日本の神隠し事件30選!実際にあった行方不明事件のその後に迫る! | ToraTora[トラトラ]

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神隠しとは、人間が忽然と姿を消してしまう現象のことをいいます。

神が宿るとされる山や森で人が突然行方不明になったり、町から何の前触れもなく失踪してしまうことを、神の仕業としてとらえたことからその名がつけられました。

転じて、現代でも誰かが突然失踪してしまうと、「神隠しだ」と表現するようなりました。

もし、自分の身近な人がある日突然失踪してしまったら……と考えるだけで不気味ですよね。

「神隠しにあいやすい体質」の人もいるとされており、神経質な子供や知的障害のある子供、また産後の肥え立ちが悪い女性などが神隠しにあいやすいといわれています。

本当にあった日本の神隠し事件をご紹介!

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日本では、そんな神隠しにまつわる事件が数多く発生しています。

本記事では、日本で起こった神隠し事件とその原因、事件のその後、そして神隠し事件の生還者はいるのかどうかなどを、実際の事件をもとに解説していきたいと思います。

神隠しにあう方法はコチラから!

神隠しにあう方法10選!実際にあうポイントや生還方法も解説!

日本の神隠し事件30選【1-10】

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まずは神隠しにあった事件10個を紹介していきます。

日本には、意外と多くの神隠し事件があったのです。

それでは、見ていきましょう。

日本の神隠し事件①志塚法子さん行方不明事件

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未解決なものが多いだけに、読めば読むほど不気味になってしまうこと間違いなしですよ。

事件概要

1998年、千葉県の主婦志塚法子さんが、「お賽銭をあげてくる」と家族に言い残して赤城神社を訪れ、そのまま行方不明になってしまうという事件が発生しました。

法子さんの娘が、なぜか境内とは別の方向で立ち尽くす法子さんを目撃していますが、それを最後に彼女の姿を見た人は誰ひとりとしていませんでした。

その後

法子さんの家族はすぐさま警察に捜索願を出し、捜査員100名が法子さんの姿を探しましたが、彼女が見つかることはありませんでした。

道は綺麗に舗装されており、崖などから墜落して行方不明になった可能性は低く、また不審な人物の目撃情報などもなかったため、誘拐の可能性も低いといいます。

現在

事件から20年以上たった今もなお、法子さんの姿を見た人はひとりもいません。

法子さんは、本当に神隠しにあってしまったのでしょうか。

神社に入って行方不明になってしまったこと、お賽銭をあげに行ったはずの法子さんが境内とは別の方向で立ち尽くしていたことなども相まって、とても不気味な神隠し事件ですよね。

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事件概要

松岡伸矢くん行方不明事件は、1989年に徳島県で発生した神隠し事件です。

事件当日、家族に連れられて徳島県の親戚宅に遊びに来ていた伸矢くん(当時4歳)は、父親と幼い弟、従兄弟たちとともに散歩に出かけました。

散歩を済ませ、家の玄関に戻ったときにはまだ伸矢くんの姿はありました。

しかし、父親が弟を家にあげ、次に玄関に戻ってきたときには、伸矢くんの姿は忽然と消えてしまっていました。その間わずか40秒ほどであったといいます。

その後

捜査員200名による大捜査が行われましたが、3ヶ月経っても伸矢くんの姿は見つけられませんでした。

周囲には不審な人物の目撃証言も交通事故の痕跡もなく、事件に巻き込まれた可能性も低いとされていますが、その真相はわからずじまいとなってしまいました。

現在

事件発生以降、伸矢くんの父親のもとには全国から多くの目撃証言が寄せられましたが、どれも決定打にはならず、今もなお伸矢くんの行方はわからないままとなっています。

4歳の幼い子供が突然姿を消してしまった父親の無念は、第三者には計り知れないほど深いものにちがいありません。

日本の神隠し事件③石井舞ちゃん行方不明事件

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事件概要

1991年7月25日、当時7歳の石井舞ちゃんが忽然と姿を消してしまいました。

事件当日の夜、舞ちゃんは家の中で友人の女の子二人と、川の字になってぐっすりと眠っていました。

しかし翌朝、舞ちゃんの姿が忽然と消えてしまっていたのです。当然、家族は皆パニックになってしまいました。

その後

捜査員による現場検証の結果、家のなかからは家族以外の人物の指紋は検出されませんでした。つまり、その日家にいた人物の誰かが犯人だということですね。

家族一人一人に取り調べが行われましたが、決定的な証拠は見つかりません。

しかし、舞ちゃんの両親はひとりの人物を犯人ではないかと疑っていました。舞ちゃんの父親が営む会社の従業員で、事件の夜姿を消していたKという男性です。

Kは事件の夜に行方をくらませていただけでなく、昼間舞ちゃんに「夜になったら遊びに行こう」と声をかけていたといいます。

Kは2週間にわたり取り調べを受けることとなりましたが、結局事件の真相を掴むには至りませんでした。

現在

舞ちゃんの両親はポスターやメディアを駆使して情報提供を呼び掛けましたが、家に来るのは無言電話やいたずら電話ばかり。舞ちゃんの行方は、未だわからずじまいとなっています。

日本の神隠し事件④タケノコ掘り行方不明事件

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事件概要

2005年4月、母親と姉と一緒にタケノコ掘りに参加していた大西有紀ちゃん(当時5歳)が行方不明になりました。

タケノコ掘りに夢中になっていた有紀ちゃんは、「もう1本とってくる」と母親に告げて、ひとりで竹林の中を駆けて行きました。それっきり、有紀ちゃんの行方がわからなくなってしまったのです。

その後

警察と地元の消防団による捜査が行われましたが、有紀ちゃんの姿が見つかることはありませんでした。

捜査には4匹の警察犬が導入されましたが、4匹とも同じ場所でピタリと足を止めたこと、事件現場は車で入れるような場所ではないことから、「鷲などの大型鳥類に連れ去られたのでは?」という憶測が飛び交うようになりました。

鷲はヤギなどの動物を掴んで飛ぶことができるといいますから、体重が15㎏程度の有紀ちゃんをさらってしまうことは可能です。

しかし、鷲が少女を掴んで空を飛んでいれば、多くの目撃情報が得られる気もしますよね。

現在

現在も、有紀ちゃん行方不明事件の真相は解明されていません。

自分が目を離したすきに娘が失踪してしまったのですから、母親の後悔の大きさは計り知れませんよね。

日本の神隠し事件⑤坪野鉱泉女性失踪事件

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事件概要

1996年5月、「肝試しに行ってくる」と車で富山県の廃墟に向かった女性二人(当時19歳)が行方不明になる事件が発生しました。

その後

二人の乗っていた車が発見されていないことから、谷底や海に転落してしまった可能性が高いとして、警察は捜査を進めました。

また、当時事件現場は暴走族のたまり場となっており、事件に巻き込まれた可能性も捨てきれないと、事件・事故両方を視野に入れて捜査が進められましたが、未だ手がかりはつかめていません。

現在

事件から10年以上たった今も、二人の行方はわからずじまいとなっています。

事件現場が県内屈指の恐怖スポットであることも相まって、真相不明の不気味な神隠し事件となってしまいました。

日本の神隠し事件⑥江東マンション神隠し殺人事件

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事件概要

江東マンション神隠し殺人事件は、2008年4月18日に発生した事件です。東京都江東区のマンションで一人の女性が突如行方不明となり、後に遺体となって発見されました。

マンションに設置された防犯カメラの記録から、被害者の女性はマンションの外に出ていなかったことが判明。不可解な神隠し事件として知られることとなったのです。

その後

事件から1ヶ月後、警察は被害者女性宅の隣の部屋に住む男性を住居侵入容疑で逮捕。男性の供述により、神隠し事件の真相が明らかとなりました。

監視カメラやオートロックなど、防犯設備が充実していたはずのマンションで、なぜこのような事件が起こってしまったのでしょう。

加害者男性は、「性奴隷を獲得するために」被害者女性の帰宅を待ち伏せ。女性の頭部を殴打し、自室へ監禁しました。

間もなく被害者女性の姉(被害者女性と同居していました)が警察に通報。捜査開始を察知した容疑者は、事件が明るみになるのを恐れて女性を殺害してしまいました。

加害者男性が遺体をバラバラにして処分したうえ、家宅捜索に入った捜査員に向かって事件とは無関係な段ボール箱を確認させるなどして捜査は混乱。

結果として、事件発生から真相発覚まで1ヶ月の時間を要することとなってしまいました。

現在

加害者男性には最初死刑が求刑されていましたが、「前科などもなく自らの罪を悔いており、更生の可能性がある」という理由で死刑は免れ、最終的に無期懲役の判決を受けることとなりました。

日本の神隠し事件⑦群馬女児失踪事件

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事件概要

1990年、群馬県で当時小学5年生の女の子が友達の家に遊びに行く途中で行方不明になりました。

最後に女の子の姿を確認したのは彼女の父親で、友達の家の近くまで車で送って行ったのを最後に行方がわからなくなってしまったといいます。

その後

事件発生から1週間後、少女の遺体が近所の雑木林で発見され、警察は殺人事件として捜査を進めました。

そして、この事件には悲しい結末が待ち受けていました。なんと、少女を殺害したのは彼女の父親だったのです。

父親は保険金目的で自らの娘を殺害、遺体を雑木林に遺棄したのでした。

事件自体は解決したとはいえ、その真相の内容から後味の悪い事件となってしまいました。

日本の神隠し事件⑧茂原女子高生神社神隠し事件

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事件概要

茂原女子高生神社神隠し事件は、2013年に千葉県で発生した神隠し事件です。当時高校3年生だった少女が、何の前触れもなく忽然と姿を消してしまいました。

事件発生から2ヶ月半が経過しても少女の足取りは掴めず、いつからか「神隠し事件」と呼ばれるようになりました。

その後

しかし、事件の真相は突如として明らかになりました。近所の神社で、衰弱してうずくまった状態の少女が発見されたのです。

事件の原因は、少女の両親がある宗教を信仰するように強要したことでした。それを苦痛に思った少女が家出をして行方不明になった、というのが事件の真相だったようです。

現在

少女は無事生還したものの、なぜ家の近所に潜伏していたにもかかわらず2ヶ月半も発見されなかったのか、金銭を持ち歩いていなかった少女が誰の力も借りずに2どのように2ヶ月半も生き延びることができたのかなど、未だ謎の多い事件として密かに話題となっています。

日本の神隠し事件⑨広島一家行方不明事件

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事件概要

事件が発生したのは2001年。広島県に住むある一家が、愛犬も含めて忽然と姿を消してしまいました。

一家の自宅はきちんと施錠がされており、全員分の靴もなかったことから、自分たちの意思で家を出たのちに行方知れずになったのだと推測されました。

一家が自分たちの意思で失踪する原因とは、いったい何だったのでしょうか。

その後

事件発生から1年後、一家の使用していた車が自宅近くのダムに水没しているのが発見されました。

まもなく一家全員と愛犬の遺体も発見。事件は最悪の結末を迎えてしまいました。

現在

事件の状況から一家は無理心中を図ったものとされていますが、その原因は何なのか、といった真相は未だ解明されておらず、謎の多い事件となってしまいました。

日本の神隠し事件⑩新潟少女監禁事件

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事件概要

新潟少女監禁事件とは、1990年11月に当時9歳の少女が誘拐され、その後9年間監禁された事件です。

加害者宅で発見された少女は無事保護され、神隠し事件の生還者となりました。

その後

監禁期間が9年間と長期にわたっていたことや、警察の捜査の不十分さが露見されたことから、事件は多大なる注目を集めました。

犯人には懲役14年の刑が確定。また、犯人が長期間引きこもり状態にあったことから、引きこもり問題が世間に周知されるきっかけにもなったのでした。

現在

被害者の少女は事件後成人式に出席したり、家族とサッカー観戦や旅行に出かけるなど、現在は平穏な生活を取り戻しているようです。

神隠し事件の生還者が平和な日々を送っているというのを知ると、思わず胸をなでおろしてしまいますね。

日本の神隠し事件30選【11-20】

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続いての日本で起きた神隠し事件はこちらになります。

まだまだ不思議な事件は多くありました。

日本の神隠し事件⑪室蘭女子高生失踪事件

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事件概要

2001年3月6日、北海道室蘭市で一人の女子高生がアルバイトに向かう途中で行方不明になりました。

女子高生が目的地の最寄りのバス停で降車をしなかったこと、アルバイトの時間が過ぎていたにもかかわらずスーパーの化粧品売り場にいたことなどから、謎の多い事件として注目を集めました。

その後

警察は行方知れずとなった女子高生と最後に会った可能性のあるアルバイト先の店長に疑いの目を向け、3日間にわたって取り調べを行いました。

さらに店長の車を押収し、自宅と店舗を捜索しましたが、事件の手掛かりになるようなものは見つけられず、事件は未解決となってしまいました。

現在

現在も、女子高生の行方はわからないままとなっています。

事件当日、不可解な行動をいくつもとっていた女子高生。自らの意思で行方をくらませたのか、それとも事件に巻き込まれてしまったのか。それすらも解明できない不気味な事件です。

日本の神隠し事件⑫加茂前ゆきちゃん失踪事件

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事件概要

1991年3月15日。三重県四日市市で、当時8歳のゆきちゃんが突如として行方不明になってしまいました。

事件当日、午後2時半ごろに母親がパート先から自宅に電話。このときはゆきちゃんが電話に出たといいます。

その後、小学6年生の姉が帰宅。家にゆきちゃんの姿はなく、ゆきちゃんが入れたとみられる温かいココアだけがテーブルに取り残されていました

その後

事件後、ゆきちゃんの自宅には無言電話が頻繁に来るようになりました。

そして、2003年に不審な男から電話がかかってきます。男は自分の体格や髪形などの特徴を一方的に述べましたが、そのなかに「髪型はパンチパーマ」といった特徴がありました。

実は、事件当日のゆきちゃんの目撃情報のなかには、「ゆきちゃんが自宅付近で車に乗ったパンチパーマの男と話していた」というものがあったのです。

しかし、その特徴は関係者にしか知らされていませんでした。

現在

事件から20年近くたった今も、ゆきちゃんの行方はわからないままです。

もし電話をかけてきた「パンチパーマの男」がゆきちゃんを誘拐したのだとしたら、はたしてわざわざ電話をかけた目的はいったい何だったのでしょうか。

日本の神隠し事件⑬岡山地底湖行方不明事件

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事件概要

2008年、岡山県にある地底湖で、当時大学3年生の少年が遊泳中に行方不明になってしまいました。

捜査員による懸命な捜査の甲斐なく、男子学生の行方は分からないまま捜査は打ち切り。未解決の神隠し事件となってしまいました。

その後

事件の原因は不明ですが、捜査が進められるにつれ不審な点がいくつも浮き彫りになっていきました。

男子学生は友人4人とともに地底湖にいたのにもかかわらず、彼が溺れているのを誰も目撃していないこと。誰も救助活動を行わないまま地底湖を出たこと。

そして、何者かが男子学生のmixiに勝手にログインし、日記を削除していることなどが明らかになりました。

現在

事件から10年以上たった今でも、男子学生の行方はわからないままです。

しかし、友人たちが捜査に非協力的であったことや、mixiへの謎のログイン歴から、誰かの悪意がはたらいているとしか考えられませんよね。

日本の神隠し事件⑭自衛隊機乗り逃げ事件

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事件概要

1973年6月23日、飲酒をした陸上自衛官が航空機に乗り、そのまま航空機ごと行方不明になってしまいました。

自衛官は無線による同僚の呼びかけにも応答することはありませんでした。航空機は燃料切れで墜落したと見られ捜索が行われましたが、1ヶ月経ってもその足取りは掴めず、未解決事件となってしまいました。

その後

その自衛官は行方不明のまま懲戒免職となり、関係者7名も管理責任を問われ処分を受けることとなりました。

現在

現在も、自衛官及び航空機は発見されていません。

航空機がどこかで墜落しているのであれば、1ヶ月も捜索をすれば発見されて然るべきなはず。航空機と自衛官は、文字通り神隠しにあってしまったのでしょうか。

日本の神隠し事件⑮日光市女児失踪事件

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事件概要

1985年10月、栃木県日光市で当時3歳の女の子が行方不明になりました。

少女は兄、姉と3人で釣りをしている途中に行方不明となりましたが、川は深さがわずか40cmほどしかなく、溺れてしまった可能性は限りなくゼロに近いとされていました。

万が一溺れたとしても水の勢いがさほど強くないため、容易に見つけられるはずなのです。

その後

事故、誘拐両方を視野に入れて捜査が進められましたが、何の手がかりもつかめないまま事件は未解決となってしまいました。

現在

事件から30年以上たったいまも、少女の行方はわからないままです。

川でおぼれた形跡も、誰かにさらわれたという目撃証言もないのです。少女はいったいどこに消えてしまったのでしょうか。

日本の神隠し事件⑯伊勢市女性記者失踪事件

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事件概要

伊勢市女性記者失踪事件は、1998年11月24日、三重県伊勢市で記者をしていた女性が、深夜に勤務先を退社して以降行方がわからなくなってしまった事件です。

退社後に取材先の男性と会っていたことが明らかになっていますが、その後の足取りは未だ不明となっています。

その後

事件の翌日、被害者の車が市内の駐車場で発見されました。きちんと施錠されており、荒らされた形跡もありませんでしたが、バッグや携帯電話はなくなっていました。

また、女性は喫煙をしていなかったにもかかわらず煙草がのこされているなど、不審な点も浮上しています。

現在

女性と最後に会った取材先の男性はもちろん疑いの目を向けられましたが、現在は捜査線上から外されています。

また、特定失踪者問題調査委員会(行方不明となっている人々について、北朝鮮による拉致の可能性がないかを調査している団体)が女性の両親とコンタクトをとっていたことから、北朝鮮に拉致されてしまったのではないかという説もありますが、未だ真相はわからずじまいです。

日本の神隠し事件⑰泉南郡熊取町小4女児誘拐事件

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事件概要

2003年5月20日、大阪府泉南郡熊取町で、当時小学4年生の少女が突如として行方不明になりました。

学校行事である社会科見学からの帰り道で姿を消しており、少女の自宅から400mほど離れた場所で同級生が目撃したのを最後に、その足取りは掴めていません。

その後

両親はその日のうちに、付近の住民の援助も得て少女を探し始めました。しかし少女の姿は見つからないどころか、鞄や衣服などの遺留品も発見できないままでした。

また、失踪当日に4台の不審車両が目撃されており、自動車で連れ去られたと見て捜査が進められましたが、結局それ以上の手掛かりは掴めませんでした。

現在

現在も少女の姿は見つかっておらず、少女の発見や犯人につながる情報に対し300万円の懸賞金がかけられるに至っています。

日本の神隠し事件⑱鹿地事件

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事件概要

つづいては、生還者が存在する神隠し事件です。小説家の鹿地亘が、1951年から1952年にかけて、アメリカのキャノン機関(GHQを構成していた機関の一つ)に拉致、監禁されていたことが判明しました。

神奈川県藤沢市の自宅付近で散歩をしていた鹿地を、数人のアメリカ兵が殴り倒し、軍用車で拉致。

拉致の原因は、鹿地が当時アメリカと敵対していたソ連のスパイなのではないかと疑われたことでした。鹿地は執拗な尋問を受けた末、アメリカ側の二重スパイになるよう強要されました。

鹿地は監禁中に2度の自殺を試みましたが、いずれも失敗。このことから、アメリカ側の尋問がいかに執拗で、苦痛を強いるものであったかがわかりますよね。

その後

鹿地のことを不憫に思った監視役が鹿地の家族に連絡、すぐさま捜索願が出されました。

その後、家族の依頼を受けた数名の代議士などが鹿地救出に向けて奔走。それが報道されると、鹿地は長期間にわたる監禁から解放されることとなりました。

現在

鹿地は1982年にこの世を去り、雑誌に連載中であった「反戦同盟記」は彼の遺作となってしまいました。

日本の神隠し事件⑲足立区女性教師殺人事件

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事件概要

1978年8月、東京都で一人の女性教師が忽然と姿を消してしまいました。

事件から約10年経った1987年、大韓航空機爆破事件を起こした金賢姫の日本語教師「李恩恵」が女性教師と似ていると指摘されましたが、事件の解決には至りませんでした。

その後

事件から26年経った2004年8月、女性教師の最期の目撃者だった警備員の男性が、「自分が彼女を殺した」と警察署に出頭しました。

その後、コンクリート詰めにされた女性教師の遺体が発見されましたが、時効が成立していたため、警備員を起訴することはできませんでした。

現在

殺人罪での起訴はできなかったものの、女性教師の遺族は警備員の男性に対して民事訴訟を起こしました。

その結果、警備員の男性には賠償金約4255万円を支払うようにとの判決が下り、神隠し事件は収束を迎えました。

日本の神隠し事件⑳アベック失踪事件

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事件概要

1978年夏、多数のアベックが神隠しにあったように姿を消してしまう事件が発生しました。

事件は福井県、新潟県、鹿児島県とさまざまな場所で発生しましたが、いずれも海岸で発生したという共通点がありました。

その後、富山県でアベックが男性4人に猿轡をはめられ、袋に入れて連れ去られそうになる事件がありましたが、こちらは近くを通った犬に吠えられた男性たちが逃走したことにより未遂に終わりました。

そして、現場に残された猿轡などを鑑定した結果、事件の犯人は外国人ではないか、という疑惑が浮上したのです。

その後

そして、一連の神隠し事件は北朝鮮による拉致が原因であったことが判明。一部の失踪者の帰国も実現しました。

現在

生還者が何人か存在するものの、失踪者のなかには今なお帰国を許されていないひと、生死すら不明となっているひとが大勢残されており、未だ解決には至っていません。

日本の神隠し事件30選【21-30】

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最後10個の神隠し事件は以下になります。

見ていきましょう。

日本の神隠し事件㉑城丸くん事件

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事件概要

1984年1月10日、北海道札幌市で、当時9歳の城丸くんが行方不明になりました。

失踪直前、城丸くんは母親に「ワタナベさんのところに行ってくる」と言い残して出かけて行ったといいます。

その後

城丸くんが神隠しにあったように行方をくらませた14年後、城丸くんのものとされる人骨が発見され、事件当時29歳だった元ホステスが逮捕されました。

その女性が借金を抱えていたことから、資産家の息子であった城丸くんを身代金目的で誘拐・殺害したと考えられていますが、死因などの真相は未だ解明されていません。

現在

裁判の際、容疑者の女性は一貫して黙秘を続けました。

その結果、「これ以上質問を続けることは容疑者の黙秘権を侵害することにもつながる」として、かえって札幌地裁が女性に刑事補償として930万円を支払う結果になってしまいました。

日本の神隠し事件㉒弁護士一家殺害事件

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事件概要

1989年11月、当時33歳だった弁護士、坂本堤さんとその家族が行方不明になりました。

事件現場となった坂本さんの家にはプルシャ(オウム真理教のバッジ)が落ちていたことや、坂本さんがオウム真理教問題に取り組む弁護士であったことから、事件発覚当初からオウム真理教幹部に疑いの目が向けられました。

その後

1995年春、教団のメンバーの供述により、神隠しにあっていた坂本一家の遺体が発見されました。一家は、オウム真理教の信者複数人により殺害され、遺体は山に埋められていたのです。

実行犯達には死刑が言い渡され、2018年に刑が執行されました。

現在

一家の遺体発見場所には遺族により慰霊碑が建てられ、現在も慰霊登山が行われているといいます。

日本の神隠し事件㉓公証人役場事務長逮捕監禁致死事件

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事件概要

またもやオウム真理教に関する神隠し事件です。

1995年、当時の目黒公証役場事務長であった男性を、オウム真理教のメンバーが拉致・監禁しました。

事件の原因は、男性の妹がオウム真理教を逃げ出したことでした。教団はその妹の行方を探るため、妹をかくまっているとされる男性を拉致・監禁したのです。

男性は薬品の過剰投与により殺害され、遺体は焼却、骨は木片で粉砕された上に硝酸で溶かされ、湖に流されてしまいました。

その後

男性が拉致される瞬間を複数の通行人が目撃していたこと、拉致に使用した車からオウム真理教信者たちの指紋が検出されたことから、教団の事件への関与は決定的なものとなりました。

警視庁は教団本部を強制捜査することを決定しましたが、その前にオウム真理教による地下鉄サリン事件が発生してしまったのでした。

現在

現在も遺族の心の傷は癒えておらず、被害者の弟は「兄はオウム摘発のために見殺しにされた」と感じているといいます。

日本の神隠し事件㉔茂原市重機オペレーター殺害事件

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事件概要

2000年3月、千葉県茂原市で当時49歳の重機オペレーターの男性が忽然と姿を消してしまいました。

その後

翌年の10月、男性の娘がテレビ番組を通して神隠しにあってしまった父に関する情報提供を呼びかけました。それを機に、この神隠し事件は大きな動きを見せるのです。

男性の娘が出演した番組には多くの目撃証言が寄せられ、事件から5年後の2005年3月、男性を殺害したとして2人の男が逮捕されました。

現在

犯人は逮捕されたものの、被害者男性の遺体は発見されていません。

犯人の男2人には、それぞれ懲役13年、懲役10年の判決が言い渡されました。

日本の神隠し事件㉕鹿沼市職員殺害事件

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事件概要

2001年10月31日、栃木県鹿沼市で当時49歳の男性が神隠しにあったように姿を消してしまいました。男性は鹿沼市役所の環境対策部の職員でした。

翌朝、男性の自宅から200mほど離れた場所で男性の自転車や鞄が散乱しているのが見つかり、事件に巻き込まれたものとして捜索願が出されました。

その後

2003年2月、男性を拉致監禁したとして、警察は暴力団員4人を逮捕しました。

犯行の原因は、被害者男性が市と産業廃棄物処理業者との癒着を正そうとしたことに対する逆恨みだったとされています

現在

犯人は男性を群馬県の山中で殺害したと供述しましたが、遺体は見つからずじまいとなってしまいました。

日本の神隠し事件㉖浅草男性カレー事件

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事件概要

2009年、東京都台東区で飲食店を経営していた当時27歳の男性が行方不明になりました。

男性の行方はその後3年間わからないままでしたが、男性を殺害した挙げ句遺体をバラバラにしたとして、3人の男が逮捕されました。

その後

犯人たちは「遺体をバラバラにした後、カレーで煮た」と証言しています。

遺体の臭いを消すために及んだ行為であるとされていますが、それにしても異常な行為ですよね。

現在

男性の遺体は、現在も見つかっていません。

犯人が逮捕されたとはいえ遺体が見つからないようでは、遺族の無念は計り知れませんよね。

日本の神隠し事件㉗プチエンジェル事件

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事件概要

プチエンジェル事件とは、2003年7月、小学生の少女4人が東京と赤坂にあるウィークリーマンションに誘拐、監禁された事件です。

犯人は少女たちに手錠を目隠しをして、スタンガンで脅した末に監禁しました。

その後

犯人は少女たちを監禁したのち、練炭で自殺を図りました。

その翌日、ひとりの少女が手錠を外して脱出し、近所の花屋に助けを求めました。少女4人は無事保護され、犯人の死亡も確認されました。

現在

犯人が自殺してしまったため、犯行の動機などは何もわかっていません。

また、この事件を取材していたフリーライターが殺害される事件がおこっていますが、この事件が原因であるかどうかはわからずじまいとなっています。

日本の神隠し事件㉘長岡京殺人事件

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引用: Pixabay

事件概要

1979年5月23日、京都府長岡京市の竹林でワラビ取りをしていた女性2人が行方不明となってしまいました。

その後

事件の2日後、山頂付近で2人の遺体が発見されます。

女性の身体に刺さっていた包丁や、「オワレている たすけて下さい この男の人わるい人」と走り書きされたレシートなどが押収されましたが、事件解決の手掛かりにはなりませんでした。

現在

2人を殺害したとされる犯人は見つからず、事件は時効を迎えてしまいました。

犯人が捕まっていないこともそうですが、何より現場に残されていた走り書きのメモが不気味ですよね。

日本の神隠し事件㉙嵐真由美さん失踪事件

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引用: Pixabay

事件概要

1994年9月2日、東京都墨田区で嵐真由美さんが「学生時代の友達に会ってくる」と出かけたのち、忽然と姿を消してしまいました。

真由美さんが会いに行ったとされる友人は、真由美さんとは会っていないこと、また会う約束もしていなかったと証言しています。

真由美さんは不倫相手の男性との金銭トラブルを抱えていたことが判明しており、それが失踪の原因になったのではないかと見られています。

その後

事件発覚後、真由美さんの父親がワイドショーの取材に応じる様子が放送されましたが、その背後にあった「謎の張り紙」が話題となりました。

その張り紙には、はっきりと「洋子のはなしは信じるな」と書かれていたのです。

洋子とは真由美さんの姉の名前で、事件の捜査には積極的に協力していたといいます。

現在

今もなお、真由美さんの行方も、テレビに映り込んでいた張り紙の真相もわかっていません。

はたして、真由美さんはなぜ姿を消してしまったのでしょうか。そして、あの張り紙にはどのような意図があったのでしょうか。

日本の神隠し事件㉚田畑作之介ちゃんひき逃げ連れ去り事件

引用: Pixabay

事件概要

1978年、大阪の自宅付近で田畑作之介ちゃん(当時3歳)が車にはねられるという事故が発生しました。

車から降りた男性は、「病院に連れて行く」といって作之介ちゃんを車に乗せ、そのまま誘拐してしまいました。

その後

目撃者の証言をもとに犯人のモンタージュ写真が作成されましたが、その足取りは掴めないまま、事件は時効を迎えてしまいました。

現在

現在も、作之介ちゃんの行方はわかっていません。大阪府警による捜査は続行されていますが、いつの日か作之介ちゃんが家族のもとに帰れる日は来るのでしょうか。

日本の神隠し事件。闇が深かった。

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引用: Pixabay

生還者が存在するもの、神隠しにあったのち死亡が確認されたもの、未だその行方がわかっていないもの。

さまざまなパターンの神隠し事件をご紹介しましたが、たとえ解決している事件でも、まだまだ謎が多いこともあり不気味ですよね。

また、明らかに事件性のあるものだけでなく、「正真正銘の神隠しなんじゃ……?」と思ってしまうような事件もあったかと思います。

いつかすべての神隠し事件と、そこに秘められた真相が解き明かされる日はくるのでしょうか。

今後の事件の動きからも目が離せませんね。

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