島人(しまんちゅ)でもなんでもない人間による、「指笛吹きたい」って人へ送る個人的指笛ポイントまとめ pic.twitter.com/HG65OhAW7i
— 海野ほたて (@umino_hotate) 2018年3月27日
ミュージシャンのライブやミュージカル、お芝居の終わりには拍手で賞賛を表します。
よく耳を立ててみると笛のような高い音が聞こえる事はありませんか?誰が鳴らしているのだろう?どうやって鳴らしているのだろう?
実はそれは指笛(ゆびぶえ)と言って自分の指と口だけで音を鳴らしているのです。
ドラマや映画でも犬などの動物に合図を出して呼ぶ際に指を口にくわえて鳴らしているのを観た事があるんではないでしょうか。
ちなみに犬や馬なんかを指笛で呼ぶシーンなんかを見たことがあると思いますが。指笛を鳴らせるようになったからといって動物を呼べるわけではありません。犬や馬などは指笛が鳴ったら来るようにしつけられているので飼い主は指笛で動物を引き寄せるのです。
ですが自分のペットが指笛で呼べるようになったらかっこいいですよね。また狩猟では鹿は逃げる際に仲間に警戒の合図を送るのにピィーと高い音を発して逃げ出すそうです。
これを逆手にとって鹿が逃げている最中に指笛で高い音を吹くと混乱して立ち止まってしまい、そこで鹿を仕留めるなんてことに指笛を使ったりもするそうです。かっこいいですね。
沖縄ではエイサーや祝い事の席で踊りながら指笛を吹く人を観た事があるんではないでしょうか。
他にもお祝い事以外でも危険を知らせる合図(火事・水難・ハブ・他)でも使われるんだそうです。上手い人なら声を使って遠くの人に呼びかけるよりも指笛を吹いた方が遠くまで届きそうですね。
ですが見よう見真似で人差し指と親指で輪を作ってくわえて息を吐き出してもなかなか上手くできません。どうやれば上手く鳴るようになるんでしょう?
ここではあなたが上手く指笛が鳴らせない原因、上手く鳴らせるコツ、やり方を紹介しちゃいます。
指笛ができないのはなぜ?
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あなたが指笛を練習しても音が出てこないのはなぜでしょうか、それにはこんな原因があるかもしれません。
指笛の原理
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まずはなぜ指をくわえると音が出るのから説明します。
オーケストで演奏されるトランペットやホルン、サックスなどがありますよね。それらの楽器は口から息を送り込み楽器の中で音を共鳴させることで綺麗な音色として出しています。
指笛はその楽器の役割を口と指でおこなっているのです。楽器ではなくても酒瓶の口に息を吹いても、音が出ますよね。それも瓶の中で音を共鳴させて音が出ています。
指笛では口の中、口腔で音を共鳴させる空間を作ってあげて指と口で空気の出口を作り出すことで、あの高い音が出るように鳴っています。
空気が漏れている
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音が出ない原因は空気が他のところから漏れているんではないでしょうか?
指笛で大事なコツは音を1方向から出す事です。指の間や左右の口角からも息が漏れているようでは上手く口腔に空間できず音が鳴りません。空気は指と口の間から出すことを意識して吐いてみましょう。
最初は口に力が入ってしまうかも知れませんが音が出てくるようになれば力まず吹けるようになります。
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輪っかを作った指と口の角度も大切です。
最初は口と指を水平にくわえて練習をします。
テレビなどで見ると輪っかを見せるように深い角度で吹いてるように見えたりしますが初心者の方は口と水平の角度から練習してみましょう。正直音が出るようになれば指の角度はどれぐらいでも構いません。
なので指をくわえる角度を調整するのは後回しぐらいの気持ちで大丈夫です。
指笛のコツを紹介!
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音をだすコツをちゃんと知っていますか?
コツさえ知ってしまえばあとは練習あるのみ音が出るのはもうすぐです。
唇を巻き込む
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唇を少し口の中に巻き込むような形にします。
巻き込み過ぎると歯がないおじいちゃんみたいになってしまいますがそれはやり過ぎです。すこし歯で唇を噛んでしまう程度を意識してください。
口笛を吹ける人は口笛を吹くイメージで口の形を作ってみてください。
唇は尖らせるとなおいいです、指を深くくわえ過ぎると難しいですが自分の唇を笛にするような気持ちです。
指を舌に付ける
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指笛では舌の形がとても重要です。
この舌の位置、形を習得できれば音は自然と鳴ってくれます。
人によって違うのですが舌を伸ばす人と舌を丸めて吹く人の2タイプいます。これはどちらも両方やってみて自分に合うものを探すしかありません。両方紹介します。
舌を丸める場合は舌を上に丸め込めるようにして舌の腹に指を当てます。丸めようとするとどうしても口の奥に舌がいきがちですが、丸めた後は下の前歯の後ろの位置にします。
上顎と舌が付かないようにも注意してください、この舌を丸める形は普段の生活では行わないので初めての方は苦戦するかもしれません。
舌を伸ばしたまま吹く場合は自然と舌を下顎に付ければ大丈夫です。この時舌と上顎の間の空間で音を共鳴させるので舌の厚みを変えて空間を小さくしたり、大きくしたりします。
指で舌を押すなどして音の鳴る場所を探ってください。指笛は一見指をくわえて吹いているようにみられがちですが実際はみなさん口の中で工夫をして音を鳴らしているのです。
この時の舌の形は人によって様々なので練習あるのみです、指を深く入れたり舌に当てる位置を変えたりと試行錯誤してみてください。
強く息を吹きすぎない
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勘違いしている人も多いようですが強く息を吹いたからといっても音は鳴ってくれません。
大事なのは口の中で息を共鳴させることです。
また息を吐く時に頬が膨らんでしまうのもダメです。口の中の空間が大きくなってしまい上手く音になりません。頬が膨らまないように口先めがけて息を吐いてください。
口笛を吹ける人なら分かると思いますが、口笛が吹けるようになると息の強弱は関係ありません。むしろ弱く息を吐いたほうがコントロールしやすく吹きやすいです。
それと同じで指笛も強く吹くことがいいのではなく、音を出すことを意識しましょう。頭の中でヒューヒューと思い描きながら息を吹くと音が出る場所を掴みやすいかもしれません。
慣れた人であれば深呼吸程度の強さでも音を出す事が可能になります。また強い息で練習していると酸欠になって頭がクラクラするなんてことも、、、
息を吸うのも忘れないでください。
指笛のやり方を解説!
ここからは実践的なやり方を説明していきます。
指で輪をつける
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まず基本的に人差し指と親指でオッケーの形の輪を作ります。
これは右手、左手など決まりはないので自分がやりやすいと思った方で大丈夫です。
指笛にもいくつか種類があり両手の指を使って吹くやり方もあります、慣れてきたら色々な種類にチャレンジしてみてください。
口の形を作る
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上下の唇をかるく噛むように口に巻き込みます。
舌を上に反らし、指を舌の腹にかるく付けます。
この時、舌を上顎に付けてはいけません。
難しい場合は輪っかで舌を押さえつけるようなイメージを持ちましょう。
指で舌を折りたたむ感じでもいいかもしれません。
指をくわえる
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水平の角度で指を輪の形のままくわえます。
上すぎても下すぎても音が出てくれません。
そしてくわえる深さは指の第一関節ぐらいです。
深くくわえこむと空気のでる範囲が広くなってしまい漏れたような音になります、逆に浅過ぎても息が上手に出ていかないので注意してください。
音が出る場所を探る
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後はひたすら音が出る場所を試行錯誤で探します。
舌の形を変えてみたり、指を入れる深さくわえる角度。
自分でピーと音が出るイメージを持ちながら息を吹くと感覚が掴みやすいかもしれません。
指笛の種類
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音が出るようになれば色々なスタイルで音が出るかやってみましょう。
指笛も色々な種類があり片手、両手、指を使わなくても音が出せるようになるなど奥が深いです。
ここで紹介します。
片手スタイル
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この記事で紹介しているのは片手の人差し指と親指で輪っかを使って吹くやり方です。
これを派生させて、指の間に隙間を付けて吹く方法や中指と親指で輪を作った方が音がなりやすいという人もいるかもしれません。
難しいやり方では人差し指をコの字型に曲げて吹く方法もあります。この場合は人差し指のみで輪っかを作るようにして指笛を実現させています。
人によっては小指をコの字にして顔の横から加えるようにして音を出す人なんかもいます。上級者は右手でコの字を作って左手をメガホンのように口に添えます。
そうやって音のでる方向を調整してさらに音程をつけるなんてことも可能です。
ここまでくれば指笛はりっぱな楽器になり演奏なんかもできちゃいます。
両手スタイル
このやり方を見たことある人も多いのではないでしょうか。
両手の人差し指、または中指を口に突っ込むような形で音を鳴らします。両手の角度で音が鳴るかどうか決まってきます。
これは応用パターンが豊富で音を出せる人ならば親指以外の指4本どれでも鳴らせるようになります。
また人差し指と合わせてくわえて指笛を出す人もいますよね。
口だけで音を奏でる
これはさらに上級者向きです。
最終的に指を使わずに口のみで音を鳴らそうというスタイルです。
口だけで音を鳴らすのは口笛と同じなんじゃないかと思われがちですが、厳密にはこちらは歯笛と呼ばれます。口笛は口をすぼめて空気の出口を小さくすることで音を発生させますが、歯笛では歯と舌を使うことで音を鳴らします。
歯笛は両手が自由なので作業しながら歯笛を吹くなんてことが可能になります。
吹く際の注意点
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指笛をマスターしたらついつい所構わず吹いてしまいたくなりますが時と場所を間違えれば失礼を与えてしまうかも知れません。
ここでは指笛を吹くことの注意点をお教えします。
夜に吹くと蛇が来る?
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よく口笛を夜に吹くと蛇が出ると言われたことはありませんか?これは指笛でも同じです。
まあ夜に笛を吹いても蛇が来ることは決して無いでしょうが他人に不快感を与える場合は控えましょう。
この迷信の由来はインドでは縦笛を吹いて蛇をツボから呼び出していたからや、蛇は夜行性で小動物の小さな音に反応して寄ってくるから夜に笛を吹く行為は蛇を近づけるとされていたそうです。
人によってはマナー違反
引用: Pixabay
映画などでかっこいい行為に対して口笛を吹いたり、路上で綺麗な女性を引き止めるのに指笛を吹く映像を見たりしたことがあるかもしれません。
指笛をマスターしたらそんな事をかっこよくしてみたいなあと思う方もいるかも知れませんが。相手にとっては不快な感情を煽るだけかも知れませんやめましょう。
路上で女性の注意を吹くという事はナンパ以外の何物でもありません、軽薄な男性とみられてしまう行動です。
ブーイングで指笛が吹かれる
引用: Pixabay
サッカーなどスポーツ観戦では時折相手ツームの士気を挫くため、もしくは味方選手がミスやエラーをした際に非難の意味で親指を下にしたりして一斉にブーインが起こります。
このブーイングの時に海外では指笛も同じようにするそうです。
ブーブーと低い声が飛びかう中、高い音の指笛は選手の耳に届きやすい音域なのが理由だそうです。
指笛は時に非難の意味で使われる場合があるのをしっかりと覚えておきましょう。
指笛をできるようになろう!
引用: PAKUTASO
いかがでしょうかコツを知るだけで少し練習したら音が出るようになってきたなんて人もいるんではないでしょうか。
ちなみに動物に指笛を吹くのは動物の耳には人間が聞こえない高い音も聞こえているからとも言われています。
動物は人間よりも広い音域を聞き分けられます、なので指笛を吹いている時動物には人間の聞こえない音域も聞こえておりそれで呼びかけに応じるといった事も言われています。
動物園などで指笛を吹いてみると柵の遠くにいた動物が興味を持って近づいてくるかも知れません。
また口笛などもそうですが鳥の鳴き声を真似する事もできます。
よくウグイスなどの鳴き声を真似して吹くと相手から鳴き声が返ってきたなんていわれたりしますよね。
森に行って口笛を吹けば鳥たちとコミュニケーションを図れるなんてことも可能かもしれませんね。
上手くできなくても毎日練習あるのみです。
人によって口の形が違うなど歯が出ているけど音が出せるように鳴るの?と思う人もいるかも知れませんが、指の位置や口の形、舌を工夫すれば誰でも吹けるようになるのが指笛です。
ちなみに練習をし過ぎると唾液が指にたくさんつくのでティッシュを用意したり、お風呂場で練習するのがオススメです。
お風呂はよく音が反響して聞こえるのでカラオケなど自分の声を聞くのにいい空間と言われています。指笛も湯船に浸かりながら思う存分練習してみてください。
普通に練習すれば3日、遅くても1週間程度で音が鳴り始めるはずです。
音が鳴るコツを感じれたら指の形を変えたり、両手、人差し指のみなど以外にも指笛はバリエーション豊富なので自分流の鳴らし方を目指してみてください。
吹けるようになれば宴会やスポーツ観戦で指笛を披露してみてください。今までは拍手していた場面で指笛をさらっと披露すれば受けること間違いなしです。
かっこいい脇役を目指しましょう。