主な疑似科学20選!心理学からマイナスイオンまで幅広く紹介!

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類似科学とは?

引用: Pixabay

「疑似科学」と呼ばれるニセ科学は「類似科学」とも称されることがあります。

どちらも科学的根拠に乏しいインチキのようなものです。この記事では「疑似科学」を「類似科学」と称し、よく知られている代表的な類似科学の例を20個、一覧にしてご紹介します。

あなたが信じているあんなものやこんなものも実は類似科学の例だったのかも?

情報リテラシーが求められる現代において、類似科学の例を一覧にして知っておくことは決して無駄にはなりません。科学的根拠の乏しい効果を謳った高額商品にお金を出したいという人はほとんどいないでしょう。

財布のひもをしっかり締めておくためにも、まずはこの記事でマイナスイオンや水素水など類似科学の例とその問題点を一覧し、自衛に努めることにしましょう。

 

類似科学20選①【2019年最新版】

引用: Pixabay

それでは類似科学の中でもポピュラーな例から一覧にして解説することにしましょう。

水素水やマイナスイオンなど、大ヒットした類似科学の商品の例を挙げていきます。

 

類似科学≪美容・健康編≫

まずは美容と健康に関する類似科学の例を一覧にして紹介します。水素水やマイナスイオンの問題点についてもここで解説しています。

 

【1】マイナスイオン


引用: Pixabay

一昔前に大流行した「マイナスイオン」。

髪への美容効果を謳ったマイナスイオンドライヤーなどを大手メーカーがこぞって売り出していたのを記憶している人は多いのではないでしょうか。

他には「自然豊かな場所はマイナスイオンに溢れていて健康にいい」「滝からは膨大な量のマイナスイオンが出ている」などとも言われていました。

今となってはこのマイナスイオンは科学的根拠に乏しいとされており、問題点があると認識されたのか関連商品を見かけることはほとんどなくなりました。

今でもマイナスイオンの効果を信じていたという方は自分の情報リテラシーに要注意! マイナスイオンは類似科学の中でも有名な、かつ古い例の一つです。

 

【2】水素水


引用: Pixabay

少し前に大流行を見せ、大手メーカーも売り出していた「水素水」。

水素水の問題点はまず「水は水素と酸素が繋がって出来ている」ということです。つまり水に水素が入っているのは当たり前なのです。そして「水素水とは水素分子を増やした特別な水である」というのも科学的根拠に乏しい言説です。

なぜなら、私たちが飲める水に含まれる水素と酸素の比率はきちんと決まっているのですから。そうでなければそもそも水ではありません。水素水はその原理からしてめちゃくちゃな物体です。

水素水を健康にいいと信じて飲んでいた方は、今日から普通に水道水でも飲むことにしましょう。高額な「水素水」なる類似科学の商品に貴重なお金を出すのはあまりにももったいないことです。

 

【3】整体・接骨院

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引用: Pixabay

日本ではポピュラーな健康増進法の一つとして広く認知されていますが、実はその効果には科学的根拠がないとされています。類似科学の一例と言っていいでしょう。

実はれっきとした大学病院などで行われている「理学療法」という標準治療も、海外での緻密なメタ研究によるとあまり効果がないとされています。

しかし整体や接骨院の問題点は、整体師・接骨師が理学療法士よりも専門知識が少ないために患者の体をかえって傷めるリスクが高く、またセクシャル・ハラスメントのリスクが高いと報告されていることです。

また保険診療を受けるには医師の同意が必要などの手間もかかります。

整体も接骨も理学療法も、いずれも人の体に触れるデリケートな行為です。どれも同じくらい「あまり効果がない」のなら、何を選ぶのか考えてみませんか。

 

【4】アロマテラピー

引用: Pixabay

ポピュラーなリラックス法として広く認知されいる類似科学の例です。

「自分の好きな香りを楽しむ」というレベルでの利用なら問題点は特にないでしょう。問題点が出てくるのはアロマテラピーで健康増進を謳う場合です。

人間はある種の香りを嗅ぐと確かにある種のホルモンを分泌することはあり得ますが、それが病気の治療に繋がるわけではありません。

そこまで誇張した効能を謳うものは悪質な類似科学です。香りでうつ病が治るのなら日本にこんなにたくさんのうつ病患者はいないでしょう。

アロマは日常に彩りを添えるものとして楽しみ、健康増進効果には期待を寄せずにおきましょう。

 

【5】「化粧水や美容液が肌に浸透する」説

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引用: Pixabay

これも類似科学の例であると言ったら驚く方もいるのではないでしょうか。

一般に化粧水や乳液や美容液といった基礎化粧品は「肌に浸透し潤いを与える」という効果を謳っていますが、肌には栄養分・美容成分を吸収する機能はありません。

私たちが食べ物を皮膚から摂取することができないのを考えてみればお分かりになるのではないでしょうか。化粧水などが届くのは表皮までです。

表皮までしか届かないということはつまりそれだけ効果も薄いということになります。

たとえばコラーゲンなどは非常に分子量が高く、その分肌に入りにくい物質です。「コラーゲンが肌に浸透する」というのは「机の上に手を置いたら手が表面をぶち抜いて串刺し状態になる」ことくらいあり得ない話だと言っていいでしょう。

手が机を串刺し状態にできないように、コラーゲンも肌に浸透するということはできないのです。

美肌を目指すには睡眠・食事・運動の三本柱が効果的だとされています。肌のごく表面に基礎化粧品を塗るよりも、内側から全身できれいになることを目指したほうが確実だと思いませんか?

 

類似科学20選②【2019年最新版】

引用: Pixabay

水素水やマイナスイオンは類似科学の例であるという事実に衝撃を受けた方はいらっしゃるでしょうか?

そうした方はぜひこの先を読み進めることをおすすめします。あなたの知らなかった類似科学の一覧が載っているかもしれません。

 

類似科学≪医療編≫

次に医療に関わる類似科学の例を一覧にして紹介します。命に直接関わる危険な類似科学の例もあるのでご注意を!

 

【6】血液クレンジング(血液オゾン療法)

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簡単に言えば、血液クレンジングとは、「採血した血液を瓶の中に入れ、医療用オゾンを加えて『浄化』し、きれいな血液を体内へ戻すことで体力が回復し、美容効果も望める」と謳う類似科学の代替療法です。「あの芸能人が美容法として活用しているらしい」という話を聞いた方もいるのはないでしょうか。

しかし、この血液クレンジングでやっていることは、要は静脈血を酸素に触れさせる=酸化させることで、もともと黒っぽい血液である静脈血をただ赤く見せているのにすぎません。

たとえば注射で採血している最中の血液は黒っぽく見えるものです。それは単に酸素に触れていないから。

逆に、怪我をしたときに出てくる血液が赤く見えるのは(血小板などの働きもありますが)血液が酸素に触れているからです。

血液が酸素に触れたからといってそれがきれいな血液になるわけではありません。そもそも「きれいな血液」とは何なのか、きれいな血液が体をめぐるとなぜ健康の増進につながるのでしょうか?

またGoogleで「血液クレンジング」と入力すると「血液クレンジング 死亡」というサジェストが出てきます。

血液クレンジングの利用については、問題点をより深く考え、真相を確かめてからでも遅くはないでしょう。

 

【7】コーヒー浣腸

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その名の通りコーヒーで浣腸を行う類似科学です。

類似科学の中でも危険とされている代替療法です。あのスティーブ・ジョブズもがんの標準治療を拒否し、コーヒー浣腸などの施術を受け、最期にはがんが悪化して亡くなったと言われています。

「コーヒー浣腸によって直腸から大腸までの洗浄を行い、がんを予防し、偏頭痛を改善する」といったことを謳う療法ですが、管挿入時の腸の損傷から来る敗血症など数々の問題点を抱え、死亡に至る感染症を引き起こしかねない危険な類似科学です。

またがん予防効果についてはこまれでの研究で確認されたことがありません。

コーヒー浣腸を利用している方は今すぐやめましょう。それほど危険な類似科学の一例です。

 

【8】ホメオパシー

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世界中で広範囲に認知されている分大きな被害を出している類似科学の例です。

ホメオパシーとは「レメディ」と呼ばれる「薬」を薄めて投与することで病気を治療する、と謳う類似科学です。レメディそのものは有害な成分を含んでいない場合が多いです(ただし例外もあります)。

ただし、問題点としては本来標準医療で治療するべき患者にレメディを与え続けた結果、死亡事故を引き起こした例が世界で数多く報告されていることがあります。

日本でも2009年に新生児に与えるべきであったビタミンKの代わりとして助産師がレメディを与え、死亡させたという例が報告されています。(参照:山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故 ウィキペディア)

 

【9】レイキ(霊気)療法

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施術者が患者の体に手をかざすことで宇宙的なエネルギーが患者の体へ流れ込み、自然治癒力を高め、病気を治すとする代替療法の一例です。

常識的に考えればこのようなことは起こり得ないと分かるのですが、このレイキ療法は世界の中でも特に日本で隆盛している類似科学なのです。

怪しい類似科学を避けるためには、常識的な思考も必要です。

 

【10】リフレクソロジー

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これもまた日本ではポピュラーな類似科学の例です。

足をマッサージすることでリラックスできること自体は多くの人が経験しているのではないでしょうか。

そのリラックス効果を否定するものではありませんが、「足の裏と特定の臓器が繋がっており、足裏のツボを押すことで臓器を活性化し健康を増進することができる」という言説には科学的根拠はありません。

足裏のツボと臓器をつなぐような神経回路は現在の科学では存在しないとされています。

アロマテラピーと同じく、リフレクソロジーに治療的効果を期待するのはやめておき、リラックス法の一つくらいに捉えておくのが賢明でしょう。

 

類似科学20選③【2019年最新版】

引用: Pixabay

医療に関わる類似科学は体に危害を及ぼしかねない例が多かったですが、次は心や脳に関する類似科学の例とその問題点を一覧にして紹介していきます。

 

類似科学≪心理学編≫

心理学に関する類似科学の例を一覧にして紹介します。つい十数年前まで専門家たちの間でさえ信じられていた例もあります。

 

【11】冷蔵庫マザー

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「冷淡な母親が自閉症スペクトラム障害の子供を作り出す」として数十年前に心理学の専門家たちの間で唱えられた理論です。

「子供が自閉症スペクトラム障害を発症する原因は、母親が情緒的に問題を抱えていること、子供との情緒的な交流を欠いていることにある」として数多くの母親たちを苦しめました。

現在ではこの理論は科学的にほとんど肯定されていません。しかし一部の人々がいまだに「冷蔵庫マザー」に似た理論を掲げ、自閉症スペクトラム障害の子供を持つ親がそれを信じ苦しんでしまう、という悲しい出来事が起きているのも確かな現実です。

自閉症スペクトラム障害と育て方の関係はまだ研究の途上にあります。「冷蔵庫マザー」はその道の専門家が誤った理論を唱え、類似科学を生み出してしまうという例です。

こうした例もあるために、この記事では「一人の専門家ではなく、複数の専門家が発信した情報をチェックすること」をおすすめしています。科学者は万能ではないのです。

 

【12】夢分析

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フロイトやユングが唱えた学説をもとに発展してきた類似科学の一例です。

一人ひとり見る夢はそれぞれ様々に異なっています。どんな経験をし、どんな知識を持ち、どんな嗜好を持っているのかも人によって様々です。

人によってあまりにも異なる夢の内容を一般化し、そこから何らかの意味を見出すことにはそもそも無理があると言えるでしょう。

 

【13】「ADHDは子供の病気」説

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これもつい十数年前まで固く信じられていた類似科学の理論と言っていいでしょう。

れっきとした医師免許を持つ日本の医師の多くが「成人になる頃にはADHDは消えている」と信じていたのです。そのために苦しみや困りごとを理解されないまま人生を終えたADHDの方々がきっと多くいたことでしょう。

今では成人のADHDは存在することはれっきとした科学的事実として認められています。上記で科学者は万能ではないと書きましたが、医師もまた万能ではないのです。

 

【14】「しぐさで他人の心理が見抜ける」説

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これは少し微妙な部分がありますが、「ポケットに手を突っ込みながら喋っている人は嘘をついている」と断言するようなエセ心理学は類似科学の例です。

しぐさには人それぞれ多様な意味があり、また特に何の意味もないこともあります。他人のちょっとしたしぐさにいちいち意味を見出そうとすることは精神衛生上あまりよくないかもしれませんね。

 

【15】「色で自然治癒力を高める」説

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私たちは確かにある程度、色の取り合わせによってちょっとした気分を左右されることがあります。

たとえば赤い床と壁に青いカーテン、黄色の家具が並べられた部屋よりも、オフホワイトの床にブラウンの家具で統一された部屋のほうがよりリラックスした感覚を抱けることでしょう。

しかし「緑色は人の自然治癒力を高める」などという言説の例に科学的根拠はありません。断言的な口調は類似科学の特徴の一つであると覚えておくといいかもしれません。

ただし例外はあります。

 

類似科学20選④【2019年最新版】

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水素水やマイナスイオンは類似科学の例だと見破るのが難しくても、スピリチュアルなことに関しては騙されるはずがないと考える方もいるでしょう。ところが、実はそうとも限らないのです。

それでは≪スピリチュアル編≫の一覧に進みましょう。

 

類似科学≪スピリチュアル編≫

スピリチュアル・精神世界的なことにまつわる類似科学の例を一覧にして紹介します。

この記事で紹介してきた類似科学の例の中では最も怪しげな分引っかかりにくそうですが、それでも信じる人は意外と多いのです。

 

【16】インディゴ・チルドレン

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「クリスタル・チルドレン」とも称される類似科学の一例です。「ニューエイジ」という疑似宗教的でスピリチュアルな概念の中から生まれました。

「共感能力や好奇心が強く、人や動植物に親しみ、テレパシーを使うことができ、ときにはその特別な能力を持つゆえに苦痛を感じることさえある子供はインディゴ・チルドレンである」と一部の人々の間で信じられています。

しかしこれは科学的根拠に乏しい空想的な観念であると言っていいでしょう。

「インディゴ・チルドレン」という概念の問題点は、その子供が本当に抱えている苦痛から周囲が目をそらしてしまうことにあります。

“Indigo kids: Does the science fly?”(USA Today, 23/10, 2007)によると、インディゴ・チルドレンと呼ばれる子供の多くはADHDを抱えた子供なのではないかと呼びかけられています。

ADHDを抱えて苦しんでいる子供、あるいは将来苦しむことになるかもしれない子供のことを、周囲が「この子は特別な能力を持っているから」と思い込んで放置し続ければその子はどうなるでしょう? 二次障害の発症へとつながるリスクもあるのです。

障害はあくまで障害であり、それを抱える人の多くは特別な能力など持たない、「障害を抱えて困っている普通の人」です。

「特別な能力」「豊かな才能」といった耳ざわりのよい言葉に踊らされることなく、目の前の子供をしっかり見つめ、より正確な情報を探し続けていくことこそがADHDの子供を持つ親やその周囲に求められる態度です。

 

【17】瞑想

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これも類似科学の例であると断言できるかは難しいところです。健康な人が正しい知識を持つ人のもとで瞑想を行う分には、深いリラックス効果を得られることが科学的に実証されています。

しかし精神疾患を持つ人が瞑想を行うと症状が悪化する例もあります。また瞑想によってがんや薬物依存を治療することができると主張する人もいますが、そのような言説は科学的根拠に乏しいものです。

瞑想の効果についての研究は発展途上にあります。

もしあなたが瞑想を試したいと思っているのであれば、誇張した効果を謳うセッションは避け、正しい知識を持つ人に習うといいでしょう。

 

【18】クリスタルセラピー

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これは明らかな類似科学の一例です。クリスタルセラピーとは、「ヒーリング・クリスタル」と呼ばれる石を身につけたり体にかざしたりすることで患者の自然治癒力を高めると謳う代替療法です。

これまでにクリスタルセラピーの効果が実証されたことはありません。「ヒーリング・クリスタル」はときに高額で売買される例もあります。

常識的に考えれば類似科学に過ぎないと分かる例の一つです。

 

【19】前世療法

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「人間は死後生まれ変わる」という輪廻転生の思想をもとにした類似科学の例です。

人間や生物に前世というものが存在するのかどうか、現在の科学では検証することができません。効果を検証できない療法についてお金を取ることは決してよいことではありません。

前世の存在を信じる人は多くいますが、こうしたセッションは高額な料金を取るところもあるので、注意したほうがいいでしょう。

 

【20】風水

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風水は日本の文化にも浸透していますが、現代科学によれば風水には人の健康を増進するような効果はないとされています。

常識的に考えて、「ポスターの位置を貼りかえれば抑うつ症状が治る」といった言説は信じがたいものですし、仮にそれで気分がよくなったとしても、いわゆる「プラセボ効果」によるものでしょう。

 

類似科学は信じていいの?

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さて、ここまで多くの類似科学の例をジャンル別に一覧にして紹介してきました。水素水やマイナスイオンなど、中には世間で大流行した商品もあります。

ここまで読んでくださった方の中には、「結局、類似科学の効果は信じていいの?」と疑問に思った方もいることでしょう。

結論から言えば、類似科学は信じてもいいことがありません。高額な料金を請求されたりセクハラを受けたりする例もあります。

重病の人が適切な標準医療から離れて類似科学の信者へと変わり、病気の治療を遅らせ、ときには命を奪われる例さえあるのです。

リラックス効果を謳う療法は大抵の場合もっと安価な方法で代わりが利きます。高額な前世療法を受けるより、自分の部屋で好きな香りのルームフレグランスを焚くほうが安価ですし、安全でもあります。

水素水やマイナスイオンといった類似科学は、基本的に信用してはならないのです。

 

類似科学の問題点は?

引用: Pixabay

類似科学の問題点とは、一体どのようなものがあるのでしょうか?

さっそく見ていきましょう。

 

【1】効果が認められていない

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類似科学の問題点その1は、科学的根拠に乏しいことです。

効果のない療法や商品にお金を払わせるのは悪徳な詐欺です。ただし類似科学の施術者には本気で類似科学の効果を信じている人も多くいます。

 

【2】高額である場合が多い

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類似科学の代替療法は保険適応でないことが多いので(ただし例外もあります)、療法を受ける際は自由診療扱いになります。つまり高額な「治療費」を請求されることが多いのです。

効果がない上に高いお金を吸い取られるとは、患者からすれば踏んだり蹴ったりの目に遭うようなものです。

昔大流行した「マイナスイオンドライヤー」は「マイナスイオンの効果がある分」、普通のドライヤーよりも高価な商品が多くありました。マイナスイオンに科学的根拠がないのであれば、ごく普通のより安価なドライヤーで十分でしょう。

また水素水のサーバーなども、「水素水は普通の水とは違って健康増進効果がある」と謳い、法外な料金を請求する例があります。水素水にもまた科学的根拠がないのであれば、普通の水道水で十分です。

 

【3】適切な治療の邪魔をする場合がある

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類似科学と一口に言っても、その療法自体が直接体に危害を加える例もあれば、療法そのものに危険性はないとされる例もあります。

しかし、病院で適切な治療を受けなければならない人が標準医療を拒否し、類似科学の代替医療へ流れてしまったときには、類似科学は人の命を奪いかねない危険なものとなるのです。

がんにかかっていて本来病院で治療を受けなければならない人が、「水素水はがんを治す」という文句に釣られて通院をやめてしまい、水素水を飲むばかりになってしまったら最後にはどうなるでしょう?

想像するだに恐ろしいことです。

 

【4】性暴力のリスクがある

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これは【3】「整体・接骨院」の項目で解説しましたが、他にも前世療法などで性的な暴力を受ける例があります。

時折ニュースで「治療と謳い患者の女性に性的な嫌がらせをした疑いが持たれています」といった話を聞くことがあります。類似科学の代替療法で性的な暴力の被害に遭ってしまった例です。

女性は特に類似科学には気をつけましょう。もしどうしても試したい療法があるのであれば、女性の施術者を選ぶと性暴力のリスクを減らすことができるかもしれません。

それでも完璧ではないのでやはり慎重な態度が必要です。

 

【5】正しい知識を得たい人の邪魔になる場合がある

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もし何かの病気にかかった人が、自分の病気について知識を得ようとネットで検索をしても、ヒットするのはスピリチュアルな療法や水素水のサーバーといった類似科学の例ばかり……という状況が現に起きています。

ネットで病気や障害について正しい知識を得たいのであれば、「厚労省 〇〇(疾患名)」で検索したり、「MSDマニュアル家庭版」というサイトで情報収集をするといいかもしれません。

こうしたサイトには多くの専門家たちが長年積み上げてきた知識の結晶が詰まっています。

 

類似科学まとめ!

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ここまで類似科学の例を一覧にして紹介し、一つ一つに解説を加え、さらには類似科学の問題点や「結局類似科学は信じてもいいのか?」といったことについて書いてきました。

現代はめまぐるしく新たな情報が飛び交い、何が正しい情報で何がデマなのかを見分けることも難しくなっています。科学者でもない一般人の私たちにはなおさらのことです。

そんな現代で類似科学に騙されないためには、まず少しずつ勉強を始めましょう。小さな一歩でもいいのです。

例えば正しい情報を発信している医師のアカウントをツイッターでフォローすることは簡単で有効な方法の一つです。

他に挙げられる自衛策の例としては、新しい美容効果を謳った新製品にすぐ飛びつかないこと、類似科学の問題点から目をそらしている人からは遠ざかること、標準医療(=私たちが日ごろお世話になっている普通の西洋医療)を行っている医師・専門家が発信する情報をチェックすることなどが挙げられます。

この場合もたった一人の専門家の発言に注目するのではなく、複数の専門家の発言をチェックし比較すると、より正確な情報を見極めることに繋がります。

そうして自分なりに勉強した成果を一覧できるようまとめノートを作っておくと、もしものときにその一覧を参照して怪しい類似科学を避けることができますし、達成感も得られるのでおすすめです。

科学的知識のアップデートに努めることはなかなか難しくても、できることは必ずあります。情報の波がうねる現代で賢く生き残るために、類似科学の関連情報を知ることは有益な方法の一つだと言えるでしょう。

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