かれるという、裁判員制度導入後の裁判としては異例の長い裁判となりました。

【8】弁護側は認知症を主張

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筧千佐子の弁護団は、筧千佐子は認知症を患っており、信頼に足る主張は不可能であると主張。つまり「裁判をやってももう意味がないです」という主張を繰り広げました。しかしそんな主張も実らず判決は死刑。

弁護団は即日控訴しますが、2019年5月二審でも大阪高裁は一審の死刑判決を支持し控訴を棄却。弁護団は最高裁に即日上告しています。

【9】筧千佐子の現在は?

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筧千佐子はまだ死刑囚ではありません

一審及び二審で死刑の判決は受けているものの、現在最高裁に上告中ということで、筧千佐子被告というのが正確な表現です。現在も留置場で生活しており、最高裁の判断を待っている状況です。

筧千佐子の娘の現在は?

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筧千佐子には最初の夫との間に2人の子どもがいます。

1970年生まれの長男と、1971年生まれの長女です。ここではこの2人の現在について調べてみました。

【1】長女に関しては一部報道アリ

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一部報道によると、筧千佐子の長女は筧勇夫さん殺害事件で筧千佐子が逮捕された報道を聞き、卒倒するほど驚いたとされています。

このことからも筧千佐子が後妻業を始めたころには、すでに親子は音信不通の状態であったようです。

【2】長女名義の自宅マンションも

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しかし事件の詳細が明らかになる中で、筧千佐子は自身の娘の名義で大阪府内に高級マンションを購入しています。これに関して長女が知っていたかどうかは不明ですが、不動産契約ですから長女が知らなかったとは思えません。

この高級マンション購入までは、筧千佐子と長女の間に交流があったのかもしれません。

筧千佐子の息子の現在は?

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長女に関しては報道があった反面、息子に関する報道は一切ありません

これだけの事件ですから多くのマスコミがコメントを貰おうと探したはずですが、現在はどうしているのでしょう?

事件以降まった報道はなし

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いろいろと探してみましたが、筧千佐子逮捕の前後に関わらず息子さんに関しては一切情報は出てきませんでした。2001年まで所在が分かっていたはずの男性の行き先ですから、マスコミは恐らく情報を持っていると思われます。

それでも報道されなかったということは、息子さんが一切報道に対応しなかったということ。つまり筧千佐子と息子さんは絶縁状態ということで間違いないでしょう。

普通の主婦筧千佐子がなぜ?

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地元の高校を出て、地元の銀行に就職し、運命の男性と出会い、2人の子宝に恵まれた筧千佐子。

端から見ればまさに「普通の主婦」ですが、その生い立ちや性格を見ると、とても「普通の主婦」ではなかったことが分かります。

そんな主婦筧千佐子がなぜこの凶行に及んだのか? この事件をまとめてみたいと思います。

【1】差別発言が犯行のきっかけ?

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逮捕後の筧千佐子にインタビューを行った記者によると、筧千佐子は「きっかけとなったのは(最初の夫・矢野氏の)親戚による差別発言」と答えています。

内容こそ明言していませんが、この差別発言を見返したかったと告白しています。

【2】見返すためには金が必要

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差別発言を見返すために筧千佐子が考えたのが、「借金を早急に返済すること」でした。

2001年に印刷工場が倒産した時点で約3000万円の借金があった筧千佐子。土地や自宅も売却し、この借金を返済するために奔走します。

【3】金を得るために自分のできることは?

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印刷工場が倒産し、財産も自宅もなくなった筧千佐子。年齢はこの時55歳。この時筧千佐子は考えたはずです。「今の自分が大金を手にするには?」。そして出した結論が「後妻業」だったのでしょう。

自分には美貌がある」、「自分には才能がある」、「自分はモテる」。この武器を使用して大金を手にするには後妻業が最適だと考えたのでしょう。

【4】金に目がくらんだ末に

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元々筧千佐子には、後妻業として何人もの男性と暮らすつもりはなかったものと思います。

しかし筧千佐子には手にした金を増やす才覚がありませんでした。早急に大金を手にするために手を出した投資に失敗します。

投資に失敗した穴を埋めるために次のターゲットを探す。そしてそのターゲットから手にした遺産で穴を埋め再び投資し失敗。この繰り返しがやがてこの凶悪な連続殺人事件に繋がったのでしょう。

【5】元々は犯罪者ではなかったものの

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筧千佐子は最初の夫と死別した後、数年は犯罪者ではありません

ただの「後妻業の女」でした。しかし資金繰りの失敗からやがて連続殺人鬼となってしまいます。最初から殺人鬼ではなかった証拠はハッキリしています。

筧千佐子が結婚や交際を繰り返すことを始めた当初、それなりに結婚期間、交際期間があってから男性と死別しています。

この死別が筧千佐子による犯行かどうかは不明ですが、この当時は少なくともそれだけ「時間」があったのでしょう。しかし投資の失敗を重ねるごとに、その時間が失われていきます。

【6】借金に追い詰められ連続殺人鬼に

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最終的には前の恋人が亡くなって2か月後に次の男性と結婚。そしてその1か月後に殺人と展開が早くなっています。つまりそれだけ早急に金が必要だった証拠です。

最後の被害者となった筧勇夫さんは持病もなく、健康に人一倍気を遣っていたようで、毎日散歩を日課にしていたそうです。そもそも筧千佐子は、「持病持ち、もしくは健康状態に難のある高齢男性」を選んで交際していました。

つまり、何もしなくても比較的早く亡くなるであろう男性をターゲットに後妻業を行おうとしていたわけです。しかし、筧勇夫さんと出会った頃には、相手の健康状態まで気にしていません

考えようによっては、2013年にもなると複数の男性に手を掛けており、「1人殺すのも2人殺すのも…」という思考回路に入っていたのかもしれません。また、それだけ慌てて次の遺産を入手しないと、借金の返済ができなかったということも考えられます。

【7】逮捕時の資産状況は?

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筧千佐子は逮捕時、ある程度ブランド品も持ってはいましたが、露骨にブランド品だらけという出で立ちではありませんでした。

住んでいた自宅も余裕のある家ではありましたが、大豪邸という印象はありません。現金も手元にはほとんどなかったと言います。

現金資産が手元になかったからこそ、被害総額も明確にはなっていないのでしょう。つまりどれだけ遺産が手に入っても、すべて使ってしまっていたということ。

筧千佐子は確かに連続殺人鬼です。しかし、投資の失敗さえなければ、筧千佐子の人生はここまで狂気の人生にはならなかったのではないでしょうか?

【8】罪を認め死刑も受け入れる

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最後に留置場にいる筧千佐子は、2019年7月現在「死刑判決が出れば受け入れる」、「私のせいで人が死んだのは事実」とほぼ犯行を認めています。それですべての罪が許されるわけではありませんが、受け入れたことが重要かとも思います。

自分が手をかけた人、その親族に深い反省の意を見せ、きっちりと法の裁きに従う姿を見せるのが今の筧千佐子にできる唯一の贖罪でしょう。それをすることを、絶縁状態であろう長男・長女も望んでいるはずです。

また被害にあった男性の親族も、筧千佐子を決して許すことはできないとは思います。許すことはできないとしても、罪を認め、反省をすることを望んでいるのも間違いない事実でしょう。

筧千佐子の長男長女は、2019年の時点で50歳前後。自分を生んだ母親が連続殺人鬼であるという業を背負って人生を生きていかなければいけません。そんな2人の子どものためにも、最後は深く反省をしてもらいたいものです。

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