レッジャー・ナノ・エス(Ledger Nano S)の使い方



Ledger Nano Sを使て仮想通貨を受け取ったり、取引所へ送る方法をご紹介します。

Ledger Nano S に対応しているコインのリスト:
https://www.ledgerwallet.com/cryptocurrencies

Ledger Nano Sのオフィシャルサイトはこちら:
https://www.ledgerwallet.com/

Neonのダウンロードはこちら:
https://github.com/CityOfZion/neon-wallet/releases

MyEtherWalletはこちら:
https://www.myetherwallet.com/

仮想通貨での寄付も大歓迎です!

ビットコインの場合:
3BqudXWqtYFAugHck9dXeodFzsZUzQePAR

イーサリアムの場合:
0x23d4E400F8DAAA883378C2e5efE240949EEd1955

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前回はLedger Nano Sの初期設定のデモを行いましたので、今回はその使い方をご紹介します。

まず、Ledger Nano Sはすべてのコインに対応しているわけではありません。コインは順次追加されてきていますが、たとえばNEMに関しては、Trezorというもう一つのハードウェア・ウォレットでは対応しているものの、Ledger Nano Sでは未対応です。

最新の対応コインに関しては、同社のサイトに記載されているので、ぜひご覧ください。URLは説明文に入れておきました。※Ledger Nano S に対応しているコインのリスト:https://www.ledgerwallet.com/cryptocurrencies

なお、リストを見ると、数十種類の通貨にしか対応していないのですが、いくつかのコインに他のコインがぶら下がっているので、実際に対応しているコインはたくさんあります。

たとえば、イーサリアムとネオという仮想通貨は、独自のブロックチェーンとして他のプロジェクトが開発できる環境を提供していて、イメージとしてはiOSとAndroidみたいなものなのですが、そのうえで作られたプロジェクトの通貨は、それぞれのウォレットで管理できます。つまり、イーサリアムに対応しているということは、イーサリアム上で作られた他のコインにも対応しているということなので、その種類は数百に及びます。一方でネオに関しては、まだLedger Nano Sが対応しているコインは少ないのですが、順次増えていくことが期待されます。したがって、ウォレットの購入を検討されている方は、まずLedger Nano SやTrezorが、保管したいコインに対応しているのかを確認しましょう。

さて、Ledger Nano Sの使い方を見ていく前に、仮想通貨の取引において、このUSB端末がどういう機能を果たしているのかを簡単に整理します。まず、別の動画でも説明したとおり、ブロックチェーン上での取引には、仮想通貨の送受信に必要なアドレスである「パブリック・キー」と、コインの持ち主だと証明するための「プライベート・キー」が必要です。Ledger Nano Sはパブリック・キーとプライベート・キーを保管しているのですが、特定のアクションに対する指示を出す機能はないので、別のユーザー・インターフェース上で、「誰」に「どのコイン」を「いくら」送るのかを設定する必要があります。

したがって、この動画でご紹介するのは、真ん中にあるインターフェース部分で、どのように取引の指示を出すかというところです。

では、まずLedger Nano Sで対応するコインの追加方法をご紹介します。

Ledger Nano Sにコインを追加する場合は、パソコンにクロームアプリのインストールが必要なので、Ledger Nano Sのオフィシャルサイト内にあるアプリページから行くか、グーグル検索などで「Ledger Manager」と検索して、Chrome Web Storeに行きます。あいにく、この画面上ではインストール済みになっていますが、こちらのアプリをインストールし、Ledger Nano Sをパソコンにつないで暗証番号を入力したら、ブラウザーの左上に表示されているアプリマークをクリックします。

次に「Ledger Manager」を選択しましょう。

すると、ビットコイン、ビットコインキャッシュなどのコインが並んでいる画面が表示されます。実はこの画面でLedger Nano Sで扱うコインを追加したり削除したりすることができるのです。

たとえば、Neoを追加すると、パソコン画面にはインストール中と表示され、それと同時にLedger Nano Sの画面には「Ledger Managerを許可するか」と表示されますので、右上のボタンを押して許可しましょう。

すると、1分も経たないうちに、Ledger Nano Sの画面にNeoが追加されています。

それでは次にユーザー・インターフェースの使い方を見てみましょう。

インターフェースには、いくつかの種類がありますが、ここではあくまで僕が使っているものだけをご紹介しますので、すべてを網羅しているわけではない点について、あらかじめご了承ください。僕はクロームアプリのBitcoin Walletと、MyEtherWallet、そしてネオンというウォレットを使っています。こちらの種類は、もちろん、どのコインを保有しているかによっても異なります。

まず、クロームアプリはインストールが必要ですが、非常に使いやすいです。詳細は動画をご覧ください。

次にネオンを見ましょう。こちらもインストールが必要ですが、クロームアプリと同様、とても使いやすいです。

まず、グーグル検索で「neon wallet github」と検索すると、CityOfZion/neon-walletというサイトが出てくるので、こちらに行きます。URLは説明文に入れておきましたので、もしよかったら、こちらをご利用ください。※ネオンのウォレットダウンロード:https://github.com/CityOfZion/neon-wallet/releases

そして、自分のパソコンのOSを選べば、ダウンロードが始まりますので、それが終わり次第、インストールするだけです。詳細は動画をご覧ください。

最後に、MyEtherWalletをご紹介します。こちらはWEBサイトであり、ユーザビリティはあまりよくないですが、ERC20というイーサリアム系列のコインはたくさんあるため、ICOに参加したり、コインを保管したりするために、このウォレットを使っている人は多いです。なお、フィッシングサイトが多いので、ちゃんとURLが間違っていないかは確認しましょう。

MyEtherWalletでのERC20トークンの取り扱いに関しては、やや複雑であるため、デモを用意しました。詳細は動画をご覧ください。

以上、慣れていないと間違えて資金が違うところに送られてしまうかもしれないので、どのウォレットを使うにしても、はじめは数百円分のコインを取引所から送ってテストをしてみましょう。

また、ウォレットの管理は面倒かもしれませんが、特に大金を運用されている方は、取引所に置いたままだと、自分のプライベート・キーで管理できていない状態だということを忘れないでください。

そして最後に、別の動画でもお伝えしましたが、このハードウェア・ウォレットを使っていても、パソコンがマルウェアに感染していたり、送金時に使っていたサイトがフィッシングサイトであったりしたため、送金先のアドレスがハッカーのものにすり替えられて資金を失うというというケースは過去にありました。したがって、どの対策も100%の安全性を担保してくれるわけではないということは忘れないでください。そもそも「デジタル資産」である仮想通貨には、ハッキングにまつわるある一定レベルのリスクが、必ずあるのです。

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