闇サイト殺人事件の概要!被害者ブログ&死刑判決までの流れを紹介! | ToraTora[トラトラ]

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引用: Pixabay

2007年の8月に起きた闇サイト殺人事件についてご存じでしょうか。

この闇サイト殺人事件とは、被害者となった磯谷利恵さん(当時31歳)を拉致し、殺害した上遺体を遺棄した事件です。犯人は神田司・堀慶末・川岸健治の男性三人による犯行でした。愛知県名古屋市千種区で磯谷利恵さんを拉致し殺害した残忍な事件とも言えます。

さて、この事件はいったいどのような事件だったのでしょうか。ここからは闇サイト殺人事件いついてご紹介していきます。

二度とこのような悲惨な事件が起きないように願うとともに、被害者の方にお悔やみを申し上げます。

闇サイト殺人事件の概要

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愛知県で起きてしまった闇サイト殺人事件。

そもそも闇サイト殺人事件にはどのようなきっかけから事件が始まったのでしょうか。事件の概要をご紹介するとともに、なぜこのような事件が起きてしまったのかについてご紹介していきます。

【1】 2007年8月24日に事件が起こる

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闇サイト殺人事件が起きたのは、2007年8月24日のことでした。

犯行を起こした神田司・堀慶末・川岸健治は強盗目的で「お金を持っていそうなまじめな女性」を狙い、犯行に及びます。帰宅途中であった磯谷利恵さんを拉致し、殺害した後に遺体を遺棄した事件ですが、被害者の磯谷利恵さんと男三人とは面識がなく、無差別殺人事件でもありました。

事件が発覚したきっかけは、犯人のうちの一人である川岸健治が自首したことにより発覚します。

【2】 拉致

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被害者が拉致されるまでの経緯は、非常に悪質で卑劣な内容となります。

実行犯3人が強盗目的でターゲットとなる被害者を探しているときに、偶然にも磯谷利恵さんを見つけてしまったことから事件が起きてしまいます。

男三人は被害者の女性に車を停車させたのちに道を尋ねるふりをして車内に押し込み拉致監禁をします。必死に抵抗する被害者にテープで口をふさぎ、手錠を掛けます。

その後、当初監禁する予定だったアパートに向かう実行犯三人でしたが、磯谷利恵さんが激しく抵抗していたことや、拉致されて尚毅然とした態度を取っていたことから抑えきれないという男性の意見もあり、予定を変更してそのまま社内で人気のない場所に移動していきます。

ここまでは、実行犯の男三人組が殺害目的ではなく強盗目的であったことから、社内で磯谷利恵さんに通帳の暗証番号を聞き出そうとしたり、「殺害目的じゃない」と言い聞かせていたという証言もあります。

拉致された当初は、磯谷利恵さんが「大声を出さないからテープを外してほしい」という要望を聞き入れたり、実行犯がたばこを吸おうとした際には「たばこが苦手だからやめてほしい」という要望にも応えていたといいます。

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そして、車で人気のない場所へ向かうため、愛知県の愛西市方面へ向かいます。

深夜の人気のない駐車場で駐車し、その際に暗証番号を教えてもらおうと焦っていた実行犯3人は、何とかして教えてもらうために包丁を突き刺す素振りを見せ、脅して暗証番号を聞きだします。その時教えた番号が「2960」でした。

後に、この暗証番号が偽物であると判明します。実行犯3人は、暗証番号を聞き出した後に、殺害する方法を相談し始めます。しかし、計画にない犯行であることから、殺害内容なども決めておらずその場で相談しあう結果となります。

その時、一人の実行犯が磯谷利恵さんを強姦しようとします。大声で抵抗した磯谷利恵さんに慌てて駆け寄るほかの実行犯でしたが、強姦をしようとした犯人が、磯谷利恵さんが逃げ出そうとするそぶりを見せたために咄嗟に首を絞めつけたのです。

失神寸前まで行くというときに、締めていた首を緩めて、まだ息があった磯谷利恵さんにハンマーを使うことを提案します。そして、ハンマーを大きく振りかぶり、磯谷理恵さんを殴打します。1度ではなく、何度も殴ります。

それでも必死に抵抗した磯谷理恵さんに、顔面にガムテープを難渋も巻き付け、その上からビニール袋をかぶせ、その悲惨な状態でさらにハンマーで殴打し、絶命するまで犯行に及びました。

磯崎理恵さんの死因は、「窒息死」だったといいます。つまり、殴打されていた時はまだ息があったということです。あまりにも悲惨な事件の内容を、被害を受けた磯谷さんはどのような無念を抱き恨んだのかと胸が苦しくなってしまいます。

【4】 死体遺棄

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磯谷理恵さんを殺害後、実行犯3人は遺体を遺棄しようと計画します。磯谷さんの遺体を後部座席に置き、タオルなどをかぶせて隠しました。

実行犯3人は、遺体を遺棄する前に愛知県一宮市方面に北上し、最寄りのドン・キホーテで服を着替えるためにいる衣服を購入しています。殺害をした犯人3人は磯谷理恵さんを殺害した際に返り血をあびていたことからの行動だという証言があります。

そして、暗証番号を聞き出したことから金銭を下ろそうとコンビニへ向かいます。キャッシュカードを使用し降ろそうとしましたが、当時は営業時間外だったため失敗におわりました。

そのまま夜明けまでに遺体を遺棄しようと考え、そこからさらに北上し、遺体を遺棄するために場所を岐阜県に向かうことを決めます。遺棄する場所も山林や森林の中に移動した方が良いという提案もあったことが証言されています。

そして、岐阜県の山中に磯谷理恵さんの遺体を遺棄します。遺棄してから三人で金銭を下ろそうと様々な方法で挑戦してみたもの暗証番号が合致せず、未遂に終わります。

【5】 事件が発覚し、遺体が発見される。

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そして、事件が発覚したきっかけとなったのが犯人の一人である川岸健治が出頭したことにより判明します。

川岸健治は自ら104番に電話をかけ、愛知県警察本部に直接連絡を取ります。事件当日に、班員3人が解散した後すぐ110番通報をしたものの、当初はまともに取り合ってくれなかったことから自首を断念したとのことです。

事件が起きた翌日の8月25日に自ら電話で出頭します。出頭した理由は信じられないような自己保身的な発言で「死刑になるのが怖いから」という、反省の色が見えない理由だったといいます。

通報を受け、事情聴取を受けた後に聞き取りをした場所で磯谷さんの遺体が発見されます。警察は出頭した川岸健治を逮捕したほか、犯人である残り二人も同日逮捕状を請求して逮捕します。逮捕された罪状は「死体遺棄罪」でした。

その後、起訴される際には殺人罪等の刑に処されることとなります。

犯人①神田司の経歴&犯行内容【闇サイト殺人事件】

神田司 闇サイト殺人事件 2007年8/24〜25

闇サイトで知り合った男2人と強盗殺人を計画。女性を拉致し殺害。キャッシュカードを奪う。死者1名。15年6/25、執行。44歳没。共犯の堀慶末は別の強盗殺人で起訴されている。 pic.twitter.com/C8LIuwHniL

— 執行済み・獄中死した死刑囚bot (@sikei_syu_bot2) August 23, 2019

そしてここからは、「悲惨な闇サイト殺人事件を引き起こした実行犯についてをご紹介していきます。

元サラリーマンの神田司は、実行犯の中でも最も残忍でかつ主格であるということから、死刑が確定されています。

そして2015年6月25日に死刑が執行されました。

神田司は元サラリーマンで、仕事は人材派遣会社などを転々としていたものの、新聞社のセールススタッフとして働いていた経歴があります。しかし、勤務態度があまり良い噂がなく、仕事は休みがちな勤怠状態だったといいます。

そんな状態だったことから、交際相手の女性にお小遣いをもらって生活をしていたといいます。勤怠態度も悪かったことから、履歴書等も職歴が数か月しかないのにもかかわらず経歴詐称をしていた記録もあります。

犯人②堀慶末の経歴&犯行内容【闇サイト殺人事件】

日本国民が知っておくべき在日韓国人犯罪② 「闇サイト事件」では懇願する日本人女性を撲殺した堀慶末も日本に帰化した在日韓国人・金慶末。ちなみに「闇サイト事件」での金慶末の判決は無期懲役。しかしその後、金が「愛知夫婦強盗殺人事件」で2名を殺害してたことが判明。ついに死刑判決が出た。 pic.twitter.com/Bt8IguUx4b

— 日本を守り隊 (@no_payochin) June 5, 2018

ここからは実行犯のもう一人、堀慶末についてご紹介します。

堀慶末も、交際相手の彼女からお小遣いをもらって生活をしていたといいます。そして金銭感覚にも問題があったのか、闇金業者からの取りたてにもあっていたという情報があります。

堀慶末は、もう一つの事件でも同様に起訴されることとなります。その事件が、「碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件」です。この事件の関与が発覚し、追起訴されることとなります。

堀慶末が行きつけのダーツバーがあったことから、事件が発覚してダーツバーの店長の証言も飛び交っています。事件の関与があったことについて、困惑した様子を見せていたとのことで、人柄も事件を起こすような人ではないとの趣旨を示していますが、後に別の事件との関係が発覚した時点で人間性を疑わなければならない人物であると断定できます。

そして、堀慶末は別の事件との関与が獄中で発覚し、闇サイト殺人事件では無期懲役の判決が下された後に、碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件にて死刑が確定されます。

犯人③川岸健治の経歴&犯行内容【闇サイト殺人事件】

「教えてあげようか、命は尽きるもの。そして運に左右されるもの。被害者が狙われたのも運、俺らがここにいるのも運、無期になるか死刑になるかも運。それだけ」

【闇サイト殺人事件(2007)】、川岸健治 pic.twitter.com/X4grG6hqIH

— ◆マジキチ犯罪者の名言◆ (@mazikiti_hanzai) September 30, 2018

そして最後の実行犯3人目の川岸健治についてご紹介していきます。

事件当時逮捕されていた川岸健治は無職でした。しかし、川岸健治は職を転々としながらも、家族を養い勤務態度もまじめだったという証言があります。

しかし、会社に借金をしては行方をくらませたり、家賃を滞納したりと金銭問題があったため、妻とは離婚したといいます。

川岸健治は、闇サイトを利用した詐欺事件に関与されたとして逮捕されています。その時には有罪判決を受けましたが、その後も闇サイトを利用して投稿をし続けていたといいます。

犯人たちへの判決は死刑?【闇サイト殺人事件】

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では、闇サイト殺人事件を実行した犯人たちは逮捕後どのような判決を受けたのでしょうか。

神田司は裁判で死刑が確定しました。控訴したものの取り下げ、そのまま死刑が確定し、執行されています。

闇サイト殺人事件では無期懲役の判決でしたが、碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件の関与によって追起訴され、裁判で死刑が確定し死刑囚として収監されています。

川岸健治は自首したため、無期懲役が裁判で下されました。2審でも上告がなかったため、無期懲役が確定されています。

被害者のブログが話題に【闇サイト殺人事件】

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この闇サイト殺人事件に関して、あるブログが話題となっています。そのブログとはどのようなブログなのでしょうか。

被害者である磯谷利恵さんのブログには、生前から投稿していたブログサイトがあったようです。そのブログに、追悼のコメントがたくさん寄せられているとのことです。事件の悲惨さと、最後まで毅然とした態度で立ち向かった磯谷利恵さんに対する想いが共感されたといえます。

磯谷利恵さんのご遺族にあたるお母さまは、実行犯を極刑にするための署名活動をするホームページを立ち上げました。すると、署名は33万人をこえるなどの反響がありました。

しかし、これほどまでに反響のあった残忍な事件を起こした実行犯3人は、判決に対して控訴をしてくるのです。自分たちがどれほど悲痛な事件を起こしたかという反省の色がまるで見えない行動そのものでした。

結果、無期懲役となった実行犯がいたことで、お母さまは悔しさをにじませたといいます。

闇サイト殺人事件の真相!

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この「闇サイト殺人事件」のきっかけとなったのが「闇サイト」で実行犯が交流してしまったことにあります。

実行犯は、「闇の職業安定所」という闇サイトで出会い、川岸健治が闇サイトの掲示板に「愛知県の人で組みませんか?」という勧誘する趣旨が書きこまれていたことから始まっています。

闇サイトでは、実行犯も含め利用者は偽名での利用者ばかりでした。そもそも闇サイトとは、犯罪などの違法行為をすることを目的としたサイトです。実際に「闇サイト」と表記されているわけではなく、別名「アングラサイト」とも呼ばれています。

実行犯3人は、自分が“どのような”犯罪“を犯してきたかを誇張し、いかに自分が“犯罪者”であったかをほのめかす書き込みをしていたといいます。

そのため、事実とは異なることを言っていたことから、今回の闇サイト殺人事件の計画において、自分たちが発した嘘が足を引っ張る形となり、計画が難航になったといわれています。

こうした自分たちの身勝手な犯行により、若く気高い女性の命が無残にも奪われてしまうという結果になってしまいました。

当初は実行犯3人も、殺害を趣旨として計画していた犯行ではなかったこと、目的が強盗であったことから、このような事件に発展してしまったことを遺憾に思いますし、殺害をしてしまう理由も「ばれてしまう」ことを優先し、自分の保身のための行動であったと同情する余地はありません。

また、これほどの事件を起こしたのにもかかわらず、逮捕後や裁判でも反省の態度を示すことなく余罪まで追及されてしまうということから、人柄の残忍さも垣間見えてきてしまうのではないかと感じてしまいます。

現在でも、闇サイトというものは存在します。これほどの事件を起こしたきっかけとなるサイトは、いまも消えることなく存在し続けています。

簡単に交流することができるという面はホームページや掲示板はとても便利なものだと感心する一方、こうした犯罪行為の手助けをしてしまうという点では、とても危ない存在となると危惧するばかりです。

こうした事件は二度と起きてはいけません。そしてこの世に「闇サイト」という存在が消えてなくなることを願うばかりです。