引用: Pixabay
「ダークウェブ」という言葉を聞いたことがありますか。
私たちが普段目にしているウェブサイトは、インターネット上の一部に過ぎません。ウェブを大きな氷山に例えると、目に見えているのはほんの一部にしか過ぎないのです。
海に沈んだ、目に見えない部分の中でも、特に深い部分にあると例えられているのが「ダークウェブ」です。
ダークウェブは、いわゆる「闇サイト」のようなものだという都市伝説が存在します。ダークウェブには特殊な接続方法でしかアクセスできず、暗号システムによりユーザーの身元を特定することができなくなっています。
禁止薬物、銃、違法な動物、個人情報など、あらゆるアングラ商材が売買される場として知られていて、犯罪の温床になっているという都市伝説がありますが、本当にそのような場所があるのでしょうか。
この記事では、「ダークウェブ」という言葉の意味や、ダークウェブへの実際の入り方、ダークウェブで買えるものや証拠動画・都市伝説についてまとめました。
ダークウェブの意味は?
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ダークウェブについて、少しイメージしていただけたでしょうか。では、ダークウェブとは、正確にはどのような意味・定義なのでしょうか。
一般的にインターネットは「サーフェイスウェブ」、「ディープウェブ」の2つに分類されます。そして、ディープウェブの最も深層の部分を「ダークウェブ」と呼びます。
ここでは、これら3つのウェブについて詳しくご説明します。
サーフェイスウェブ
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サーフェイスウェブは「表層Web」とも呼ばれています。Googleなどの普通の検索エンジンで収集できる、一般的な情報です。
Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSや、ブログ、GoogleやYahoo!など、普通のブラウザで見ることができるコンテンツは、このサーフェイスウェブに分類されます。
私達が普段アクセスしているのがサーフェイスウェブですが、これはウェブにあるコンテンツ全体の1%でしかないと言いますから驚きです。
ディープウェブ
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ディープウェブは「深層Web」と呼ばれる部分の一部です。インターネット上に公開されていますが、検索で表示されないもの全体を指します。
具体的には、GmailなどのWEBメールや、ログインしなければ見られないサイトのことです。企業の大事なデータベースやサイトも含みます。
会社の社内で使っているイントラネットなどもディープウェブに属します。会社のパソコンからならばアクセスできても、Google検索などでは出てこないような情報のことです。
Array
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さて、今回の記事の主役であるダークウェブは「深層Web」の最奥です。具体的には、Internet Explorer、Edge、Safari、Chromeなど通常のブラウザからは閲覧できず、特殊なブラウザでしか見ることができないものを指します。
通信の仕組みに特殊な技術を用いているので、誰がダークウェブにアクセスしているのか、どんな投稿をしているのかは特定できないようになっています。
それ故に、ダークウェブは匿名性・犯罪性が高く、ダークウェブのコンテンツの多くは、犯罪関連やアングラに属する情報だという都市伝説があります。
ダークウェブのコンテンツの種類は、一般的なホームページのようなものから、5ちゃんねる形式の「掲示板」、そして「通販サイト」などがあります。
ダークウェブでできることまとめ!
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誰がアクセスしているのか、何を投稿しているのか、個人を特定できない!ということが、ダークウェブの大きな特徴であることをご紹介しました。
そんなダークウェブの匿名性を利用して行われていることとは、一体何なのでしょうか。
ここでは「ダークウェブでできること」10個と併せて、証拠動画をご紹介します。ダークウェブの都市伝説の真偽を、ぜひその目で確かめてみてください。
ダークウェブでできること【1】薬物・ドラッグの売買
ダークウェブでできることの1つ目は、薬物・ドラッグの売買です。
ダークウェブは身元がバレない通信方法を用いていて、ドラッグを売買しても足がつきづらいと考えられているため、大麻やMDMA、覚せい剤など様々な薬物が取引されているという都市伝説があります。
こちらが証拠動画です。CBCニュースによる証拠動画で、ダークウェブにはびこるドラッグ売買事情や懸念について語られています。
日本でも、省庁職員が海外から覚せい剤を密輸して逮捕された事件がありましたが、この覚せい剤の入手ルートについて、日本にいる売人などから購入したのではなく「ダークウェブ経由で海外から購入した」「支払いはビットコインだった」と証言していることがわかっています。
このことからわかるのは、どんなに匿名性が高い通信方法で違法薬物を手に入れようとも、証拠動画のように税関・警察による追跡が及べば、結局足がついて逮捕されてしまうということです。
ダークウェブでできること【2】銃の売買
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ダークウェブでできることの2つ目は、銃の売買です。銃器の売買は、薬物売買と並んでポピュラーな都市伝説となっています、
銃器は、ダークウェブのショッピングサイトでは実際に見かけることが多いようです。また、銃に関する法律も国によって様々ですから、容易に手に入れられる場合もあるようです。
こちらが証拠動画です。
“ダークウェブを使えばどのような銃も入手できる”という捜査官の証言が見られる証拠動画です。ダークウェブ上で購入できる銃・薬を追ったドキュメンタリーの証拠動画となっています。
以上のように、銃所持が許されている州もあることから、銃に関するダークウェブの証拠動画は多く存在します。
特に、何が送られてくるかわからない「ミステリーボックス」という商品をダークウェブで購入した際、銃が入っている確率は高いようです。証拠動画が気になる方は、検索してみてください。
ダークウェブでできること【3】偽札の売買
ダークウェブでできることの3つ目は、偽札の売買です。
実際の金額の約10分の1程度で偽札が購入できるという都市伝説があり、ダークウェブのショッピングサイトではよく見かける商材のようです。
ダークウェブでは、ユーロやUSドル等、あらゆる偽札が購入できるという証拠動画です。こちらの証拠動画では、偽札の売買がダークウェブ上でありふれていることや、重い罪に問われることを説明しています。
日本の法律においては、偽札の作成や販売、使用することは犯罪です。もしダークウェブで購入した場合、問われる罪は【輸入してはならない貨物を輸入する罪(関税法第109条第1項)】に該当します。
【10年以下の懲役若しくは3千万円以下の罰金、又はこれらの併科】というものなっていますので、絶対に購入したりしてはいけません。
ダークウェブでできること【4】殺人の依頼
ダークウェブでできることの4つ目は、殺人の依頼です。
ダークウェブでは、暗殺のクラウドファウンディングが行われているという都市伝説や、ダークウェブのサイトを通してヒットマンが雇われたという都市伝説があります。
とある亡くなった女性について”ダークウェブ上で殺人の依頼があったのではないか”という疑いで、女性の夫が裁判中というニュースの証拠動画です。
また、ダークウェブでは「殺人の中継が行われている」という都市伝説が存在します。
これは「Red Room」と呼ばれている都市伝説で、日本のホラーコンテンツ「赤い部屋」が元になっていると言われていますが、単なる都市伝説かどうかは未だにわかりません。
ダークウェブでできること【5】個人情報の売買
ダークウェブでできることの5つ目は、個人情報の売買です。
個人情報とは、名前や生年月日のほかにも、クレジットカード情報、ショッピングサイトでの購入履歴、様々なサイトのIDやパスワードなどが含まれていると言われています。
一度ダークウェブに個人情報が漏洩すると、抹消することは難しいといったことが指摘されているFoxニュースの証拠動画です。
ダークウェブで売買されている個人情報の”出どころ”もまた、ダークウェブの悪用手口で得られたものという都市伝説があります。
これは、匿名性の高い接続方法を用いて、企業などにサイバー攻撃を仕掛け(標的型攻撃)、顧客などの個人情報を抜き取ります。その情報をダークウェブ上で販売して流してしまう、と言う都市伝説です。
ダークウェブに流出した個人情報には、様々な人のIDやパスワード、クレジットカード情報などがあります。
これらがダークウェブで売買された後、購入した人が更にダークウェブを使って悪用し…という悪夢のようなループが行なわれているという都市伝説は、あながち嘘ではないのかもしれません。
ダークウェブでできること【6】マルウェアの売買
ダークウェブでできることの6つ目は、マルウェア(コンピューターウィルス)の売買です。
個人情報、銃器、薬物ときて、もはや何でも買えると思われる無法地帯のダークウェブですが、極めつけは「マルウェア(コンピューターウィルス)」の売買が行なわれているという都市伝説です。
マルウェア(コンピューターウィルス)そのものを販売している場合と、マルウェアの製作方法を販売している場合があるようです。
さて、マルウェア(コンピューターウィルス)を使った犯罪は、単なる嫌がらせ、もしくは、自分の技量を世間に誇示することを目的としている…そのような理由を思いつくかもしれません。
しかし近年登場したマルウェアの「ランサムウェア(身代金型ウィルス)」は、感染したコンピューターのファイルをロックしたり、特別なパスワードなしに見られなくしたり、暗号化したりします。
そして「このパソコンを元に戻したければ、金を払え」と要求するのです。この時、犯人は身元が辿れないよう、金銭を暗号化された仮想通貨(ビットコインなど)で支払うよう指示します。
つまり、今やコンピューターウィルスで不法にお金を稼ぐことも可能になっているのです。
コンピューターをロックする上に、金銭を要求するという恐ろしいマルウェアである「ランサムウェア」。アメリカでは、とある病院のコンピューターがランサムウェアに感染。患者のカルテデータが見られなくなり、泣く泣く2000万ドル近くの金銭を支払ったという都市伝説もあるようです。
そしてランサムウェアの恐ろしい点は、身代金を支払ったからといって、コンピューターが元に戻る保証はどこにもないということです。
実際に日本で発見されたランサムウェアの一つは、ランサムウェアの製作者に知識が不足していたため、元に戻す方法を把握しておらず、例え金銭を支払ったとしても感染したパソコンが元に戻らなかったという、まさに”どうしようもない”ウィルスもありました。
また、一度金銭を支払ってしまうと、彼らの「カモリスト」に入るという都市伝説があります。
オレオレ詐欺などと同じように、一度「騙しやすい人のリスト」に入ってしまうと、ダークウェブ上に情報を流され、その後も狙われ続ける可能性があるということです。
マルウェア(ランサムウェア)の出現方法や、ダークウェブからの拡散方法、感染する方法などを解説した証拠動画です。
ダークウェブでできること【7】匿名化通信を利用したハッキング
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ダークウェブでできることの7つ目は、匿名化通信を利用したハッキングです。
私達が普段使っている「サーフェイスウェブ」は、どこからどのように接続しているのか経路がわかるので、例えハッキングを行なったとしても、捜査が行なわれればいずれ足がつくものです。
しかし、ダークウェブを介してハッキングした場合、その匿名性は非常に高く、犯人を特定するのは困難なものになります。近年は頻繁に企業サイトがハッキングされるようになり、大々的に報道されています。
これは、ダークウェブに誰でも簡単にアクセスできるということや、「ダークウェブ経由なら足がつきづらい」という評判を聞いた人が、軽率にハッキングするような事案が増えてしまったからかもしれません。
ダークウェブでできること【8】テロリストの違法活動
ダークウェブでできることの8つ目は、テロリストの違法活動です。
特にイスラム系のテロリストによるダークウェブの活用が、まことしやかに都市伝説として噂になっています。
ダークウェブ上にテロリストのコミュニティがある可能性を指摘している証拠動画です。ダークウェブにも、本物のテロリストサイト、偽物のテロリストサイトが入り混じっていると言われています。
しかしながらテロリストの集うサイトはダークウェブでも嫌われていて、ハッカーグループの嫌悪対象となっているようです。
実際にテロリストのサイトがハッキングされた際、トップページが”抗うつ剤の広告”に置き換えられていたという都市伝説があり、どこか含蓄すら感じられるエピソードとなっています。
ダークウェブでできること【9】違法な動物・毛皮の売買
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ダークウェブでできることの9つ目は、違法な動物・毛皮の売買です。
ワシントン条約によって、象牙や毛皮などの輸入が規制されていることは有名です。しかし、ダークウェブのショッピングサイトでは、現在手に入らないはずの象牙や動物の部位が販売されているという都市伝説があります。
ダークウェブ上で購入できたとしても、税関の検閲などもあり、密輸が困難であることは容易に想像できます。
ダークウェブでできること【10】児童ポルノコンテンツの売買
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ダークウェブでできることの10個目は、児童ポルノコンテンツの売買です。
2014年にアメリカの大学の研究発表によれば、ダークウェブ上で最もホストされているコンテンツは「児童ポルノ」だと言います。また、ダークウェブ上の児童ポルノサイトには、約100万人ものユーザー登録数があるという都市伝説さえ存在します。
しかし、ダークウェブ上の児童ポルノには、たびたび法機関の介入がありました。2015年には、ダークウェブの児童ポルノサイトがFBIによってハッキングされました。
その後もオーストラリア警察によってハッキングされ、11ヶ月もの間、人知れずオーストラリア警察自らが児童ポルノサイトを運営していたことがあります。
日本であれば到底考えられないことが起きていますが、これが何を意味しているかというと、児童ポルノサイトの運営者・利用者を特定するための「おとり捜査」「泳がせ」が行われていたということです。
実際に、ダークウェブ上にあった児童ポルノサイトの運営者の数人は、特定されて逮捕されています。すぐに閉鎖させず、犯罪者を泳がせてから見つけ出すという手法は、いかにも海外らしいものです。
ここから学べることは、匿名性の高さがウリになっているダークウェブといっても、書き込みのスペルミス・言動の癖・ビットコインの匿名性の脆弱さなどを材料にすれば、法的機関が個人を特定することは可能ですし、犯罪者がお縄にかかる可能性は大いにあるということです。
ちなみにオーストラリア警察は、児童ポルノコンテンツにマルウェア(コンピューターウィルス)を仕込んで拡散させている、という都市伝説があります。
これは児童ポルノ愛好者をあぶり出し、追跡するためだと言われています。
ダークウェブへの入り方は?
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上記では、ダークウェブで買えるものやできること、そして証拠動画をご紹介しました。
アンダーグラウンドコンテンツが飛び交っているという都市伝説があるダークウェブですが、実際のダークウェブへの入り方はどのような方法があるのでしょうか。
ダークウェブは、法に触れるようなコンテンツが多いため、ネットワークの知識がない人・未成年者などが興味本位で接続することはおすすめしません。
特殊なブラウザをインストールする
引用: Pixabay
ここからは、ダークウェブへアクセスする方法をご紹介していきます。
ダークウェブへ接続するには、まず、特殊なブラウザをインストールする必要があります。
最も有名なブラウザが「Tor(トーア、The Onion Router)」というブラウザです。
Torとは、米海軍調査研究所によって開発されたブラウザです。もともとは、国家機密などの情報を保護しながらオンライン通信するための技術でした。
玉ねぎの皮のように何重にも暗号化が施しながら接続することに由来した「オニオンルーティング」と呼ばれる暗号化技術が使われているのが特徴です。
また、Torで見られるダークウェブのアドレス末尾は「.onion」という特殊なものになっています。こういった特徴から、Torのダークウェブは「オニオンランド」と呼ばれています。
Torブラウザは、Torの公式サイトからダウンロード可能です。Torの公式サイトは、海外サイトで日本語表記がないため、英語などが多少理解できる必要があります。
Torブラウザの言語では日本語(japanese)を選ぶことができ、完全とは言えませんが、ほとんどの項目が日本語化されています。
インストールが終わったらTorブラウザを実行し、接続をクリックすると、Torネットワークに接続することができます。
VPNサービスを使う
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上でご紹介したTorを使用しただけでは、ダークウェブを閲覧するための匿名性に欠けると考えられています。そのため、もう一段階セキュリティを高める工夫が必要です。
そこに用いられるのが「VPN(仮想プライベートネットワーク)」です。一般的にTorブラウザを起動する前に、VPN接続しておきます。VPNを利用することで、具体的には「接続している国」を匿名化することができるようです。
VPNサービスは有料・無料のものがあります。VPNを通し、かつダークウェブを閲覧すると、多くの場合、接続速度はかなり遅くなると言われていますが、セキュリティ上必須です。
ダークウェブを利用する場合は、忘れずに使いましょう。
ダークウェブの検索エンジンを使う
引用: Pixabay
ダークウェブのサイトは、Google、Yahoo!のような通常の検索エンジンでは表示されません。そこで、ダークウェブが検索できる特殊なページを使う必要があります。
ダークウェブが検索できるエンジンとして有名なものに「ahmia」、「abiko」、「DuckDuckGo」などがあります。その数は50種類以上にのぼると言われていますので、興味のある方は調べてみてください。
その中でも、「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」は、利用者の利用履歴・記録など、個人情報を絶対に保存しないことをモットーに運営している検索エンジンで、一時期はGoogleに支援されていたサイトです。その方針と匿名性の高さが評価されています。
ダークウェブ及びTorのページは、見つけるのが難しいことで知られています。今まで見られた.onionのサイトでも、ある日突然消えてしまうこともあるようです。
また、ダークウェブが検索できるエンジンから表示されるページは、通常のサーフェイスウェブ専用検索エンジンと異なり、かなり怪しい情報や、精神的に有害なページ、危険なページ、ウィルスが含まれているページがあることも考えられます。十分注意して、自己責任で閲覧をしてください。
「必要がなければアクセスしない」、「わからなければ近づかない」という事が、ダークウェブを見る上で一番大事なことです。
ダークウェブ専用のメールアドレスを登録する
引用: Pixabay
ダークウェブにあるサイトの多くは、メールアドレスの登録が必要です。そこで必要になるのが、ダークウェブ専用の匿名性の高いメールアドレスです。
有名なものに「Mail2Tor」や「TORbox」など、Tor経由でしか動作しないメールアドレスサービスがあります。
ダークウェブでは、くれぐれもサーフェイスウェブで使用しているメールアドレスを登録しないようにしてください。
ダークウェブやTorの本来の役割
引用: Pixabay
匿名性の高さから、Torのような技術はダークウェブのような犯罪行為に使われることが多いという都市伝説がありますが、本来はどのような役割があるのでしょうか。
それは、言論の自由が奪われている国や、国家の監視が厳しい国、独裁国家などで活用されることです。
国によっては、サーフェイスウェブ上の特定のサイトを閲覧しただけで逮捕されたり、掲示板に反政府的な意見を少しでも書き込むと逮捕されたりと、国の監視が厳しく、言論の自由が奪われているようなところもあります。
そういった国に住む人も、Torのような暗号化技術を用いることで、身の安全を確保しながら、自由にインターネットの情報にアクセスすることができます。
実際に、アラブ諸国で起きた大規模な反政府デモ「アラブの春」の活動家に重宝されてきたのが、Torなどの匿名ネットワークやダークウェブだったという都市伝説もあります。
ダークウェブではなぜビットコインが使われるのか
引用: PAKUTASO
ダークウェブでのお金のやりとりに多く使われているのが「ビットコイン」です。
ビットコインといえば仮想通貨の一種として最も有名で、一般の人には投機対象として見られることが多い通貨です。そんなビットコインが、なぜダークウェブ上でのやりとりに用いられることが多いのでしょうか。
その理由はいくつかありますが、一つは「誰でも簡単に持てる」という点があります。犯罪者が銀行口座などを開設するのは難しい一方で、ビットコインは誰でも平等に管理・保持することができるためです。
もう一つは「身元の匿名性」です。ビットコインを送る側・受け取る側の両方に匿名性があります。ビットコインの送金は、35文字までのランダムなアドレスのみで行えます。そのため、ビットコインの詐欺被害に遭うと取り戻すことは困難です。
また、ビットコインには国家間の通貨単位の差がないことや、送金手数料が非常に安いことなども理由として挙げられます。
海外送金を例に挙げると、口座間でお金を動かす手数料に1000円以上かかるのが一般的ですが、ビットコインであれば何と数十円で送金することができます。
以上のように、ビットコインは利便性の高いテクノロジーである一方で、マネーロンダリングや犯罪に使用される傾向にあります。
ダークウェブをスマートフォンで見てはいけない
引用: PAKUTASO
今回はパソコンにTorを導入して、ダークウェブを閲覧する方法をご紹介しました。
そこで気になるのが、スマートフォンしか持っていない場合です。現在はパソコンを持たない方も多いので、この記事をスマートフォンからご覧になっている方もいらっしゃるかもしれません。
ダークウェブをスマートフォンから安全に見ることは可能なのでしょうか。
結論から言えば、危険なのでやめた方が良いと言えます。
AndroidやiPhoneなどのスマートフォンは、パソコンに比べて設定できる項目が少なく、セキュリティを守れません。具体的には、スマートフォンからの接続は”ノード”という物を指定できないので、安全な接続が確立できないのです。
そのため、通信経路(特にノードの出口)で情報を盗み取られたり、ハッキングの被害にあったりする可能性があります。
知らないうちに個人情報を盗み取られ、情報を悪用されたり拡散されたりといった事件が起きると大変です。未成年の方であれば、保護者の方を含めて多大な迷惑がかかります。
また、ダークウェブの匿名性は高いと勘違いした未成年者が、スマートフォンからのダークウェブで犯罪行為に及んだ場合、逮捕される確率は高いとされています。
ダークウェブに関するインターネット上のデマ情報を信じ込んで、スマートフォンでダークウェブを通して犯罪行為を行なった人物が逮捕されたという都市伝説もあります。
セキュリティの知識がない人や、興味本位の未成年者は、絶対にスマートフォンからアクセスしないようにしましょう。
ダークウェブは都市伝説?【検証】
引用: PAKUTASO
今回はダークウェブについて詳しくご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ダークウェブ自体は都市伝説ではなく、実際に存在するアンダーグラウンドな場所だということがわかりました。
ダークウェブ上には様々なコンテンツがあり、その無法地帯ぶりは凄まじいものです。様々な都市伝説が発生しているようですが、その都市伝説のほとんどが真実であると言っても良いでしょう。改めて、恐ろしいことです。
ダークウェブを通せば、証拠動画にもある通り、誰でも安易に麻薬密輸を試みることが可能となってしまうので、軽率に犯罪を実行してしまうことへの懸念も指摘されているところです。
しかし、ここで安易に「ダークウェブ最強!」「自分もダークウェブを使って犯罪するぞ!」と考えてはいけません。ダークウェブについては様々なデマが横行していますし、デマを信じ切って逮捕された人もいます。また、ダークウェブ上のコミュニティを当局が監視しているであろうことは想像に難くありません。
ダークウェブを使いたいと考えているのであれば、セキュリティに関する知識を得てからでも遅くはありません。セキュリティについて勉強するほど、自らの行動に慎重になれるはずです。そして、様々な情報を自分で判断できるようになります。
都市伝説渦巻くダークウェブですが、くれぐれも自己責任で使うようにしてください。