引用: Pixabay
「殺人は息をするのと同じだった。」
この言葉はアメリカで11人を殺害した容疑で逮捕されたヘンリー・リー・ルーカスの言葉です。
彼の殺人は判明しているだけでも被害者は最大でも300人以上に上ると見られており、2001年に刑務所の中で心臓発作が原因で亡くなりました。
世界にはこのように単独で複数の殺人を行う人間が存在し、断続的に殺害を行なった人間をシリアルキラーと呼びます。
彼らは自身の異常性を理解しており、それでも人を殺すことがやめられず殺害を繰り返します。
多くの事件は逮捕後に明らかになることが多く、被害者は行方不明となっていたり事件として立証できないケースも多いです。
統計ではシリアルキラーの割合は国や文化宗教によらず一定割合存在するとされ、女性よりも男性の比率が高いことも分かっています。
世界だけではなく日本でも1人の人間が複数の殺人を起こす事件が発生しており、世間を震撼させました。
今回はそんなシリアルキラー達が逮捕後に語った数々の鬼畜名言、日本で起きた殺人事件をまとめて紹介します。
シリアルキラーの意味を解説!
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シリアルキラーという単語は1984年に異常な連続殺人犯を表すためにアメリカで提唱されました。
英語で連続の、順列のを意味するシリアルに殺人者のキラーを合わせたものがシリアルキラーです。
これ以前にも連続殺人者は捕まっており同じような意味でシリアルマーダラーやシリアルホミサイドといった言葉が使われてきました。
これらの言葉はどれも連続殺人という意味ですが殺人鬼を表すといった点で現在ではシリアルキラーが広く一般的に用いられています。
アメリカ連邦捜査局(通称FBI)では数々の事件で連続殺人犯を逮捕しており、それらの共通点を以下のようにまとめています。
1人、稀に複数人による犯行
2人以上の殺人の被害者がいること
殺人事件が、それぞれ別個のものであり、別の時に起きていること
犯行が一定の間隔を置いて行われることが大量殺人 と連続殺人を区別する
1度に複数人を殺したり、連続で殺すのではなく一定期間を空けて淡々と殺人を犯すのも特徴とされています。
殺人を起こす動機
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彼らのほとんどは異常心理に基づく快楽が殺人に結びつくことが多く、シリアルキラーに対しては多くの心理分析がされておりいくつかの種類に分けられるといわれています。
幻想
これは精神病を患っているケースが多いです。その主張は現実から離れており、自身の中の別の人格を主張したり、別の何か(神や悪魔)に命令された許可されたと話します。
使命感
幻想と似ていますが違いは自己の中で殺人が肯定されている点です。自身の中の偏った価値観や独自の信仰に基づいて殺す人間を選別し殺害します。
一部のものは自分が社会を変える、社会の病を治すのだと思っているといったような正義感を持っていたりもします。
快楽主義者
殺人それ自体を快楽として自身を満たすために行われます。
それは時には性欲、スリル、自己の営利のための3つに分類されると言われています。
力の誇示・コントロール
このタイプは幼少期に虐待に合っていた場合が多いとされ殺害の動機は自己の権力の投射や力の誇示のため殺害を起こします。
日本にもいたシリアルキラーまとめ!
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海外だけではなく日本にもシリアルキラーとされる人物は存在しました。
どの事件も世間を震撼させその内容は鬼畜といわれるようなものばかりです。
【座間市遺体遺棄事件】白石隆浩
@hef_psychopathがシェアした投稿 – 2017年11月月9日午後7時10分PST
TwitterやSNSで自殺志願者の女性を探し、自宅に呼び寄せ計9人を自宅で殺害遺棄しました。
およそ1ヶ月半の間に9人の女性を殺害し自室浴槽で解体したという殺害内容は世の中を恐怖に陥れました。
白石隆浩は犯行後も普通の生活を続けていたのだから驚きです、逮捕のキッカケは行方不明となっていた女性の携帯電波が白石隆浩の自宅で途切れていたからです。
これをキッカケに自宅からバラバラにされた遺体が次々見つかり、事件が発覚しました。
犯行動機はお金が欲しかったからや、1度逮捕されていたので(悪質なスカウトをして前科があった)再度逮捕されると刑が重くなるなどの身勝手な理由でした。
この発言が白石隆浩がシリアルキラーであることを示しています、犯行についても悪いとは思っていないなどと発言しており、証拠隠滅を怠ったのが唯一の反省点ですなどと証言しました。
被害者の女性達は家出として家族から捜索願が出ていたのですが、全国で1年間に警察に捜索届けが出されるケースはなんと8万人にも及んでおり、警察は捜査を本格的にしていませんでした。
この事件で全国で捜索届けが出されている家出少女などが取り上げられ、また事件に巻き込まれやすいことが明らかになりました。
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日本を代表するシリアルキラーによる連続殺害事件といっても過言ではないでしょう。
逮捕された酒鬼薔薇聖斗という名前は犯人自らが造って名乗っていたもので、事件は30代から40代のがっしりした体型の男性が犯人ではないかとみられていたのですが、当時中学生だった14歳の少年が逮捕されたことで世間を驚かせました。
酒鬼薔薇聖斗は当時小学5年生だった男の子を路上で声をかけ殺害、その後頭部を切断し自分が通っていた学校の正門前に犯行文と共に放置するなど猟奇的な犯行をしました。
世間を震撼させたこの事件は日本でも類を見ない異常で鬼畜な殺人だったにもかかわらず14歳という年齢は当時の少年法では裁くことができず、また報道マスコミ各社でも犯人の本名は公開されず少年Aという形で報道されました。
酒鬼薔薇聖斗は少年院に送致され公正プログラムを受けたのち、2005年には少年院を退院。
現在も何の罪に裁かれることもないまま普通に暮らしていることが分かっています。
警察の精神鑑定の結果、持続的で強固なサディズムを持っている、他者に関する共感能力が低いなどと診断されており、事件前からも暴力関係のトラブルを起こしており両親に連れられていった精神科で注意欠陥・多動性障害(ADHD)の診断を受けていたことがわかっています。
他者との共感性が低い、ADHDなどはシリアルキラーによく見られる特徴になり、取調べでも殺害した遺体を自分の作品と表現したり、猫などの小動物を解体していたりと異質な性格でした。
【自殺サイト連続殺人事件】前上博
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2005年当時インターネット上にSNSなども無かった時代に自殺系サイトと呼ばれる自殺志願者や自殺に興味がある人が集まるサイトがありました。
前上博はこのサイト上で自分が自殺を手伝ってあげるとして自殺志願者を募り、自らの手で殺害を繰り返していました。
犯行時には苦しむ様子を動画撮影や抵抗する音声を録音するなどシリアルキラーに見られる異常性があったことが分かっています。
犯行の動機としては性的欲求を満たすためだったと発言しており、人の苦しむ姿と白いルーズソックスに興奮すると証言しました。
前上博はこの事件の前にも逮捕歴があり、職場の上司や学友の首を絞めるなどして暴行していたことが分かっています。
捜査上では前上博の電子手帳が発見され、そこには実行記録と名付けられた殺害内容が保存されており記録が全て本当であれば余罪は100にものぼることが明らかになりました。
立件されていない余罪が逮捕事案より多くなるのもシリアルキラーの特徴です。
【大久保清連続殺人事件】大久保清
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1971年に路上で画家を装って女性に声をかけ8人を相次いで殺害した事件です。
被害女性はどれも面識のなかった人物でガールハントと称して自家用車で1人でいた女性に片っ端から声をかけ強姦しその後殺害遺棄をしました。
大久保清は外国人の血が混じっており小さい時はいじめや周りからもよく思われていませんでした、それが原因か女性に対する暴力やトラブルが後を絶たなかったそうです。
事件前にも前科がいくつもあり女性に対する暴行や強姦も入っていたそうです。
女性は被害届を出さない場合も多く大久保清も余罪は複数にのぼると見られています。
また逮捕後も警察に対して条件を掲示するなど横柄な態度をとり、死体を遺棄した場所を言わなかったり殺害した理由を述べませんでした。
判決では死刑が言い渡されましたが、殺害動機は不明なまま刑は執行されました。
精神鑑定も行われており結果では異常性格で、性的、色情的欲求を伴うと判定されシリアルキラーであったことを示すものとなっています。
【小平事件】小平義雄
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1945年から1946年にかけて東京都とその周辺で発生した連続強姦殺人事件です。
当時は終戦直後で日本は食糧難に陥っていました、誰もが満足に食べれない中で小平義雄は食べ物や就職を提供紹介するといった名目で女性を誘い出し、強姦して殺害するという方法をとりました。
10件の殺害容疑で立件され、そのうち7件で有罪判決、死刑が下されました。
戦時中も赴いた中国で婦女暴行や妊婦の殺害、さらには妻の義父を殺害し6人を負傷させ懲役15年の実刑判決を受けていたなど残忍な性格であることが分かっています。
拘置所では粗暴だった態度は日に日に改まっていき刑執行当日には被害者や親戚への謝罪、後悔を口にし静かに死んでいったとされています。
シリアルキラーの鬼畜名言10選!
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シリアルキラーの異常性は逮捕後口にした言葉からもその性格の一端を垣間みることができます。
彼らの思考は常人には理解できず、その発言は鬼畜名言として死刑執行後も残されています。
【1】さあゲームの始まりです
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神戸連続殺傷事件の犯人酒鬼薔薇聖斗が遺体と共に残した声明文の一文です。
全文は以下のようでした
さあゲームの始まりです 愚鈍な警察諸君 ボクを止めてみたまえ ボクは殺しが愉快でたまらない 人の死が見たくて見たくてしょうがない 汚い野菜共には死の制裁を
積年の大怨に流血の裁きを
SHOOLL KILL
学校殺死の酒鬼薔薇
犯人はこの文章を切断した遺体の口に入れわざと見えるように放置しました。
犯行後も捕まらないと思ったのか新聞社に第2の文章も送りつけました。
事件の凶悪性、犯行声明文の猟奇性から日本犯罪史に残る事件になりました。
【2】申し訳ないという気持ちとかって一切ない
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座間9遺体遺棄事件の白石隆浩が逮捕後に取材を行なった記者に対して語った言葉です。
続けて9人もの女性を殺害し自宅で解体を行なっていました。
犯行に関しては金を返したくなくて殺したなども語っており反省している様子はありません。
【3】殺人は息をするのと同じだった
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ここからは海外のシリアルキラーの言葉を紹介していきます。
殺人は息をするのと同じだったと話したのは、アメリカ合衆国のヘンリー・リー・ルーカスの言葉です。
彼はアメリカ全土で300人以上を殺害したとされており、映画のハンニバル・レクターのモデルになっているとも言われています。
手当たり次第に銃を突き付けたり、ナイフで指を切断していくなど拷問をしてその後殺していたと言われており、他にも「女は存在する必要がない。だから見つければ全て殺す。要するに俺はいいことをしたって訳さ」なども語っています。
【4】私が人間を殺すのは、詩人が詩を詠うのと同じだ
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この発言はハーマン・ウェブスター・マジェットというアメリカのシリアルキラーです。
彼の立件はほとんどが詐欺や重婚によるものでしたが、殺人で200人以上の被害者がいるとも言われています。
彼は殺人ホテルと呼ばれる部屋数およそ100の迷路のような作りを施したホテルを所有し、その中でほとんどの殺人を行ったとされています。
【5】玄関の鍵が開いているのは『やってもいい』合図だ
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リチャード・チェイス、アメリカのシリアルキラーです。動物の血をたびたび飲み、遺体の血を浴び、ヨーグルトの容器で掬って味わっていたことから、通称サクラメントの吸血鬼と呼ばれました。
逮捕時、臓器や血液が部屋中に溢れかえっており、カレンダーには殺人予定がぎっしり書きこまれていたそうです。
逮捕後は重度の精神障害を患っており、抗うつ薬の大量投入により死亡しました。
【6】本人たちも死にたがっていたはずだ
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ピーター・サトクリフ、1975年から5年間に渡り13人を殺害、重軽傷7人を出したイギリスのシリアルキラーです。
主に街頭で客引きをしていた売春婦をハンマーで殴打して気絶させてから刺殺しました。
彼は5年にも渡って警察の目を逃れ、犯行を重ねました主に娼婦を狙っていたことからヨークシャー・リッパー(ヨークシャーの切り裂き魔)と呼ばれました。
【7】マーティンがお館に入ってるとこが見たかったの
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1968年5月から7月にかけてイギリスで発生した殺人事件で犯人は当時11歳の少女メアリーベルでした。
3歳と4歳の男児を殺害しました。警察の捜査中に殺人をほのめかすメモをバラまいたり警察に対して虚言をつき操作を撹乱されるなど11歳とは思えない言動でした。
イギリスでは死刑がなく、判決は11歳という年齢も鑑み慎重に審議された結果メアリーには懲役刑が言い渡されまし他。
23歳の時に出所し今現在もイギリスで暮らしているとされています。
メアリーは犯行について豊富な語彙で淡々と事件の内容を話し、顔には驚くほど表情というものが存在しなかったと警察は証言しています。
これらの頭の良さや無表情、共感性のなさは典型的なシリアルキラーの特徴です。
【8】人肉が食べたいという衝動が抑えられなかったから
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2011年、インドネシアで29歳のフィリピン人女性が逮捕されました。
その女性は、数年に渡り、30人以上の女性、そして夫を殺害し遺体をバラバラにして冷蔵庫で保存し、少しづつ人肉を食べていたと発表されました。
この他にも自身でパーティを開き招いた友人達に殺した人肉を食べさせていたとも報じられています。
逮捕後彼女は自分の罪を認めており、償うと反省の弁を口にしていますが機会があればまた人肉が食べたいとも言っており、刑務所で刑務官に襲いかかり何本かの指を食いちぎり素早く飲み込んだそうです。
【9】あいつらは何の意味もないガラクタだ
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殺人ピエロとして有名なジョン・ゲイシーの言葉です。
1972年から1978年の間に少年を含む33名を殺したとされています。
普段はピエロの格好をして子供達のために福祉活動をする優良市民と知られていた彼は捜査の目をかいくぐり殺害を続けました。
犯行の動機は性的欲求のためで自身の同性愛を隠すために殺害遺棄していました。
ホラー映画における殺人ピエロは彼がモデルになっています。
また画家としても活動していて逮捕後、彼の描いた多くの絵画がマニアの間で高値で取引されており、あのジョニーデップもコレクターの1人です。
【10】アイデアが湧いてきて実行するのが追いつかない
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ウクライナ生まれのアンドレイ・チカチーロは1978年1990年にかけてロストフの殺し屋、赤い切り裂き魔の異名をとり、旧ソ連で分かっているだけでも52人を殺したとされています。
彼は生まれつき勃起不全を患っており性行為では興奮することが出来ませんでした、最初の殺人時に強姦をしましたが勃たず首に手をかけて絞殺しようとしたところ感じたことのない興奮を覚えてオーガズムに至ったそうです。
これに気づいたチカチーロは巧みに誘拐し、林など人影のない場所で主に少女を狙った犯罪を重ねていきました。
警察が逮捕に向かった際は素直に犯行を認め両腕を差し出したそうです。
裁判では犠牲者遺族に対して悪口を吐く、笑いながら口笛を吹くなど鬼畜な様子が記録されています。
シリアルキラーに気をつけよう!
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いかがだったでしょうか?これらは実際に起きた犯罪、存在した人物です。
シリアルキラーは総じて知能が高く、他人との共感性が薄いなど共通点がありますが、その性格が生まれる背景は人それぞれです。
多くに共通するのは幼少期に虐待や親からの愛情を受けていないなどして、暴力性に目覚めたり感情が欠落したりします。
そういった点を考慮すると彼らの問題はその背景、生い立ちに原因があるといっても過言ではないかもしれません。
あなたの周りにも人と浮いている平気な顔でゾッとする事を話すなどする人はいませんか?
人は自分の見えないところ影で何をしているか分かりません。もしかすると殺人に手を染めているかも、、、
シリアルキラーには罪悪感などなく自分の欲求のために人を殺します、それは時に性欲のため、自己満足のため、快楽に浸るため。
科学的にそういった人間は一定数生まれてくると言われており、シリアルキラーになるか一般的に暮らすかは幼少期の経験が大切とも言われています。
あなたも気を付けてみてください。