2017年の10月に、痛ましい事故が起きました。「日立妻子6人殺害事件」という、妻と5人の子供を包丁で刺して殺害したという悍ましい事件です。
「日立殺人」と現在検索してみると、江戸川区などで起きた殺人事件なども出てきますが、どうしてこのような事件が起きてしまったのかと疑問の多い事件は、この日立妻子6人殺人事件の記憶が一番新しいのではないかと思います。
これらの事件を起こしたのは、妻子の夫である小松博文被告でした。小松博文被告は妻と5人の幼い子供たちを包丁で刺し、自宅のアパートに火をつけて放火しました。小松博文被告は警察に出頭し、緊急逮捕されました。
小松恵と小松博文の出会い
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では、なぜ妻である小松恵さん、そして子どもたちが殺害されなければならなかったのか。
ここからは日立妻子6人殺害事件についてをご紹介していきます。
【1】「出会い系サイト」
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小松博文被告と小松恵さんの出会いは出会い系サイトだったという情報があります。当時は有名ではなかった「マッチングアプリ」のようなサービスにより、二人が出会い、アドレスを交換して交際が始まったといいます。
別の情報では、小松博文被告が仕事中にケガを負い、その時に訪れた病院先で働いていた小松恵さんが事務員として働いていたことから出会いが始まったのではないかという情報があります。いずれも2人の出会いは確定できる情報はありません。
しかし、2人が同居をしたきっかけが、当時住んでいた小松恵さんの住宅に小松博文被告が転がり込むような形で住み始めたことがきっかけのようです。その後、妊娠をきっかけに入籍したといいます。
小松という苗字は小松恵さんの方の苗字であったことから、小松博文被告は婿入りした形での入籍となりました。その理由としては、小松博文被告が前科者であり、さらに借金を多く抱えている人物であったことが原因とも言われています。
【2】一家7人の生活
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こうして子宝に恵まれ、小松博文被告、小松恵被告と子ども5人、合計7人の家族生活が始まりました。入籍してから子宝に恵まれ大家族となった2人ですが、生活環境はあまりよくなかったようです。
家族構成としては、小松博文被告、小松恵被告、そして長女11歳と、それぞれ7歳、5歳、双子の3歳の男の子の計7人家族でした。
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小松恵さんは、調剤薬局と飲食店のアルバイトを掛け持ちしていたようです。
小松恵さんが家計をやりくりしていたようで、本職として調剤薬局、そして副業として飲食店でアルバイトをしていたという情報があります。飲食店というのも夜のスナックで働いていたようで、その間夫である小松博文被告は働かず、無職の状態だったといいます。
実際に働いていた職場には「妻の体調が悪いので2~3日休む」などとうそをつき休暇を取り、さらに事件の4日ほど前には「一週間休みたい」という申し出をしていたといいます。仕事を簡単に休んでしまい、定職につかなかった“ヒモ男”だったことがわかります。
そんな小松博文被告に愛想をつかしていた小松恵さんは、小松博文被告に離婚を切り出します。もちろん、このような悲惨な生活に愛想をつかしたことも理由の一つですが、そこには新たな恋があったからという証言もあります。
【4】長女は小松恵さんの連れ子
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また、家族の中の子どもで一人、小松恵さんの連れ子である子が一人いるという情報があります。その子が長女にあたる女の子です。
小松被告と出会った当初は1歳前後だったといい、小松博文被告は子どもがいる状況を了承したうえで結婚をしたといいます。
長女である子の評判もよく、下の子どもたちの面倒を懸命にみるやさしい子だと、近所の人たちからもよく聞くほどやさしいおねえちゃんだったようです。
【5】離婚を切り出していた
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しかし、こうした生活に小松恵さんは我慢の限界が来たようです。
事件が起きる前日に、離婚をするまでの話が成立していたといいます。離婚の話が出たとき、小松博文被告は拒否をし続けていたようですが、最終的に離婚を了承したといいます。
しかし、離婚を了承した次の日に事件が発生したという、なんとも惨い話となってしまうのです。なぜ、一家を殺害まで追い込んだのか、小松博文被告の残忍な人間像にも事件の関係性が浮き出てきます。
【6】最後の家族写真を乗せたFacebookとInstagram
小松 恵さん(@megup.mtrrl)がシェアした投稿 – 2017年 9月月11日午前4時59分PDT
この事件で有名になったのが、事件の直近にあった最後の家族写真となってしまったFacebookとInstagramでした。
Instagramには、事件の一か月もないゴールデンウィークに取られた竜神橋にこいのぼりを見る写真が掲載されていました。
そして、子供たちの素敵なフォーマル写真が掲載されている画像はFacebookに乗っているのです。※現在小松恵さんのFacebookのアカウントは削除されています。
このような素敵な家族がいたのにもかかわらず、身勝手にも子どもたちの命を奪った小松博文被告には怒りしかわきません。
事件を引き起こした動機も、情報によれば、離婚を承諾して自殺を考えていた小松博文被告が、自身の命を絶つ前に家族を道連れにするという身勝手な行動から起こした事件だったというのです。
なぜ、事件を起こす前に踏みとどまらなかったのか、自分は自殺をしなかったのか、こうした一連の行動に疑問しかありません。
小松恵が薬剤師で働いている一方…。
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では、小松恵さんが家計を支えるために懸命に働いている間、小松博文被告がどのような生活を送っていたのでしょうか。
こうした一連の生活状況を考えると、事件を起こした理由も身勝手なものだったと憤りを感じます。結婚当初から、小松博文被告は仕事をしていたものの長くは続きませんでした。そのうち就業せず、毎日パチンコに通っていたといいます。
情報では、「子どものゲームを打ったお金でパチンコに行っている」という証言も、小松恵さんから聞いていたという証言があるほど、ギャンブル依存症で小松恵さんが苦しい思いをしていたということがわかります。
そうしてパチンコで使用するための軍資金は、小松恵さんの懸命に働いたお金から拠出されたものだということがわかってきます。そのため、事件前から夫婦喧嘩が絶えなかったという証言もありました。
また、DVをするという証言もあり、小松恵さんに暴力をふるっていたということもあったようです。こうなってくると、暴力をふるうギャンブル依存症で無職の夫をかばう余地はありません。離婚を切り出されても致し方なかった状況であると断言できます。
こうして小松恵さんが賢明に働いていたお金も、小松博文被告によって湯水のように使われてしまうという最悪な状況が生まれてしまっていたのです。
小松恵は浮気をしていた?
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離婚をするきっかけは小松博文被告が原因と考えられていました。しかしもう一つ原因があったのではないかと言われています。それが、小松恵さんの浮気でした。
小松恵さんは昼夜問わずに働き詰めで、夜に働いているスナックで、情報ではある男性に出会ったといいます。働き始めてからは、仕事が終わってすぐに帰宅していたようで、当初は小松博文被告も罪悪感があったのか帰宅まで起きて待っていたようです。それがだんだんと遅くなっていったそうです。
不審に思った小松博文容疑者は、スナックが終わる時間にスナックへ向かいました。しかしそこに小松恵さんの車はなかったといいます。情報から、スナックで出会った男性と恋に落ちたといいます。スナックに行った小松博文被告は不信感を抱きます。
そしてスナックへ行くと必ず持ち帰ってくる日用品にも疑問を持つようになったといいます。しかし当初は小松博文被告は働いていなかったこともあり、その日用品に関して問いただすことはできなかったようです。
そんな時、子どもたちの運動会があり、小松恵さんの両親も駆けつけて応援をしに行ったときにある事件が起きました。運動会が終わってから、小松恵さんの携帯が鳴り、届いたラインを小松博文被告は覗いてしまったといいます。
そこにはスナックのお客さんからのメールと思しきものでしたが内容がまるで恋人のような内容であったというのです。
そして、運動会の写真などをその男性に送っていたようで、その日我慢の限界にきた小松博文被告は小松恵さんに問いただしたそうです。すると、そこで小松恵さんが離婚を切り出したといいます。
小松恵と小松博文の歪んだ夫婦生活の末路
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こうした一連の情報は真意こそ不明ですが、小松博文被告と小松恵さんの夫婦関係は破綻していたのも同然と言えます。
小松博文被告は、不倫相手と別れさせるために男性に会ったといいますが、情報によると、その男性が実際にそうであったかは不明ですが、暴力団関係者だったのではないかという説も浮上しています。
当初小松博文被告は自身の入れ墨を見せて脅してわかれさせようとしましたが、男性が暴力団関係者であるとわかり、何もすることができずに帰ってきてしまったといいます。
実際に小松恵さんは、男性と男女の関係になったことはないと証言したといいますが、この件がきっかけとなり、小松博文被告は離婚を承諾しました。
そこで、小松博文被告は、離婚をすることを決意しますが、小松恵さんに対して引きずる思いを胸に、自殺をした方がよいのではないかという自暴自棄に陥ったというのです。
そうして、離婚を承諾したその日に包丁で殺害し、火を放ち、一連の事件を引き起こしました。
小松恵の家族の現在まとめ
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現在、逮捕され服役している小松博文容疑者は刑が執行されていない状況です。裁判の判決もまだ下ってはいません。
しかし、服役中に、父である小松博文被告が事件に関する経緯、そして子どもたちに対する思いや、妻に対する思いをつらつらと書き続けた手記が朝日新聞社に送付されたといいます。その便せんは87枚にも及んだそうです。
こうした手記から、今回の残忍な父親である小松博文容疑者の事件の概要が明るみとなったわけですが、家計を必死に支えた妻、そして兄弟思いの姉、かわいらしい子どもたちを身勝手に殺害してしまった残虐な男に世間からの同情の余地はありません。
一種の見解としては、死刑になるのではないかともいわれています。
悲惨な家族惨劇事件。
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小松博文被告という、一人の身勝手な男性のせいで幼い命や、懸命に生き続けようとした母の命を奪いました。
事件後に書かれた小松博文被告の手記には、事件の概要や詳細などが書き連ねていますが、どれも事件に関しての反省や、身の潔白ばかりだという情報が挙げられています。
そもそも、人の命を奪ってまで自分の保身に走ってしまったという見解がこの事件には強く世間から非難を浴びる結果となっていることから、今回の事件に関しては同情の余地が一切ないことが世間の判断だといえます。
この事件が起きた年には、FacebookやInstagramが流通していた時代です。そのことから、被害にあわれた小松恵さんや、子どもたちの楽しそうな写真が掲載されていることから、犯行に及ぶ前になぜ自分の家族を道連れにしようとしたのか、そして放火までして命を奪いたかったのか、小松博文被告の意図があまりにも胆略的だったということは疑う余地もありません。
実際に、事件を起こす背景には、小松博文被告は定職に就かずに家計を苦しめていたこと、そして暴力をふるっていたこと、家族に奉仕をしなかったことなどが関係者からの証言でわかっています。それらを踏まえ、自分自身の生活環境の改善は図れなかったのかと感じます。
成長した大人が考えるような思考回路ではなく、とても理解しがたいことから、「サイコパス」とまで言われてしまうほど、奇怪的な事件を起こしたのだという自覚が、現在も服役している小松博布無被告に理解されているのかというと、不安でしかありません。
一説では、事件当日に離婚届を提出しに行く予定だったということで、離婚を承諾したのはその数日前だったといいます。その間、事件を起こしたことは計画的犯行だったという推測もあり、事件の残忍性もにおわすような実態となっています。
今回の事件も含め、現代ではあまりにも理解ができない事件が多々起きています。これらの理解しがたい事件はすべて自己中心的な一面があることがよくわかり、命を軽視していると断言できます。
あまりにも残忍な事件、今後引き起こされてほしくないと願いつつ、事件を起こした小松博文被告には厳重な処罰を世間は期待しているでしょう。