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日本で生活していれば、1回は同調圧力を感じて自身が本当に感じていること、思ったことを主張できない場面があったのではないかと思います。
「まぁ、仕方ない…。」と割り切れることだったらまだいいものの、「あそこで本心を言っておけば、今こんな状況じゃなかったかもしれないのに…。」と後悔ばかりしていたら一度きりの人生がもったいないと思いませんか。そこで今回は同調圧力に屈しない対策方法をご紹介いたします。
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同調圧力とは?
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同調圧力とは、会社・学校・地域の集まりなどの集団において、少数意見を持つ人々に対し暗黙のうちに多数の意見に従って行動することを強制することを指します。
例えば、こんな場面に遭遇したことはありませんか?
・中学時代、クラスで文化祭の出し物を決めることになった。クラスの中で権力のある子が「お化け屋敷がいい」と意見を言い、周りのみんなもなんとなく同意する。あなたは本当は”出店”がよかったにも関わらず、”お化け屋敷に決定した雰囲気”の中、意見を言えなかった…。
・会社にて、ある商品のキャッチコピーをみんなで考えることに。部長がどう考えても今の時代にそぐわない提案をしたにも関わらず、課長が同意しそこにいたメンバー数人も同意した。あなたも自身の意見をその場で言えず、部長の提案が採用されてしまった。後日、そのキャッチコピーのせいで商品は売れず「あの時意見を言っていれば」と後悔することに…。
…思い出すだけで悔しい思いでいっぱいになってしまいますね。「なんでこんなに日本社会は生きづらいんだろう…。」とぼやきたくなってしまうかもしれません。けれど、残念ながらぼやいているだけでは自身の周りにはびこる同調圧力はなくならないですし、同調圧力に屈してしまう自身を変えることはできません。
「じゃあどうすれば同調圧力に屈しないで生活できるんだ?!」と思ったあなた。
そんなあなたに、同調圧力を感じやすい日本で同調圧力に屈しないための対策をご紹介いたします。
同調圧力に屈しない対策方法を紹介!
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同調圧力に屈しないでのびのび自分らしく生きていきたい!と思っている方にすぐにでも実践できる対策方法を10個ご紹介させていただきます。
ぜひ、この記事を読んだらすぐに1つでもいいので対策方法を実践してみていただき、同調圧力に屈しない毎日を送れるようになっていただけたら幸いです。
同調圧力に屈しない対策方法10選①【普段の生活から気を付ける編】
【その1】同調圧力に屈していない有名人を見つける
YoutubeやSNS、時にはテレビ番組の生放送などで他者からどう思われようが構わずに自身の考えを主張している人がいるかと思います。まずはそういった”同調圧力に屈しない先輩方”はどのような場面でどのような言動をとっているのか学びましょう。
例えば、お笑い芸人で絵本作家の西野亮廣さん。「お笑い芸人はこうあるべきだ」という日本の芸人界の同調圧力に屈しないで、自身の意見や考えを日本のテレビやインターネット上のコンテンツなどで堂々と主張されています。
そしてさらには周りにいる同調圧力を感じて古典的な日本の芸能界の空気感に飲まれている若手芸人さん達の気持ちや言動にまで影響をもたらしています。
あとは、元2ちゃんねる管理人のひろゆきさんも独自の意見を堂々と主張されていますね。討論番組などであえて空気を読まずに発言をされている映像がインターネット上で話題になっています。
現在フランスにご在住とのこと、そもそも同調圧力がはびこる日本の雰囲気は好みじゃないのかもしれませんね。
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有名人著名人だけではなく、会社や学校など身近なところにも「この人いつも空気読まずに自己主張するよな。」と思う人がいるかと思います。
まずはそういう人がどんな言動をしているのか観察してみましょう。そして、できれば、その人が同調圧力に屈せず意見を言ったあとに「なぜあの時に自身の意見を主張できたの?」と素直にヒアリングしてみましょう。同調圧力に屈しない精神を持つヒントがもらえるはずです。
【その3】同調圧力を感じる場面を想像してみる
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何事もシミュレーションは大事です。同調圧力を感じる場面を想像し、屈しない対応をとる自分を想像してみましょう。よりリアルに想像してほしいので、実際に実施される会社の会議などこの先起こり得る場面を想像するのがのぞましいです。
「この議題では、きっとあの部長がこんな意見を言うぞ。そして課長はそれに同意するだろう。その流れで(同意してほしいから)私にもどう思うか聞いてくるはずだ。でも同意せずこう答えよう。きっと部長や課長はこんな表情をすると思うけれど、屈しないで平常心でいよう。」
と会議中の場面を1つ1つ丁寧に想像します。そして、それだけで終わらせずに、”同調圧力に屈しないで、自身の意見を主張したとにどうなるのか。自分にとって不利な状況にならないような対策をどうとるのか。”まで想像します。
「会議で発言したことを部長や課長はこんな風に思って、私に対してこんな対応をとってくる可能性がある。だから、会議のあとに部長がたばこを吸いにいくタイミングであの話題で雑談しにいこう、きっと部長は最初はけげんな顔をすると思うが会話を続ければ機嫌もよくなるはずだ。」
ここまでやれば大丈夫です。安心して同調圧力に屈することなく自身の意見をのべることができるはずです。
【その4】討論番組を見てみる
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テレビでもYoutubeでもオンライン番組でもいいのですが、とにかく歯に衣着せず、同調圧力には一切屈しない討論者が出ている討論番組を見てみましょう。
同調圧力に屈しない討論者と、同調圧力に屈してしまっている討論者がいますね。屈しない人と屈した人の違いをよく研究し、いいところを真似してみてください。
【その5】海外の人とコミュニケーションをとってみる
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海外の方は比較的同調圧力に負けず、というより同調圧力というものを感じず生活を送っている人が多いです。
海外の方でどんな状況でも自身の本当の意見を言える人とコミュニケーションをとると、「そうか、そもそも同調圧力なんてもの感じる必要がないんだ」と物事の捉え方から変えてくれるようなインパクトを受けることが多々あります。
とはいえ、「今日本に住んでいるし、海外の方とコミュニケーションをとる機会なんて…」と悩むかもしれません。けれども自分から行動すると意外と日本の中で海外の方とコミュニケーションをとる機会を作ることはできるのです。
具体的には下記などがあげられますね。
・オンライン英会話を利用する
・海外の方とチャットやりとりができるアプリを利用する
・新大久保など海外の方がたくさんいる地域のお店で話しかける
是非、物怖じせずにチャレンジしてください。
同調圧力に屈しない対策方法10選②【同調圧力を感じた時編】
【その6】表情に気を付ける(口角をあげておく)
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同調圧力を感じ、自身の意見を主張できずにもどかしい思いをしている人は眉間にしわが寄っていたり、口がへの字になっていたり、どうしても不安が表情に表れてしまっています。
その状態で、おずおずと意見を述べようものなら、余計に大きな同調圧力の波に持っていかれてしまいます。じゃあどうしたらいいものなのか。この表情というのは面白いことに、表情をつくるとその表情にあわせた感情にさせてくれるという効果があります。
なので、同調圧力を感じそうなときには無理やり笑顔にするだけで、心までつられてポジティブな状態に変化できるのです。さすがに会議の場でにこにこしているのはおかしいですが、ポジティブな心にするために口角をあげて元気な表情をしてみましょう。
これを実践するだけで、自然と自信をもって考えを主張できるようになりますし、周りからも「こいつ自信あるな」と思ってもらえ、同調圧力に屈しない場面をあなた自身でつくることができるはずです。
【その7】ハーブティーなどリラックスできる飲み物を飲む
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同調圧力を感じているときは、とにかく心がネガティブかつ緊張した状態になっています。
そんなときは自身を無理やりにでもリラックスさせることが重要になってきます。最も手早くできるのが飲み物を飲むこと。コーヒーやコーラのような刺激物よりも、ハーブティーなどリラックス効果のあるものがのぞましいです。
同調圧力を感じやすい会議などには事前に”ほっとする飲み物”を用意し、心が緊張しそうになったら一口飲んでみましょう。いつもより緊張せずリラックスして自身の意見を主張できるようになります。
【その8】同調圧力を押し付けてくるタイプの人と離れた場所にいる
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同調圧力を感じやすい場面には必ずといっていいほど、その波をつくるきっかけとなる人物がいるものです。
例えば、会社の会議で同調圧力を生む人の特長として一番多いのは、偉い人の意見に大きく反応しもちあげるタイプのメンバーです。
こういった人は自身の意見や考えがそもそもなく、こだわりもないので、ただただ偉い人に気に入られたいがために躊躇なく偉い人の意見を全体の意見であるという空気感をつくっていきます。そういった人の隣にすわると、どうしてもその空気に飲み込まれがちになってしまいます。
ですので、同調圧力を生む人の近くにはそもそもいかないようにすることが大切です。しかしながら、席が決まっていて移動することもできないといった場面も出てくるかと思います。
そういうときは同調圧力を生む人の方向は見ずに、どちらかといえば同調圧力に屈しないタイプの人がいる方向を見てその場を乗り切ってみてください。
【その9】端的かつロジカルな主張をできるよう頭の中で準備しておく
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同調圧力に屈することなく自身の意見を言うには、やはり自身の意見はシャープかつロジカルなものにする必要があります。その場にいる人々にとって納得のいく主張であれば、がらっとその場の空気感を変えられます。
では、どのようにしたら端的かつロジカルな主張ができるかですが、まず、「結論→その理由→懸念とその対応策→具体例」の順番で話を構成します。
次に、それぞれの項目において1文で話せるように言葉選びをします。だらだらと長く話をしても、みんな聞く気がなくなってしまいます。
そして、話に矛盾がないのかチェックします。結論と具体例にアンマッチが起きていると、その部分に気づき同調圧力の波を生む人につつかれてしまいます。話に筋が通っているかのチェックは念入りにしましょう。
最後に、全体を通して難しい言葉や用語を使っていないか確認します。相手に聞いてもらうためにはわかりやすい表現を使うのが一番です。
一件、難しい専門用語を使うと凄い人かのように見えますが、実は難しい内容をわかりやすい表現で話す方が人々に「ああこの人”実は”頭いい人なんだな」と思ってもらえ、述べている主張も聞いてもらいやすくなります。
話を聞いて納得してくれている人が複数人でると同調圧力を感じる空気感は一気に解消されるので、そのあとの議論がよりスムーズなものになるでしょう。
【その10】みんなにとってもメリットであるということを主張する
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同調圧力に屈する人達は「賛同しないとはぶられそう」「賛同しないと損をしそう」という理由で同調圧力を生み出す人の意見や主張に飲み込まれているだけなので、自身の意見を通したい場合は同調圧力を生み出す人に話を聞いてもらい賛同してもらうことが大切です。
そのためには自身の意見が同調圧力を生み出す人にとってもメリットであるということを伝える必要がでてきます。
前述したロジカルな主張のための話の構成(「結論→その理由→懸念とその対応策→具体例」の順番で話を構成)の最後に「あなただったならばこんなケースにおいてこんなメリットがあるよ」と具体的な事例を用いてメリットを示します。
そうすると、同調圧力を生み出す人の顔色が変わってくると思います。そのタイミングで「〇〇さんどう思いますか。」と聞いてみましょう。
同調圧力を生み出す人が自身の意見にも賛同し始めてくれたらこっちのものです。ただし、この時に注意してほしいのが、”自分自身が同調圧力を生み出す人”そのものになってしまわないようにすることです。
自身の意見も述べるけれど、そのほかの人の意見もしっかり聞き、同調圧力を生まない空気感を先導者となってつくれるようになると最高です。
同調圧力に負けずストレスフリーに生きよう!
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いかがでしたでしょうか。
今回、同調圧力に屈しない方法を10個あげさせていただきましたが、全部を一気にやる必要はありません。できることから粛々と試してみてください。心が疲れそうになったら無理せず一休みして大丈夫です。
リラックス、リラックスしながらやってみましょう。ちょっとの行動で同調圧力に屈しない生活をできるようになったと効果実感いただけるかと思います。
日本の会社や学校ではどうしても避けられない同調圧力。「日本はなんて国なんだ…。」と嘆くのではなく、同調圧力に屈しない対策を打ち、自らの環境をあなた自身で変えてみたらもっと生きやすい、のびのびとした環境に身を置くことができるでしょう。