本庄保険金殺人事件の概要!八木茂と愛人たちの経歴&現在まとめ!

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本庄保険金殺人事件とは?

引用: Pixabay

みなさんは、本庄保険金殺人事件という事件をご存知ですか? 

この事件は、1990年から1995年にかけて埼玉県本庄市で起こった殺人事件で、「本庄事件」「さいたま事件」と呼ばれる場合もあります。1990年から1995年の五年間に渡り第一の事件〜第三の事件が次々と発生しています。いずれも独身の男性に保険金をかけ、殺すことで保険金を狙った残虐な犯行です。

本庄保険金殺人事件は、当時スナックを経営していた八木茂死刑囚が、スナックのホステス3人と共に常連客を殺害し、保険金を手にしていたという事件です。

主犯格である八木茂死刑囚は死刑判決を受けています。今回はそんな本庄保険金殺害事件について、その犯行内容や、犯人である八木茂死刑囚・武まゆみの逮捕について、さらに本庄保険金殺害事件の被害者や被害内容についてまとめていきたいと思います。

さらに八木茂死刑囚は死刑判決を受けたにも関わらず未だ死刑が執行されていません。なぜ八木茂死刑は死刑が執行されないのか? についても合わせて見ていきたいと思います。

 

八木茂の保険金殺人の犯行内容とは?

引用: Pixabay

まずはこの本庄保険金殺人事件において、八木茂死刑囚と共犯であるホステス3人が起こした三つの事件の概要を見ていきましょう。

いずれの事件も八木茂死刑囚が経営していたスナックの常連客を狙ったもので、犯行の住所は埼玉県本庄市に絞られています。

 

【1】八木茂死刑囚犯行の手口


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本庄保険金殺人事件における八木茂死刑囚の犯行手口は、主に常連客の男性に自らの愛人かつ共犯のホステスと婚姻関係を結ばせ、トリカブトなどの毒薬を使って男性を殺害、多額の保険金を受け取るといったものでした。

平成12年に「公正証書原本不実記載」「詐欺」「殺人」などの疑いによって、主犯である八木茂死刑囚、愛人であった武まゆみ、森田孝子、アナリエ・サトウ・カワムラが逮捕されています。

3人の中でもっとも若く、罪も主犯の八木茂死刑囚の次に重かった武まゆみはのちの獄中で自書も出版しています。八木茂死刑囚はこの3人の愛人の他に正妻と子供がいました。本庄保険金殺人事件の結果、八木茂死刑囚は最高裁、上告棄却、1、2審で死刑判決を受けます。

さらに武まゆみは一審で無期懲役判決が確定し、森田孝子は一審で懲役12年判決が確定、アナリエ・サトウ・カワムラは一審で懲役15年が確定しました。本庄保険金殺人事件は主犯の八木茂死刑囚・武まゆみだけではなく愛人のホステス2人にも重い懲役が課せられていることがわかりますね。

さらにターゲットとなる男性も照準を絞っており、スナックに来ることぐらいにしか楽しみがないような独身の男性を選んでいました。さらに①住まいや仕事など斡旋して被害者男性と信頼関係を築く②戸籍を借りたいという自分の愛人に偽装結婚させる③飲み代の担保として生命保険に加入させる という三段構えの巧妙な手口になっていたそうです。

 

【2】なぜ事件発生が遅れたのか?


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警察は長きに渡って調査を進めるも、犯人4名の逮捕には至りませんでした。

それには複数の理由があります。まず、森田孝子、アナリエ・サトウ・カワムラから犯行に使われた毒物が検出されず、決定的な逮捕の証拠にならなかったことが挙げられます。このため捜査は難航しました。しかし、武まゆみへの内偵によって、警察は武まゆみの父が大量の風邪薬とアルコールの併用によって中毒症状を起こし入院しているという事実を掴みました。

この事実を元に、警察はか学区的な調査を外部に依頼します。その結果、市販の風邪薬にも含まれている「アセトアミノフェン」とアルコールを同時に大量服用すると肝障害を起こして死亡に至るという情報を手に入れまいした。そこで警察は森田孝子の毛髪を調査、大量のアセトアミノフェンが検出され、逮捕に至りました。

その後の公判で森田孝子は、トリカブトの毒を饅頭に混入させ、被害者男性を殺害したことも明らかになりました。他の保険金をかけられた人々も、八木茂死刑囚が実質的なオーナーを務めるスナックに置いて、風邪薬を栄養剤だと騙されて薬とアルコールを併用して飲んでいたという証言者が多数出現し、八木茂死刑囚、武まゆみら犯人グループ4人の逮捕に至りました。

 

【3】八木茂死刑囚の異常行動

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引用: Pixabay

八木茂死刑囚は警察の介入から逮捕までの8ヶ月間に置いて、パフォーマンスとも取られる異常行動を起こしたことも話題になりました。それは、八木茂死刑囚自らが朝の時間帯や夕方の時間帯のモーニングショー、ワイドショーに連日出演するというものです。

また八木茂死刑囚が実質オーナーだったスナックでキックスクーターにのる様子を見せたり、「毒物は絶対に出てこない」といった発言をテレビで行うなどの異常行動とも取れるパフォーマンスを繰り返していました。お茶の間劇場という言葉がこの当時流行したのは、この本庄保険金殺人事件がきっかけであると言われていました。

このテレビ出演は240回にも渡り、その上報道関係者から出演料をもらっていました。さらに八木茂死刑囚は自身の店を会場に1人の記者に対して3000円から6000円の料金を徴収した有料の記者会見を203回開催しています。

殺人の疑いをかけられてもなおこのような行動を取るとは、相当八木茂死刑囚はお金への執着がすごかったのだろうということが疑えますね。

 

八木茂には愛人がたくさんいた?

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本庄保険金殺人事件の犯人である八木茂死刑囚には当時たくさんの愛人がいたと言われています。

自らもスナックを経営していましたから、女性との出会いには苦労しなかったようですね。本庄保険金殺人事件の実行犯となった3人のホステスは有名ですが、他にも複数の愛人がいたと言われています。八木茂死刑囚の愛人たちについての紹介や、愛人たちの逮捕、そして現在についてまとめてみました。

 

【1】スナックの女性3人は愛人関係

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八木茂死刑囚が経営していたスナックで働き、一連の事件に関与した武まゆみら3人は八木茂死刑囚と愛人関係にありました。八木茂死刑囚は当時妻と子供がいましたが、3人の女性と愛人関係を続けていたようですね。このような経歴があり、3人は八木茂死刑囚のために偽装結婚を行なったのでしょう。

基本的に八木茂死刑囚は直接手を下すことはなく、愛人の3人が殺人に関わり、毒を混ぜたあんぱんを食べさせたり、風邪薬を飲ませるなどしていたようです。本当に愛し合っていたとは思えませんが、八木茂死刑囚が3人の女性と同時期に愛人関係にあったことは確かなようですね。

さらにこの3人以外にも愛人は複数いたものと言われています。

 

【2】16年もの愛人関係を続けた武まゆみ

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中でも無期懲役の判決を受け、3人の中でも特に重い罪を背負った武まゆみは、八木茂死刑囚と16年間も愛人関係にあったそうです。

八木茂死刑囚と武まゆみの出会いは武まゆみが16歳の頃で、10年後の16歳の頃から、32歳に到るまで武まゆみは八木茂死刑囚と愛人関係を続けていました。

他にも複数の愛人を抱える八木茂死刑囚との愛人関係を続け、さらに八木茂死刑囚のために犯罪に手を染めた武まゆみの行動は常人には理解できないですね。我々には想像もつかないほどの愛情やよっぽどの理由があったことでしょう。

 

【3】3人の愛人たちの現在は?

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1999年に事件が明るみになり、2000年には4人が逮捕されました。

ここではその後の愛人たちの人生についてご紹介していきたいと思います。もっとも八木茂死刑囚に近しい存在だった武まゆみには無期懲役刑が課せられ、今でも刑を受けています。2002年には武まゆみは「愛の地獄」という告白本を出版しています。現在は東京拘置所に収監されています。

第一の事件の実行犯であるアナリエ・サトウ・カワムラには懲役15年の実刑判決が下されています。2015年に刑期満了で出所したアナリエは、現在はフィリピンに帰国しているそうです。第二の事件の実行犯である森田は、懲役12年の実刑判決が下されています。

森田の出所後の消息はわかっていません。34歳の時には八木との間に男の子を設けていますが、その子の消息もつかめていません。

 

本庄保険金殺人事件の被害者&被害内容まとめ

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ここでは本庄保険金殺人事件の被害者と、その被害内容についてまとめています。

いずれも被害者は理不尽でひどい殺され方をされています。被害者と八木茂死刑囚との関係や、共犯であるホステス3人との関係性についても述べていきます。殺害場所や殺害方法、当時の現場の状況などについても合わせて見ていきましょう。

 

【1】第一の事件・被害者 佐藤修一さん(45)

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1995年6月に第一の事件が起きます。被害者男性の元工員の佐藤修一さん(45)に対して、過労死作戦や成人病作戦などと称して長期渡って死に至らしめるような行為を行なっていきました。

具体的には長年にわたって多量のアルコールを飲酒させる、睡眠不足になるように仕向けるなどです。さらには少量のトリカブトを佐藤修一さんの好物だったまんじゅうやどら焼きなどに混ぜて一定期間継続的に摂取させました。

しかし、上記の行為を長年続けても佐藤修一さんが一向に弱る傾向がなかったため、致死量を超える量のトリカブトをあんぱんに入れ、食べさせて殺害しました。佐藤修一さんの遺体はその後に利根川で見つかっています。この事件によって佐藤修一さんの保険金3億円が偽装結婚相手のアナリエに支払われました。

この事件では、生命保険会社が主犯の八木茂死刑囚やホステスらに民事訴訟を起こし、返還を命じる判決となりました。

 

【2】第二の事件・被害者 森田昭さん(61)

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1999年5月に第二の事件が起きます。

被害者男性の元パチンコ店員の森田昭さん(61)に対して大量の風邪薬と酒を飲ませて殺害しました。長期間に渡り大量の風邪薬を栄養剤と騙されて摂取、さらに大量のアルコールを併用したために亡くなります。この事件では偽装結婚相手の森田が保険金の2億円を受け取っています。

森田昭さんにかけられた2億円の生命保険の受取人は当時の妻であった森田孝子が1億円、八木茂が1億円になっていました。 森田昭さんの死因は可能性強膜炎と肺炎であり、当時は他殺だとはされておらず、川村富士美さんが同様の殺害方法で殺されかけるまで、この殺人事件はほとんど完全犯罪が成立してしまっていました。

 

【3】第三の事件・被害者 川村富士美さん(38)

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第二の事件と同年の1999年5月に第三の事件が起きます。

被害者男性の元塗装工の川村富士美さん(38)が薬物中毒で重体に陥り入院します。アナリエの偽装結婚相手で、アナリエは死亡した際には保険金10億円を受け取るようになっていましたが、川村富士美さんが死亡せずに入院、マスコミに告発したことによって事件が明らかになりました。

薬物中毒の症状で入院した川村富士美さんはなんともの保険会社と契約していました。その保険総額は10億円にも登ります。その全ての受取人は妻であるアナリエ・サトウ・カワムラになっていました。

森田昭さんと同様に川村富士美さんも栄養剤と偽って大量の風邪薬を飲まされ、さらに大量のアルコールを併用され、急性肝障害を起こしていました。さらに川村富士美さんの嘔吐物からは風邪薬と思われる錠剤も発見されていました。

この川村富士美さんの殺人未遂事件が、全ての事件が明るみになるきっかけとなりました。

 

本庄保険金殺人事件発覚の発端

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本庄保険金殺人事件は、前年に起きた和歌山カレー殺害事件と同様の手口であることから世間の関心は高く、それを逆手に取った八木茂死刑囚はマスコミに対して前代未聞の行動を取っています。

ここでは本庄保険金殺人事件のことの発端から発覚、疑惑から逮捕までの一連の流れをまとめてご紹介していきたいと思います。

 

【1】第三の事件が発端に

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本庄保険金殺害事件は、第三の事件の被害者・川村富士美さんの通報が原因で発覚しました。

毒物を盛られ中毒症状になり、入院した川村さんは、「このままでは殺される」とおびえ、自分が入院するまでの経緯をマスコミに通報しました。この騒動を受けて、警察も動き出しました。マスコミは連日、本庄保険金殺人事件について報道していました。

驚くべきことに主犯格の八木茂死刑囚もメディアに出演していたと言います。

 

【2】主犯でありながら堂々とした八木茂死刑囚

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本庄保険金殺害事件の主犯である八木茂死刑囚は、主犯でありながら、当時は堂々とテレビに出演していました。

その当時はテレビに出演しつつも、事件や殺人への関与を否定していたそうです。八木茂死刑囚のキャラクターは印象的で、世間から注目を集めました。容疑を否認し続ける八木茂死刑囚は、それでもテレビに出演し続け、出演料を受け取っていたと言います。

さらには記者をカメラの前でなぐりつけるなど、暴力的な一面を見せていました。このテレビの出演や記者から徴収したお金で稼いだ総金額は1000万円にも及ぶといい、前代未聞の有料記者会見は雑誌やワイドショーを昼夜問わず騒がし続けました。

本庄保険金殺害事件の捜査はかなり難航していましたが、容疑を否認し続ける八木茂死刑囚はかなり黒に近い人物として報道されていました。しかし物的証拠がないことが災いして、八木茂死刑囚の刑が確定するまでには8年もの時間を要しました。

しかし最終的には、愛人の口からの証言によって、八木茂死刑囚は逮捕されてしいました。

 

【3】「八木といられるなら」犯行に及んだ武まゆみ

武まゆみは本庄保険金殺人事件について、「八木といられるのなら」と語り、八木茂死刑囚と共にいるために犯行に当たったと語っています。

愛情もしくは洗脳行為であったことが予想されますが、その真意は武まゆみにしか理解することのできない感情でしょう。八木茂死刑囚への想いが強すぎたがゆえに、武まゆみは罪を犯してしまったのでしょうね。

「黙っていればすぐに解放される」という八木茂死刑囚の言葉を信じて完全黙秘を貫いていた武まゆみでしたが、全く解放される様子がないことに疑問を抱き始めます。いつまでも自由になることができないまゆみは、2人を死に追いやってしまった罪の意識と、八木茂死刑囚への愛情の間で揺れ動きます。

そんなまゆみの元へ八木から手紙が送られてきます。その内容は、「まゆみが1人で罪を背負ってくれれば、出所した時に結婚してやる」というものでした。八木茂死刑囚が自分を道具のようにしか思っていなかったことを知った武まゆみは絶望し罪を認めました。

 

八木茂死刑囚と武まゆみの逮捕【本庄保険金殺人事件】

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ここでは八木茂死刑囚と武まゆみの逮捕までの一連の流れをまとめてご紹介していきたいと思います。

本庄保険金殺人事件は逮捕までに時間を要し、さらに刑が確定するまでにも時間を要しました。言葉巧みに八木茂死刑囚が女性たちを操っていたことも捜査を難航、確かな証言を得るための足枷となりました。

そんな八木茂死刑囚と武まゆみの逮捕までの一連の流れをまとめてみたいと思います。

 

【1】難航した捜査

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早い段階で八木茂死刑囚を犯人であると特定していた警察でしたが、捜査は難航し、八木茂死刑囚の逮捕には至っていませんでした。

その理由は、八木茂死刑囚を犯人と決める決定だとなるような物的証拠がなかったためです。さらに八木茂死刑囚もメディアを通して自身の事件に対する関与を完全に否定しており、愛人関係にあったホステスたちも当初は八木茂死刑囚を守るために黙秘を貫いていました。

このような状況が重なり、本庄保険金殺人事件の犯人逮捕には時間がかかっていました。この状況を八木茂死刑囚が意図して生み出していたとするのであれば、恐ろしい思考の持ち主ですね。

 

【2】八木茂死刑囚の逮捕

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そんな愛人を複数抱え、その愛情を操ることで利用していた八木茂死刑囚ですが、結局はその愛人の1人に裏切られる結果となります。八木が逮捕された理由は、殺人罪ではなく、アナリエの偽装結婚を指示したという「公正証書原本不実記載」の疑いでした。

逮捕された際の、手錠のかけられた手首を掲げ満面の笑みでテレビに映る八木茂死刑囚の姿は当時のお茶の間の注目を集めました。逮捕後は殺人を企てたとして警察の取り調べを受ける八木茂ですが、この罪については関与を一切否定します。しかしそんな八木茂に、武まゆみは「八木に捨てられたくないあまりに人の命を奪ってしまった。八木にも罪を認めて欲しい」と告発します。

さらにアナリエも「今まで嘘をついてごめんネ。ワタシ、本当は弁護士になりたかったの。もう日本はこりごり」と語りました。これらの愛人たちの言葉を受け、一年前には笑顔を見せていた八木茂も痩せこけ老眼鏡をかけた別人に成り果てていたと言います。しかしこれらの発言を八木死刑囚は否定し続けたと言います。

 

【3】武まゆみの逮捕

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武まゆみは逮捕後しばらくの間は八木茂ために黙秘を続けます。

しかし一点、罪を認めた武まゆみは八木茂死刑囚にとって不利になるような証言を繰り返しました。武まゆみは、現在も東京拘置所にて服役中です。逮捕後の武まゆみは2002年に著書「完全自白 愛の地獄」を発行し、そこで真実について語っています。

逮捕直後、罪を認め八木茂に対しても罪を認めるように諭した武まゆみは、本を出版しい旨とともに原稿用紙350枚にも及ぶエッセイを書き上げます。

この武まゆみの自著には、武まゆみの人生や犯した犯罪、そこに至るまでの狂った八木茂への愛情について語っています。さらに、父に相手にされなかったという武まゆみ自身の生い立ちや、16歳で八木茂に出会い処女を捧げたこと、そしてそこからの16年間にも渡る愛人としての人生のあゆみについて赤裸々に語っています。

 

八木茂死刑囚と武まゆみへの判決は?【本庄保険金殺人事件】

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ここでは八木茂死刑囚と武まゆみの受けた判決についてその詳細をまとめてご紹介していきたいと思います。

八木茂死刑囚は死刑判決を受け、武まゆみは無期懲役を受けています。武まゆみと2人のホステスは罪を認め遺族に謝罪していますが、八木茂死刑囚はいまだに無実を主張し、謝罪も行なっておりません。

裁判の様子や本庄保険金殺人事件の刑が確定するまでの様子を時系列で紹介していきたいと思います。

 

【1】無罪を主張し続ける被告・弁護側

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地裁公判ではホステスの3人を分離し、週に3から4回のペースで進めていく集中審理方式が取られました。

この裁判の結果、初公判より約1年7ヶ月で判決を迎えることとなりました。検察側は八木茂死刑囚が保険金目当てで犯行を計画したと指摘しましたが、弁護側はこれを否定します。「殺人の計画も指示もしておらず、事件はでっち上げた」と無実を主張しました。

当時本庄保険金殺人事件を担当した裁判長は「冷酷で残忍きわまりなく、犯罪史上類を見ない巧妙さ、悪辣な犯行である」と指摘しました。さらに「虚言を労して責任を回避し、反省や悔恨の情は微塵も伺えない」と厳しく断じました。検察側は立証の柱とした武まゆみの証言について「客観証拠や他の共犯者の証言とも合致する」として、この証言には信憑性があるとしました。

2004年10月11日の控訴審初公判において弁護側は「冤罪事件であり一審判決は誤判である」として、無罪を主張していましたが、裁判長は共犯ホステスの手紙など、弁護側が提出しようとした証拠のほとんどを却下しました。弁護側は即時抗告するも、却下。

2004年12月9日に予定されていた弁論を行わずに結審しました。八木茂死刑囚は弁論、判決ともに欠席していました。

 

【2】武まゆみなど女性たちの証言を否定

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2008年の6月16日の最高裁弁論でも弁護側は武まゆみの証言を、死刑にされるという恐怖から行なった虚言であるとしいて、証言に証拠能力はないと述べました。

さらに共犯のホステスの証言も検察側の誘導によるものであると証言を否定しました。検察側は「一審、二審の判決はこの受刑者だけなく他の共犯受刑者の証言などの各証拠で認定されていて、疑問を抱く余地はなく、極刑以外にはない」と述べました。

さらに裁判長は、八木茂は巨額の保険金を騙し取ったにも関わらず反省の色もなく、極刑は免れられないとしました

 

【3】八木茂、武まゆみの判決

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2009年1月30日、さいたま地裁へ再審請求するも、弁護側が提出した証拠の全ては証拠として採用されませんでした。

2010年2月1日に再審請求した弁護団は、1995年に殺害したとする佐藤氏の原因は溺死であるという新たな鑑定書を提出、毒殺を否定するも、地裁は弁護団が亭主した証拠について明白性が欠けていると否定しました。弁護団は23日付で東京高裁に即時抗告を申し立てました。

以後八木茂とその弁護団は幾度となく無罪を主張し続けるも、一審二審が覆ることはなく、八木茂に死刑、武まゆみに無期懲役刑が確定します。

 

八木茂死刑囚の死刑はなぜ執行されないのか?

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日本の法律では、2人殺した時点で死刑の可能性が出、3人殺すとほぼ死刑が確定します。

本庄保険金殺人事件の犯人・八木茂死刑囚も例に漏れず死刑判決を受けましたが、八木茂死刑囚の死刑は未だに執行されていません。なぜ八木茂死刑囚の死刑は執行されていないのでしょうか? 

ここではその理由をこちらで見ていきたいと思います。

 

【1】無罪を主張する八木茂死刑囚

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まず、第一になぜ本庄保険金殺人事件の犯人である八木茂死刑囚が刑が確定して10年以上も経過した現在も死刑が執行されていないかというと、刑が確定した以後も八木茂死刑囚が自身の無罪を主張し続けているからです。

逮捕から裁判の間中罪の否定を続け、無罪を主張し続けてきた八木茂死刑囚ですが、死刑が確定したのちもその姿勢は変わらず、無罪を主張し続けているのです。さらに八木茂死刑囚は自身の愛人に罪をなすりつけようとしたこともあります。

八木茂死刑囚自身が無実を主張し続けているという、この影響が大きく、八木茂死刑囚の死刑はいまだに執行されていません。

 

【2】「再審」を求める権利

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八木茂死刑囚をはじめとして、死刑囚には再審を求める権利があります。

法務省内には、再審を申請中の死刑囚には死刑を執行しないという暗黙のルールがあります。これを利用して、八木茂死刑囚は再審を申請し続けているために、いまだに死刑は執行されていません。

再審は棄却されることもありますが、再び申請し直すこともできるため、死刑までの時間稼ぎのためになんども再審申請をする死刑囚もいることから、この制度は問題視されています。現在、日本には130名ほどの死刑囚がいるとされていますが、そのうち90名ほどが再審を申請しており、そのため日本では死刑の執行は遅れているものと言われています。

 

【3】繰り返される再審要請

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八木茂死刑囚はなんども再審を行なっています。

2015年、八木茂死刑囚の再審申請を受けて第一の事件の被害者男性である佐藤氏の再解剖が行われましたが、佐藤氏の死因は溺死で、トリカブトの毒は見つかりませんでした。しかし2015年8月に東京高裁は不服申し立てを棄却しました。

佐藤氏の再解剖の結果、八木茂死刑囚の弁護団は臓器内にプランクトンが存在していたために「溺死」であり、「事故死か自殺による溺死で八木茂死刑囚が殺害したものではない」としていますが、この日の決定は「臓器の保存中にプランクトンが混入した可能性を否定できない」とするもので、「再審を確定する理由にはならない」と決定づけました。

この高裁の判決に対して八木茂死刑囚の弁護団は異議を申し立て、あくまでの八木茂死刑囚の無罪を主張し、戦っていく姿勢をあらわにしています。以上の事柄から鑑みても、今後も八木茂死刑囚が自身の無罪主張を取り下げる意思はなく、死刑が執行されるのはだいぶ後のことになりそうですね。

 

本庄保険金殺人事件まとめ

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いかがでしたでしょうか? 

今回は本庄保険金殺人事件という酷い事件について取り扱って見ました。八木茂の保険金殺人の犯行内容から、八木茂死刑囚犯行の手口、なぜ事件発生が遅れたのか?という部分、八木茂死刑囚の異常行動とも言えるパフォーマンスの数々についても見てきました。

保険金狙いの残忍な犯行を許してはいけませんね。さらに本庄保険金殺人事件共犯である武まゆみについても見てきました。武まゆみの八木茂に対する異常なほどの愛情や2人の関係性も明らかになりました。八木茂死刑囚の死刑はなぜ執行されないのか?という部分も見てきましたね。

八木茂が無罪を訴え続ける限り、彼の死刑は執行されないのでしょうね。これらの一連のまとめた記事が、本庄保険金殺人事件について理解する手助けになれているのであれば幸いです。もしも本庄保険金殺人事件についてさらに知りたい場合には、武まゆみの著書を読んでみることをお勧めします。

武まゆみと八木茂の歪んだ愛の奇跡や、犯罪を犯した際の心境、この酷い犯罪が起きることになった背景が犯人側の心境から描かれており、さらに理解を深めることができると思います。

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