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夏になるとバーベキューや海、花火などイベントが色々ある季節ですね。
心霊スポットで幽霊が出るかどうかという肝試しなんかも人気がありそれこそ大人数で行ったり、カップルで行けばお互いの距離が縮まるのが定番。若者を中心に親しまれているイベントです。
今回は夏にピッタリの心霊スポットを宮城県石巻市の心霊スポットに絞ってご紹介します!
何故石巻市?という声も上がりそうですが、有名な心霊スポットもありますしほぼ復興しているとはいえ被災地を訪れるのは感慨深いものがあります。
先に言っておきますが心霊スポットに行くのはあくまで自己責任となるのでご注意を…。
石巻の心霊スポットが話題な理由は?
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元々石巻市自体に心霊スポットが多い訳ではないのです。
では何故話題となっているのでしょうか?憶測を含むものもありますが少し調べてみました。
【1】東日本大震災
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東日本大震災をきっかけに建物や人は津波に飲まれ、今でも2000以上の遺体が見つかっていないと言われています。もちろん遺体となって見つかった人の数も合わせると相当な数の命が奪われています。
今でも見た目上では震災の傷跡が少なくなってきたものの手付かずや修復を諦めた建物もちらほら…。このことにより土地勘の無い第三者からは「あそこ(石巻市)幽霊でそうじゃん」という話に繋がりました。
第三者は最初は他人事とは思えずに募金などの支援を間接的にしていたと思いますが、第三者である以上時間と共に記憶から薄れてしまうものです。
【2】有名な心霊スポットがある
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心霊スポット自体は少ないものの有名な心霊スポットもあり、マニアの中では知らない人はいないでしょう。心霊スポットについては後述します。
そのため、東日本大震災があろうがなかろうが元々心霊スポットとしては有名だったのです。それに加えて東日本大震災で色々な尾ひれが付いて石巻市=心霊スポットが有名と一人歩きした感は否めません。
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こちらも話が一人歩きしている感があり信憑性がありませんが、石巻市には幽霊がそこかしこに居る。という噂。
そんなことを言ってしまうと「いやいやそこら辺の病院とか墓地のが幽霊いるから」と冷静なツッコミが入りそうです。
こちらも後述しますがそこかしこに幽霊が居ないとは言い切れません。ですがそもそも物凄い未練を持っていたり親しい間柄であった人物でなければ幽霊は霊感がないと見えません。
誰にでも普通の知らない人の幽霊が見えるのであれば毎日のように幽霊を見ているはずですから、珍しい現象ですらなくなってしまいます。
亡くなった人が多い=石巻市には幽霊がいっぱいというのは失礼な考え方だと思うので面白半分で話題に上げたりするのはやめましょう。
震災幽霊がでる?【石巻の心霊スポット】
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心霊スポットと言えば幽霊が出たり何か曰くつきだったりするのが心霊スポットと言われる由縁だと思います。
一方石巻市と言えば東日本大震災で多くの被害を受けた町でもあり、死者も多く出ています。
東日本大震災の犠牲者の5分の1は石巻市の人間という話もあります。そのことから石巻には幽霊がいっぱい出るんじゃないかという尾ひれが付くようになりました。
石巻のイトーヨーカドーでは震災幽霊が出る、など。しかし震災を受けた翌日にはこちらのヨーカドーは色々な不便を乗り越え、通常営業を行っていました。
震災の翌日には深夜から並ぶ人も居て開店前には300人以上が必要物資を求めて行列を作っていました。その時の店長の話によると中越地震の時に新潟市内のヨーカドーで働いていたため、その時の経験を活かしスムーズな営業と震災を受けた中で何が最優先で必要なのかなどの把握が出来たと言います。
このことからイトーヨーカドーに震災幽霊は居ません。もしかしたら幽霊自体は居るのかもしれませんが、震災関連ではないかもしれないし、そうかもしれない。確信になるような話はなく、少なくとも話題になるような話は見つけることが出来ませんでした。
他にも震災があったから心霊スポットが出来た。というような話は見つけられませんでした。
あったとしてもインターネットが主流のこの時代に石巻市の被災者も見ているかも知れないと考えるとそのような不謹慎な事は言えませんね。
石巻の心霊スポット5選
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では震災から離れて石巻市にある心霊スポットを見ていきましょう。
上でも書いてある通り「震災があったから」という心霊スポットは無く、震災以前からあった心霊スポットばかりです。
知っている人は知っているかもしれませんが改めて見ていってはどうでしょう?知らない人はこれを機に石巻市の心霊スポットの魅力を知っていってくださいね。
【1】日和大橋
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昭和40年代に作られた橋で交通量の分散化が目的とされていました。
水面から橋までの高さは18メートルあったためガタがある部分も見られますが橋自体は東日本大震災の津波に飲み込まれることなく姿を保っています。
一部では「夜間に幽霊が出すぎて車を通行止めにするほど」や「日和大橋は絶対に通りたくない」「幽霊が集団で出る」という話があります。
そのため「夜間日和大橋は通行止め」という噂もあるようですがこちらはガセのようです。確かに台風などの異常気象の際には通行止めとなるようですがそれはどこの橋も同じですね。
照明などが点灯しないため夜間の不気味さは感じられますし、幽霊が出るというのも嘘ではないでしょう。実際近くの宿舎に寝泊まりをしていた人は人間ではない何かの違和感があったとも語っています。
しかしここを通るタクシー運転手の人は「幽霊だろうがなんだろうが乗せる」「家に帰りたいのは皆同じ」と震災を受け、仕事柄恐れを抱くことはないのでしょう。
【2】釜谷トンネル
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宮城県石巻市雄勝町にあるトンネルの釜谷トンネル。
余談ではありますが東日本大震災の際にはこの付近の高台に避難する人も多かったのだとか。しかしこちらの心霊スポットは東日本大震災以前からある噂の心霊スポットです。
トンネル開通のための工事の際に何人かの死者を出しているという話もあり、トンネル入り口にはおばあちゃんの霊がいるらしいのですが特に何かをしてくる悪い霊ではないようです。
トンネル内を走っているとフロントガラスに女性の手が当たってくるという話も。どちらも赤い車に特に反応を示すようですが理由はハッキリしていません。
また対向車が来たと思ってすれ違った瞬間にミラーなどで後ろを確認したらその対向車は居なかったということもあったそうです。
因みに現在ではその心霊現象を体験した人が多く、恐れられたことから供養塔をトンネルの手前に立てたそうで、その後は心霊現象が収まったという話を多く聞きます。
【3】金華山観光ホテル
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宮城県石巻市鮎川浜にあり1970年代までは通常営業していたホテルですが今では廃ホテル。
やや高い場所にあるため東日本大震災では当時既に外装内装共にボロボロでした。浸水した様子はあるもののその姿形はそのまま残っています。
何か心霊的なものがあるわけではありませんが、廃屋に立ち入れることはそうそうないので観光地として有名になっていますが観光に来た人達の向う場所は神社だそうです。
テレビなどでは「金華山観光ホテル」ではなく「K観光ホテル」などといかにも曰く付きのような名前で紹介されることも少なくありません。
また付近には野生の鹿が生息する場所にもなっています。もし物音がしたら野生の鹿かもしれませんね。野生の鹿なので、鹿を刺激しないように注意する必要があります。
【4】旧小積トンネル
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石巻市と小網倉浜の間にあるトンネルですが既に廃トンネルとなっているので立ち入ることは出来ません。通る場合は新小関トンネルになるでしょう。
地図上で見ると新小関トンネルは道がわりとまっすぐなのですが旧小関トンネルはウネウネと蛇行しているのが見て取れます。今では自然に埋め尽くされようとしています。閉鎖された理由は新小関トンネルの完成のためと、ごくごく普通です。
既に人が立ち入ることが出来ないので噂程度のものですが、下駄で歩く音が聞こえたり、顔が半分の少女が見えたりするそうなので気になる人は近くまで行ってみては?
【5】牧山トンネル
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宮城県石巻市牧山道路にあるトンネルでこちらは地元でもオカルトマニアの中でも有名な心霊スポットで決まって若くて長い髪の女性の霊がトンネル入り口に現れるそうです。
昔はトンネルを通るのに有料だったそうで、踏み倒そうとしたバイクに乗った男性がそのままコンクリートに突っ込み即死。と事故も起こっています。その人かどうかはわかりませんが男性の霊も出るという話も。
因みに事故現場としても有名ですがこちらはトンネル内が上り下りになっていてトンネルに入る時には上りですが、その後下りに変わっていくのでスピードを出していると下りに変わったことに気づかないでセンターラインを越え事故に繋がってしまうようです。
ただでさえトンネルは暗い場所で更には滑りやすい路面に上り下りがあるトンネルともなると「そりゃ事故るわ」となってしまいますよね。なので行く際には幽霊とかではなくまず車の扱いに気を付けましょう。
トンネルだけではなく牧山自体が心霊スポットになっていて、過去に神隠しにあったが本人は覚えていなかったり、車のフロントガラスにいきなり手跡が付いて外側から拭いても消えなかったり、車のヘッドライトがいきなり消えるなど何かと曰く付きの心霊スポットとなっています。
写真を撮るとバイクで交通事故を起こし、バイクが大破したりと確実に遊び半分では行かない方が良い場所ですね。
因みにトンネル入り口の若い女性の霊に関しての真相は不明となっています。
石巻の怖い話を紹介!
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上記の心霊スポットはもちろん怖いのですが、石巻の住民などから聞いた怖い話をご紹介していきます。
ここでご紹介するのは「心霊スポット」にはならないものばかりで、具体的な場所などではなく個々が経験した体験談のようなものだと思ってください。
「深夜2時に『タクシーをお願いします』と電話がかかってきたのだが、電話の向こうでは雨の音が聞こえる。その日は雨が降っていないはずなのに」というお話。
タクシーの運転手は特に怖がることはなく「あぁ…家に帰りたいのかな」という気持ちだったそうです。
また他のタクシー運転手の話で「夏なのにコートを着た女性が乗ってきて少し会話すると『私死んだんですか?』と運転手に問いかけその言葉に驚いて運転手が振り返るともうその女性は居ませんでした」というもの。
何が起きたのか分からない内に死んだ人は未練や自分は生きているという気持ちによって人の前に姿を現すそうです。確かに「私死んだんですか?」と言われたら驚くし、その女性も自分の死を知らなかったのでしょう。
またタクシー運転手の経験談になりますが「深夜にタクシーを止められ乗せた客が小さい子供で真冬に相当する格好をしていて親や家を聞くと『ひとりぼっちなの』と答え、家の付近まで来ると『おじちゃんありがとう』と言ってタクシーからタクシー運転手の手を取って降りると消えていった」という話も。
こちらは「触れている」という事実があることからいたたまれない気持ちになりますね。タクシー運転手の体験談が多いのは「犠牲になった人が自分の町や家に帰りたい」と気持ちを強く持つからでしょう。
他にも地元のご高齢の人たちの集まりでは「物陰からジッと見られている」「水たまりに目玉がいっぱいある」など、不確定要素の強い発言もあります。
石巻だけではありませんが東日本大震災で起きた出来事は不安の残る生者と何が起きたのか受け入れられない死者。どちらも大切な人を心配・想っていることに違いはありません。
他にも海の上に人が居るだとか、小さい子どもが付いてくる。横断歩道が人がいっぱいで車が通れないなど。確かに多くの幽霊が石巻には彷徨っているのでしょう。
夏の肝試しは石巻に行こう!
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いかがでしたか?
石巻市に心霊スポットは多かったでしょうか、少なかったでしょうか?「震災した町だから心霊スポットがもっとあるかと思った」と思っている人も居るのではないでしょうか?
震災前からある心霊スポットに訪れるのは夏にピッタリですし、良いと思いますが冒頭でも述べた通り何が起きても自己責任です。
また石巻市に行った際に地元の人に震災のことや心霊スポットのことを聞くのはやめましょう。誰もかれもが「死」に敏感になっているのですから、面白半分で聞いてこられたら良い顔はしません。
面白半分で石巻市に新たな心霊スポットを求めに行くくらいであれば、石巻市だけに限りませんが被災都市のためにお金を使ってあげましょう。