堀佳子の現在!生き人形の名高い人形作家が逮捕されて見たものとは。 | ToraTora[トラトラ] – Part 2

古美術・骨董 仁友堂さん(@jinyudo)がシェアした投稿 – 2018年 1月月26日午後5時25分PST

人形というカテゴリーの中で、「生き人形」と呼ばれる人形があるのをご存知でしょうか。

「生き人形」という言葉を他の表現で表してみると、「球体関節人形」という言葉で表すことができます。この「生き人形」ですが、間接部分が球体になっているので、腕や脚を自由に動かすことができる人形です。

実際に、この「生き人形」がどういう人形かと想像できなくても、この生き人形作家として有名な堀佳子の作品はテレビなどでも取り上げられていることから、一度は見たことがあると思った方もいるのではないでしょうか。

この独特な作風の生き人形で有名な生き人形作家である堀佳子は、岡山県在住の男性から、2013年3月から4月にかけて合計3回にわたり合計815万円をだまし取った疑いで、2017年8月に逮捕されました。

さらには、それ以前にも男女3人から、あわせて約8700万円をだまし取ったとして、告訴されていたり、2011年に堀佳子自身が自己破産するまでに、知人や隣人などの63人から合計2300万円も借りていたというのです。このお金は果たしてどこに消えたのでしょうか。使ってしまったのでしょうか。

実は、この堀佳子ですが、作風が独特で、芸能人では中島美嘉や、ロックバンドの黒夢ともコラボしたり、また国内外で個展を開くなど、生き人形作家としては、成功した人物なのです。

しかしながら、詐欺の容疑で逮捕されるとは、果たしてお金に困っていたのでしょうか。堀佳子の逮捕の真相をさぐっていきましょう。

では、最初に、堀佳子の経歴について紹介します。

人形作家としてのデビューまで

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引用: Pixabay

堀佳子は、1963年に岡山県浅口市に生まれます。

小学校では、成績はトップの方だったといいます。手先も器用で、子供の頃から人形遊びが大好きだった女の子でした。

そんな堀佳子は、岡山県内の高校を卒業後に東京の女子大へ入学します。しかし、大学へ入学をしても、子供の頃から人形が好きであり、また手先が器用だということもあり、人形作家を目指して1ヶ月で退学をしてしまいます。

そして、堀佳子は、東京から岡山へ戻り、独学で人形作家を目指すべく、人形制作を行っていくのです。

人形作家としてデビュー後

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引用: Pixabay

岡山へ戻った堀佳子は、1987年、24歳の時に、人形作家としてデビューを果たします。

「生き人形」と言われるくらいなので、人形自体も本当の人間のように精巧に作られており、特に顔の表情は豊かで、まるで人間の魂が宿っているのではないかと思わせるくらいリアルな人間に近い人形で、制作日数も材料費もかなりかかっていたといいます。

人形作家としてデビュー後、コアなファンから注目され、1994年にロックバンドの黒夢のイメージ画像に、この人形が使われ、翌年1995年にはイタリアのミラノ展に出展するなど、海外進出を果たすのです。

それ以降、日本においても、数々の生き人形の作品集を出版したり、岡山だけではなく、東京・銀座や大阪で個展を開いたり、またテレビ出演するなど、堀佳子が作る生き人形に注目が集まります。

2006年には、「黒髪の復讐」という映画で人形制作担当を行ったり、また2007年には歌手の中島美嘉さんのコンサートツアーの人形を担当したりと、国内外において活躍するのです。

プライベートはというと、結婚経験があるそうです。そして、一男一女の子供がいます。2008年頃に旦那さんとは離婚して、子供は2人とも引き取り、一人で育てていたそうです。

実際に、人形制作を行っていたところは、堀佳子の実家であることから、離婚して実家に戻り、両親に助けてもらいながら子育てをしていたのではないでしょうか。

堀佳子は生き人形作家として順調かと思いきや…

月子さん(@bluelilydoll008j)がシェアした投稿 – 2015年 9月月16日午前6時52分PDT

堀佳子の経歴からもわかるように、生き人形作家として国内外で注目され、またコアなファンがつくようになり、一体につき数百万円もする人形の制作まで行うようになりました

人形の制作は、オーダーメイドであり、人形の大きさも様々ではありましたが、全長40cmほどの人形の場合であっても、一体につき数万円の価値がついていたそうです。

そして、個展を開けば、2000万円~3000万円もの売上があるほどの人気ぶりでした。

それほどの人気であったため、他人から見れば順調だったと思いきや、人形制作の拠点であった岡山において知人や隣人から借金をしたり、お金をだまし取っていたといいます。それは、なぜなのでしょうか。

堀佳子の失踪経緯

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引用: Pixabay

堀佳子は48歳の時、おそらく2011年に東京・銀座の画廊で30万円の借金を作ります。この借金が原因なのかは定かではありませんが、これを機に借金生活が始まるのです。

2011年に30万円の借金をして、2013年に自己破産をしていますが、その間に、63人もの人から2300万円も借りています。

まだ画廊での30万円であれば返済できたものの、多くの人から借用書を取り付けて2300万円も借金するとなれば、個展を開いたり、人形を作って売ったとしても自転車操業になるのではないでしょうか。それだからこそ、2013年に自己破産しているのでしょう。

その後も、男女3人から8700万円を、そして逮捕の原因となった男性からは約800万円、そして60代男性の元タクシー運転手からは約7000万円をだまし取っているのです。

だまし取る手法としては、人形を作るための制作費や、個展を開くためのお金がないから貸してほしいと言って、何度も電話をしたり、家に出向いて床に頭を付けて何時間も粘るなどしてお金をむしり取ったあげくに、返済日においては

中でも、60代男性の元タクシー運転手においては、たまたま堀佳子が乗ったタクシーの運転手で、色々と話をしているうちに仲良くなりました。

そのうちに、交通事故でお金が必要になったと言って、500万円を借金したのを皮切りに、その後も何かにつけて堀佳子が頼み込んだあげく、もう堀佳子にお金は貸せないと言うと、あなたの女になってあげると男女関係にまでなって、合計20回、総額7000万円を借金していました。

しかし、元タクシー運転手に対して、その借金の返済は1回も行うことがなく、そしてもう全財産を堀佳子へ渡したので、渡せるお金はないと告げると音信不通になってしまったのです。

冷静に考えると、他人へお金を貸す場合、親類でもないのにそんな多額のお金を渡せるものなのかは、疑問が残ります。ただ、男女関係にまでなるほど堀佳子はお金が欲しかったのだと思うと、男性心理をついて色仕掛けを行ったのかもしれません。

それに、元タクシー運転手も、20回もお金を貸すという行為は異常であることをなぜもっと早く理解することができなかったのかが、悔やまれます。もっと早くに警察や弁護士に相談していたら、全財産がなくなることがなかったのではないでしょうか。

以上のような数々の悪行を繰り返し、堀佳子は失踪します。知人や隣人からお金を借りていたために、人形制作を行っている実家にはいることができなかったのでしょう。

堀佳子は2015年から逮捕までの2年あまり間に失踪してしまうのです。

堀佳子とマネージャーが逮捕!

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引用: Pixabay

堀佳子は2017年8月に逮捕されましたが、同じく堀佳子のマネージャーである渡辺志保も逮捕されます。マネージャーがなぜ逮捕されたかというと、堀佳子の詐欺に加担していた共犯の疑いがあるからです。

この堀佳子のマネージャーである渡辺志保ですが、マネージャーとしての能力はまるでない人だったそうです。マネージャーなので、堀佳子の作品の管理から、お金の管理まですべてを任されていたのですが、管理能力は全くない、ダメなマネージャーでした。

堀佳子は、この渡辺志保と出会うまでは、作品を作れば高い値で売れて、国内外でも人気があり、国内外で個展を開き、そしてテレビ出演や作品集の本を出版するなど、人気生き人形作家としての才能を十分すぎるほどに発揮していたと思います。

しかし、堀佳子がこの渡部志保と出会い、そしてマネージャーとしてからの約10年で、堀佳子の人生は大きく変わっていくのです。

堀佳子とマネージャーの関係は?

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引用: Pixabay

堀佳子とマネージャーの渡辺志保は、元々は高校の時の同級生でした。

2008年頃に高校の同窓会で久々に2人は再開するのです。その頃、堀佳子は息子のことで悩んでいました。息子は自殺未遂を起こしていたのです。そういった息子の悩みを渡辺志保へ相談したことから始まります。

この渡辺志保ですが、実は宗教団体の女性運転手の中でトップだったという噂があるのをご存知でしょうか?この宗教団体は関西にある宗教団体だそうです。

宗教団体の運転手をしているということは、渡辺志保もこの宗教に熱心だったのではないでしょうか。

堀佳子からの悩みを解決しようと言葉巧みに、その宗教団体へ導きます。そして、その宗教団体が、渡辺志保と同居するように促すのです。

それにより、渡辺志保は人気生き人形作家である堀佳子と同居することになります。きっと、その宗教団体は堀佳子の経歴や生き人形作家としての実績から、渡辺志保を使って悪さをしようと思っていたに違いありません。

実はこの頃、堀佳子の夫は定年退職し、数か月にわたる世界一周旅行をしていました。その間に、高校の同窓会があり、渡辺志保は堀佳子を言いくるめ、旅行から帰ってきた夫を家から追い出し、離婚までさせて、自分が堀佳子の家で権力を握り始めるのです。

堀佳子が渡辺志保にそそのかされて、宗教団体へ行ってから、今まではお嬢様体質でおだやかな性格をしていたのが、鬼の形相に変わっていたそうで、夫が旅行から帰ってきたときには、以前とは別人と思うほど変わってしまっていたそうです。

渡辺志保は堀佳子と同居をし始めてから、自らすすんでマネージャーになりました。マネージャーになってからはというと、教室のあちこちに、その宗教のお札が貼られるようになります。

また人気生き人形作家であった堀佳子は、たくさんの弟子がおり、また生き人形教室を開いていたことからスタッフもいましたが、渡辺志保の言われるがままにスタッフを辞めさせるなど、徐々に権力を握るようになるのです。

それ以降、マネージャーとしてお金を管理するという名目のもと、その宗教団体へ多額のお金を流していたのです。

まずは、堀佳子夫婦のお金です。堀佳子夫婦の預金から1ヶ月間で1300万円が引き出されています。1回につき200万円ずつを数回かけて行いました。いきなり1300万円の引き出しを堀佳子は躊躇すると思ってか、数回に分けて行うのです。

そして、堀佳子の父親から6000万円、堀佳子の口座から4000万円を引き出させて、マネージャーである渡辺志保に渡すのです。

しかし、この時点で1億円以上のお金が渡辺志保へ渡っていますが、これだけではなく、堀佳子は銀行から8500万円も借金をして渡辺志保に渡すことになります。

これらの多額のお金は、堀佳子が悩んでいた息子に対しての祈祷のためのお金や、海外で個展を開くための費用という名目でのお金だったそうです。渡辺志保からお金をむしり取られた堀佳子の生活は、華美なものではなくなり、お金にひっ迫するほどの質素な暮らしとなりました。

堀佳子は、その後、知人や隣人から多額の借金を踏み倒し、詐欺をすることになりますが、この多額のお金はすべて渡辺志保にまわり、堀佳子には1円も入ってこなかったといいます。堀佳子は、自分の息子のため、そして自分の個展のためと思って、マネージャーを買って出てくれたマネージャーに全てのお金をまかせていたのかもしれません。

反対に渡辺志保はというと、実際に自分から借金を頼むことはありませんでした。堀佳子が知人や隣人からだまし取ったお金を流していただけだと思われます。実際に本当の話なのかは定かではありませんが、渡辺志保本人も堀佳子へお金を渡したと言っています。堀佳子と渡辺志保の意見が全てにおいて食い違うのです。

この宗教団体へのお金の流れがあると仮定すると、渡辺志保が一連の詐欺事件の黒幕ともいえるのではないでしょうか。

でも、堀佳子がだまし取った、数億円ともいえる、そのお金はどこに行ったのでしょうか。堀佳子は、マネージャーの渡辺志保に、生き人形のように操られていたのかもしれません。

堀佳子の現在

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引用: Pixabay

堀佳子は、2015年に乳がんになり、手術を行った結果、成功していると、堀佳子自身のホームページで公表をしています。

ちょうど失踪していた時期と同じであるため、失踪の原因が乳がん手術であるかのようにも見えますが、失踪の原因は借金の返済ができずに逃げていたということだけです。

乳がんの手術をした後も再発する危険性があることから、2016年には休業宣言をしています。堀佳子自身のホームページの更新は、工房でなくともインターネットが繋がるところでさえあれば、どこでも更新することができるので、失踪中に更新しているものと思われます。

乳がんの転移はなかったということなので、逮捕後の情報はありませんが、引き続き、療養をしているのではないでしょうか。

才能のある生き人形作家の波乱万丈の人生。マネージャーの渡辺志保から洗脳され、詐欺を続けてしまったのか、それとも自ら詐欺を働いてしまったのかは、定かではありませんが、生き人形作家としての才能が残念でなりません。

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