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子育て、特に初めての子育てとなると、親としても何事も不安に思うものです。
仮に初めての子育てではなくても、「男の子は初めて」、「女の子は初めて」となると、前に育てた子との差に悩むかもしれません。
そんなお母さんたちの悩みを解決するために、2歳児の特徴を男女別にまとめてご紹介します。ただしここで紹介する特徴はあくまでも一般的な特徴です。すべてのお子さんに共通するものではありませんので、その点は理解の上読み進めていただければと思います。
2歳児の特徴を男女別に解説!
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2歳児ともなると、それまで意思の疎通ができているかどうか分からなかった赤ちゃんから、言葉をしゃべり始めたり、動きが大きくなったりと、徐々に赤ちゃんから子どもに成長をし始める時期になります。
この時期ともなると、小さいながらも男女間で成長に差も出始め、その成長度合いにご両親も一喜一憂したり、戸惑ったりしたりすることが多いようです。
まずは、男女別ではなく、一般的に2歳児に見られる特徴を確認しておきましょう。これらの特徴で悩んでいるお母さんお父さんはご安心ください。誰もが悩んでいるポイントですので、解決策は必ずあります。
【1】行動範囲は一気に拡大
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2歳児になる頃には、男児女児ともに一気に筋力が発達します。特に足腰の筋力が発達し、家の中にいても行動範囲は想像以上に広がるでしょう。一般的に幼児は1歳前後で歩くことを覚えます。
2歳児になる頃にはかなり自由に歩き回れるようになります。ただし、もちろんそれでも歩き自体は不安定ですから、家の中、特に家具の角などにはしっかりとコーナーガードを設置する必要があります。
また、手の届くところに危険なものを置かないなど、お子さんがけがをしないような対策をするようにしてください。
【2】歩くだけではなくなる
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2歳児ともなると、全身の筋力が発達するため、歩くだけではなくジャンプをしたり、走るまではいかなくとも早歩きのような動きをするなど、様々な動きをするようになります。
できるだけ目を離さぬようにしてあげましょう。
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赤ちゃんも2歳児になる頃には、手先がかなり自由に使えるようになります。
自分で来ている洋服のボタンをつけたり外したりすることもできるようになりますし、手遊びにおいてもかなり細かいことまでできるようになります。
普段の手遊びの中でも、あえて手先を使うような手遊びをさせることで、より手先の器用さは発達しますので、意識的にそういった手遊びをさせるようにしてみましょう。また、自分でやりたがることはできるだけやらせてあげるようにしましょう。
【4】第一次反抗期もこのあたり
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全国のお母さんたちが一番手こずっているのがこの第一次反抗期でしょう。
いわゆる「イヤイヤ期」ともいわれる時期で、ご飯を食べるのも「イヤ!」、ご飯を取り上げられると「イヤ!」、着替えをさせようとすると「イヤ!」、トイレトレーニングも「イヤ!」…。
毎日この繰り返しで疲れてしまっているお母さんも多いでしょう。しかし、これこそが2歳児最大の特徴であり、すべてのお母さんお父さんが通ってきた道です。このイヤイヤ期をなんとか上手に乗り越えるように考えていきましょう。
2歳児の特徴!身長、体重、心の成長はどのくらい?【男の子編】
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まずは男の子の特徴について。
2歳児の男の子を育てている母親の悩みを調べてみると、体の成長、心の成長、さらにどんな手遊びをさせるのがいいかなど、多岐にわたることが分かります。
【1】2歳児男児の平均身長は?
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- 2歳0ヵ月……85.4cm
- 2歳1ヵ月……86.2cm
- 2歳2ヵ月……86.9cm
- 2歳3ヵ月……87.6cm
- 2歳4ヵ月……88.3cm
- 2歳5ヵ月……88.9cm
- 2歳6ヵ月……89.6cm
- 2歳7ヵ月……90.2cm
- 2歳8ヵ月……90.8cm
- 2歳9ヵ月……91.5cm
- 2歳10ヵ月……92.1cm
- 2歳11ヵ月……92.7 cm
2歳男児はその1年で、平均すると7.3cmも身長が伸びます。2歳児くらいの男の子は、お母さんが洋服を買ってもすぐに着られなくなってしまうのも当然と思えるような成長速度です。
【2】2歳児男児の平均体重は?
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- 12.07~13.12kg(カウプ指数15.8~15.9)
身長の成長に合わせ、体重もどんどん重くなります。体重に関してはもちろん身長とのバランスが重要になりますので、意識すべきは単純な重さというより「カウプ指数」でしょう。
カウプ指数とは大人でいうところの「BMI」と同様で、肥満指数を表す指数になります。計算方法は「体重(単位:g)÷身長(単位:cm)÷身長(単位:cm)×100」。
仮に上の平均身長体重から、身長85.4cm、体重12.07kgの2歳男児のカウプ指数を計算してみましょう。
12070÷85.4÷85.4×10=16.54
カウプ指数は16.54ということになります。このカウプ指数はお子さんの月齢によって基準も変わってきますので、詳しくは定期検診などで確認しておくといいでしょう。
【3】2歳男児の脳の発達傾向
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2歳児に限らず、男児と女児には脳の発達の順序に違いがあることが研究で明らかになっています。
つまり男児と女児には、成長に合わせて得意な分野に差異があるということ。もちろん成長を続けて大人になればこの差は少なくなります。
そんな脳の発達順序による言動の傾向を見ていきましょう。
まず男児の脳は「標的認識や空間記憶をつかさどる部位の発達が女の子よりも早い」という特徴を持ちます。ちょっと分かりにくい表現ですので簡単にした例を挙げてみましょう。
もちろん2歳児が地図を読んだり車を運転するわけではありませんが、主にこういった部分に表れる能力ということになります。大人になってもこれらの項目に関しては、一般的に女性より男性が得意としている分野といえるでしょう。
これを2歳児の言動に落とし込んで、どんな手遊びが好きか、どんな手遊びをさせるべきかを考えてみましょう。
【4】積み木などで遊ぶのが好き
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空間記憶や標的認識能力が先に発展する男児は、積み木で何かを象ったりする手遊びを好む傾向にあります。
これは男児ならではの特徴ともいえるでしょう。誤飲を防ぐためにも、大きめの積み木で、自由に創作させて遊ばせてあげましょう。
【5】ひも通し遊びなどもオススメ
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ひも通し遊びといってもピンとこないかもしれませんが、これは空間認識に長けた2歳男児にオススメの手遊びです。遊び方は簡単。トイレットペーパーの芯やサランラップの芯など、真ん中に穴の開いた物にひもを通すだけ。
これだけ見ると遊びといえるかどうかと感じるかもしれませんが、2歳男児にとって非常に興味のある手遊びになります。器用になってきた手先を使って、穴にひもを通す。そのひもを回せば通した物体がクルクル回る。
男児が興味を持つ要素と、2歳児に必要な手先の器用さの発達を促進する要素を兼ね備えた手遊びとなります。
【6】おいかけっこ
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手遊びというジャンルではありませんが、2歳児ともなると前述の通り行動範囲が広がります。
また、小走りをしたりジャンプをしたりといった行動も多くなります。そのためストレスが溜まらないように、思いっきり走らせてあげましょう。
もちろんおいかけっこをする場合は、公園など広くて安全な場所で行うようにしましょう。転ぶこともあるかと思いますが、それもふくめて遊びですので、思いっきり暴れさせてあげましょう。
こうして体力を使うことは、筋力強化はもちろん、ストレスの発散、そして疲労から早く眠ってくれるというプラスの特徴があります。
【7】鉄棒にぶら下がる
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2歳児に鉄棒は早すぎると思う方もいらっしゃるかと思います。
もちろん逆上がりをさせるなどはまだ早すぎますが、単にぶら下がるだけであれば、さほど危険でもなく十分楽しめる遊びになります。
できるだけ低い鉄棒で、万が一落ちても大きなケガをしないような高さの鉄棒を選ぶのがオススメ。両手でぶら下がったり、足も使ってぶら下がったりするだけで、2歳児の筋力強化には十分効果が見込めます。
【8】数字を意識した手遊び
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男児の脳の発達傾向から分かっているのは、女児に比べて数字に対して強いという傾向です。
計算など数字を扱う時、男性と女性では脳の使いどころが違い、男性の脳の方が数字を感覚的にとらえることができるようにできています。
この傾向は2歳児の頃からすでに出るもので、男児は数字が絡んだ手遊びにも興味を持つものです。もちろん計算や九九という高度なものではなく、単に数えるだけの手遊びなども試してみましょう。
2歳児の特徴!身長、体重、心の成長はどのくらい?【女の子編】
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2歳児ともなると子どもたちにも自我が目覚めます。
特に女児はその傾向が顕著と言われており、これも大きな特徴といえるでしょう。それだけに対応に苦慮しているお母さんも多いのではないでしょうか?
【1】2歳児女児の平均身長は?
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- 2歳0ヵ月……84.3cm
- 2歳1ヵ月……85.0cm
- 2歳2ヵ月……85.7cm
- 2歳3ヵ月……86.4cm
- 2歳4ヵ月……87.1cm
- 2歳5ヵ月……87.7cm
- 2歳6ヵ月……88.4cm
- 2歳7ヵ月……89.0cm
- 2歳8ヵ月……89.6cm
- 2歳9ヵ月……90.3cm
- 2歳10ヵ月……90.9cm
- 2歳11ヵ月……91.6 cm
小学生になった男児と女児を想像し、「女児の方が身体的な成長は早い」と信じている方も多いかと思います。しかし2歳児頃であればまだ男児の方が平均的に若干体は大きめです。
もし女児の成長が遅いように感じてもあまり気にする必要はないでしょう。
【2】2歳児女児の平均体重は?
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身長と同様体重も男児に比べて若干軽めの値が出ています。カウプ指数も男児に比べると若干ですが低めであり、2歳児の時点では身長・体重共に女児の方がやや小さめという特徴があることが分かります。
【3】2歳女児の脳の発達傾向
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男児の脳の発達傾向と違い、「言語や細かい手先の能力をつかさどる脳の部位の発達が男児と比較して早い」と言われています。こちらも分かりやすく例を挙げると以下のようになります。
- 口が達者な傾向
- 読み書きの覚えが早い
- 手先が器用になる
男児と比較して言語の分野で早い成長を見せるのが女児の特徴。そのため2歳児でもその能力差は男女間でもハッキリ出る傾向にあります。
2歳児の頃は単に単語を発する段階から、2つの単語を続けて読む「2語文」を話し始める時期になります。この2語文を操り始めるのも、男児より女児の方がやや早いという特徴が見受けられます。
【4】絵本を読んであげる
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2歳児という時点でも、子どもたちは大人たちの言葉を理解しようとしています。ですから簡単な言葉であれば理解をし、それにこたえるように言葉を発するようになります。
男児と比較して言語に強い興味を持つ女児は、絵本の読み聞かせに興味を持つ特徴があります。もちろん内容まで理解しているとは思えませんが、お母さんやお父さんが読んでくれることに強い興味を持つようです。
【5】お絵描き
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女児は男児以上に目に見えた物を描くことに興味を持つ特徴があります。もちろん男児でもお絵描きに興味を持つ子は多いのですが、女児の方がより強く興味を持つようです。
また、クレヨンや色鉛筆を使う時、女児は基本的に暖色、赤やオレンジなどを好むという特徴があるともいわれています。
【6】2歳児もおままごとが好き
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2語文など、言葉で自分の意思を伝えることができるようになると、2歳女児でもおままごとに興味を持つようです。もちろん難しい役割ができるわけではありませんが、普段お母さんがやっていることを真似したくなるようです。
最近では木でできた包丁で、木でできた野菜を切るようなおもちゃもあります。こういったおもちゃなどを利用して、おままごと、お母さんごっこをしてみるのもいいでしょう。
男児女児共通で楽しめる手遊び
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男児と女児では、脳の発達の順序に差があります。
そのため興味を持つ遊びにも差が出る傾向は確かにあります。しかしその差はあくまでも誤差の範囲内。男児だってお絵描きをしたいですし、女子もおいかけっこをしたいのです。
そこで続いては男児でも女児でも楽しめる手遊びをいくつか紹介したいと思います。
【1】ボール遊び
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2歳児になった頃には、お子さんもボールを扱えるようになり、3歳までの間にボールを投げたり蹴ったり、思った方向に飛ばせるようになるものです。
体力もついてくる時期ですから、公園や庭などでキャッチボールやサッカーなど、体を動かしながら遊ぶのがオススメ。ボールを扱う器用さを鍛えながら、体力の強化もできます。
【2】しっぽ取りゲーム
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これはズボンの後ろ、お尻の位置にハンカチなどをぶら下げて、取り合いっこするゲームになります。
最初はお母さんやお父さんのお尻に尻尾をつけ、子どもたちが尻尾を取ったら、今度はお子さんに尻尾をつけてあげましょう。
追いかけっこに、尻尾を取るという要素をひとつ付け足した遊びになります。この遊びもボール遊び同様、体力の強化と手先に器用さなどを育てることができる手遊びになります。
この手遊びをするときも広いスペース、公園や庭などで遊ぶようにしましょう。
【3】ボーリング
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家の中でもできる手遊びとしてボーリングなどもオススメです。500mlのペットボトルの空きボトルを用意し、それをボーリングのピンに見立てて倒す遊びになります。
単純に倒すだけという遊びに飽きて来たら、お子さんと一緒に怪獣や悪者の絵をお絵描きし、その絵をペットボトルに貼って楽しむのもいいでしょう。
【4】粘土遊び
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粘土遊びは手先の成長を促すには最適な遊びです。
しかも思いっきりこねたり、ちぎったりすることで、お子さんのストレス解消にもなります。できればお母さんも一緒に何かを作って遊ぶのがオススメ。
粘土だけ与えて目を離してしまうと、とんでもないことになる可能性もありますので、一緒に「ゾウ」を作る、「お花」を作る、「車」を作るなど楽しむのがオススメです。
【5】簡単なパズルも楽しい遊び
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手先の器用さだけではなく、絵として完成させるために脳も鍛えられるのがパズル遊びの特徴です。お子さんの好きなキャラクターがあれば、そのキャラクターのパズルで遊んでみましょう。
パズルは何度も壊して組み立ててができる遊びですので、一つあると便利です。常に遊びの選択肢として持っておくといいでしょう。
【6】お子さんのストレス発散に古新聞遊び
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粘土遊び同様、ちぎって投げてができる古新聞遊び。特にテーマはなくても古新聞に落書きしたり、ちぎって放り投げたりするだけでも十分楽しめます。また、散らかっても掃除が簡単なのもオススメポイント。
お子さんが障子やふすまを破ってしまうと困っている方には特にオススメの遊びになります。
2歳児との手遊びで気を付けたいポイント
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2歳児は最初に説明した通り「イヤイヤ期」、つまり第一次反抗期でもあります。
そんなお子さんとの手遊びにはいくつか覚えておくといいことがありますので注意ポイントとして覚えておきましょう。
【1】子どもの「やりたい」に応えてあげる
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2歳児の「イヤイヤ」は自らが何かをやりたいからこそ出る欲求でもあります。イヤイヤをするときは、何かやりたいことがある時かもしれません。そんな時はできるだけお子さんのやりたいことを実現してあげましょう。
2歳児は言葉を発することができるようになる頃合いですが、それでもまだ自分の思いをストレートに表現できるほどではありません。何か訴えたい時、2歳児ができることは「イヤイヤ」だけなのです。
そんなお子さんの思いをできるだけ尊重して上げましょう。
【2】2歳児は言葉や機嫌を感じ取っています
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自らの言葉で表現することはまだ難しい2歳児ですが、大人の言葉や大人の機嫌を感じ取ることはできます。「2歳児だから分からないだろう」という気持ちでこぼした言葉も、お子さんには届いていますのでご注意ください。
2歳児のお子さんに話しかける時は、できるだけ分かりやすい言葉で、ハッキリと伝えるようにしましょう。お子さんはお母さんやお父さんの言葉を理解しようと必死に聞き取ろうとしています。
そんなお子さんに届きやすい言葉で伝えるように心がけましょう。
小さなことは気にしない・上の子と比較しない
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2歳児というのは、赤ちゃんから子どもに成長する途上であり、その成長が著しい時期でもあります。それだけに毎日のように成長するお子さんに、不安を覚えることも多いかと思います。
そんなときに思い出していただきたいことをまとめてみました。
【1】全く同じ子どもは存在しない
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お子さんには当たり前ですが個人差があります。身長や体重はもちろん、心の成長具合やトイレトレーニング、言葉を発するタイミングなども当然十人十色です。お子さんの成長がもし平均より遅くても、心配しすぎる必要はないでしょう。
もちろん定期検診を受診し、お医者様に「問題ない」と言ってもらえるようであれば、という前提条件は付きますし、明らかに状況がおかしい場合はお医者様に相談する必要はあります。
ただし、「ちょっと身長が平均より小さい」ですとか、「ちょっとカウプ指数が平均より高い」など、小さな差異を気にしないようにしましょう。
【2】上の子との比較はナンセンス
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もしお子さんが2人目かそれ以上で、下の2歳児が上の子よりも成長が遅いなどと心配するのもナンセンスです。繰り返しになりますが、お子さんの成長には個人差があります。
例え上のお子さんと成長の速度が違っても、気にする必要はありません。お子さんの成長に合わせてあげるようにしてください。
【3】男女間での差にも注目
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例えば男の子が2歳になってもまだ言葉をしゃべれない時、お知り合いの2歳の女の子がしゃべっていると、不安に感じるかもしれません。一般的に言語に関しては男児より女児の方が発達が早いものです。
これも上の子の成長と比較するのと同じで、あまり意味のない行為です。
同じように「女の子の方が身体的成長が早い」と勘違いしている方は、同じ2歳児の男児に比べて、女児の体が小さいということを気にされるかもしれません。
しかしここで紹介した通り、2歳児の時点では、女児より男児の方が身長や体重は大きいものです。あまり気にしないようにしてください。
2歳児の特徴まとめ!
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一般的に「魔の2歳児」とも呼ばれる2歳児。
「イヤイヤ期」でありながら、体や心は急激に成長する時期でもあります。そんな2歳児とはどのように向き合い、育てていけばいいでしょう?
【1】イヤイヤは欲求を持っている証拠
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お母さんを悩ませるイヤイヤは、2歳児が何か欲求を持っており、何かやりたいことがある証拠です。これがまだ1歳未満の乳児であれば、何か不満があっても「泣く」しかありません。
おむつが汚れていても泣き、おなかが空いても泣き、眠くて泣き、遊びたくて泣きます。2歳児のイヤイヤはこの「乳児が泣く」のと同じ行為です。
イヤイヤをするときはなにか欲求がある時です。しかしそれを正確に伝えるほどの言語は持ち合わせていません。とはいえ泣く以外の伝達方法は知っています。それがイヤイヤなのです。
毎日何度も何度も「イヤイヤ」をされ、お母さんのストレスも溜まるかと思いますが、2歳児も同様のストレスを抱えていますので、できるだけそのストレスを発散させてあげましょう。
【2】ストレスが溜まりすぎると癇癪を
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2歳児は時折癇癪(かんしゃく)を起こし、止めても止めても泣き止まないほど泣き叫びます。
これは、ストレスが溜まりすぎた証拠です。イヤイヤをしても自分の欲求を満たせてもらえず、ストレスが溜まった結果の発散方法です。
まだ2歳の子どもは、溜められるストレスもさほど多くはありません。そしてその発散方法を当然知りません。ですから、乳児が泣き叫ぶのと同様に、2歳児も泣き叫び暴れることでストレスを発散します。
もちろん癇癪を起さないようにしてあげるのが一番ですが、毎日イヤイヤが続くとお母さんも大変であり、時に癇癪を起してしまうのも仕方ないでしょう。
癇癪を起してしまったら、できるだけ他の人に迷惑が掛からないようにして、目一杯ストレスを発散させてあげてください。
【3】成長期だけに成長に合わせた手遊びを
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2歳児の特徴として、やはり成長が著しいということが挙げられます。この成長は心の成長もありますし、身体的な成長もあります。できるだけお子さんの成長に合わせた手遊びを、また成長を促すような手遊びをさせてあげましょう。
運動能力の向上、言語の習得、手先の器用さの訓練などなど。お子さんの成長を見ながら、自宅内や公園などを利用していろいろな手遊びをさせてあげましょう。
【4】初めての子育ての場合は気負いすぎず
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特に初めての子育てをしているお母さんやお父さんは、「魔の2歳児」を前に、毎日手を焼いていることかと思います。ただでさえ毎日のイヤイヤと闘っているうえに、お子さんの成長も気になるところでしょう。
お子さんの成長が平均より遅い、同じ年の他の子より遅いということで悩み、自分たちの育て方が悪かったのかと悩んでいる方もいるかもしれません。
しかし、そこまでお父さんお母さんが悩む必要はありません。何度も書きますがお子さんの成長はそれぞれです。少々平均より遅れていても大きな問題ではありません。定期検診などでお医者様のお墨付きがあれば心配する必要はありません。
初めてのお子さんが2歳児ということは、お父さんもお母さんも親になってまだ2年。言い方を変えれば2歳児です。お子さんのことで悩むのではなく、お子さんと一緒に成長するように考え、気負いすぎずに毎日を過ごしましょう。
【5】2歳児の育児は楽しい!
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確かに2歳児は育児の時期としては非常に難しい時期になります。このタイミングであまり深刻になりすぎてしまうと、ただでさえ日々の育児が大変なのに、お母さんの負担が大きくなりすぎてしまいます。
ここは思い切って育児を楽しむ方向に考えてみてはいかがでしょう? 育児をしながら家のことをするのは大変な作業ですが、ここはひとつお父さんにも協力してもらい、家のことは少々手を抜き、お子さんとの生活を楽しんでみましょう。
それでも溜まってしまうストレスは、週末に発散。お父さんにお子さんを任せてショッピングや美容室、お友達とのおしゃべりなどで思いっきり発散するのがオススメです。
そして平日はお子さんのイヤイヤにできるだけ寄り添いながら、お子さん中心の生活に切り替えてみましょう。
【6】本当のイクメンはお母さんのために
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さて、お父さんですが、この「魔の2歳児」の育児の大変さを感じてあげましょう。家のこと、洗濯や掃除はできるだけお父さんも参加し、また週末の時間はできるだけお子さんのためにあけてあげましょう。
何も積極的に育児に参加するだけがイクメンの道ではありません。育児のためにお母さんが他のことができなくなったら、そのできないことをフォローする。これも立派なイクメンの務めです。
両親が力を合わせて育児をすることで、「魔の2歳児」の「イヤイヤ期」も乗り切れるはずですので、ここ一番力を合わせて頑張りましょう。