かつて、東日本大震災の白いひらひら動画が、話題になっていました。
この白いひらひら動画は、2011年(平成23年)に発生した東日本大震災の時に撮影された津波の映像の中に、白いひらひらが映っていて、それも尋常ではない速さで移動する様子が捉えられていたものを指します。
その東日本大震災における白いひらひら動画は、その後、ネット上で拡散され、YouTubeを中心とする動画配信サイトに数多く投稿されました。
また、この東日本大震災当時の白いひらひらの正体を巡って当時から現在に至るまで様々な仮説が立てられています。その中には幽霊説や、神様説など様々な仮説が存在します。
今回はこの東日本大震災における白いひらひら動画いついて解説し、その正体について様々挙げられている仮説をご紹介していきます。
本編に映る前に、簡単にではありますが、そして、東日本大震災についてご存知の方も多いでしょうが、少しだけご説明しておきます。
東日本大震災とは、2011年(平成23年)3月11日に発生した、マグニチュード9.0の未曾有の規模の大地震です。東日本大震災の震源域は非常に広大で、宮城県を始めとする東北地方全域から茨城県を中心とする関東地方にまで及んでおり、日本周辺で発生した地震としては、観測史上最大の地震でした。
そして東日本大震災では、多くの被害を出し、東日本大震災における被害者は死者・行方不明者・負傷者を合計すると24,591人となっています。この東日本大震災が大きな被害をもたらした大きな原因の一つとして言われているのが、今回の記事にも関連している津波による被害でした。
また、東日本大震災は人的被害もさることながら、それだけではなく東京電力が所有する福島第一原発による原発事故も、東日本大震災当時、非常に問題となりました。それは、電力供給の不足だけではなく、原子力発電所という施設と切っても切り離すことができない放射能に対する問題です。
政府を中心とし、この東日本大震災による原発事故に対し問題改善に取り組みますが、当時の世論における強い不安と不満を拭い去ることは難しかったようです。
これが、東日本大震災とそれによって起こった当時の一連の流れになります。
白いひらひら動画の概要を解説【東日本大震災】
引用: Pixabay
それでは、ここからは、東日本大震災による津波発生時における白いひらひら動画についてその概要を解説していきます。
白いひらひら動画の概要【1】地震発生
引用: Pixabay
上述の通り、東日本大震災は2011年(平成23年)3月11日に発生しました。
時刻は14時46分でした。マグニチュード9.0という東日本大震災の人智をはるかに超える力は東北・関東地方を中心に甚大な被害をもたらしました。
白いひらひら動画の概要【2】津波発生
引用: Pixabay
その後、東日本大震災発生同日の14時49分に津波警報が発令されます。
そこから、各地で津波が発生します。東日本大震災における津波警報発令から、3mの津波が発生するまでに、岩手県大船渡市では26分、宮城県石巻市鮎川で30分、岩手県宮古と釜石で32分、福島県相馬では59分、青森県八戸では2時間3分という時間しかありませんでした。
また、その後、3mを越え7~8mを越える大津波になるまでは、各地たったの2~5分しかなく、これでは、東日本大震災による津波から避難のしようがありませんでした。
実際、この東日本大震災における津波警報の発令により、避難所へ避難したにも拘らず、避難所ごと大津波に飲まれて亡くなった方もいます。
このように東日本大震災による津波は人智を遥かに超えており、最大で10mを越えるものもあったと言われています。そして、東日本大震災における被害者の90%以上がこの津波によって命を落とす結果となってしまいました。
Array
引用: Pixabay
この東日本大震災による津波が起こした濁流が家や、施設、車など様々なものを飲み込み、流していく様子がマスコミ等により、広くTVなどで報道されます。
そして、その東日本大震災における津波の映像の中に、白いひらひらが映ったのです。動画の映像を見る限りこの白いひらひらは人工物(車やヘリなど)のスピードを遥かに超えていて、また、ある瞬間にふっと消えてしまうのです。
この奇妙な白いひらひらが映った動画は東日本大震災後、動画共有サイトなどを通じてネット上に投稿され、現在までにその正体について様々な仮説が立てられています。
白いひらひらの正体は?【東日本大震災】
引用: Pixabay
ここからは、東日本大震災による津波発生時の白いひらひらについて噂されているその正体についての仮説をいくつかご紹介していきます。
それではどうぞ。
ヘリコプターなどの人工物説
引用: Pixabay
白いひらひらの正体として、最初に挙げられていたのが、ヘリコプターなどの人工物であるという説です。
報道機関や、救助用などのヘリコプターが東日本大震災による津波の映像に映りこんだのではないか?という仮説がまず立てられました。
しかし、この説は動画の視聴者を中心に真っ先に否定されます。まず、なぜ、東日本大震災による津波の被害が報道されている映像より遥かに低い位置にヘリコプターが飛んでいるのかという反論があり、加えて、映る津波の速度や物体の流れていく速度から計算してもどう考えても、ヘリコプターなど人工物ではないという意見があり、否定されました。
現在でも、この仮説は否定される傾向にあります。
幽霊説
Array
引用: Pixabay
次に挙げられる白いひらひらの正体として、幽霊ではないかという仮説があります。
この説を後押しするものとして、動画内において、考えられない程高速でこの白いひらひらが動いていること、さらに、この動画が東日本大震災で多数の死者を出した津波の映像だったことなどがあります。
また、ある瞬間ふっと消えるというのも幽霊説の信ぴょう性に拍車をかけているようです。古代より、日本には死者は幽霊になるという死者=幽霊のような一種の図式が構築されることも大きい要因です。
何にせよ、幽霊説は東日本大震災における白いひらひら動画の視聴者を中心に多くの人間により、現在においても後押しされる傾向にありますが、幽霊説に異議を唱えるものとしては、やはり幽霊というものがどうしてもオカルト要素を含むこと、それに加え、「なんであんな大量に死者が出ているのに白いひらひら(幽霊)は1つなんだ?」という指摘があります。
このような指摘も一定数はあるものの幽霊説は現在まで根強く支持されています。
神様説
引用: Pixabay
3つ目に挙げたいのが神様説です。東日本大震災における白いひらひら動画の中で、幽霊説と双璧を成して支持を得ているのがこの神様説です。
この説の後押しの原因となっているのは、幽霊説と重なっている部分もありますが、人智を越えた速度で白いひらひらが動画内で移動していること、そしてある瞬間にふっと消えてしまうことなどが大きな要因です。
また、この神様説の神様にはいろいろなものが挙げられていて、漠然と神様の場合もありますが、キツネや仏などとするものがあります。
そして、神様が現れた理由として「東日本大震災を食い止めに来た」もしくは「東日本大震災による津波を止めにやってきた」というヒーロー説や、逆に「東日本大震災を通じて人間に天罰を与えている」などの天罰説など多岐に渡り、善として、また悪として語られるなどその理由は様々あります。
いずれにせよ、動画内に現れた白いひらひらが神様だったなら個人的には東日本大震災を食い止めて欲しかったという思いがあります。
ガスなどによる白煙説
引用: Pixabay
他に挙げられている白いひらひらの正体の仮説としては、ガスなどの爆発による白煙説があります。こちらは、幽霊説・神様説とは違い、どちらかと言うと、ヘリなどの人工物説に近いです。
要は、東日本大震災の地震の衝撃により、プロパンガスなどの設備が爆発した。そしてそれにより、白煙が発生してそれが動画に映りこんだというものになります。
なかなか、的を得ているように思われるかもしれませんが、反論としては、こういったものがあります。「プロパンガスの爆発では白煙は出ない」「白煙が風に流される速度としては速すぎる」というものです。
確かに、白煙が風に流される速度としては速すぎますし、空気中に滞留している時間も長いです。しかも、スッと消えたりするのも変だという指摘もあるようです。
ヘリなどの人工物説よりは、ある一定の支持を得ているようですが、それでも幽霊説・神様説に比べるとこちらの説はやや弱い傾向にあります。
地震発生兵器HAARP説
引用: Pixabay
最後に白いひらひらの正体として挙げたい説が地震発生兵器HAARP説です。
地震発生兵器HAARPとは、アメリカが独自に開発した軍用兵器のことです。この軍用兵器HAARPについては東日本大震災以前より、多くの人によってオカルトとして、また都市伝説として語られています。
HAARPの仕組みとしては、活断層上で核爆発を起こし、人工的に地震を発生させるというものですが、実はこのHAARPが東日本大震災でも使用されていたというのです。
HAARPを使用すると地震を発生させた際に大量のプラズマが発生し、それが空中に放出されるそうなのですが、そのプラズマこそが白いひらひらの正体なのではないかというものです。
では、なぜアメリカはHAARPで東日本大震災を発生させたのでしょうか。その理由は多岐に渡っており、ただの軍用実験説、政治的陰謀説、秘密組織制裁説など様々です。しかし、その真意については謎のベールに包まれています。
いずれにせよ、この白いひらひらはHAARPによるプラズマであるという説があります。この反論としては、「そもそもHAARPなど存在しない」「プラズマはそんな風に映像に映らない」というものがあります。
しかし、このHAARP説も幽霊説・神様説には一歩劣るものの、一定の支持を集めているのは確かです。
白いひらひらは結局なんだったのか?【東日本大震災】
引用: Pixabay
皆さん、東日本大震災における白いひらひらについての今回の記事はいかがだったでしょうか。では、簡単にですが、以下にまとめます。
●東日本大震災は2011年(平成23年)3月11日に発生した未曾有の大地震であった。
●東日本大震災により、大きな津波が各地で発生し、死者の90%以上が津波によって命を落としてしまった。
●津波の発生時の映像に白いひらひらが映っていた。その物体は非常に高速で移動し、ある瞬間にふっと消えてしまう。
●ネットを中心にこの東日本大震災における白いひらひらの正体について議論が起こった。
●その正体とする仮説には、ヘリなどの人工物説、ガスなどによる白煙説など、人工物によるものとする説と、幽霊説、神様説など人智を越えたものとする説、その他に地震発生兵器HAARP説などが存在する。
●人工物によるものとする説よりも、人智を越えたものとする説の方が支持されている。
東日本大震災における白いひらひらの正体としては、幽霊説、神様説などの人智を越えたものとする説が非常に支持されており、濃厚です。
人工物によるものとする説も非常に捨てがたい部分もありますが、人が目に見えるものだけで証明することができない事象もこの世にはたくさん存在しています。
やはり、死者などが多い場所にはそういった幽霊や神様などの人智を越えたものが昔から多く目撃されています。もしも、この世の全てが目に見えることで証明できるとし、そういった人智を越えた存在を否定するのであれば、先人たちを含め、現在までに発見された数多の事象は全て嘘なのでしょうか。
そんなことはありません。中には創作物に近いような内容のものもあるでしょうが、本当にあったこともかなり数多くあります。
全てを科学や理論で証明することは必ずしも正しいことではありません。不思議なこと、奇妙なことをそのまま素直に捉えることが人間の幅を作り出すことになります。
もう一つ、この東日本大震災において多くの人が被害に遭われ、亡くなられました。これは紛れもない事実です。そして現在も故郷に帰ることができない人や、避難所で生活する人が大勢居られると聞きます。
私たちはこの東日本大震災という未曽有の天災から多くのことを学ばねばなりません。地震などの天災に対する防災意識、人を助ける気持ち、悲しみにより寄り添う気持ちなどそれは多岐に渡ります。
日本は天災が非常に多い国です。そして不謹慎ながらもまたいつ東日本大震災レベルの大地震が起きてもおかしくはありません。
その時に、東日本大震災から一人一人が学んだことを生かせるようになっていてほしいと強く願います。最後に東日本大震災でお亡くなりになられた方々に心よりご冥福をお祈りいたします。