引用: Pixabay
近頃、当たり屋グループが横行しているという情報がネット上で拡散されています。
2019年の今年に入ってからは、沖縄に当たり屋グループがいるという情報が見受けられます。当たり屋グループとは、数名から数十名のグループ単位で行動をし、全国各地で当たり屋行為を繰り返している集団です。
当たり屋グループに注意喚起をするビラもあり、そのビラの中には車の車種や車両ナンバーまで記載されているようです。
ビラには主に西日本(九州・山口・関西)ナンバーが記載されているようで、中には80台以上の大所帯で犯行をしている当たり屋グループがあるともいわれています。
全国各地で目撃される当たり屋グループ情報は、車を運転する人たちに、当たり屋グループと思われる車を見かけたら、直ぐに警察へ連絡をするように注意喚起をしています。
過去には震災後まもなくの福島県で、当たり屋グループからの被害が続出したという噂もあります。震災後の混乱に紛れて犯罪グループがやって来るのかもしれません。はたまた、震災後の不安な気持ちに漬け込んで、犯罪グループは私たちを狙っているのかもしれません。
こんな組織的な大きな犯行が全国で横行し、2019年の今現在でも沖縄や何処かの町に当たり屋グループが潜んでいるというのです。今回はこの当たり屋グループの実態と真相を探ります。
当たり屋グループの仕事内容とは?
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当たり屋グループは、善良なドライバーをターゲットにして、自ら接触を図り事故をけしかけてきます。
当たり屋グループは車をぶつけて事故を起こし、相手を脅し金銭を要求することを仕事としています。保険会社との交渉を拒み、その場で金銭を要求するようです。警察を呼ばせないために脅しをかけることもあるでしょう。
当たり屋グループは色々な手口で事故を誘発してきます。最近はより巧妙な手口を使ってくるようですので、ドライバーは注意をしながら運転をしてくてはなりません。では、当たり屋グループはどのようなことをしているのでしょうか。
そしてドライバーが注意をして運転していても、むりやり事故に巻き込み慰謝料を請求してくる当たり屋グループを、どうやって防ぐことができるのでしょうか。当たり屋グループの手口から防ぎ方も考えてみましょう。
【1】急ブレーキをかける
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当たり屋グループは、急ブレーキをかけて後ろの車に追突させる手口が多いそうです。
それも当たり屋グループはハンドブレーキを使って急ブレーキをかけるので、後続車からはブレーキランプが見えず、気が付いた時には衝突をしているそうです。
防ぎようのない事故に思えますが、車間距離を十分にとっていれば防ぐことは可能です。前方の車の動きがおかしいと思った時は、できるだけ車間距離を取り、前方をしっかり見て注意しながら運転をすることが大事です。
【2】わざとゆっくり走る
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当たり屋グループは、道幅の狭い道でわざとゆっくりと走り、後続車にストレスを与えて事故を誘発するそうです。ついイライラして急いで前方の車を追い抜こうとすると、いきなり前方の車がスピードをあげてくるかもしれません。
前方の車がやけに遅いと感じた時は、イライラしてすぐに追い抜こうとせず、心を落ち着かせて様子を見てみましょう。
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当たり屋グループは、追い抜きざまにわざとサイドミラーを接触させてくるそうです。あなたが道路の中央を走行していても、当たり屋グループは車を寄せて接触してきます。
後方から車が追い抜きに来るとき、または自分が前方の車を追い抜くときは、よく車間距離を見ながら注意して運転しましょう。
【4】後退中(バック)の車に近づく
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当たり屋グループは、コンビニエンスストアの駐車場など狭い駐車場で、後退中の車に近づき接触を図るそうです。後退中は後ろに注意をしているので、サイドの車に気づかないことがあります。
駐車場で車を後退しているときは、四方に注意を巡らせて慎重に運転をしましょう。
【5】交差点で急ブレーキ
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当たり屋グループは、交差点で左折をした直後に急ブレーキをかけるそうです。交差点での左折は、本来なら歩行者がいなければそのまま通過してしまいますが、当たり屋グループは急ブレーキをかけてきます。
歩行者がいなくても交差点の左折時は速度を落として、前方の車の動向に注意しましょう。
【6】数台の車で周りを囲う
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当たり屋グループは、数台の車で行動しているらしく、走行中に数台の車でターゲットの周りを囲い、接触事故を誘発してくるそうです。渋滞もしていない道路で、走行中に気が付くと当たり屋グループの車に囲まれてしまうかもしれません。
常に運転中は周りに気を配り、おかしな車が迫ってきたらすぐに逃げるように緊張感を持って走行しましょう。
いずれの行為も突然に発生するもので、防ぎようのない時もあります。そういった時のためにドライブレコーダーはとても重量なアイテムになります。
また、ドライブレコーダーがついているだけで当たり屋グループは避けることもあるので、安心材料の為にもドライブレコーダーを付けることをおすすめします。
当たり屋グループは実在するの?
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ここまで当たり屋グループについて紹介してきました。
ところで、こんなに酷い手口で全国的に犯罪を繰り返している当たり屋グループを、警察が野放しにしているのでしょうか。また、車種や車両ナンバーまで特定できているのに警察にも捕まらず、全国ニュースでも真相を取り上げられないのは何故でしょうか。
「当たり屋」という犯罪をしている人は確かに実在し、被害に遭った方もたくさんいますが、2019年の今現在「当たり屋グループ」なるものが実在するのでしょうか。
大人数で行動を共にして、何十台もの車で全国を移動しているのでしょうか。その真相はどうなのでしょう。
チラシでメンバー募集
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当たり屋グループはどうやってメンバーを構成しているのでしょうか。
全国を共に回って行動する仲間は友人でしょうか。しかし何十人ものメンバー全員が友人とは考えにくいものです。チラシでメンバーを募集しているという情報もありますが、今のところ実在するチラシの存在は確認できておらず、真相のほどは定かではありません。
2019年の今では、もしメンバーを募集したとしても、証拠が残ってしまうチラシなどを使うことはしないかもしれません。真相は分かりませんが、メンバーを募集するのであれば、証拠の残らないインターネット上の情報ツールをつかっているかもしれません。
ヤクザが取り仕切っている?
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当たり屋グループをまとめている人物は誰でしょうか。
大人数の組織的犯罪なので、かなり統制力のある人物がまとめているのでしょう。そして2019年の今現在まで警察に捕まることもなく、全国で犯行を続けつつ逃げ回っているのであれば、全国規模に統制力のある人物なのでしょうか。真相は深まるばかりです。
このような大掛かりな組織犯罪は、ヤクザが取り仕切っていると思われますが、現在のところヤクザが当たり屋グループの犯罪に関わったという正確な報道や、ヤクザが当たり屋グループの犯行で警察に捕まったという情報も無く、真相のほどは不明です。
当たり屋グループに対して警察から発表あり!
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この当たり屋グループの情報は警察にも寄せられました。
真相を探るべく問い合わせたがあったようで、警察はチラシに載っていた車両ナンバーを照合したそうですが、照合した車両ナンバーのほとんどが廃車になっていたり、存在の無い不明な車だったそうです。そういったことから、この情報はデマだと言われています。
真相は解明され、各警察からはデマ情報に惑わされないようにと注意喚起もあったようです。実はこの当たり屋グループ情報は1980年代から出始め、2019年の今でも続いている根強いデマ情報なのです。
1980年当時、当たり屋という新しい手口の犯罪が知られるようになり、そんな恐ろしい犯罪に巻き込まれたくないと、口伝いに注意喚起をしていたものが尾ひれが付き、そのうちに文書での伝達になりました。紙に書かれた情報の信頼性は非常に高く、瞬く間にこのデマ情報は拡散され現在に至ったと言われています。
2019年現在では、チラシでの拡散は少ないものの、ツイッターなどSNSを通じて拡散されているようです。
山口県警察からは
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2008年には山口県警察本部のホームページに、「当たり屋情報に惑われてないで」という文章が掲載されました。
30数台分の車両ンバーも掲載され、事実無根の情報ですと書かれています。”昭和61年ころから全国的に出回っており、警察で捜査しましたが、そのような事実はありません。”ということです。
山形県警察からは
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2015年には山形県警察のホームページに「緊急告知」として掲載されており、”当たり屋グループが山口、関西方面から来ています。
被害者続出などというキャッチコピーと共に当たり屋車両のナンバーが流れていますが事実無根です。”とのことです。
福岡県警察は
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福岡県警察によりば、警察は指名手配犯でもない限り、このようなリストを作成して配布するはずない、としています。
チラシに警察への通報を呼びかける記述がある為、チラシ自体を警察が作ったものと勘違いする人もいるようです。
過去に当たり屋グループ情報があった都道府県
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当たり屋グループ情報は5、6年周期で発生するそうです。
当たり屋グループ情報の真相が分かり安心したところで、数年経って忘れたころに再び情報拡散が最熱することもあります。
今までに当たり屋グループ情報があった都道府県の事例を参考にして、類似した情報がもしあなたの住んでいる地域に舞い込んできても、情報拡散の呼びかけに惑わされることなく、デマ情報の拡散をストップさせましょう。
長野県の当たり屋グループ情報
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2017年ころから長野県松本市界隈で、当たり屋グループ情報が見かけられました。
ツイッターでチラシを添付して拡散されています。添付されているチラシの情報からかなり古い情報の再拡散のように思われます。真相を確かめたくて調べた方が、10年以上前に同じチラシを見たという情報もあるので、情報の真相は言うまでもなくデマだと思われます。
くれぐれもデマ情報を拡散しないように注意しましょう。
長崎県の当たり屋グループ情報
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2015年ころには長崎県で当たり屋グループ情報が見られました。
長崎県では、マンションのポストに当たり屋グループ情報のチラシが投函されており、管理人も誰が投函したのかは知らないとのことでした。善意の注意勧告ということで、管理人もとくに真相を気にすることもなく対処はしなかったようです。
しかしこの当たり屋グループ情報のチラシは、掲載されていた車両ナンバーから、かなり古い情報と思われ、真相は言うまでもありません。
福島県の当たり屋グループ情報
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2013年ころには福島県で多くの当たり屋グループ情報が見かけられました。
震災後の住民の不安な気持ちを煽り、当たり屋グループ情報は瞬く間に拡散されました。当時の福島民報新聞には「デマの当たり屋情報で注意喚起」と掲載され、お隣の山形県ではYBCラジオで、山形県警察の方が当たり屋グループ情報を完全否定する放送がされたそうです。
メディアや警察を巻き込んでの騒動にまで発展する、当たり屋グループのデマ情報に注意しましょう。
2019年当たり屋グループの現在!
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2019年、当たり屋グループは沖縄にいるという情報がインスタグラムやツイッターで見受けられます。
今まで本州や九州地方で拡散されていた情報がついに沖縄にまでやってきたのです。初めて当たり屋グループ情報を知った沖縄の人たちは驚いたことでしょう。デマ情報と思わぬ沖縄市民は、沖縄に住む友人・知人にインスタグラムやツイッターで注意喚起を拡散しているようです。
しかし沖縄に何十台もの他府県ナンバーの車が上陸して来ているという当たり屋グループ情報は、にわかに信じ固いものです。わざわざ沖縄に船を使って車を持ってくるものでしょうか。
そして沖縄での当たり屋グループ情報は、インスタグラムやツイッターに掲載されているチラシが、過去のデマ情報のチラシと酷似しています。そういった観点から、沖縄での当たり屋グループ情報もデマと思われます。沖縄に住んでいる方は安心して下さい。
そして沖縄に友人・知人がいる方は当たり屋グループ情報はデマだと知らせてあげてください。
沖縄に限らず2019年の今現在でも、当たり屋グループ情報が各地で見受けられています。沖縄のように状況を考えると明らかにおかしいと気付ける情報ならば、冷静に考えるとデマ情報だと気付けるかもしれませんが、あなたの地域ではどうでしょうか。
当たり屋グループのチラシのように、現実的な危機感を煽る内容で、実行可能な対処法が示されていると、人は善意の行動で多くの人に知らせようという心理が動き、噂を広める効果を上げてしまいます。デマ情報はそうやって拡散を続けて何十年も根強く広がり続けているのです。
もしデマ情報が拡散希望で回ってきても、情報に惑わされず、真相を確認し冷静に対処しましょう。あなたがデマ情報に惑われて拡散をしてしまうと、情報を回された知人・友人も困惑してしまいます。友人・知人の為に、と思い起こした行動がデマ拡散に繋がるのです。
当たり屋グループの存在がデマだとわかり安心しましたが、実際に当たり屋という犯罪をしている人は存在します。グループではなく、単独あるいは少人数で今回紹介したような手口で犯行をしています。
当たり屋グループ情報に安心するのでは無く、これからも私たちは犯罪に巻き込まれないように、車の運転・バイクの運転・自転車の運転をする時は、まわりに最新の注意を払って安全運転を心掛けましょう。