ゾディアック事件の真相は?真犯人の詳細&犯行の暗号内容まとめ! | ToraTora[トラトラ] – Part 2

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引用: Pixabay

ゾディアック事件とは、1968年から1974年にかけてアメリカで発生した連続殺人事件です。

目撃者の証言をもとに描かれた、マントのようなものを頭からかぶり銃を突きつけるゾディアックの似顔絵を見たことのある人もいるのではないでしょうか。

少なくとも5人の人物が、銃やナイフを使って殺害されました。ゾディアック自身は犯行声明の中で37人を殺害したと主張しており、正確な犠牲者の数はわかっていません。

複数人の人物が被疑者としてあげられ、「自分はゾディアックの親族だ」と名乗る人物まで現れましたが、どれも決定的な手掛かりにはならず、現在に至るまで未解決事件となっています。

ゾディアックは犯行後、マスコミや警察に大量の犯行声明文を送りつけており、なかには暗号化されたものもありました。暗号を解読すると、その内容はあまりにも不気味なものだったのです。

本記事では、ゾディアック事件の概要とソディアックが残した暗号、そして事件の真相に関する手掛かりについてをまとめました。

ゾディアック事件の概要

【1】事件の発生

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引用: Pixabay

第一の事件が発生したのは、1968年12月20日。サンフランシスコ近郊に位置するハーマン湖で、10代のカップルが何者かによって射殺されました。

そして翌年の7月4日、またもや若いカップルが駐車場で銃撃され、男性は重症、女性は搬送先の病院で息をひきとりました。

その翌日、警察のもとに1本の電話がかけられました。電話をかけてきた男性は自分が犯人であると名乗り、さらには犯人しか知り得ない情報を警察に向かって話したのです。

それからというもの、「ゾディアック」を名乗る人物から警察やマスコミに対して大量の犯行声明が送りつけられるようになりました。

こうして、ゾディアックによる「殺人劇場」が幕を開けたのです。

【2】さらなる犠牲者

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9月27日、20代のカップルがナイフを持った覆面の男に襲われる事件が発生しました。

その後、ゾディアック本人が警察に電話をかけ、現場に駆け付けた警察が犠牲者であるカップルを発見。男性は一命をとりとめましたが、女性は2日後に死亡してしまいました。

つづいて10月11日、サンフランシスコ近郊でタクシー運転手が射殺され、財布を奪われました。

事件から10日後、ゾディアックは地元新聞社にある「贈り物」をします。殺害したタクシー運転手の血がついたシャツの切れ端です。

犯行声明文にとどまらず被害者の遺品まで送りつけることから、ゾディアックは殺人をパフォーマンスとして楽しんでいたとしか考えられません。

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ゾディアックは新聞社に被害者の遺品を送り付けた際、電話で弁護士を指名し、「彼が弁護についてくれるなら自首する」と宣言。さらに、テレビ番組に電話出演するという内容の発言もしました。

その後、ゾディアックの指名した弁護士にも出演を依頼し、番組が放送されました。

放送中にゾディアックと思われる人物から電話が来たものの、ゾディアックの「自首する」という言葉が実行に移されることはありませんでした。

【4】最後の犯行声明文

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1974年、ゾディアックからサンフランシスコ警察に新たな犯行声明文が届けられました。そこには、自分が今までに37人を殺害したこと、事件をより大きく新聞で取り上げなければ「何か凄まじいこと」をすると書かれていました。

しかしけっきょく新たな事件が起こることはなく、それを最後にゾディアックからの犯行声明文が届くことはありませんでした。

事件を新聞で大きく取り上げるよう命じたということは、自分の「殺人劇場」をより世間に知らしめたかったということでしょうか。ゾディアックの犯行は、常にパフォーマンスじみていました。

のちに「自分はゾディアックの肉親だ」と主張する人物が多く現れましたが、そのほとんどは決定的な証拠が何もない主張ばかりでした。

連続殺人犯の肉親であるという人物が多く現れるというのは異常ですが、ゾディアックのパフォーマンスじみた犯行から、彼を英雄視する人物も一定数存在したのではないかと考えられます。

ゾディアック事件の暗号内容が話題

【1】不可解な暗号

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ゾディアックは警察やマスコミに対して大量の犯行声明文を送りつけていましたが、その中には暗号化されたものも混ざっていました。

その暗号は、アルファベットと数字、図形を組み合わせたような不可解な文字列の下に、円と十字架のマークが描かれているというもの。

のちに専門家が暗号を解読しその内容が公開されましたが、その不気味さがさらにゾディアック事件を世に知らしめることとなったのです。

【2】ゾディアックの暗号の内容

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解読された暗号の内容は以下のようなものです。

俺は人殺しが好きだ」、「殺人は俺にとっては最高のスリル。女の子とセックスするよりも楽しい」、「最高なのは、俺が死んで楽園に生まれ変わったとき、俺が殺した奴らがそろって俺の奴隷になることだ」。

人殺しを心から楽しんでいること、そして殺人をくり返す自分に陶酔していることが伝わってきます。

【3】世間の反応は?

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ゾディアックの暗号解読についてのテレビ番組が放送されると、視聴者はたちまちテレビに釘付けになりました。

世間の反応はさまざまで、「不気味すぎる」、「やっぱりサイコパスだ」とゾディアックに怖れを抱く人もいれば、「謎めいていて魅力的かも」、「未解決事件の解明っておもしろいよね」とゾディアック事件に対して関心を抱いた人も多いようです。

世間の注目を集めることに成功したのですから、ゾディアックの思い通りになったと言えるのではないでしょうか。

ゾディアック事件の犯人は?

【1】見つからない犯人

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犯行声明文が出され、複数回の電話がかけられてくるなど、ゾディアックにつながる糸口はあったにもかかわらず、未だ逮捕には至っていません。

ゾディアックからの連絡が途絶えて以降、ゾディアックを名乗る人物から手紙が届いたり、別の事件の容疑者に「彼がゾディアックではないか?」との疑いがかけられましたが、それらも解決にはつながりませんでした。

【2】偽ゾディアックからの手紙

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1974年4月24日、新聞社にゾディアックを名乗る人物から手紙が届きました。

「自分は復活した」という内容から新たなる犠牲者の発生が懸念されましたが、けっきょく新たな事件は発生せず、ゾディアックを模倣したいたずらだろうと処理されました。

【3】連続殺人犯への容疑

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1981年、ある連続殺人事件の犯人が逮捕されました。

警察はゾディアック事件も彼の仕業ではないかと疑いましたが、犯行の手口が違ったことや物的証拠にも食い違いがあることから、彼とゾディアックは別人であると判断されました。

ゾディアック事件の真犯人についての情報まとめ

【1】複数の被疑者たち

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ゾディアック事件の犯人は未だ特定されていませんが、被疑者として複数の人物が挙げられていました。

いずれも決定的な証拠がなく事件の解決には至りませんでしたが、中には「ゾディアックと同一人物である可能性が高い」と専門家に言わしめた人物も存在します。

ゾディアック事件の被疑者として挙げられた人物をひとりずつご紹介したいと思います。

【2】アーサー・リー・アレン

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1990年代、ニューヨークでソディアック事件を模倣した連続殺人事件が発生しました。

警察はアーサー・リー・アレンという人物を最有力容疑者候補としましたが、すでにアーサー・リー・アレンは死亡しており、逮捕には至りませんでした。

のちにDNA鑑定によって彼の無実が証明され、捜査はまたふり出しに戻ることとなってしまいました。

【3】ゾディアックの娘を名乗る女性

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2009年、カリフォルニア州に住むひとりの女性が、「わたしはゾディアックの娘。父は1983年にガンで亡くなった」と名乗りを上げました。

しかし、彼女の言葉を信じる人はいません。なぜなら、彼女は過去にも「わたしはケネディの隠し子」などと吹聴していたからです。

けっきょくこの発言に信ぴょう性はないとされ、ゾディアック事件の犯人特定には至りませんでした。

【4】アール・ヴァン・ベスト・ジュニア

2014年、ゲーリー・L・スチュワートという人物が、自分の父親、アール・ヴァン・ベスト・ジュニアがゾディアックであるとする本を出版。その本は日本でも公刊され、大きな話題を呼ぶことになりました。

犯人のモンタージュ写真が父親とそっくりだったこと、犯行声明文に引用されていた詩を父親がよく口ずさんでいたこと、暗号を使った遊びをよくしていたことなどから、自分の父親がゾディアックなのではないかと思うようになったといいます。

さらには、ゾディアックの指紋の傷が父親のものとまったく同じであるというのです。

2017年、日本のテレビ番組「奇跡体験アンビリバボー」にてDNA鑑定と筆跡鑑定が行われました。警察による検査結果は公開されなかったものの、民間の筆跡鑑定師は「アール・ヴァン・ベスト・ジュニアとゾディアックが同一人物である可能性は高い」と見解を示したといいます。

【5】デニス・レイダー

「ゾディアック事件」 映画にもなりましたね 1960年代~1970年代にかけ、サンフランシスコ近郊で連続殺人事件が発生。 2015年に、フロリダの元保安官代理キンバレー・マグガースが、テニス・レーダー(BTK絞殺魔)と呼ばれる受刑者こそゾディアックだという発表をしたそうです

しかし、真犯人なのか? pic.twitter.com/JR2pZiSOgI

— ひろ (@6YJtuu0VgnbF4ND) January 24, 2019

デニス・レイダーは、1974年から1991年にかけて10人の人物を殺害した、「BTK絞殺魔」として知られるアメリカのシリアルキラーです。

BKTとはBint(緊縛)、Torture(拷問)、Kill(殺す)の頭文字を組み合わせた言葉で、彼が自分自身でBKTと名乗っていました。

被害者を殺害した後、死体を教会に運び込んで緊縛、撮影したり、被害者から衣服を剥ぎ取り身体を天井から吊るしたりと、その犯行の異常性に地元住民は恐怖に陥れられることとなりました。

事件は長年未解決のままでしたが、2005年になってデニス・レイダーがマスコミに1枚のフロッピーディスクを送付、それを書き込んだコンピューターの情報から、デニス・レイダーが容疑者として浮上し、間もなく逮捕されました。

自らの犯行を誇示するような手紙を警察とマスコミに送っていたこと、複数の状況証拠が挙げられていることから、元保安官代理であるキンバレー・マグガースが「デニス・レイダーこそがゾディアックである」と主張する著書を発表しています。

【6】ジャック・トーランス

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カリフォルニア州に住むデニス・カウフマンという男性が、2006年に亡くなった自分の義父、ジャック・トーランスがゾディアック事件の犯人であるとFBIに証拠品を提出しました。

ゾディアックの似顔絵がジャック・トーランスの顔とそっくりであること、さらにはゾディアックの筆跡とジャック・トーランスの筆跡が明らかに同じであることから、デニス・カウフマンは自分の義父がゾディアックであると考えたそうです。

デニス・カウフマンがFBIに提出した証拠品というのは、血痕のついたナイフと、殺害された被害者を撮影したものとされるフィルム数本。自分の肉親がゾディアックであると主張した人物の中で、これほど有力な証拠品を提出したのは彼が初めてでした。

これだけの被疑者が現れたにもかかわらず、ゾディアック事件の犯人は未だ特定されていないのです。

警察によるDNA鑑定と筆跡鑑定の結果が公表されていないことなどを考えると、何やら隠蔽されていることがあるのではないかと疑ってしまいます。

ゾディアック事件の真相は?

【1】捜査の混乱

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今でもゾディアック事件の捜査は続いていますが、「自分がゾディアックだ」、「自分の身内がゾディアックだ」と主張する人物が後を絶たないといいます。

また、当時のDNA鑑定の信ぴょう性に疑問が残ること、鑑定に使用されたDNAも汚染されていた可能性があることから、捜査はますますの混乱を極めてしまいました。

【2】隠蔽の可能性

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一部では、「ゾディアック事件が解決しないのは、何者かが組織ぐるみで隠蔽をしているんじゃないか?」という噂もあります。

モンタージュ写真や多くの目撃証言、物的証拠が揃っていたにもかかわらず犯人逮捕に至らないのですから、そのような噂が立つのも不思議ではありません。

また、アール・ヴァン・ベスト・ジュニアとゾディアックのDNA鑑定の結果が公表されていないことも謎を呼んでいます。

もし何者かがゾディアック事件を隠蔽しているなら、目的はいったい何なのでしょうか。

【3】真相は迷宮入り

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ゾディアック事件の真相は、未だ謎に包まれたままです。

被疑者として名前の挙げられた人物の中に本物のゾディアックが存在しないとすれば、ゾディアックは今も自分を探して混乱している世間を見てほくそ笑んでいるのでしょうか。

ゾディアック事件まとめ

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引用: Pixabay

多くの犠牲者を出し、自分の犯行を誇示するように犯行声明文と挑発的な電話でのパフォーマンスをくり返したゾディアック。

アメリカ史上初の劇場型殺人といわれたゾディアック事件は大きな話題を呼び、模倣犯が現れただけでなく、「自分がゾディアックだ」、「自分の肉親がゾディアックに違いない」と主張する人物まで現れる騒ぎとなりました。

アメリカでもっとも有名な未解決事件のひとつであるゾディアック事件が解決する日は、いつか訪れるのでしょうか。真相解明まで目が離せません。