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小林遼は事件当時、新潟市西区に住む男性23歳でした。
出身校は被害者の女児と同じ小学校で、卒業後は自宅近くの中学に進学、その後は県立新潟工業高校の電気科を卒業しています。高校卒業後から事件が起きた2018年5月までは地元市内にある電気工事の会社に勤務し、入社から6年目の中堅社員でした。
出身について
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新潟県新潟市西区出身。
小林遼被告の自宅は、被害者の自宅や被害者が死体で見つかった事件現場からもとても近い場所に位置し、被害者や被害者遺族とは顔見知りであってもおかしくはありませんが、小林被告は「被害者とは面識はなかった」と話しているそうです。
家族構成は?
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小林遼被告の家族構成は両親、姉、弟の5人家族となり、小林遼被告は三姉弟の真ん中にあたります。
小林被告は被害者の自宅近くに、家族と5人で暮らしていました。
どのような少年だったか
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小林遼被告は真面目で大人しく、いつもニコニコしていた少年だったと近所の住民や被告の学生時代の同級生などが証言しています。
外に遊びに行くより、本やゲームを楽しむおとなしい子であったそうで、特に悪い評判などは一切ありません。インタビューを受けた人のほとんどが「いい人」や「気さくな人」などと言っているので、特に目立った性格の持ち主ではなかったそうです。
小中学校の名前(小針小学校)
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小林遼被告は、小針小学校を卒業しています。
小針小学校は約700名弱の児童が通っている公立小学校です。小林被告の自宅は新潟市西区にあり、被害者の女子もその近辺に住んでいました。
西区小針には3つの小学校しか存在せず、小林被告と被害者が同じ小学校に入学することは珍しくはありません。しかし同じ小学校出身のご近所民に命を奪われることがあるなんて、誰にも想像できないことです。
高校の名前(新潟工業高校)と偏差値
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小林遼被告が通っていた新潟工業高校は機械科や電気科、工業化学科、建築科、土木科の学科を持つ男女共学の工業高校です。小林被告の自宅から2,3km先にあり、学生時代の小林被告は自転車で登下校していたそうです。
新潟工業高校の偏差値は46-47とされており、小林被告が専攻していた電気科は偏差値46とされています。男女共学となっていますが、女子生徒の数はとても少なく、女子生徒のいないクラスも存在するほどです。
運動部は「新潟県高校スポーツ年間優秀校」を8回受賞しているほど盛んであり、ラグビー部を中心に多くの部が全国大会出場歴を持っているそうです。
電気工事会社に勤務
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新潟市内に電気工事会社は2社しか存在しないようで、そのどちらかに勤務していたそうですが、小林被告の担当は、ビル、病院、学校、道路のトンネルなどの電気工事や、照明器具をつけたり電線をつけたり、スイッチをつけたりという内容の仕事であったそうです。入社6年目の中堅社員ということもあり、信頼もあつかったそうです。
久しぶりに会った学生時代の友人には、「忙しいけど楽しんでいる」と伝えていたそうで、これと言ってストレスを抱えているようには見えなかったと、語っています社内での評判も特に悪い訳ではなく、トラブルなどを起こすこともなかったようです。
飲み会などには毎回顔を出すなどと気さくな一面も見られ、社員たちからも信頼されていたそうで、小林被告が事件の犯人だとは誰も信じられなかったと語られています。
新潟県小2女児殺人事件の概要
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2017年5月7日、下校中の女児が線路で遺体となって発見された事件で、当初は事故死と思われましたが、調べを進めていった結果、女児の死因は他殺の殺人事件であることが判明します。
事件の概要をさっそく見ていきましょう。
① 2018年5月7日午後5時過ぎ:新潟市西区の小学2年生の女子が行方不明
2018年5月7日、新潟市西区の小針小学校に通う小学2年生・当時7歳の大桃珠生(おおもも・たまき)ちゃんが学校から下校途中に行方がわからなくなりました。
下校途中友人と別れた珠生ちゃんは、15時頃に1人で下校する姿が確認されていますが、帰宅するはずの時間になっても帰宅せず、午後4時20分頃に母親が「帰りが遅い」と学校へ連絡します。そして午後5時過ぎに警察に捜索届けを出し、本格的な捜索が開始されました。
しかしその約5時間後、珠生ちゃんは自宅付近で発見されることになります。
② 2018年5月7日午後10時半頃:大桃珠生ちゃんが遺体で発見される
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行方不明であった珠生ちゃんは、新潟県警が100人態勢で捜索した結果、およそ100m先にある越後線の線路上で遺体となって発見されました。珠生ちゃんのものと見られるランドセルや靴などが周囲に落ちていましたが、下校時に持っていたとされるピンクの傘が未だに見つかっていないそうです。
遺体が発見された越後線の線路沿いには柵が設置されていますが、柵の高さは小学生でもよじ登れる程の低く、誰でも通り抜けることができます。遺体発見当初は列車にはねられた際の事故死と考えられ、事件性は低いと考えられていましたが、遺体が発見された日の翌日、事態が一変します。
③ 2018年5月8日正午頃:珠生ちゃんの死因は絞殺だと判明
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遺体発見から一夜あけた5月8日の正午頃、早朝から始められた司法解剖の結果が出ました。電車の轢死体に不審な点が見られるとして、新潟県警は新潟大学医学部内にある法医学教室にすぐさま珠生ちゃんの遺体を運び、司法解剖に回しました。
不審な点というのは、少女を轢いたとされる列車の運転手が「昨夜午後10時半頃に線路上に横たわった人らしきものを発見したので急ブレーキをかけたが間に合わなかった」という証言をしていたことです。もしも珠生ちゃんが自ら線路におり立ち列車にはねられたとしたら、線路に自ら横たわるのは不自然であると考えられます。そしてもう一つの不審な点は、轢死体の割に珠生ちゃんの遺体には出血が少なかったことです。
通常、生きている状態で列車にはねられた場合は遺体の損傷がひどく、大量に出血しますが、珠生ちゃんの遺体は出血も少なく、母親が本人確認できるほど顔は綺麗な状態だったとされています。
顔が綺麗な状態であるのは、横たわった状態で列車にはねられていることが理由とされており、出血が少ない理由としては、列車に引かれた際にはすでに死亡しており、死後硬直状態であった可能性が極めて高いと考えられました。
さらに司法解剖を進めていったところ、遺体にはお昼の給食がまだ胃に残っており、珠生ちゃんは遅くとも午後8時までに亡くなったことが判り、下校途中の午後3時15分頃に友人と別れた後、あまり時間をおかずに殺害されたと推定されました。
他殺だと決定づけたのは、首を絞められ窒息死したしるしに他ならないとされる、遺体の顔の鬱血、そして遺体の口元に押さえつけられたような跡を発見したことです。
④ 2018年5月8日午後4時半:殺人事件として捜査本部を設置
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司法解剖の結果、珠生ちゃんは他殺されたと断定され、事件は殺人事件として捜査が開始されます。
まず市教育委員会によると、珠生ちゃんは事件のあった7日の朝に「通学中に黒い服を着てサングラスをかけたおじさんに追い掛けられた」と友人に話していたことと、学校周辺で同様の格好をした不審な男の目撃情報が複数寄せられており、さらに詳しい情報を集めました。
2017年
4月15日:帰宅途中の男児が車に乗った男につきまとわれる
9月22日:登校中の女児が男に肩を掴まれる
9月25日:下校中の女児が自転車の男に腕を掴まれる
9月27日:男児が走ってきた男に腕を叩かれる
9月28日:帰宅途中の児童が男に腕を掴まれる
10月3日:帰宅途中の女児が男に立ち塞がれ、腕を引っ張られる
11月27日:遊んでいた児童数名が男に追いかけられる
12月18日:サバイバルナイフのようなものを持った男がうろつく
2018年
4月13日:下校途中の女子中学生6名が男に追いかけられる
4月13日:下校途中の男児が男に「おうちはどこ」などと声をかけられる
5月7日:珠生ちゃんが下校中に殺害される
5月8日:中学生がビデオカメラを持った黒服の男に追いかけられる
5月9日:3名くらいの女子中学生が男に追いかけられる
などといった、事件現場周辺の不審者の情報はたくさん寄せられ、今回の事件に関係がありそうな情報が交錯していました。
また、遺体が遺棄されたと思われる時間帯に不審な白いワゴン車が現場周辺をうろついていたという手がかりがありましたが、事件への関与は確認されず、捜査は難航していました。
そして遺体付近に落ちていた被害者のランドセルと、線路脇の鉄柵に犯人のものと思われる指紋が付着していましたが、情報が交錯していたこともあり、なかなか犯人は特定されませんでした。
⑤ 2018年5月14日午前6時15分頃:小林遼容疑者を重要参考人として任意同行を求める
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新潟県警は事件現場付近の道路に検問を設置し、多くの市民にドライブレコーダーの提供を求めながら、事件当日の不審者や不審車両を絞り込みました。
捜査の結果、被害者の下校ルートと遺体遺棄現場付近の双方を走行している車が一致し、「黒い軽自動車」が割り出されました。そして「黒の軽自動車」の持ち主が被害者の自宅から約100m離れた場所に住んでいる、小林遼だと判明します。
小林容疑者は、事件のあった5月7日は理由を告げず仕事を欠勤しており、それ以降は出勤していなかったとされています。勤務先の男性社長によると、小林容疑者が過去にこのような形で欠勤したことはなく、事件の数日後には「元気がない」と電話で話したそうです。
事件から一週間がたった14日の早朝、容疑者となった小林遼は事件現場からおよそ4km離れた「新潟ふるさと村」で警察に職務質問されます。その際、小林容疑者の「黒の軽自動車」を3台の車が異常な止め方で囲っていたとされているので、警察が元から尾行しており、小林容疑者の車が停車するタイミングを狙っていたと伺えます。
小林容疑者が運転していた車の車内からは練炭や七輪が発見されたとして、自殺も考えていたようです。
警察は、遺体破棄の疑いで重要参考人として小林容疑者を任意で署に西警察署へ同行、その後事情聴取を行いました。同日23時頃、小林容疑者が容疑を認め逮捕となりました。
小林遼の逮捕後は?
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殺人や強制わいせつ致死、死体遺棄・損壊などの罪に問われた小林遼被告ですが、逮捕された5月7日からおよそ4ヶ月後の9月6日に新潟地裁(山崎威裁判長)で第1回公判前整理手続きが開かれました。
公判前整理に小林被告は出席せず、非公開で事件の争点や、公判で取り調べる証拠の整理に向けた手続きが行われたそうです。護送中に笑みを浮かべている小林被告の姿が世間を震撼させましたが、反省の色があまり伺えないような仕草に憤りを感じる声も多数寄せられていました。
また、小林被告の職場関係者は、「小林はミスをして上司に怒られるとオドオドしているが、その後反省の色があまり伺えないこともあった」「何を考えているのかわからない」などと語っており、護送中に不敵な笑みを浮かべたことについては「彼は会社でもあんな表情」としており、その堂々とした姿に「さすがだな」という印象を受けたと話しています。
そんな小林遼被告の事件判決や犯行動機、周りの印象などはどのようなものであったのでしょうか。
事件の判決は?
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起訴状などによると、小林被告は5月7日に新潟市西区の路上で、下校中の女児の後ろから軽乗用車を衝突させ、車に乗せて連れ去り、西区内の駐車場に車を停車。
その車内で女児にわいせつな行為をした上で殺害しました。そしてJR越後線の線路に遺体を放置し、列車にひかせて遺体損壊するなどしたとされています。
裁判はまだ行われていないので、公判判決は決まっていませんが、現時点で初公判は今年の夏以降とされています。
犯行動機は?
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逮捕されて間も無く、小林遼被告は「車の事故で女の子にぶつかってしまい、女の子が泣いてパニックになったので首を絞めて車に乗せた」と供述し、偶発的な犯行であるかのように語っています。
あくまで殺すつもりはなかったと計画性を否認していますが、司法解剖では遺体に衝突の形跡は確認されていません。
実際に犯行動機についてはまだはっきりとしたことが発表されていませんが、当初の供述から一転二転し、「わざとはねて連れ去った」「車を使い、事故を装うため遺体を線路に置いた」と供述を変えているそうです。「女児の名前はニュースで知った」とも供述していましたが、そちらも嘘だったとされています。
また、小林被告は「珠生さんに申し訳ない」などと反省の旨を語っている割には、出された食事を残すこともなく、時おり鼻歌を歌うなどし、あまり反省している風には見えないと言われていることや、珠生さんの衣服には小林被告のDNAと一致する体液が付着していたことから、わいせつ目的による計画的な犯行であったと判断されています。
小林遼の周りの印象は?
小林遼被告の周りからの印象は、
- 普通の感じ
- 大人しく、危害を加えるようには見えない
- 優しくて感じの良い子
- 礼儀正しい
- 気さくな人柄
- 特に目立つようなタイプではない
- 明るくて真面目
- 悪い印象はない
などのように、事件を起こしそうな印象は周りからは全く持たれていませんでした。近隣の住民の方だけでなく、小林遼被告と幼少期の付き合いだった人物も、「信じられない」と語っているそうです。
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周りからの印象を聞く限り穏やかそうな印象は受けますが、犯行手口や女児殺害後の残忍な死体遺棄の方法などがらして、とてもおぞましい人物だという印象が残ります。しかし、”良い人”の裏に隠された小林被告の心の闇が、学生時代にちらほらと垣間見れる瞬間もあったそうです。
小林遼被告の学生時代は「おとなしい」印象が強かったそうですが、特に中学時代に友好関係などが徐々に変わって行ったそうです。中学では科学技術部に在籍し、ロボットコンテストの全国大会に出場を果たしたそうです。
しかしその反面、同級生との交流が減っていき、近所の小さい子たちと遊ぶ姿がよく目撃されていたそうです。そのような目撃情報を踏まえ、同級生の間では「あいつはロリコンだ」などと噂が流れていたそうです。
そして最近の印象では、当時勤務していた会社で社員旅行があったそうなのですが、小林被告は別の社員が連れてきた女児の相手を熱心にしており、子供好きな一面を見せたそうです。
その旅行中、小林被告は会社でいつも行動を共にしてる社員とはあまり行動を共にせず、その女児のそばを離れなかったそうで、頻繁に抱っこもしていたそうです。当時の社員はただ珍しく感じ、子供好きな一面もあるのかと思う程度であったそうです。
小林遼は前科持ちだった?
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小林被告は事件を起こす一ヶ月前の4月にも女子中学生を連れ回し、の青少年保護育成条例違反などで書類送検されており、容疑者として名前が挙がるのもあまり時間がかからなかったとされています。
しかし、書類送検されていることがきちんと公になっていれば、今回の事件を防げたのではないかという声も寄せられています。
というのも、小林被告の家族は小林被告の書類送検の件を知らなかったと述べているそうで、その点がとても不可解だと言われています。小林被告が逮捕されたことについて、近所の住民は驚きを隠せない様子でしたから、家族はおろか周りにも書類送検の件は全く知られていませんでした。
そのような前科がある男が近所に住んでいるという情報がきちんと広まっていれば、西区住民の児童の安全をもっと守れたのではないかと悔やまれています。
また、小林被告は過去に、児童ポルノ法違反でも複数回摘発されているという情報もあります。その点から、小林被告はもともと幼女を性対象として見ていた可能性が非常に高いとされています。
その証拠に、小林被告の高校時代の近しい同級生の証言で、小林被告は「アニメ好き」の共通点がある友人と親しくしており、その友人らとアニメの話でよく盛り上がっていたと言われています。周りから見ると俗に言う「アニメオタク」で、漫画やアニメに出てくる美少女キャラクターへの好意を強く持つような、「二次元美少女オタク」でもあったそうです。
二次元美少女に強い関心がある男性には、現実世界の女性に対して嫌悪感を抱く傾向があると言われています。その理由として、そのようなタイプの男性は、自分の中の女性像に対して夢を抱いてしまっている場合が多く、女性は二次元の世界に存在する美少女のように常に美しくあって欲しいという願望が強いとされています。
なので、現実の世界に存在する生身の女性にはあまり関心が抱けず、二次元の美少女を性の対象としている男性が多いそうです。
そして二次元美少女好きの男性が「幼女好き」いわゆる「ロリコン」に繋がってしまうのは、発育途中の幼女はまだ汚れを知らない、現実世界の中の”一番美しい状態の女性”と認識している場合が多いからだとされています。
そして、まだ発育しきっていない主に小学生から中学生の少女に対して性の意識が芽生えると言われています。小林被告も、何度か児童ポルノの摘発を受けていますから、学生時代から幼女を性の対象として見ていたことは明らかです。
幼女に対して性の意識が芽生えること自体は犯罪ではありません。人それぞれフェチがあるように、人それぞれに性癖があります。
これは本人には無意識に芽生えてしまう欲求なので、気持ち悪いことでもなんでもありません。実際に、このような性癖を持つ男性も少なくないでしょう。
しかし、実際に児童に対する性的行為は犯罪です。たとえ写真であっても許されていません。多くの男性は、その綺麗な児童を汚してはならないというモラルを持っています。
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今回の事件について、メディアは「犯人はまたしてもアニメ好き」などと小林被告について報道しており、「アニメ好き=ロリコン」として大きく取り上げられ、炎上しました。これに関して世間では、アニメ好きの規制を促すような情報操作に対して批判の声が相次ぎました。
このような猟奇的な事件が起こると、犯人の生い立ちや趣味などが取り上げられ、犯行動機などに繋げられますが、特にアニメやゲームの趣味に対しては批判的な意見が多く、「アニメオタクは犯罪予備軍」という考えが世間に流れることが多いです。
アニメが好きだからと言って、全ての人間が幼女を好きな訳でもなければ、猟奇的な事件を起こす人間でもありません。実際に小林被告はアニメ好きの幼女愛好者ではありましたが、強調すべきは”幼女愛好者”の部分であり、アニメ好きな一面は問題ではありません。幼女愛好者は仕方のない性癖とも考えられますが、児童ポルノ法違反についてもっと大きくとりあげるべきです。
事件を起こすまでの小林容疑者のように、児童ポルノで摘発される男性も多いのが現実です。なので、児童ポルノ法違反に関しては、あまり大きな事件として取り上げられなかったことも理解はできますが、女子中学生を連れ回したという事件に関してはなぜ公にならなかったのかが不思議な点です。
被害者遺族の現在は?
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自分の娘を殺害した犯人のすぐ近くに住んでいた被害者遺族ですが、犯人が発覚した今、捕まったとは言え加害者の自宅周辺に住み続けるのはとても息苦しいと思います。それに、被害者の遺体が見つかった現場も自宅の目と鼻の先にあることもあり、嫌でも現場を毎日見なければいけません。
よく「被害者は必ずと言っていいほど二次被害を受ける」と言われますが、今回の事件の被害者遺族がそれをよく表しています。二次被害というのは、被害を受けた段階で被害者の人権をも奪われるという被害です。
今回のように、加害者の自宅と被害者の自宅がとても近いところに位置していたこと、そして死体遺棄現場も両者の自宅の目の前であったことが大きな原因となり、事件が発生してから被害者遺族の自宅には、24時間体制でマスコミがカメラを向けられ、自宅住所もほぼ特定できる範囲で報道されていました。
被害者の通っていた小学校の名前も明らかになっていることをはじめ、被害者の自宅住所も特定され、被害者の顔写真も公開されています。偽善的な言葉を並べながら被害者遺族の傷に塩を塗るような報道者の行動に世間の方たちは憤りを感じる人も多いようです。
実際に被害者遺族は「私たち家族は、大切な存在である娘を今回の思いがけない出来事で失い、悲しみの中におります。この状況を受け止めることは難しく、また、犯人が捕まったとしても娘が戻ってくることはありません。
今は一日も早く、地域の方々や私たち家族が穏やかな生活を取り戻せることを願うばかりです」とコメントしており、また、コメントの最後には「どうかこのような心情をご理解いただき、今後、家族や親族等に対する取材・撮影等についてはご遠慮いただきたいと思います」と、報道陣の自粛を願う言葉を綴っています。
事件から今月で1年たちましたが、事件が起きた新潟市西区では、日常的に利用する通学路で起きた事件に対する恐怖や不安が今も地域に残っており、事件現場周辺の通学路などでは地域ボランティアや保護者が登下校する児童を見守っているそうです。
被害者遺族は現在は引っ越したのではないかと言われています。新しい環境で少しでも穏やかに過ごせていることを願うばかりです。
小林遼の親族の現在は?
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被害者遺族と同様、加害者の自宅の住所も特定されてしまっているので、加害者家族は引っ越したという噂があります。
社会人の姉と大学に通う弟がいますが、実際にインタビューなどに応えているのは父、母、弟の3人で、姉は一度も姿を表すことはなく雲隠れしたと言われています。
事件が起きてからしばらくの間、加害者の家にはマスコミが殺到し、自宅のピンポンが鳴り止まなかったとも言われています。加害者の家族には過酷な現実が待ち受けているはずですが、別の事件での加害者家族は自殺したケースも複数見られるので、このようなマスコミの行動はいかなるものかと考えさせられます。
新潟小2女児殺人事件の犯人、小林遼。
もう一つ、小林遼被告の奇行として注目されていたのが、2ちゃんねるへの不審な書き込みでした。事件が発覚した翌日の5月8日の午後6時52分、「新潟小2少女殺害事件」のスレッドに
『犯行自体も残虐だし
人間としてありえない行為。
はやく捕まえないと繰り返される。
K察頑張れ。マジで』
という書き込みがあり、この文章の頭文字を縦読みすると「犯人はK」という文章になります。
わざわざ頭文字を縦読みさせたいがために、不自然な箇所で改行されていることや。”警察”をわざわざ”K察”と記すなど、まるで犯人を密告するメッセージかのように書き込まれています。
そしてその奇妙な書き込みから間も無く午後6時53〜55分頃の間に、同じIDアドレスを使用する投稿者から
『助けてあげられなかった命。許せない。。』
『早くしないと、早くしないと。
まだ近くにいるうちに。 』
と二度に渡って投稿されており、そしてさらに間もない午後7時7分頃、
『マジで早く捕まえて欲しい…
断固として許せない凶悪事件だよ。
血も涙もない。
カメラとかで犯人撮られてないのかな?
車のドラレコとか。
人間のやることじゃない。
命を守る。
ルールを守る。』
という再び不可解な文章とともに不自然な改行を施すコメントが、またもや同じIDユーザーから投稿されています。こちらの文章の頭文字を縦読みすると、「まだ近くにいる」となり、まるで犯人の動向を知っているようなメッセージです。
そして同じIDユーザーの最後の投稿は午後7時14分の、
『駐車場。
車。
無念。
夜。
なぜ。 』
という不自然なコメントが最後の投稿となっております。こちらの文章の頭文字を縦読みしたところ、「ちくるなよな」となります。
事件と全く無関係な人からの投稿だったとしても、犯人の苗字となる「K」と、「まだ近くにいる」という2つの予想が事実と重なる確率は極めて低く、単なる偶然とは考えにくいでしょう。
犯人を知る預言者からの投稿なのか、はたまた本人からの書き込みなのか判断がつきにくいところですが、今回の事件に関わった人物は犯人以外にはいないとされているので、投稿者は事件の目撃者か犯人自身の書き込みという説が濃厚とされます。
事件から1年経ち、未だいに判決がくだされてはいないですが、今後の小林遼被告の公判に注目です。