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今から約8年前、2011年の3月11日に起こった東日本大震災という大災害を皆様はご存知でしょうか。あれから瞬く間に月日は過ぎましたが、その傷は未だに多くの爪痕を残しているものと思われます。
この東日本大震災は、発生時点では日本における最大規模の地震となってしまいました。発生日当日、気象庁からの発表された名称が東北地方太平洋沖地震であり、メディアなどからは東日本大震災と呼ばれました。
東日本大震災地震では、このことのみを表すのは東北地方太平洋沖地震という名称が用いられ、その地震によって起こった二次的な被害を総称して東日本大震災と呼ぶことになりました。ですが、現在のメディアでは地震全体を指して東日本大震災と呼ぶところもあります。
2019年3月8日の時点で、この東日本大震災における死傷者の数は合計で15,895人にものぼり、行方不明者、負傷者を含めると24,591人にもなります。この内の死因としてもっとも多かったのは、津波による水死でありました。被害総額は16兆円から25兆円と類を見ないほどの額が試算されており、これもまた、自然災害では最大規模の損失となりました。
このように、大災害としては今も記憶に新しい東日本大震災ですが、この被害は多くの注目を集めた地震や津波の大きさだけではありませんでした。今回ご紹介したいのは、そんな東日本大震災の裏側に隠された事件や犯罪、侵されたタブーです。
日本の辛い過去を掘り起こすようで大変心苦しくはありますが、少々お付き合いいただければと思います。
東日本大震災の報道されないタブーを紹介【閲覧注意】
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さて、多大な損害となった東日本大震災ですが、被害は地震や津波による直接的な被害にはとどまりませんでした。
東日本大震災によって変わってしまった生活水準の低下は、新たに人災を生むことになったのです。その主な犯罪として、窃盗や詐欺、暴力行為、ヤミ金の横行と性犯罪に及ぶ事件まで発生しています。
さらに、犯罪とまではいかないものの、避難所では集まった市民同士による問題、情報不足が原因のデマ情報、東日本大震災によって出たゴミ以外のものを持ち込んで来る便乗ゴミと呼ばれることをしている市民もでてきて、いわゆる問題行為が発生することとなります。
果てには、この問題行為は被災地域外にまでおよび、商品によっては店頭内の売り物が売り切れるほどの買い占め問題、地震に関する間違ったチェーンメールが出回ったりと思わぬ箇所でも災害の被害が出ています。
特にTwitterなどのSNSが使われている現代で、このチェーンメールは事実確認もされないまま拡散されたりと災害の後ろ側でも様々な問題が発生していました。
ここでは、その東日本大震災によるタブーとなる犯罪行為、問題行為について一つずつ取り上げていきたいと思います。
東日本大震災で報道されないタブー【事件編】
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信じられない話かもしれませんが、東日本大震災ではその地震の後に目に余るタブー行為が繰り広げられていたようです。
これらのタブーは表立って報道はされませんでしたが、確かに東日本大震災の一部として少なからず傷跡を残したものたちです。
そのタブーな事件は、主に人間によって起こされました。東日本大震災によって被災されたかた、もしくはそれ以外の人間と、地震や津波以外の被害は多くが人間の手によって犯されていたのです。その最初の例として、東日本大震災の現地では窃盗の痕跡がそこかしこで見受けられています。
東日本大震災では、地震の後に被災現場各地のコンビニやATM、民家でも現金が強奪されるという事件が発生したそうです。また、避難者が密集している避難所でも、被災者同士が小さいことから大きなことまで問題を抱えたりしています。これは、「喧嘩」と呼ぶにはとどまらず暴力事件や性的犯罪にも発展しました。
性的犯罪は避難所だけではありません。東日本大震災では多くの民家が瓦礫の山と化してしまいましたが、その倒壊した家屋周辺や瓦礫の陰で強姦事件も発生していました。
こうしたタブーとされる事件も、東日本大震災では多く見受けられたのです。
【1】被災地での窃盗
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東日本大震災の地震発生後、物資の少なさからか各地のコンビニやスーパーマーケットなどでは、飲食料、煙草までも全て無くなってしまう事態が起こりました。
中には、東日本大震災で無人となったコンビニや銀行のATMが破壊されて中のお金を奪われる事態が発生しています。さらに、これ以外ではガソリンスタンドからもガソリンが抜き取られるという窃盗事件も起こりました。
生活に必要な物としては止むを得ないと自身に言い聞かせているのかもしれませんし、実際そうしなければ生きていくのが困難であった部分もあるかもしれません。しかし、窃盗事件は飲食料やガソリンだけではありませんでした。それは窃盗と言うよりかは強盗と呼べる域まで達しています。
東日本大震災で被害に遭った方々のご遺体は、地震後のすぐには回収されないものがほとんどでありました。そうしたご遺体が身に付けていた貴金属類や、壊れ果てた家屋の中に残された物も、地震の混乱に乗じて持ち去られるという事件があったのです。
特に悲惨だと思えるのがご遺体からの物取りであり、中には津波などに巻き込まれてしまい遺体によっては上手く目当ての物だけ持って行けないものもありました。窃盗をする者、あるいは者たちは、そうした遺体からは指輪などその部分のみを切り取って持ち去ったそうです。
そしてこの窃盗、略奪事件に関わったのは東日本大震災に関わる現地の人間ではなかったという話も存在します。確かに日本国内でもそういったことが目当てで現地を訪れた人間がいるかもしれません。
実際に目撃した訳ではないので決して断言はできませんが、中にはこの東日本大震災に乗じて中国、朝鮮と海外から略奪にやってきたという目撃談がありました。
この目撃談というのは実際に東日本大震災に被災されたかたからの話もあり、またご遺体などが不自然に切り取られているといったことも確かにあったようです。
【2】被災現場や避難所での性的犯罪
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地震が起きてからは、幾度かに停電があったとされます。そんな中で起こったのが、暗闇に乗じた性的犯罪です。さらに、東日本大震災の現場には多くの建物が崩れています。
電気も無いため夜間などは勿論真っ暗闇ですし、東日本大震災で生き残った方々はほとんどが避難所に移動しているので辺りに人気は皆無と言っていいでしょう。そうすると、暗闇の中の物陰で行われている犯罪など目につきにくいことになります。
性的犯罪は、そうした暗闇の中で発生していました。年齢は関係なく、若い女性のかたから3、40代のかたまでもが被害の対象に遭ったとされています。この強姦事件は中には逮捕された事件も見受けられますが、その他にも被害が有ったと見ていいかもしれません。
また、避難所に避難ができたからといって性的な被害に遭わないとは限りません。避難所は共同スペースとなり、男女ともに体育館などの場所でほとんどオープンな生活を強いられることとなりました。間切りがあるとしても、それはごく簡素なものです。
そして、そうした被害はやはり夜間に起こります。こうした事件はなにも直接的なものだけではありません。例えば、その避難所で指揮をとっている人物が皆の前で着替えを強要したりする状態を作ることも、性的犯罪を引き起こす要因と成り得るでしょう。
避難所ではこういった性的な事件が度々起こったとされていますが、中には見ず知らずとしてタブーとされなかったケースもあるようです。
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上記の性犯罪にも絡められますが、犯罪が起こった時にそれを止めようとして暴力を振るわれた、と人間同士が互いにプライベートの無い状態で生活しているとストレスも高まり、こういう暴力事件にもなりました。
この被害に遭うのは大人ばかりではなく、小さい子供もその対象となっています。自分より力の弱い人間をストレス解消の相手としてしまったのです。
この事件の中には凶器を持って狂乱する事例もあり、一言で暴力と言っても素手での暴力だけでは済んでいない、いわゆる殺人未遂もあったことが判明しています。
この喧嘩、暴力事件の原因として、当事者同士がアルコールによって酔った状態であることも目撃されていました。東日本大震災の被害で職業や家族などを失くしてしまった人たちによるものです。
暴力事件そのものが東日本大震災の二次被害と言えるかもしれませんが、精神的な苦痛の面ではこの暴力事件も更なる精神疲労を与えることとなりました。
東日本大震災で報道されないタブー【犯罪編】
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東日本大震災の直後、色々とタブーが続きました。
事件編でも書いたような、空き巣狙いの窃盗や性犯罪もその内の一つです。ですが、犯罪やもしくはタブーという面で見るとそれは東日本大震災の被災地以外でも起こっていることがわかります。
東日本大震災に限らず、大きな震災の後に多く見受けられるのが、震災のための募金と偽って金品を集める詐欺の集団でした。東日本大震災の場所から少し離れた場所でもそのようなタブーが起こっていました。
人が多く集まる駅構内などで、募金箱を持って活動を呼び掛けていたのです。この募金詐欺、義援金詐欺というのはこのように箱を持って立っているというイメージかもしれません、中にはもっと巧妙な詐欺の手口もあります。
それは、電話やインターネットを使ったものです。電話では、東日本大震災の被災者を騙ってその家族にお金を振り込ませようとする者や、インターネットの掲示板では金融機関の名称を使い、別の口座に義援金としてお金を振り込ませようとする者も現れています。
お金に関連したことだと、東日本大震災の現地でも法律以上の金利で貸し借りを行うヤミ金が出回っていたことも問題となりました。東日本大震災で失ったお金は個人にしても額は計り知れなく、そこに付け込まれたものだと思われます。
さらに、被災地外の問題となるとまだあります。東日本大震災ほどとなると、関連した問題も全国規模となったのです。
その一端として、東京都内では食料の買い占め問題が発生しました。これは犯罪というほどではありませんが、東日本大震災の発生後の11日から16日のお昼頃まで売り切れ状態が続いたようです。
タブーに関連すると、TwitterなどのSNSによる情報の錯綜も挙げられます。当時は情報伝達の不足により東日本大震災のあった現場でも様々な情報が飛び交っていましたが、それは東日本大震災の震災場所以外でも発生していたのです。
特にTwitterなどは簡単にリツイート、拡散できてしまうため、その広がり方は瞬く間でした。東日本大震災に関する情報は注目されていただけに速く広まり、より情報が混乱したものと思われます。悪質なものとしては、東日本大震災の被災者を装って救援を求めるツイートも見受けられたようです。
この内の幾つかは各所で同じくTwitter上から否定の声明を出したり、震災後に携帯電話が復旧した現地のかたからの否定のツイートなどである程度緩和はされました。
しかし、広まり方はやはり先に情報を先に発信した方に注目が集まったため、東日本大震災のデマ情報を鵜呑みにされたりと翻弄されてたかたも少なからずいるかもしれません。明らかに意図的な意思を持ってこういったデマ情報を流すのも、タブーなことと言えるでしょう。
そして、このタブーの上にインターネットによるサイバー犯罪がありました。東日本大震災の災害情報に関する嘘の情報を乗せたウイルスメールや、寄付金を募るメールが相次いでいます。
この情報によって実際に株価が下がるという事件もあり、この事件の容疑者は検挙されています。
極限に追い込まれた人間のすること。
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東日本大震災がもたらした災害は犯罪事件にまで繋がり、タブーがそこら中で行われることになりました。
追い込まれた人間、それに付け込む人間といますが、どちらも通常の精神状態では考えられない行動を起こします。
これは東日本大震災だけに限らず、東日本大震災の後に起こった熊本地震でもやはり似たようなタブーが侵されてしまいました。東日本大震災でも、極限まで追いつめられると災害以上に恐ろしいのが人間相手なのかもしれません。
本当は、東日本大震災のような大震災が起こらないのが勿論一番良いのですが、自然が相手だとそうも言ってられないのが現状です。
もしこのような大震災が起こってしまった場合、自分ならどうするか、必要な物や心構えを余裕のある内に備えてタブーを犯さない人間を目指すことを目標をしていきましょう。