2018年の11月当時に大手レンタルビデオ店TSUTAYA荒尾店のアルバイトスタッフだった三浦寿里は、店内で客が自分の好きな韓国人アーティストの悪口を言っているのを聞いて、その後自分のTwitterアカウント上にて、『個人情報を取り扱う仕事上、名前から性癖まで暴露可能だ』と語尾に笑顔の顔文字付きでツイートしました。
その半日後にはSNSを通じて拡散しネットの掲示板で取り上げられたことをきっかけに瞬く間に炎上し、しまいには自分の本名、大学、住所、内定先までもが暴露されてしまいました。
今現在は当時のTwitterアカウントは削除されており、投稿を確認することはできません。
三浦寿里やらかしのツタヤ炎上概要まとめ
TSUTAYA荒尾店店員
三浦寿里Before After
ゆりあんレトリィバァにガチ似でワロタw pic.twitter.com/mPdzTF435E
— イリオモテヤマキツネ (@rdaBQiEb26cPQsr) November 15, 2018
事の発端は11月の14日に@SWAGjloverというアカウントが以下のツイートを発端に始まります。
『BIgHitは運営してる今回の事務所の責任で、所属アーティストに非はないとしてるね。私はTSUTAYAでバイト中に聞こえてきたよ。「韓国人の紅白取り消しになった男のアイドル、頭おかしい」って言ってること。許さないからな』
BIgHitとは韓国の人気グループBTS防弾少年団が所属する事務所のことで、当時防弾少年団が着ていたTシャツが物議を醸していました。
さらにこのツイートに補足する形で『個人情報を取り扱う仕事上、名前から性癖まで暴露可能だ』と自分でツイートしこの発言が炎上の火種になります。
三浦寿里はTSUTAYAアルバイトスタッフという身分を利用して客の個人情報をばらすことが可能だとSNSを通じて発信したのです。これは会社としてのTSUTAYAの信用にも関わることですし、アルバイトとしても労働規約から逸脱した投稿になります。
いちバイトだとしてもあってはならない事です。
K-POPアーティストの原爆Tシャツ問題とは?
チャーリーさん(@punk666fuck)がシェアした投稿 – 2018年11月月23日午前4時15分PST
この三浦寿里が炎上する前に一つの写真をきっかけに韓国のアーティストが物議をかもしました。
その写真とはフランスのパリで開かれていたコンサートで撮られた一枚でした。世界的にも人気な韓国の人気アイドルグループ『防弾少年団』のジミンさんが原爆のキノコ雲がプリントされたTシャツを着ていたのです。
Tシャツは反日を表しているのではないかと話題になり、日本人の反感を買いました。さらにTシャツには万歳をする韓国人の画像と『愛国心』『私たちの歴史』『解放』を意味する英単語が並んでいました。
このことからTシャツを作成した会社まで特定される事態にいたったのですが、Tシャツの製作者は「反日を助長するのが目的ではなく、歴史への関心を深めて欲しかった」と述べています。
テレビ朝日の大人気音楽番組ミュージックステーションに出演が決まっていましたが、出演すべきではないという声が高まり、この事態を重く受け止め「着用の意図を聞いて総合的に判断した結果」としてテレビ朝日側は出演を中止にしました。
またこの年の年末をかざるNHKの紅白歌合戦にも出場がほぼ内定したと各マスコミで注目されていましたが、この事件で結局出場はなりませんでした。
最終的に所属事務所のBigHitエンターテインメントは『アーティストが着用したことにより被害者を意図せず傷つけることになった点にお詫び申し上げます』と丁寧な謝罪文を出し、事態は鎮火されました。
キノコ雲とは
引用: Pixabay
キノコ雲とは第二次世界大戦時にアメリカが日本の広島、長崎に落とした原子力爆弾によって発生する、特徴的な雲のことです。
巨大なエネルギーによって熱が水蒸気を発生させ、上昇気流を生み出します。見た目が大きな傘がついたキノコに見えることからこの名称で呼ばれています。
核の爆発や火山噴火などの巨大な噴火、爆発でしか見られないことも特徴になります。
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日本でも今や若い世代に大人気の韓国の音楽(K-POP)、東方神起やKARA、少女時代など聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
その中でも特に人気なのがBTSこと防弾少年団です。2013年に結成された男性7人組のヒップホップグループで、アジアだけでなくアメリカやヨーロッパ世界中で活動をしているアーティストの一つ。
2018年5月にはアメリカのビルボード200でアジア出身アーティストとしては初の1位をとる快挙を成し遂げ、日本では2014年からデビューしています。
TSUTAYAの三浦寿里はこのBTSの熱烈なファンだったとみられ、TSUTAYAで勤務中に客がBTSの悪口を言ったことに腹を立て、上記のツイートに至りました。
防弾少年団のファンは過激?
引用: Pixabay
また防弾少年団のファンは『ARMY』と自分たちのことを呼んでいて、防弾少年団のためなら過激な行動をとることもしばしあり、批判の対象になっています。
具体的には個人で大量のアカウントを作成し、ストリーミングサイトなどで実際よりも視聴者を多く水増ししたり、SNS上で不自然に防弾少年関連の投稿がなされたりといったことがあります。
実際、アメリカの『ここ30日で最もリツイートされたアーティスト』というランキングではアメリカやヨーロッパでの人気歌手を抑え、当時まだ世界で認知が少なかったBTS防衛少年団が突如一位になるという出来事が起こりました。
三浦寿里の一連の炎上騒動もBTS好きが高じて起きてしまった事件といっても過言ではないですね。
三浦寿里の過去のツイートでは
『大丈夫よ〜どんなに半日まみれで日本をATMとしか思ってなくても、日本に来る限りはくさん貢いであげるからね〜勝手に政治論に巻き込まれただけの音楽の際にあふれたただのアイドルだものね〜 私はユンギの才能も、それを上回る半日思想も、欲望も、すべてのマイナスを受け止めてあげるからね〜』
といった投稿も見つかっており、かなり熱狂的ファンだったことが伺えます。
炎上までの流れ
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引用: Pixabay
最初のツイートは2018年の11月14日0:06に発信されました、その半日後の11:51にネットの掲示板サイト2ちゃんねるのニュース速報 (嫌儲)に三浦寿里のツイートが問題ではないかと取り上げられました。
ニュース速報(嫌儲)とは
引用: Pixabay
2チャンネルの掲示板の一つになります。『嫌儲』とはインターネットで生まれた造語で読み方は「けんちょ」「けんもう」「いやちょ」など様々です。基本的にスラングなので現実では話すことはほぼなくそのため読み方も定まっていません。
掲示板を営利目的に転用することを嫌う、問題視する声が出始め、主にそれらを嫌う人が集う掲示板になりました。
煽りや誹謗中傷が多く、三浦寿里の投稿はこの掲示板で晒されたことにより加速度的に投稿者の特定が始まりました。
あっという間に過去のツイートが出てくる
引用: Pixabay
掲示板でツイートが拡散されてから10分以内に過去ツイートから投稿者が愛知県 東海市にあるTSUTAYA 荒尾店に勤務していることが分かりました。
過去には『都内かあ…TSUTAYA荒尾店に来ませんか??』『三浦寿里の守護神が決定しました!あなたの守護神は死神です。』
など、個人情報が推測できるツイートを度々しておりこれらを使っての特定作業が進められました。
三浦寿里に重い処分が!
引用: Pixabay
インターネット、SNSで話題になるにつれ、メディアも報道するようになり、ついにアルバイト先とみられるTSUTAYAが『店舗アルバイトスタッフによる不適切なSNS投稿に関するお詫び』と題してホームページ上で謝罪文を掲載しました。
『このたび、TSUTAYAのFC加盟企業が運営するTSUTAYA荒尾店のアルバイトスタッフのTwitter上での発言におきまして、お客様の個人情報を特定し流出させる主旨の投稿がございましたが、お客様の特定や、流出の事実はございません』
このことからTSUTAYAもこの事態を重く受け止めていたことが分かります。
また『二時面接がんばろ 決まったら晴れてNOVAグループの一部』というツイートから大手英会話教室のNOVAに面接を受けていたと思われる投稿も見つかりました。
炎上を起こしてしまった以上、アルバイトもクビになり、内定が決まっていたとしたら取り消された可能性はかなり高いのではないでしょうか。
残念ながら、現在でもその後アルバイトを続けているのかやNOVAに勤務しているのかといった情報は見つけられませんでした。
三浦寿里の個人情報が特定される?
引用: Pixabay
大まかな特定された情報をまとめたいと思います
名前:三浦寿里 (みうら じゅり)
生年月日:1996年?
年齢:22歳?
在住:愛知県東海市
大学:椙山女学園大学教育学部
職業:TSUTAYAアルバイト店員
勤務先:TSUTAYA荒尾店
内定先:NOVAホールディングス
上記のこれらの情報はすべてSNSのTwitterに投稿されていたものから集められました。
名前の特定経緯は三浦寿里がこれまたBTS防弾少年団のライブに行った際に、会場でチケットの画像をTwitterにあげ、その画像に指定席から購入者の氏名までバッチリ映っていたことから確認されました。
内定先はアカウントプロフィールに塾講師(予定)と記載があったのと、過去ツイートでNOVAの二時面接を受けるとつぶやいていたことから内定をもらったことが分かりました。
本名が分かり、また不確定ですが過去に在籍していた学校が元緑陽小学校、愛知県東海市立名和中学校、愛知県立横須賀高校、と行った情報も確認できました。
椙山女学園大学も愛知県にあるということで愛知県東海市が地元である可能性が高いです。
またこのことから住所もこの近辺なのではないでしょうか。
過去には放火予告や殺害宣言も
引用: Pixabay
過去のツイートには『椙山女学園大学教育学部野崎を殺す決意を固めました 止めないでください』『椙山女学園大学教育学部燃やす』など、放火予告や殺害宣言とも取れる過激な投稿が発見され、これらがさらに炎上に拍車をかけました。
名指しで名前が挙げられている野崎という人物は教育学部の准教授である、野崎健太郎准教授であるという見方が強まっています。
この授業の単位を落としたり、准教授との間にトラブルでもあったのでしょうか。ちなみにこの野崎准教授は殺されておらず、存命です。大学のホームページにも紹介文が載っており変わらず教鞭を執っているようです。
また次の日の15日には椙山女学園大学に警察が多数出動する事態となりました。理由として大学に爆破予告が行われたからです。
15日未明に「ツイッターで炎上している学生がいる。その学生を処分し、結果を午後3時半までに発表しないと学校を爆破する」といった内容のメールが届き、大学が警察に通報し出動する事態になりました。
三浦寿里の投稿をよく思っていない犯人が三浦寿里の処分を求めて爆破予告をしたのです。この影響で近くの中学校では部活動を中止になり生徒が一斉下校になりました。
三浦寿里もひとつのツイートが原因でこのように多くの事態に発展するとは思ってもみなかったでしょう。
三浦寿里の現在!
TSUTAYA荒尾店でバイトしてる椙山女子学園大学教育学部の三浦寿里は顔も悪けりゃ頭も悪いな~韓国人好きになるくらいだから当たり前か~ pic.twitter.com/oyUXvnzn7S
— にこ (@tamxxtaR) November 15, 2018
三浦寿里のものと見られていたTwitter,Facebook等SNS関連のアカウントは全て削除され、問題のあった投稿は今現在見ることは出来ません。
掲示板でツイートが問題視されてから1時間あまりで本名や顔写真の特定が行われ、本人もすぐにアカウントに鍵をかけ、結局その後すぐに削除してしまいました。
この時間の早さからもいかにSNS,インターネットが怖いものなのかが分かります。
問題のアカウントが削除されてから、三浦寿里のものとみられるアカウント@d1L5TTpVIRMh26tで謝罪と思われる投稿がされました。
『私は今世間に対しご迷惑をおかけしているTSUTAYAアルバイトの者です。この度は私の個人情報を軽んじた発言に対してお詫びいたします。誠に申し訳ございません。この度のツイートで不快感、不安、怒りを感じた方すべてに対して謝罪します。またアルバイト先や、内定先、大学等関係する方々に』
『これだけ書かせていただきます。既に関係先には自分で電話をしていますので今後の相手型への問い合わせは控えてください。お願いします。』
『私の身勝手な言葉でご迷惑をおかけして申し訳ありません。
この度のことを踏まえて今後一切SNSを利用しないことをお約束します。
私の個人情報に対する意識の甘さが今回のことにつながってしまったこと、さまざまな人が利用するツイッターにて発言すべきでないことを発信したことを反省しています。』
引用: Pixabay
これら3つの投稿の後アカウントはすぐに削除されてしまいました。
IDを見る限り急遽謝罪のために作ったアカウントであることが推測されます。
結局このツイートをした人物が三浦寿里本人なのかは今現在でも謎に包まれていますが、もし本人だとすれば事態を重く受け止め反省していることが伺えます。
現在、インターネットを探しても三浦寿里がその後どうなったかという足取りは全く不明です。バイトを継続してTSUTAYA荒尾店で働いているのか、NOVAに内定をもらい塾講師になったのか。
それでも現在でもTwitter上には#三浦寿里というツイートが多数残っており当時の炎上ぶりを確認することができます、またTSUTAYA荒尾店の口コミにも三浦寿里関連の話題を書き残す人がおり、今尚痕跡はネット上のあらゆるところに見受けられます。
みなさんもSNSを利用する際は節度をもって利用するようにしましょう。もしかするとひとつのつぶやきがきっかけで自分の人生を大きく変えてしまうかもしれません。
それではありがとうございました。