北朝鮮拉致被害者まとめ!被害者の会&生還者の現在は?

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北朝鮮拉致問題とは?

引用: Pixabay

日本国内で大ニュースになり、「北朝鮮」と聞けば「拉致問題」が浮かんでくる人も多いでしょう。北朝鮮に日本人が拉致をされてしまった国際的な問題です。
そもそも、北朝鮮拉致問題とは、どのような事件なのでしょうか。

北朝鮮拉致問題とは、日本に北朝鮮の工作員が不法侵入し、日本人を無作為に拉致してしまった事件です。拉致被害者は日本のみならず、現在北朝鮮は世界で14か国から拉致を行ったという情報もあります。
これら一連の事件を、拉致被害者が存在する各国が拉致被害者の情報提供と帰国を北朝鮮政府に求めている問題なのです。

拉致問題の歴史をたどってみると、始まりは1946年。当時の総書記にあたる金日成が南朝鮮(現:韓国)からインテリ系の人材を連れてくるよう指示したことから始まります。この一連の事件を、韓国人拉致問題と呼んでいます。

日本で初めて拉致被害者が確認された年は1963年と言われており、当時十三歳の寺越昭二さん(当時13歳)が拉致されたといわれています。
そこから数年で日本人が北朝鮮によって拉致され、拉致被害者が誕生していきます。

2002年、記憶に残る歴史的瞬間があったことを覚えていらっしゃるは多いはずです。この年、金正日総書記と、小泉儒日郎氏が日朝首脳会談を行い、その場で公式に一部の拉致被害者が存在していること認めました。

そして、拉致被害者の一部にあたる5名の帰国が認められました。それ以降、様々な問題が浮上するなどして、現在も拉致被害者の問題の全容が解決していません。

そもそも、現在の「北朝鮮」というキーワードから浮かんでくるものは、「拉致」のほかに「核」ではないかと思われます。

拉致被害者が生還者として日本に帰国した瞬間は、各メディアがこぞって取り上げるほど注目を浴びていました。生還者が帰国してからも、残っている生還者を取り戻すために奮闘している日本政府と、北朝鮮が嘘を平気でついているというあざとさから、印象を悪く持つ日本人も当時は多かったと思います。

しかし、近年では核兵器の所持、そして打ち上げ、Jアラートなど、「核」の問題が浮上して拉致問題への関心が薄れているのです。忘れた人はいないと思いますが、こうした国際問題も風化する可能性があると懸念する声も上がっています。

では、ここから北朝鮮の拉致被害者についてや、今後の拉致問題に関しての情報をご紹介していきます。

 

北朝鮮拉致被害者について詳細に解説!

引用: Pixabay

さて、ここから北朝鮮拉致被害者についてまとめていきます。

現段階で判明されている拉致被害者についてをご紹介していきます。

 

【1】1977年9月19日 宇出津事件:久米 裕さん


石川県宇出津海岸付近にて失踪されました。

北朝鮮は、入境を否定しています。

 

【2】1977年10月21日 女性拉致容疑事案:松本 京子さん


自宅近くの編み物教室に向かったまま、行方が分からなくなり失踪されました。現在安否は不明とのことです。

北朝鮮は、入境を否定しています。

 

【3】1977年11月15日 少女拉致容疑事案:横田 めぐみさん

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新潟市で下校途中に行方がわからなくなり、失踪しています。現在安否は不明とのことです。

北朝鮮は、自殺と主張しています。

 

【4】1978年6月頃 元飲食店店員拉致容疑事案:田中 実さん

引用: Pixabay

欧州に向けて出発した際、失踪されています。現在安否は不明とのことです。

北朝鮮は、入境を否定しています。

 

【5】197年6月頃 李恩恵(リ・ウネ)拉致容疑事案:田口 八重子さん

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現在、安否は不明とのことですが、北朝鮮は交通事故で死亡と主張しています。

 

【6】1978年7月7日 アベック拉致容疑事案:地村 保志さん・地村 富貴恵さん

「二人でデートに行く」といったきり、行方がわからなくなっています。
お二人は2002年10月に帰国しています。

 

【7】1978年7月31日 アベック拉致容疑事案:蓮池 薫さん・蓮池 祐木子さん

蓮池薫さんが「ちょっと出かける」といったきり失踪し、同様に祐木子さんも外出したまま失踪されています。
お二人は2002年10月に帰国しています。

 

【8】1978年8月12日 アベック拉致容疑事案:市川 修一さん・増元 るみ子さん

「浜に雄飛を見に行く」と外出したまま失踪されています。現在安否は不明とのことです。

北朝鮮は、市川さんが心臓麻痺で死亡していると主張しています。

 

【9】1978年8月12日母娘拉致容疑事案:曽我 ひとみさん・曽我 ミヨシさん

「2人で買い物に行く」と言って行方が分からず、失踪されています。曽我ひとみさんは2002年10月に帰国しました。

曽我ミヨシさんは、北朝鮮が入境を否定しています。

 

【10】1980年5月頃 欧州における日本人男性拉致容疑事案:石岡 亨さん・松木 薫さん

引用: Pixabay

欧州滞在中に失踪されています。
北朝鮮は、石岡さんは「ガス事故で死亡」、松木さんは「交通事故で死亡」と主張しています。

 

【11】 1980年6月中旬 辛光洙(シン・グァンス)事件:腹 敕晁さん

宮崎県内で拉致事件が発生しました。現在安否は不明とのことです。
北朝鮮は、「肝硬変」で死亡と主張しています。

 

【12】1983年7月頃 欧州における日本人女性拉致容疑事案:有本 恵子さん

欧州にて行方がわからなくなり失踪されています。現在安否は不明とのことです。
北朝鮮は、「ガス事故で死亡」と主張しています。

上記でご紹介した拉致被害者は、全員が政府認定の拉致被害者となっています。2002年に帰国することができた拉致被害者は、政府が認定している方々のうちわずか5人で、認定された人物のほとんどが、「死亡」していることから帰国が難しいことであると北朝鮮は主張しているのです。

また、日本の警察が把握しているだけでも、上記の拉致被害者のほかに883人もの拉致被害者がいるとの情報もあります。

 

北朝鮮拉致被害者の現在は?

引用: Pixabay

さて、ここからは拉致被害者が現在どのような状態になっているのかをご紹介します。

上記でもご紹介しましたが、2002年に5名の方が日本に帰国することができました。北朝鮮に拉致され、数十年の時が経ち、生還者として日本に帰国することが可能となった瞬間でもあり、世界中で注目となりました。

しかし、現状たったの5名しか帰国できなかったことは、政府が確認している拉致被害者総勢17名全員を救い出すことができていないということにつながり、生存しているかどうかなど、安否が不明である拉致被害者がいる現状は今でも変わりはありません。

さらに、上記で少しだけご紹介した883名の拉致被害者について。

この拉致被害者の人数を公表したのは警察でした。「拉致の可能性を排除できない」という理由から公表した人数とのことで、精密に提出できた数字であることから警察はこの数字にかなりの自信を持っているといいます。

かなりの拉致被害者の数字ですが、これら拉致被害者の安否を特定するとなればかなりの情報を要することになりますね。

現在も拉致被害者の帰国のため、交渉や議論を重ねていますが、まだまだ拉致問題は解決しそうにありません。

 

北朝鮮拉致被害の生存者はいるの?

引用: Pixabay

では、現在も北朝鮮にいると思われる拉致被害者が生存しているのか、という疑問が浮上してくると思います。
拉致被害者が生存しているかどうか、この問題については様々な見解から議論されていたり、証言が上がっています。

 

【1】 帰国者、蓮池さんの証言から

引用: Pixabay

2002年に帰国した拉致被害者の一人、蓮池薫さんの証言から、拉致被害者の多くは生存している可能性があるという意見があります。

蓮池さんは、中央大学在学中に新潟県で当時お付き合いをされていた蓮池祐木子さんと拉致をされました。2人は北緒戦で結婚し、北朝鮮で2人の子どもをもうけたそうです。
帰国後は新潟産業大学の准教授として韓国語や朝鮮半島の文化について教鞭をとっておられるそうです。

蓮池さんは、拉致問題の解決について、日本ではなく世界的に国際社会が圧力を高めて経済的に追い込むことによって突破口が見いだせるといいます。

北朝鮮は、拉致問題以外にも核兵器所持、ならびに核実験も現段階で問題視されていることから、これらの行動を日刊関係の突破口としてつなぎ、拉致問題の進展につなぐための利益になると考えているそうです。

また、北朝鮮の経済状況は決して良いものではありません。特に、蓮池さんは現地で感じた電力事情の問題に着目し、北朝鮮の現状が老朽化した発電であたり、送電設備の設備等が不足していることを指摘します。

そのことから、こうした状況を打開するために国際社会への理解を深めてもらい、インフラを整えて見返りとして拉致問題を解決していくことを推奨するのです。

これらの情報から、生存者がどれくらい存在しているのかについて、蓮池さんは正式にどのぐらいが生存しているかどうかは不明であるといいつつも、「多くの人が生きている可能性が高い」ことを示唆します。

その理由は、拉致被害者には自由はない代わりに背割面や医療面等は保証がされているというのです。

さらに蓮池さんは、安否不明の拉致被害者、横田めぐみさんの死亡の証拠がでたらめであったことから2014年に北朝鮮が再調査をしたときに事について、これらの事件から「8人死亡」と公表した北朝鮮の発表も白紙に戻ったと断言しています。

こうした死亡証拠のあいまいさを踏まえると、生存している可能性は十分にあるということが言えるのです。

これらの証言・インタビューの中で、蓮池さんがどうして帰国できたかについても問われています。蓮池さんは、北朝鮮にいた当時、特殊機関に所属していたといいます。90年代には残っていた拉致被害者が地村さん夫婦だけという証言をしていて、残りの日本人は各地方に分散させられたというのです。

また、蓮池さんには子どももいたことから、帰国してもすぐに北朝鮮に戻ってくるという思いが北朝鮮にはあったのではないかといいます。

 

【2】2018年に公表された、朝鮮労働党幹部が激白した「拉致被害者」について

引用: Pixabay

最新の証言として、北朝鮮にいる朝鮮労働党の幹部が激白した証言をもとに、拉致被害者が生存しているという根拠を探ります。

結論として、「拉致問題は解決している」という見解があると朝鮮労働党幹部の人は言います。
北緒戦は、2002年と2004年に当時総理大臣であった小泉純一郎が2度の訪朝を得た時点で解決に至った問題であると指摘します。

その上で、生存している日本人はすべて帰国させていると証言しているのです。さらに、残りの政府が認定している拉致被害者は全員死亡しているといいます。そのため、帰国させるにも帰国することができない状態であると断言しているのです。

さらに、拉致問題で注目を集めた事例が、横田めぐみさんの遺骨について。横田めぐみさんの遺骨を日本に持って帰った後、日本が「遺骨が偽物だった」と騒ぎ立て、偽物であれば返還してほしいと打診したのにも関わらず一向に変換することがなかったという主張をしています。

こうした一連の交渉不備の問題から、朝鮮労働党の幹部は、日本こそ信用の出来ない国であると主張するのです。

日本との拉致問題はすでに解決済みであるという主張をしたうえで、朝鮮労働党の幹部はある一例をあげました。それは、数年前に中国の挑戦レストランで従業員が13人韓国に拉致された事件がありました。

この事件は北朝鮮にとって重大事件と判断し、韓国に全員返還するまでは一切交渉しないことを伝えます。

すると、数年たった今、この重大事件を棚上げして、韓国との握手を交わし、そのことから朝鮮半島との情勢が大きく緩和されたといいます。こうした功績から、日本も韓国と同様に拉致問題についてを言及するのではなく、態度として同じようにふるまうべきであるというのです。

これらの主張から、北朝鮮ではすでに拉致問題は「解決している」という判断とされていること、そして生存者は「いない」と断言されていることがわかります。

しかし、北朝鮮が一例を挙げた事件、拉致をされた従業員の人々は無事帰国できたのか、それについても大きな疑問が浮かぶ発言です。

 

【3】西岡力さんの証言

 

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西岡力さんの拉致被害者が現在も生存しているかどうかについての証言をまとめます。

西岡力さんは、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長」を務めている方です。

北朝鮮の拉致被害者に全力を注がれている方で、その方の証言は生還者として帰国した拉致被害者の北朝鮮での生活や、拉致された当初の記憶から得た証言のため、かなり信用度の高い情報とも言えます。

まず、一番に疑問を抱かざるを得ない証言をもとにした生存の確立を根拠立てる証言は、帰国した曽我ひとみさんの証言でした。

曽我ひとみさんは1990年。北朝鮮のテレビで日本の政治家が訪朝して金正日と会談したことが報じられたことを受け、帰国できるのではないかと期待していたそうです。しかし、何も起きなかったことに落胆したそうです。日中は家事などで手が回らない生活を送っていたそうですが、夜になると月や星を見て、故郷を思い出し助けを求め続けた日々を送っていたといいます。

曽我ひとみさんは、拉致をされた当初、一緒にいた母が北朝鮮から日本にいると聞かされていたそうです。そのため、日本で母が待っていると信じ、2002年に帰国した際には、日本に母がいなかったことに大きな衝撃を受けたといいます。

ですが、平成14年に、当時の総理大臣、小泉純一郎が訪朝し、その後金正日が拉致を認め謝罪しました。曽我ひとみさんも大きな勝利を確信し、以前北朝鮮が拉致を認めなかった嘘がここから大きく変わってくると期待をしていたといいます。

しかし、蓋を開けるとまた北朝鮮はうそを重ねていたというのです。拉致をした人数は13人という嘘と、そのうちの5人は生存し、残りの8人はすでに死亡しているという嘘でした。

そもそも政府が認定している拉致被害者は合計17人、北朝鮮が主張している拉致被害者は13人、その時点で人数が合わないのです。

曽我ひとみさんの母、曽我ミヨシさんは政府が認定している拉致被害者の一人です。ですが曽我ミヨシさんに関しては北朝鮮が拉致していないと断言しています。拉致された時、女1人と男3人の北朝鮮工作員に襲われ拉致をされたといいます。

そして工作船に乗り帰還したのですが、その過程で監禁されていることから、北朝鮮が曽我ひとみさんを拉致したのは日本国内の下請け業者であると証言したのに対し、そもそも襲われて監禁された時点で下請け業者の目撃や、それらしき存在すら確認しなかったそうなのです。

そして、北朝鮮によって「死亡」とされている拉致被害者について。この方々が生存している可能性についての根拠があります。

一つ目は、死亡を証明する客観的証拠が誰一人としてそろっていないことです。

実際に北朝鮮から提出された証拠品というのは、どれもでっちあげの証拠ばかりでした。そのため、2006年の安部政意見は被害者が生存していることを前提として、拉致被害者の安全保障と帰還をもとめることを打ちだしています。

簡略すると、下記のようになります。

1 死亡したとされる8名の拉致被害者についての死亡を証明する証拠が全く提示されていないこと。

・脂肪を証明する書類が一切存在しない。「死亡確認書」は急遽作成されたもので、交通事故記録等に被害者の名前が載っていない。
・被害者の遺骨が存在しないこと。さらに亡くなった8人の遺骨は豪雨で流出したと説明を受けていること、そして提供された2人の遺骨がDNAの検出された鑑定結果から異なるものであったと断定されていること。

2 8人の拉致被害者の「死亡」状況についての説明が、不自然かつあいまいな点も多く、矛盾性もあることから信ぴょう性を疑わざるを得ないこと。

そして、驚くべきは生還者の拉致被害者の証言から、現在「死亡」と断定されている拉致被害者が生存している可能性がある証言もあります。それらは生活状況からわかる証言でした。

・横田めぐみさんの情報について、「94年に死亡」したと北朝鮮は主張しているが、2001年まで平壌に暮らしているという複数の情報がある。さらに1987年に順安地区に映り、そこで結婚しているとの情報がある。しかし1993年に離婚。1994年に入院したが、1日五に再び平壌の予防院に入り、そこで対日工作員と再婚をし、1996年に男児を出産。

・市川修一さんは「79年に死亡」と発表されているが、1996年まで金日成政治軍大学から日本語を教えにいっていたという情報があり。

・田口八重子さんは、「86年に死亡」と言われているが、2014年、田口八重子さんは肝臓の病気で治療を受けているという複数の情報が挙がっている。

これらの情報から拉致被害者の生存確率はかなり高いのではないかと考えられます。そのため、北朝鮮がいかに適当な証言をして、いかに証拠品を適当に用意し、欺こうとしていたかがよくわかります。

これらの証言を踏まえ、拉致問題は拉致被害者が生存している可能性も十分に高いことがわかり、放っておくことのできない国際問題となっています。

一刻も早く、北朝鮮に拉致された拉致被害者の帰国がかなってもらえるならと感じます。

 

北朝鮮拉致被害者の会の現在は?

「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」という名目で、北朝鮮拉致被害者の会は。現首相の安部総理大臣とたびたび面会をしています。

その都度、こうした面会の際には、北朝鮮拉致被害者の会は、今後の運動方針やメッセージを伝えています。もちろん、こうした一連の活動はすべて、家族である拉致被害者と再会し、即時一括帰国を求めているからです。

しかし、近年北朝鮮拉致被害者の会では問題となっていることがあります。それが、高齢化です。所属している人達の多くは、家族の帰国を長年待ち続けていた方々ばかりです。そのそのため、長年の月日が経つにつれ、拉致被害者の家族は年齢を重ね、高齢となりました。

こうした問題から、北朝鮮拉致被害者の会の存続が危ぶまれています。というのも、北朝鮮拉致被害に関心を持つのが実際に被害に逢われてしまったご家族がいる身内と、その遺志に賛同するものです。実際に参加を表明するものや関心を持つものも、月日が経ち薄れていきました。

会は会員がいなければ成り立ちません。一部のメディアでは、北朝鮮拉致被害者の会が自然消滅することを政府が望んでいることから拉致問題が解決しないのではないかという報道もあるほどです。

2019年になり、拉致被害者家族会として現アメリカ合衆国大統領、トランプ氏と会談をしています。平成29年の1月に実現して以降、2度目の面会を実現することができました。

拉致被害者の家族は、トランプ氏との会談において「トランプ氏から勇気をもらった」という声が上がります。

その会談の際、トランプ氏は拉致被害者の帰国へ尽力することを約束しました。「絶対に立ち止まってはならない」と、拉致被害者家族会の方に応じたといいます。

また、現在も安否が不明である横田めぐみさん弟にあたる横田卓也さんは、「世界や日本で拉致問題解決への機運が高まっている」としたうえで、「金正恩院長は勇気ある英断を」と呼び掛けています。

公式ツイッターでは、家族会としてのメッセージも添えられています。「全拉致被害者の即時一括帰国を決断していただきたい」というタイトルから、これまでの生い立ちから長年戦い続けた奇跡がつづられている文書が公表されています。

活動を続けてきたのが1997年から、こうして長年拉致問題と戦い続け、追い求める結果は「帰国」しかないこと、そして一刻も早い決断を待っていることへの意思がつづられています。

この文章には、2019年に入り、金正恩委員長が活力的な外交を見せる中でも日本との外交がかなわなかったこと、そしてトランプ大統領のメッセージがあったことを踏まえ、日本政府に対しての拉致問題の早期解決を切望していることがつづられています。

しかし、こうして活力的に行動をしている拉致被害者の会でも、現状大きな問題も浮上しています。

それは家族会に所属している会員の年齢です。拉致被害者の問題は長年にわたり議論し続けられた問題であることから、家族会として支えられ続けてきた人々の年齢も高齢化しつつあります。

こうした問題に対して、拉致問題がいずれ風化するのではないか、そして進展のない政府の意向が、風化することを望んでいるのではないか、拉致問題を「どうでもいいこと」として考えているのではないかと懸念されています。

現に、全国ニュースで取り上げられる北朝鮮の話題として、拉致問題よりも近年で大きく取り上げられている話題は「核」の話題ばかり。そこに拉致被害者の会が拉致問題について言及しても、ニュースの本題として取り上げられることが少なくなってきたのではないかと推察されるのです。

家族会含め、拉致問題は社会的に風化の一報を踏み出しているように感じます。さらに、拉致問題のために活動している家族会も高齢化が進み、誰が家族会を継続していくのかについても考えていかなければなりません。

 

北朝鮮拉致被害者の今後は?

引用: Pixabay

今後の拉致問題についてですが、現状日本政府の外交状況を見てみると、解決策への一歩が今一つ足りないように思えます。

近年では、アメリカ合衆国のトランプ大統領と親交を深めることによって拉致問題が再び注目を浴びるように思えましたが、その傍らで「核問題」が注目を集め、北朝鮮に対しての問題の観点がずれつつあるのではないかと考えられます。

新しい情報によると、発表されたのは、拉致被害者の田中実さんと金田龍光さんが北朝鮮で妻子とともに暮らしているという共同通信のスクープが取り上げられました。そのことから、今後の拉致問題の解決の糸口はどのようになっていくのかを様々な点から解説している方が多くいらっしゃいます。

拉致被害者の生存者がいるというスクープをだした共同通信にリークをしたのが外務省関係者であるという情報があります。その背景としては、米朝関係の焦りから生まれた情報源であるという見解があります。

近年、話題になった米朝首脳会談。この首脳会談が今後の北朝鮮情勢と外交関係、そして拉致問題に対してどのような進展があるのかが注目されました。

しかし、二度目の首脳会談の際は雲行きが怪しくなるなどして、外交関係に北朝鮮が焦りを感じ始めたことから生まれた情報ともいえます。

外交関係のバランスを整える対策として、北朝鮮は拉致被害者の生存をあえてスクープとして情報をリークさせ、そこから日本の交渉とアメリカとの外交を保とうという考えがあるといいます。
そのことから、今後米朝の関係が拉致問題の解決へとつながっていくのではないかと考えられます。

しかし、拉致問題の問題点は、外交という北朝鮮との関係だけにはとどまりません。
現状、日本国内でも拉致問題に対する問題はあります。それが「どうでもいい」と考えてしまう国民の問題への関心の薄さにあります。

拉致被害が確認された年から、もう数十年とたつ現在では、北朝鮮へのイメージが「核」「拉致」と持っている人がほとんどですが、時代の流れに合わせて問題が風化しつつある危険があると専門家の面々は言います。

拉致問題に対する救済対策は、拉致被害者の家族会に所属している方が必死に活動を精力的に行っている一方、第三者の面々はそれほど危機的状況に感じていない人も少なくはなく、関心がないとがうかがえます。

そのことから、こうした国際問題が風化してしまうかもしれないという懸念があります。

現在、米朝首脳会談も開催され、拉致問題が再浮上してきたこともあり拉致問題が忘れられることはありませんが、救済措置を取らない政府がこのまま先延ばしにしたり考え続けて行動に出ないと、いつの間にか拉致問題が風化してしまいます。

こうした問題は、拉致被害者の家族会の高齢問題にも直結してくるのです。

こうした風化を抑えるべく、ここで少しだけ「北朝鮮人権侵害啓発週間」についてご紹介します。

北朝鮮人権侵害啓発週間とは、平成18年6月に「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に対する法律」が施行されて毎年12月10日~12月16日までが「北朝鮮人人権侵害門愛啓発週間」と定められます。

これらの週間が制定されることにより。拉致問題への関心をより深めることができます。拉致問題は、日本の国民的課題であること、そして人権侵害問題への対処が国際社会を上げて取り組むべき課題であるという考えもあります。

毎年この期間は北朝鮮の拉致問題を考える良い期間になります。

「40年をかけて、ようやくここまで来た」と、記者会見で拉致被害者の横田めぐみさんは言います。当時13歳だった横田めぐみさんは、40年の歳月をかけ、ようやくこうして拉致から解放された喜びをにじませていらっしゃいました。

しかし、現状家族会を懸命に活動されてきた親の世代の方々は相次いで亡くなり、現在は横田さん夫妻含め4人しかいません。

こうした記者会見の中で。トランプ大統領の拉致問題への関心には家族会の方も期待をしています。「時間が経ってもやり遂げてほしい」と、北朝鮮に残っている拉致被害者の救済を強く希望しています。

拉致被害者の方で生還者として日本に帰国した方の中でも、月日が長くたちすぎて家族がすでに亡くなり再開を果たせなかったという現状もあります。そのことから、拉致問題への解決を求めている方も大勢いらっしゃるのです。

家族会は言います。「冷静に」対処をしてほしいと。

こうした国際問題は、早期解決が必要と考えますが、それでも家族会は冷静さを持ってして解決に臨んでほしいと願うのです。

強く、解決してほしいという人たちがいる、それを念頭に入れたうえで、拉致問題が風化することなく全面解決までに至ってほしいと、願います。

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