引用: Pixabay
片目をつぶるだけという簡単な動作のウインクですが、そこに親愛の情など特別な意味を見出す方も多いと思います。
確かに魅力的なウインクをされて「ズッキューン!」なんてのは、マンガやドラマ、映画などでは定番のシーンです。「ウインク」というそのものズバリの名前のアイドルグループも大人気でした。
しかし、この簡単な動作のウインク、意外と「できない!」という人が多いそうです。有名なところでは女優の広瀬すずさん、水川あさみさん、松岡茉優さん、井上真央さん、石原さとみさん、フリーキャスターのカトパンこと加藤綾子さん…。
まるでオールスターキャスト並の豪華さですが、こうして列挙してみると、「そんなにできない人が…」と驚かざるを得ません。自然にウインクができる人はできない人がいるのが不思議でしょうし、できない人は何故そんなに簡単にできるのか不思議でしょう。
そこで今回は、ウインクができない人の原因や理由を色々な角度から探ってみるとともに、ウインクができるようになるコツややり方はどんなものがあるのか調べてみようと思います。
必ずそこにはいろいろな原因や理由があり、またそれを克服するためのコツややり方があるはずです。「ウインクできない私だけど、できるようになりたい!」という皆様に少しでもお役に立てるような情報をまとめていきたいと思います。
ウインクができない人の原因・理由は?
引用: Pixabay
SNS全盛の現代は、インスタ発祥の「映える(ばえる)」という言葉が流行語の枠を超えて市民権を得て定着している時代です。
だれもが写真を撮りネットに投稿できる、その中で、自撮りをしたりする時に「ここでばっちりウインクをきめられたらなぁ」と、ウインクができないことを残念に思っている人も多いかもしれません。
そういった「今はウインクができないけれども、できるようになりたい!」という皆様にコツややり方を紹介する前に、まずはウインクができない原因・理由を探っていこうと思います。
ウインクができない原因・理由については諸説あるようで、遺伝学的なもの、脳科学的なものからいわゆる俗説に過ぎないのではないかと思われるものまでいろいろな情報が飛び交っていますが、ここでいくつか検証していきたいと思います。
1.脳科学的見地から
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できない原因・理由その1は、脳の機能に関することです。
ウインクができない原因・理由の科学的根拠を探ってみると、まず脳からの指令の伝わり方が顔の上半分と下半分で違うということがあります。
脳は筋肉を動かすときに右脳と左脳で役割分担をしており、右脳の指令で左手や左足、左脳の指令で右手や右足を動かすことができます。
そして、顔の下半分も同じように右脳の指令で左側の筋肉を、左脳の指令で右側の筋肉を動かしています。
ですから、片方の口角だけを上げようとしても両方とも上がってしまうとか、片方のほっぺただけを膨らまそうとしても両方とも膨らんでしまうとかいう人はほとんどいないはずです。
しかし顔の上半分の筋肉だけは例外で、ここは右脳と左脳どちらから指令が出ても左右両方の筋肉に伝わってしまいます。ですから無意識に両目同時にまばたきができるのです。
確かに、まばたきが意識しないと左右同時にできないということになると、それはそれで煩わしいかもしれません。そういえば昔、E.H.エリックさんという耳を動かすことのできるタレントさん(二枚目俳優で有名な岡田真澄さんのお兄さん)がいましたが、彼もさすがに片耳ずつは動かせなかったように思います。
ここまで読まれた方は、「じゃむしろウインクはできないのがあたりまえなんじゃないの?どうしてウインクができない人のほうが少数派なの?」と思われたかもしれません。
確かに、子供の頃はだれでもウインクが苦手だといわれています。こ
れは、脳が成長過程で難しい動きができないということが主な理由ですが、それでも多くの人が大人になるまでには普通にウインクができるようになるのは、普段の生活や遊びの中で自然に片目を閉じたり開けたりという訓練(というと大げさですが)を行っているからかもしれません。
両方の眉毛を別々に動かせる人はさらに少数派だと思われますが、それは日常生活の中で両方の眉毛を別々に動かす必然性が、片目を閉じたり開けたりするよりはるかに少ないからなのでしょう。
2.遺伝学的見地から
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できない原因・理由その2は、遺伝に関することです。
よく言われるのは、「縄文人の遺伝子を持った人はウインクができ、弥生人の遺伝子を持った人はウインクができない」ということです。
縄文人の遺伝子を持った人の特徴は
・二重まぶた
・体毛が濃い
・くせ毛っぽい
・耳垢が湿っている
・唇が厚い
・ウインクができる
弥生人の遺伝子を持った人の特徴は
・一重まぶた
・体毛が薄い
・髪にあまりくせがない
・耳垢が乾燥している
・唇が薄い
・ウインクができない
だということです。
もともと南方系縄文人の住んでいた日本に北方系弥生人が九州北部あたりから侵入してきて、わずかに北海道に残った縄文人がアイヌ人となったということです。
とはいえ、今となってはほとんどの日本人が南方系縄文人の遺伝子も北方系弥生人の遺伝子も持っているでしょう。両者の特徴を列挙してみても、「どちらの特徴も自分にはある」と思われる方がほとんどではないでしょうか?
ですから、この見地から言えば、ウインクのできない人はその点においては北方系弥生人の遺伝子を強く持っていると言えるのでしょう。
一方、ウインクのできる人は7割がた耳垢が湿っている、ウインクのできない人は7割がた耳垢が乾燥しているという調査結果もあるそうなので、意外とこの縄文系、弥生系の遺伝子は現代人にも根強く影響し、人の特徴を形成する原因になっているのかもしれません。
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できない原因・理由その3は、顔や目の周りの筋肉に関することです。
ウインクが上手にできないのは、表情筋が弱いからだという説もあります。
まばたきをする筋肉はまぶたの筋肉ですが、ウインクにはそれに加えて表情筋である頬の筋肉が使われます。この頬の筋肉は表情を動かすときに使われるのはもちろんですが、食事をするときにも使われます。
現代人は食生活の変化であまり硬いものを食べなくなり、噛む回数も減ったため昔より表情筋が弱っているのではないかと言われています。
また、先ほどの南方系縄文人、北方系弥生人の話でいえば、北方系弥生人のほうが厳寒の気候に耐えるため起伏の少ない平たい顔をしているので、それだけ表情筋も少なく、ウインクができない割合が高いという仮説も立てられるかもしれません。
また、まぶたが薄過ぎても厚過ぎてもウインクができない・やりにくいのではないかという説、目が疲れている人もウインクができないのではないかという説もあります。まぶたが薄過ぎても厚過ぎても微調整が難しいからできない、目が疲れてきてまぶたがピクピクするほどになるとコントロールが効きにくくなるからできない、ということだそうです。
まだまだ色々な原因や理由があるかもしれませんが、主な原因や理由はこんなところでしょうか。このことを踏まえて、ウインクの練習方法やコツ・やり方を見ていきたいと思います。
ウインクの練習方法を紹介!
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脳の機能や遺伝子なんていう生まれつきのものがウインクができない原因や理由では、私はずっとウインクできないままなんじゃないの?と思った人、そんなことはありません!簡単な練習を続けることで、ウインクは少しづつでもできるようになります。
つまりウインクができない原因・理由は、ただの練習不足という部分もあるということです。できないできないと悩む必要はありません。できない自分を変えることは、さほど難しいことではありません。
ここではその練習方法をいくつかご紹介しましょう。
1.表情筋を鍛える
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前述のように、ウインクができない人は片目だけをつぶるのができないのと同時に、表情筋を動かすのが苦手な人が多いようです。ですから、まずは表情筋を鍛えてみましょう。
といっても、何も特別なことをする必要はありません。一日に何回か、意識的に頬の筋肉を動かす、口角を上げるといった運動を繰り返すだけです。ウインクのできない人は、普段の生活の中で、意外とそういう表情筋の運動が不足しているのかもしれません。
また、これも前述のように、現代人が食生活の変化で硬いものを食べなくなり、噛む回数が減ったせいで表情筋が衰えたのだとすると、逆に硬いものなどを避けることなくよく噛んで食べる生活を心がければ、自然と表情筋は鍛えられるでしょう。
そう考えるとよく笑い、よくしゃべり、何でもよく噛んでしっかり食べる人はウインクができないということにはなりにくいような気がしますが、どうでしょうか。
2.片目を閉じる練習
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ウインクのできない人はそもそも片目だけを閉じることできないのだとすると、表情筋を鍛えるのと同時に、片目だけを閉じる練習をするといいのではないかということになります。
これも難しく考える必要はありません。片方の目を開いたまま軽く指で押さえ、もう片方の目だけを閉じる練習をするのです。
3.額の筋肉を使い過ぎない練習
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額の筋肉を使って目を閉じると、どうしてもウインクというよりはしかめっ面のようになってしまい、不自然な表情になってしまいます。
そこでウインクの練習をするときに額に軽く手を当て、額の筋肉を使わないように意識しながら練習すると、力みのない自然な表情を作ることができるようになります。
4.イメージトレーニング
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イメージトレーニングは多くのトップアスリートが取り入れているトレーニング法ですが、今やスポーツ界のみならずほとんどの業界で何らかの形で取り入れられているのではないでしょうか。
2003年に放送されたテレビドラマ「白い巨塔」でも、主演の唐沢寿明さん演ずる財前五郎が、手術前に必ず虚空に指を舞わせてメス捌きのイメージトレーニングを行うという印象的なシーンがありました。
イメージトレーニングで大切なのは、できない自分ではなく、できる自分をイメージすることです。ウインクの練習においても、イメージトレーニングは効果的だといわれています。
お気に入りの芸能人や、インスタなどで見つけた「この人のウインク、すてきだな」というような写真のイメージをしっかりと思い浮かべて実際に鏡を見ながら真似してみるというのは、確かに効果的なのではないでしょうか。
はじめはなかなかうまくいかなくても、脳にそのイメージを焼き付けるということはウインクの練習においても非常に大事なことだと思います。
5.マッサージをする・目を休める
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練習というのとはちょっと違う、むしろ真逆かもしれませんが、目を休めるということも大切です。
これも前述しましたが、目や目の周りの筋肉が疲れてくると筋肉のコントロールが効きにくくなり、思うように動かしにくくなります。特に現代はスマホやIT機器の爆発的な普及で、多くの人が目の疲れを感じているのではないでしょうか。
そんな時に上手にウインクしようとしても難しいかもしれません。できるだけリラックスして目を休めたり、マッサージしたりしてみましょう。
上手にウインクができないということは、それだけ目を酷使しているということかもしれません。
ウインクのコツ・やり方を紹介!
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練習は練習として、では実際、具体的にウインクを上手にやるコツ・やり方はどんなものがあるでしょうか。いくつかご紹介しましょう。
1.まず両目を閉じてから、片目を開く
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コツ・やり方その1です。
片目だけ閉じるのができない人でも、両目を閉じるのは簡単なはずです。
そこから片目だけ開けるのも、比較的簡単なはず。これは、片目を閉じようとする時の脳の信号が頬や額も含む他の目の周りの筋肉にも伝わるのに対して、片目を開けるときに使う筋肉はまぶたの上の筋肉だけであるためです。
ですから、まず両目を閉じてから片目を開ける、これが一つのコツとなります。
2.上目づかい
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コツ・やり方その2です。
目を動かすための脳からの信号はまぶたを開ける筋肉にも伝わるので、目を上向きにすると自然にまぶたも上がり、目がぱっちり開いた状態になります。
つまり1.のやり方で片目だけ開いた状態を作り、少し顎を引いて上目づかいの状態を作れば、とりあえずウインクの形はできることになります。
ただこのやり方、つまり上目づかいはやり過ぎるとあざとい感じになるので気を付けましょう。
3.ウインクをしたい方だけ、口角を上げる
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コツ・やり方その3です。
口角を上げると下まぶたも上がり、上まぶたを閉じる範囲も狭くなり、より自然なウインクに近づけることができます。
4.ピースサインや小物で、うまく顔を隠す
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コツ・やり方その4です。
ちょっとズルいようですが、自撮りなどをするとき、顔が不自然な表情になる部分をうまくピースサインや小物で隠すと、上手なウインク写真を撮ることができます。
場面は限定されますが、覚えておいて損はないテクニックかもしれません。
5.笑顔を意識する
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コツ・やり方その5です。
片目を閉じる事にばかり意識がいって、意外と忘れがちなのがこれではないでしょうか。やはり基本的にウインクというものは人に見てもらうためのものですので、ベースに笑顔は欠かせません。
自然に口角を上げることにもつながりますし、明るくポジティブな気持ちを忘れないようにしましょう。
ウインクできるようになろう!
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今回はウインクができない人の原因や理由とともに、その練習方法、上手にできるようになるコツややり方を紹介してきました。
正直、ウインクができないからといって日常生活で困ることはほとんどありません。もちろん、できないよりはできた方が感情表現は豊かになります。
脳に良いからと、お年寄りのリハビリにウインクを取り入れているところもあるということも聞きますし、外国では右目、左目など、ウインクのバリエーションによっていろいろと違う意味を持たせているという話も聞きますが、ウインクができないならできないで、「できないところがかわいい!」、なんて言われる人もいるくらいです。
しかし、「素敵なウインクができるようになりたい!」、「かわいいウインクの写真をSNSに投稿したい!」と思っている人も多いことでしょう。そんな人のために、少しでもここでご紹介した練習方法やコツややり方がお役に立てれば幸いです。
ウインクは練習すれば必ずできるようになります。コツややり方も色々あります。いろいろとできない原因や理由をご紹介しましたが、ちょっとした練習をし、コツややり方をマスターすれば、できないはずはありません。
是非素敵なウインクをマスターして、表現の幅を広げてみてください!