引用: Pixabay
アメリカで2000年代初頭に成人を迎えた世代をミレニアル世代(millennial generation)と呼び始めた事が始まりです。
millennial は千年紀のという意味があり新しい千年紀の世代とい意味でつけられています。つまり、ミレニアル世代以前のアナログ的な世界からミレニアル世代以降のあたらしい千年の時代への移り変わりを意味しています。
ミレニアル世代は初めてのデジタルネイティブ世代です。リーマンショック等の金融危機や格差社会の拡大、気象変動問題などが深刻な問題化する厳しい社会情勢のなかで育ったことから、経済成長に支えられていた過去の世代とは異なる価値観や経済感覚、職業感などをミレニアル世代はもち、それまでのミレニアル世代以前のアナログ世代とは異なった特徴をもっています。
ミレニアル世代の特徴として、2000年代初頭のIT技術の発展、バブル経済の崩壊、リーマンショック等の金融危機の影響を若年期に受けており、30代半ばまでに失業率が高く、平均初婚年数や、親との同居率の高さが特徴的に見られます。
ミレニアル世代の多くはリーマンショック等の長期不況の中で育ち、社会に出てからも強く後遺症を受けて経済格差が広がっていることから「親世代より豊かになれない初めての世代」といわれます。
それゆえに、ミレニアル世代は経済成長に懐疑的で、成功への欲求や上昇志向が乏しいという傾向があります。それが仕事選びや会社選び、働き方に関する価値観にも反映されていると言えます。
ミレニアル世代は会社への帰属意識が低いため、必要以上に会社に縛ららる事を嫌います。会社での昇進して管理職になりたからない社員、会社の都合よりも自分の都合を優先するといった状況が企業内で起きるようになったのはミレニアル世代以降であると言えるでしょう。
ミレニアル世代は取り巻く経済環境が厳しい中、10代から、恵まれた情報通信環境や急速に普及したデジタル機器の恩恵を強く受け、ソーシャルネットワーク環境やオンラインショッピングなどの情報産業により、情報をすぐ得られる環境を得て、友人との共感を重視したコミュニケーションが定着しています。
その為、ミレニアル世代は物よりも経験や体験、他人との共感や評価を重視する意識が強くなっているという特徴があります。
ミレニアル世代・Z世代の語源や意味についてさらに詳しく!
Z世代の語源や意味とは?年齢や消費・価値観の特徴まで徹底解説
ミレニアル世代=デジタルネイティブ世代!
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ミレニアル世代は初めてのデジタルネイティブ世代であり、ミレニアル世代以前のアナログ世代と比較して全体的に情報リテラシーに優れているという特徴があり、デジタル製品を利用した作業やインターネットを用いた情報検索をはじめ、ソーシャルネットワークを用いた情報発信・情報共有が積極的に行われる世代であり、先進技術に高い親和性を持っている特徴がみられます。
日本ではゆとり世代と揶揄される世代がミレニアル世代であり、自己顕示欲やリスクを恐れない姿勢等、ミレニアル世代以前のアナログ世代とは異なる考え方もちミレニアル世代以前のアナログ世代に形作られた会社、仕事に対する考え方と全く違った価値観と特徴を持っています。
ミレニアル世代は個人主義であると言われていますが、一方ではそれまでのミレニアル世代以前のアナログ世代においてマイノリティである事を「恥ずかしい」「変わり者」と揶揄されがちであった個人の多様性を当たり前に受け入れている世代でもあります。
これはミレニアル世代以前のアナログ世代と比較してインターネットやソーシャルネットワークを通じて、多くの他人の考え方に触れる機会が多いからと考えられています。
直接会うことで他人との関係を作っていたミレニアル世代以前のアナログ世代とSNSで多くの他人との関係を築くミレニアル世代を比較すると圧倒的にミレニアル世代の方が人数がおおいのです。それだけ個人がもつ情報量に差があるといえます。
ミレニアル世代は個人主義であるとされながらも、他人とのつながりを大切にし仲間意識の強い世代という特徴があります。ミレニアル世代以前のアナログ世代では仲間の定義として実際に会う親しい間柄の友人・知人を指しました。
しかし、ミレニアル世代は日常的にSNSで繋がっているので、見ず知らずの他人であっても情報共有が行われている事で、直接会わなくても共通の趣味・興味をもつ人に対して共感をもち、仲間意識をもつ特徴があります。
ミレニアル世代のようにTwitter、LINEなどのSNSやオンラインゲームで知り合った人とオフ会などで普通に会える感覚はミレニアル世代以前のアナログ世代には理解できない感覚だと言われます。ミレニアル世代以前のアナログ世代の人にとって直接あったことの無い相手は知らない人なのです。
ミレニアル世代は消費に関する価値観もそれまでと異なる
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ミレニアル世代以前のアナログ世代がマイホームやマイカー、洋服やアクセサリーといったファッション、ブランド品などの「モノ」の所有欲にたいして活発に消費が行われたのに対し、ミレニアル世代はイベントやボランティア活動への参加など経験や体験といった「コト」への消費に重点を置くという特徴があります。
これはミレニアル世代以前のアナログ世代と比較して収入が少ないといった経済的な事情も影響していると考えられています。
ミレニアル世代は「モノ」の所有に固執しないこともあり、他人と「モノ」を共有する「シャア」に対して理解があるのもミレニアル世代の特徴です。
ミレニアル世代はバランス型?
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ミレニアル世代は仕事のワークライフバランスと福利厚生を重視する特徴があります。プライベートの時間を大事にしており、フレックスタイムやリモートワークなど柔軟性に富んだ働き方を望む人も多いです。ミレニアル世代は所属する企業への帰属意識が低く、終身雇用が当たり前だったミレニアル世代以前のアナログ世代と比較して転職活動も活発に行われています。
例をあげるとミレニアル世代以前のアナログ世代の上司とミレニアル世代の若者の部下の感覚の違いとして、会社重視で仕事のためならサービス残業もいとわず休憩時間すら削って仕事に取り組むのが当たり前だと思っている上司と、しっかりと仕事の時間とプライベートを区切って使い分けるミレニアル世代の若者の感覚が異なるために、上司が自分の感覚で仕事をすることを強要してパワハラになるといった事象が見られます。
アナログ世代とミレニアル世代の価値観の差が原因の典型例だといえます。
ミレニアル世代は2001年の9・11アメリカ同時多発テロや2011年の東日本大震災、現在の日本で日々ニュースで取り上げられるようになっている、自殺や過労死問題、セクハラ、パワハラ、モラハラ等のハラスメント問題など、ミレニアル世代は数多くの社会問題を目や耳にして実感している世代です。そのため、社会問題に高い関心を持ち、ボランティアや寄付に参加する人が多いという特徴があります。
起こった社会問題に対して、ミレニアル世代以前のアナログ世代がTVや新聞で情報を得ていた事だけだったのでどこか他人事で実感がわかなかったのに対して、ミレニアル世代はSNSやインターネットによって他者とのつながりが強くなっている事で問題が起こっている現地の生の声を直接知る事ができ問題をより身近なものとしてとらえることができるという特徴があります。
ミレニアル世代の価値観や特徴を知る事は今後の社会での経済活動を行う上で必要な事になってきます。団塊の世代が定年を迎えた後には労働人口の75%がミレニアル世代にあたると予想されています。
消費者としても労働力としても社会の中心となってくるということです。つまり、今後の時代へのアプローチを考える上での留意点となると言えるでしょう。
ミレニアル世代の次はZ世代?
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1990年代後半から2000年代前半生まれをZ世代またはニュージェネレーションZと呼んでいます。
当初、ミレニアル世代は1970年代後半以降に生まれた若者世代(現在の40歳以下)をまとめて呼称していましたが1990年後半以降に生まれた世代の人に特徴的な傾向が見られた為、ミレニアル世代と区別されZ世代と呼ばれるようになりました。
ミレニアル世代が成長過程でインターネットが普及し始めたのに対して、Z世代は1990年代後半からのインターネット回線の大幅な普及後に生まれた事から生まれたときからインターネット環境が身近にあり、2007年のiponeの登場によりスマートフォンやタブレット等の携帯端末が手に入り易くなったことから生まれた時から生活の一部としてソーシャルメディア、ネット環境に順応した形で成長してきた事で他の世代とは違った価値観、指向性をもつ存在として特徴的でしょう。
Z世代の概要まとめ!
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これから迎える時代は、ミレニアル世代以前のアナログ的な旧時代とは異なりネットワークでつながれた世界の中でデジタル的な親和性をもった価値観を持つZ世代の若者たちについて知る事が大切になってきます。
2000年生まれの若者に代表されるZ世代の最大の特徴は、デジタルネイティブとして最先端の技術に触れながら生きているということです。
生まれた時からネットワークでつながれたあらゆるデジタル機器に囲まれて成長してきている2000年生まれの若者に代表されるZ世代の子供は、スマートフォンやタブレット端末を用いて、インターネットやSNSに当たり前に親しんでいます。
インターネットやデジタルデバイスに親しんで生活しているという点ではミレニアル世代と同様と言えますが、ミレニアル世代がテクノロジーの発展の初期の段階で今の時代の基礎を作ってきた時代であったのに対して、2000年生まれの若者に代表されるZ世代はテクノロジーの基礎が出来上がった時代に生まれテクノロジーのさらなる進化の段階の恩恵を子供のころから\受けて育ったという点がミレニアル世代との大きな違いになってきます。
例をいうと、ミレニアル世代がベースとして扱ってきたデジタル機器はパソコンがメインであり、インターネットとは回線を用いて有線で繋がるのが基本であり、屋内の限定された空間で利用するものでした。
2000年生まれの若者に代表されるZ世代はスマートフォンやタブレットがメイン機器でインターネットの接続方法もWi-Fiなど無線でかついつどこでも繋げることができる環境になっています。
2000年生まれの若者に代表されるZ世代は、いつでもどこでもネットに接続でき、無料で多くの情報が手に入る為、ネット上での学習が可能な環境に慣れているため、学校教育にこだわらない側面もあります。
2000年生まれの若者に代表されるZ世代は完璧を求めない世代とも言えます。ミレニアル世代の特徴のひとつとして、将来にたいする楽観的な考え方が多い事があげられます。
しかし、それとは対照的に2000年生まれの若者に代表されるZ世代はより現実的な視点をもっています。夢物語よりもリアルな現実を追求する特徴があるのです。
例えば「アメリカンドリーム」といえば庭付きの家に住みマイカーを持ち、子供が2,3人いて安定した生活を得るといったイメージを前世代が持っているのに対して2000年生まれの若者に代表されるZ世代たちは興味をしめしません。
2000年生まれの若者に代表されるZ世代が関心を抱いているのはむしろ型にはまった完璧な生活よりもリアルな価値観を持った商品はZ世代の若者に対するメッセージになります。
完璧で、幸福で、悩みにない生活といったイメージは「リアル」ではなく夢物語である事を理解していて、彼ら2000年生まれの若者に代表されるZ世代の若者たちの共感を得ることは難しいでしょう。
これまでの世代とは違い、2000年生まれの若者に代表されるZ世代の若者が従来の「美」に対する考えかたや、「簡単で手間のかからない」といったイメージを嫌うのもこのためです。
2000年生まれの若者に代表されるZ世代の特徴として、人と違っているこたがクールであり、完璧なものなど存在しないという前提のもとにお互いの違いを受け入れようという考え方こそが、「デジタルネイティブ」として完成された最初の世代でである2000年生まれの若者に代表されるZ世代の価値観になります。
2000年生まれの若者に代表されるZ世代を知る上で、テクノロジーやコンテンツとの関わりを避けて通ることはできません。
2000年生まれの若者の特徴を紹介①
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それでは早速、2000年生まれ特徴を見ていきましょう。
1) 2000年生まれの若者は個人主義が強い
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2000年生まれの若者(Z世代)の特徴の一つとして「個人主義」的な傾向が強いということが挙げられます。
いわゆる「自己中心的」であるということが言えます。1つ前の世代であるミレニアル世代は、個人主義を持ちながらもチームワークやコラボレーションといった個よりも集団である事を重視する傾向にありました。
しかし、2000年生まれの若者(Z世代)は、チームワークにみられる和が全ての人にとってプラスではないとい考え方を持っているようです。いわゆるみんなが同じようにすれば幸せになれるという感覚よりも個人の多様性を重視する世代とも言えるでしょう。
個人主義を重視する点ではミレニアル世代もZ世代も同じですがその中身について差ができているのはゆとり教育によって競争のない全体主義の環境で育ったミレニアル世代と、ゆとり教育から解放されてより多様性を認められた2000年生まれの若者(Z世代)の成長期の環境の違いにあるのかもしれません。
2) 2000年生まれの若者は起業家精神が旺盛
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2000年生まれの若者(Z世代)の特徴としてミレニアル世代以前の世代に比較して、「自分で企業してビジネスを興す」ということに対してためらいや恐れることなく躊躇せずに実行していきがちです。
さらに2000年生まれの若者(Z世代)は経験と知識、情報をいち早く得るため、インターンシップ等を利用し始める時期も比較的早くなっています。
2000年生まれの若者(Z世代)が起業しやすい環境ができていたこともあると言えます。
ミレニアル世代が世界中にネットワーク環境を作り上げた事によりIT関係の仕事を起こしやすい下地ができており、さらに2000年生まれの若者(Z世代)の特徴の一つである自己主義の精神が重なったことで起業しやすい環境が整っていたということも理由の一つとしてあげられます。
3)2000年生まれの若者は学歴に固執しない
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2000年生まれの若者(Z世代)の多くは、学歴に執着がなく4年制大学への進学に固執せず、細分化専門学校自が増えた事もあり自分のやりたいことの為に時間を使うことのほうに重きを置いている特徴があります。
これは2000年生まれの若者(Z世代)にとって情報を得る為のネットワーク環境が身近にあり、わざわざ学校に出向いて学ばなくとも遠隔学習が可能になったことやミレニアル世代が就職氷河期で学歴があっても就職に苦労している状況を見てきたので、だったら好きな事に時間を割きたいという思考になったのかもしれません。
また、ミレニアル世代の共稼ぎが増えているように、生活費を稼ぐのにも苦労しているのを見てきたことが2000年生まれの若者(Z世代)に影響しているのかもしれません。
4)2000年生まれの若者は完全なデジタルネイティブ世代である。
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「デジタルネイティブ」というのは、ミレニアル世代について話す時に多くの人が使う言葉です。
しかし、実際はミレニアル世代が完全なデジタルネイティブ世代と言うことができません。ミレニアル世代が生まれてきた時代はまだデジタルテクノロジーの過渡期であり、家庭内へのコンピュータの普及が始まったばかりで、2000年生まれの若者(Z世代)のように生まれた時からデジタルテクノロジーに触れて成長して来たわけではないからです。
ミレニアル世代は有線でネットワークを繋がる世代、一方2000年生まれの若者(Z世代)は無線でネットワークと繋がる世代と考えるとわかり易いと思います。
必要な時にネット環境のある場所に行って接続しなければならないミレニアル世代といつでもどこでも好きな時にネットに接続できる2000年生まれの若者(Z世代)の環境の差がそこにはあるということです。それゆえに、2000年生まれの若者(Z世代)は初めて登場した「完全なる」デジタルネイティブ世代であると言えます。
また、2000年生まれの若者(Z世代)は自分達が画面を見る時間が長すぎると自覚しており、デジタルの弊害を認識しています。この弊害のために集中力が長い時間持続できないという特徴がでてしまっています。
2000年生まれの若者(Z世代)は情報量を処理する為に集中力を使ってしまうため、すぐ疲れてしまい長時間の集中するいことができないのです。
5)2000年生まれの若者は物事をグローバルな視点で考える
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成長する過程で幼い頃からインターネットで世界中の情報に触れることに慣れてきた2000年生まれの若者(Z世代)は、国や人種で差別することなく、あらゆる物事をグローバルは視点で考える傾向が強く見られます。
SNSにより世界中の距離感が近くなり、2000年生まれの若者(Z世代)にとって国や人種などといったことは壁にならず、お互いに情報を共有できる身近な友人という感覚をもっている特徴があるためだといえます。
日本でも野球やサッカーを始めとして海外で活躍する選手も増えていますし、旅行者によるインバウンド効果が大きくなっているように、2000年生まれの若者(Z世代)にとっては身近に外国人がいる環境が当たり前になっていることからミレニアル世代以前のアナログ世代で見られるような外国人に対する壁のような感覚が無くなってきたのだといえます。
ミレニアル世代以前のアナログ世代では肌の色や言語が異なる人に対しての拒絶感が多く見られます。
これは地方ほど顕著に現れています、例を挙げると陸上のサニブラウン選手など見た目が日本人ぽくない人を見た時にミレニアル世代以前のアナログ世代は外人という認識をもっており、2000年生まれの若者(Z世代)は普通の日本人として認識しているという事があります。
2000年生まれの若者の特徴を紹介②
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まだまだ特徴はあります。
1)2000年生まれの若者は社会問題への高い意識を持っている。
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2000年生まれの若者(Z世代)はソーシャルネットワークを使って世界中の情報にアクセスするのが当たり前の日常になっています。
2000年生まれの若者(Z世代)達はその中でアメリカ同時多発テロなどの事件、東日本大震災、西日本豪雨などの災害の情報を肉声として受けとったことで実感を伴って理解してきました。
2000年生まれの若者(Z世代)は国境を超えて世界中の価情報を得て様々な価値観や感情に触れることで、成長過程で多様性に富んだ考え方が育まれたのです。それゆえに2000年生まれの若者(Z世代)は社会問題に対する高い意識という特徴をもつようになったのです。
世界との距離が近くなったことで、ミレニアル世代以前のアナログ世代の人が他人事として受け取ったことも2000年生まれの若者(Z世代)は身近な事象としてとらえるのです。
2000年生まれの若者(Z世代)の多くは、地球上で起こっている様々な事象、社会問題に対して自分なりの意見を持っているとされており、ソーシャルメディアを通じて意見交換や発信を行っています。
2)2000年生まれの若者は生活の中でのSNSとデジタルデバイスにかかる比重が高い
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2000年生まれの若者(Z世代)は、生まれた時からSNSや最先端のデジタルデバイスが手の届く範囲にあるのが当たり前の世界の中で成長してきた特徴があります。
その為、生活の中のあらゆる場面にSNSやデジタルデバイスが浸透してきています。多くの家庭にIOT家電が普及している中でデジタルデバイスの存在はもはや生活の中に無くてはならない存在になりつつあります。
2000年生まれの若者(Z世代)は、1日の中でInstagramやtwitterを1日に複数回使用する割合が50%を超えており、2000年生まれの若者(Z世代)の半数以上がSNSにに依存している特徴があると言えるでしょう。
また、2000年生まれの若者(Z世代)はウェブサイトを利用する際にスマートフォン等のデジタルデバイスに対応したレスポンシブデザインを重視されており、情報を得る手段としてスマートフォン等のデジタルデバイスを主に利用していることがわかります。
ミレニアル世代はパソコンが主流だったので大画面での見え方でよかったのですが、2000年生まれの若者(Z世代)はスマートフォンで画面を見るので、スマートフォンでの見え方が重要になってくるのです。
さらに、2000年生まれの若者(Z世代)がインターネット上でのショッピングがイベントチケットの入手等の取引をする際にスマートフォン等のデジタルデバイスを使用しており、2000年生まれの若者(Z世代)にとってSNSとデジタルデバイスは切っても切れない存在になっています。
2000年生まれの若者(Z世代)は、不注意なツイートや投稿が意味する事を理解しており、オンライン生活をプライベート空間にしておくことに熱心であるともいえます。
2000年生まれの若者(Z世代)のフェイスブック離れは顕著であり、Instagramやtwitter等でも偽アカウントをよく利用しており、匿名性をもって自分たちの生活や友達関係を隠しつつ自由に行動できるからです。
3)2000年生まれの若者は自分だけのオンリーワンの個性を追求する
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2000年生まれの若者(Z世代)は多種多様な様々な価値観の中から自分に合ったものを選び、自分だけの独特な固有の個性を伸ばす事に重点が置かれています。
そのため、ミレニアル世代以前のアナログ世代に比べるとより「自分らしさ」を追求する傾向が強くみられるのが特徴です。
特にファッションの分野でその影響が強く、2000年生まれの若者(Z世代)の多くが周りの若者とは違った自分らしさを活かせる個性的な商品を重視している特徴があります。
自主独往と目的意識が高く、唯一無二のスタイルを重視する2000年生まれの若者(Z世代)は、服やアクセサリーなどを本来の使用方法や形状、機能から逸脱させて使用する事に長けています。しかも、それらを実際に着こなして他人に見せることを喜びを得る特徴があります。
4)2000年生まれの若者は個性と多様性の融合を求める
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ミレニアル世代以前のアナログ世代では個性と多様性は、これまで相反するものとして両立しえないと思われてきました。
2000年生まれの若者(Z世代)は互いの個性を尊重し、様々な価値観をもった世代であるため、他者の持つ価値観を受け入れようという特徴を持っています。
ミレニアル世代以前のアナログ世代では個性よりも全体主義が主流であり、ミレニアル世代になって個人主義が増加し、さらに進んで2000年生まれの若者(Z世代)は個人主義に多様性を取り込んできたという特徴の変遷が見られます。これはSNSの普及により互いの距離感が変わってきたタイミングと重なります。
個性と多様性を両立させたこれまでにない価値観を持っている若者が多く、2000年生まれの若者(Z世代)は新しいデジタルネイティブ世代の申し子と言えるでしょう。
5)2000年生まれの若者(Z世代)は開かれたコミュニケーション能力を持つ
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2000年生まれの若者(Z世代)はソーシャルメディアを通じて日常的に日々の出来事や情報を共有しています。
そのため、インターネット上での自己表現に抵抗がありません。ゆえに、Instagramやtwitterでいかにして他者からの注目を浴びるかと言うことに注力している人が多く見られます。そのため、2000年生まれの若者(Z世代)は自分たちと同じように社会や会社に対してもオープンなコミュニケーションを求めるという特徴があります。
2000年生まれの若者(Z世代)はオンラインもオフラインも関係なく、両方の良さを取り入れながらコミュニケーションを確立していきます。オンラインとオフラインというデジタル空間と現実の垣根を超えた、柔軟なコミュニケーションが社会や会社において2000年生まれの若者(Z世代)をつなぎとめる鍵になりえるのです。
2000年生まれの若者の特徴を紹介③
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残り5つ特徴を見ていきましょう。
1)2000年生まれの若者(Z世代)は様々な場面で平等性を求める
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2000年生まれの若者(Z世代)の3分の1は人間は皆平等であると信じていると言われています。
社会問題に敏感なこの2000年生まれの若者(Z世代)にとって、マイノリティーであることは何の問題にもならず、全ての条件において皆と平等に同じ扱いを求めるという特徴があります。
人種、性別、マイノリティーなど、全て現代の社会において同じように平等に受け入れられるべきというのが2000年生まれの若者(Z世代)の持つ考え方です。
2000年生まれの若者(Z世代)は社会や会社における差別や不平等に対して非常に敏感です。女性だからとか外人だからとかそういう垣根の低い2000年生まれの若者(Z世代)はそれが原因で不平等に扱う事象自体が不自然に感じるのです。
2000年生まれの若者(Z世代)の持つ先進的な考え方を理解していくことが、これからの社会や会社にとって必要になるポイjントとなってくるのは間違いありません。
2)2000年生まれの若者(Z世代)は影響力重視の消費感をもつ
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2000年生まれの若者(Z世代)は、ミレニアル世代以前の世代と異なり所有している商品で自分を表現する「物質」主義ではなく、消費行動全体で自分を表現するものと考えており、「影響力」を重視する独特の特徴的な消費感を持っという特徴があります。
そのため、2000年生まれの若者(Z世代)の特徴として「映える」がキーワードになってインスタ映えする写真を撮って友達と話題を楽しみ為に消費活動をする傾向が強く見られます。
また、アニメ、キャラクターグッズやアイドル、スポーツ等自分の好きなジャンルに対する消費欲も旺盛です。2000年生まれの若者(Z世代)は他者からの共感を得るために自分の個性を表現しつついかに影響力を出すかに全力をかけるのです。
3)2000年生まれの若者(Z世代)は会社への帰属意識が低い
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日本においてミレニアル世代以前の社会風土として終身雇用が当たり前であり、一度就職したら定年まで同じ会社で過ごしていたため、会社に対する帰属意識が高く、個人よりも会社を重視する傾向が強くありました。
しかし、2000年生まれの若者(Z世代)は個性や多様性を重視する傾向が強いため、転職を意識するのが早く、様々な会社で経験・スキルを得て自分の個性を活かせる方向に進む特徴がみられます。
自己表現に重きを置く2000年生まれの若者(Z世代)にとって日本の会社に対する帰属意識は自分を縛る足かせと感じているのです。
2000年生まれの若者(Z世代)は就職氷河期のミレニアル世代を見てきたこともあり、自分の個性を消してしまうような会社に帰属するより自分を磨くことに時間を使いたいというのが本音であり、会社に対する帰属意識が低い理由です。
アメリカでは日本と逆に2000年生まれの若者(Z世代の)会社に対する帰属意識が高くなっています。これは、会社自体のスタイルが異なることに理由があると思われる。
アメリカの会社は福利厚生が充実し、リモートワークなどのワークスタイルに柔軟性のある会社が多く、個人やフリーランスとして働くよりも会社に所属して働く方が良いと考える特徴があると思われます。
4)2000年生まれの若者(Z世代)のお金の使い方が特徴的
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2000年生まれの若者(Z世代)は高級ブランドの商品よりも、本質的に良いもの、コストパフォーマンスが良いものを好む傾向があります。
インターネット上での動画配信サービスやオンデマンドサービスが広がったことにより、本、音楽、映像コンテンツ等は配信サービスで借りる・シェアすることが多い。
2000年生まれの若者(Z世代)は車においても日本で若者の車離れが顕著になっており、所有する事での維持費を支払うよりも、レンタルカー、シェアカーで十分という意識が高くなってきている特徴があります。
2000年生まれの若者(Z世代)の消費対象は、自分に対する目に見えない経験や健康、能力やスキルの向上に向けられており、体験にこそ価値を見出している傾向にあります。
ミレニアルは世代以前のアナログ世代のように「モノ」の所有に執着せず2000年生まれの若者(Z世代)は「コト」を重視するのです。
5)2000年生まれの若者(Z世代)は都会でのシンプルライフを好む
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2000年生まれの若者(Z世代)は生活様式についても特徴があると言えます。
多くの2000年生まれの若者(Z世代)が都会での生活を望み都会に住居を持ち、出費を抑え、シンプルな生活を送る傾向にある。他人との親和性が高いこともあり、ルームシェアでの生活に抵抗を覚えず、逆に楽しむ事ができているといえます。
かたや、2000年生まれの若者(Z世代)はニュースで話題に上がったこともあるように、3畳一間のワンルーム物件の人気が高いことから住居に求めるものは寝る場所のみという若者も増えています。
これは、2000年生まれの若者(Z世代)が物欲が無く物を所有する事に興味がなく外食や健康に興味があるという事からいえるのだと思います。
ミレニアル世代以前の社会では生きていくのに物が少ない時代で、他人が持っていないものを持っているという事がステータスになっていました。
しかし、これは、2000年生まれの若者(Z世代)が生きている時代は物があふれている時代であり、所有する事が珍しい事ではなく、所有する事がステータスにならなくなりました。それゆえに、2000年生まれの若者(Z世代)は不要なものを人に渡して利益を得たり、自分のスキルを誰かに共有することで利益を得ることに抵抗がないのです。
ミレニアル世代とZ世代の共通点は?
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ミレニアル世代、Z世代に共通する主な点は
・ミレニアル世代とZ世代ともにデジタルネイティブである。
・ミレニアル世代とZ世代ともにグローバルな視点を持っている。
・ミレニアル世代とZ世代ともに開かれたコミュニケーション能力を持つ
・ミレニアル世代とZ世代ともに会社への帰属意識が低い
・ミレニアル世代とZ世代ともに社会問題への意識が高い
が挙げられると思います。
ミレニアル世代とZ世代は幼い頃、もしくは生まれた時から多くのデジタルテクノロジー製品やIT技術に囲まれて育ち、デジタルの環境や生活に慣れ親しんで成長してきたデジタルネイティブ世代です。生まれ育った環境が全く違うことからそれまでのアナログ世代とは性格や価値観、に大きな隔たりがあるとされています。
ミレニアル世代とZ世代ともにネット社会が当たり前であり、ソーシャルネットワークでの開かれた交流がさかんであり、人と人との間の垣根が低くなっており、人種、マイノリティーに対する壁がなく誰とでも仲良くなれるという、グローバルな開かれたコミュニケーション能力をもっていると言えるでしょう。
また、他者への壁が低いという事からも言える通り、自己を表現するとともに他者への理解も大きく多様性との共存も果たしていると言えます。
ミレニアル世代とZ世代ともに会社とプライベートを切り離して考えており、仕事にプライベートを侵食されるのを好まない特徴があります。現在において働き方を変える企業が増えてきており、ミレニアル世代とZ世代に対して働く環境を整える態勢が作られてきているといえるでしょう。
ミレニアル世代とZ世代ともに多くの悲しい事件・災害をSNSを通じて身近に感じている世代であり、それらの社会問題に対して常に敏感に情報を得ようとし、少しでも貢献しようという高い意識をもっています。
2025年にはミレニアル世代とZ世代が世界の労働人口の75%を占めると言われており、近い将来には世界の消費・経済活動の大部分をミレニアル世代とZ世代が占めるようになります。
今後の世界を知る上でミレニアル世代とZ世代の特徴を知る事が大事になってくると考えられます。